日向岬で柱状節理の断崖絶壁が見れる馬ヶ背や黒田の家臣【宮崎旅行記㊺】

宮崎県旅行記2020年-㊺

 旅行期間:2020年10月18日~22日
(Umagase, where you can see the cliffs of columnar joints at Cape Hyuga, and Kuroda’s vassal)

日豊海岸国定公園の一部

さて迎えた宮崎県旅4日目の朝。今回の旅で4連泊とお世話になっている「宮崎第一ホテル」は口コミ評価が高いだけあって、想像以上に人気のホテルのようだ。そしてこの日だけは珍しく朝食会場の混雑が予想されるらしく、入場制限となっていた。

 

このホテルでは前日に明日朝の朝食会場に行く時間帯を予約してから行くのであるが、その時点で朝イチ枠(6:45~7:30)が既に満杯となっていた。なので一応はその次の枠の予約をしたものの、スタッフさんに頼み込んでなるべく朝イチ枠に入れてもらえるようにという内容のメモ書きも書いてもらった。

 

その甲斐もあって朝7時頃に朝食会場に向かうと、無事問題なく入室出来た。旅先ではホテルを早く出れば出る程に活動時間を長める事が出来るので、朝早く朝食を食べてホテルをなるべく早く出発するに越した事はない。なので少し豪華なホテルで、朝部屋でゆっくり過ごすよりも素っ気ないビジネスホテルの方が部屋の滞在時間が短くて済むのである。

 

 

日向市の日向岬へと向かう!

そして今日は昨晩訪れた飫肥城と、2日目に近くを通った日向市に行こうと思っていた。そして今日の天気予報を調べてみると、午前中は晴れて午後から曇り~雨という予報だったので、まずは海が目前に広がる景色を楽しめる日向市に向かう事にした。やっぱり海の景色は、空が晴れている時が一番綺麗に見えるからだ。

 

 

 

 

日向市の中でも東側の海沿いにある日向岬という出っ張った場所は、『日豊海岸国定公園』として北は大分県中部からこの日向辺りまでが指定されている綺麗な自然が残っている場所でもある。

 

宮崎県ではこのようなヤシの木がよく見られるけど、これらは昔から宮崎県に生えていた木ではなくて、海外から南国ムードを醸し出す「カナリーヤシ」(フェニックスとも)や「ワシントニアパーム」が輸入されて移植されている。

 

なお宮崎市内の国道沿いに生えているワシントニアパームも移植された物だけど、移植されてから長い時間が経っていくと木も成長して高くなり過ぎて、伸びた葉っぱが落ちて走行中の車などに被害をもたらすケースが増えているので、数年前からこのヤシの木の入れ替え工事が始まっているという。

日向夏男
日向夏男

宮崎県はヤシの木があるイメージだけど、これらは人工的に作られたものだよ!

 

「黒田の家臣」という島にて

そして日向岬でまず訪れたのは「黒田の家臣」という、海岸に浮かんでいるように見える小さな島(古島)。「黒田の家臣」と地元住民の間で呼ばれているらしく、それは江戸時代末期(1862年)にこの島で惨殺された死体3体が見つかった事に由来する。その3体の死体の1人からは秋月黒田藩を脱藩した人物の名前が見つかり、その年に発生した”寺田屋事件”(薩摩藩志士粛清事件)に関連していた人物だった。

 

【黒田の家臣(古島)】

住所:宮崎県日向市細島
電話番号:0982-55-0235
(※日向市観光協会)

 

 

この”寺田屋事件”は上京してきた薩摩藩主:島津久光に対して、尊王という過激な思想を持っていた一部の薩摩藩士達を久光が鎮圧して、捕らえた過激派の多くを薩摩へ送り返した(これ以前に西郷隆盛も捕まり、鹿児島へ送り返されている)。そして引き取り手の居なかった他の脱藩藩士も鹿児島に引き取る事にした。しかしこの「鹿児島に引き取る」というのは文字通り薩摩に送る事ではなくて、その途中に切り捨てる事を意味していたのである。

東郷どん
東郷どん

ワシも鹿児島へ送り返された時に、月照と共に死のうと海に飛び込んだでごわす・・・

 

鹿児島に向かう引き取り手の無い脱藩藩士達は、鹿児島に向かう道中に切り捨てられて小豆島に漂着した者もいるし、切り捨てられて海に落とされ見つからなかった者もいるという。そしてここ「黒田の家臣」という島は、この島に漂着した3人の脱藩藩士達の墓が造られているそうだ。

 

この島はボートが無いと辿り着けないような感じに見えるけど、干潮時にはモンサンミッシェルのように島までの間に歩ける道が出現するという。しかしここを訪れた時にはあいにく満潮時に近かった為に、島に近寄る事は出来なかった。。

 

 

「黒田の家臣」の景色 動画

 

 

 

景勝地「馬ヶ背」にて

そんな島を見てから、岬の高台へと向かう。ここは「馬ヶ背(うまがせ)」という、高さ70mほどもある”柱状節理の断崖絶壁”が見れる人気のスポットだという。

 

 

樹は妙に  草うるはしき  青の国 日向は夏の 香にかをるかな

by  若山牧水

その馬ヶ背が見れる展望台入口に造られている駐車場には、この宮崎県日向市出身の明治~昭和前半期に活躍した歌人「若山牧水」が詠んだ句碑が見られる。この若山牧水は日本を代表する歌人:石川啄木の臨終の際にも立ち会った人間で、彼も43歳という比較的短い人生となったようだ。

 

この辺りは「細島」とも呼ばれている岬で、江戸時代以前から色んな物が運搬されて行き来する港があった場所(今でも港はあります)。そんな岬でも一番東端に馬ヶ背という自然に作られた地形と、「細島灯台」という灯台が造られている。

 

今日朝起きた時は気分的に先に飫肥城を訪れようと考えていたけど、その後に天気予報を見て午前中だけが晴れているようだったので、この日向市を先に訪れた。結果的にこの選択はとても良い選択となり、午後に訪れた飫肥城でも楽しい出会いが待ち受けていたのである。

 

さて宮崎県は自然が綺麗な場所で、この海沿いの場所はいい波がよく打ち付けてくる場所なので、県外からの移住者が多く住み着いている場所でもあるという。そういう移住者からすると、綺麗な自然と海があり、素晴らしい波が目前にあるだけでここに住みたくなってしまうのであろう。

 

駐車場に車を停め、少々歩いて「馬ヶ背」が見れるというスポットまで向かう。なお駐車場では昨日午前中に訪問した綾町の照葉大吊橋でも見かけた、いい年した親子(母親と息子)をここでも見かけた。このように旅をしていても同じルートを訪問している人を再度見かけると、「何か縁があるのかも?」と思ってしまう。。

特に喋りかける事は無かったですけどね・・・

 

そして道を進んで行くと、このように「左⇐:灯台」「右⇒:馬ヶ背」という看板が見えてくる。ここは灯台よりも馬ヶ背をまず見たいので、ここでは右の道を進んで行く事にする。

 

その右へと進む道を歩いて行くと、このようにベンチが2つ並んでいる場所に出てくる。しかしこの周辺もご覧のように雑草が生い茂っており、この先にある馬ヶ背も綺麗に見えるのかがちょっと心配になる光景。。

 

ただこのベンチからは、一応先に見える海や馬ヶ背の特徴である”柱状節理(柱状に割れ目がある)の断崖絶壁”らしき場所が見えてきている。宮崎県では日南海岸沿いには『隆起海床と奇形波蝕痕』という”鬼の洗濯岩”とも呼ばれる不思議な海岸線が広がっていたけど、北側に来るだけでまた違った地形となっていて、とても興味深い宮崎県。

 

前回の奄美大島では、このような道を歩いていると「ハブ注意!」という警告する看板が見られて緊張感があったけど、宮崎では特にハブも居ないし、熊も出て来そうにないので無警戒で進んで行く。

 

特に山の中の獣道とかではなくて、このように観光客が多く訪れる場所などではまず動物などに出会う可能性も殆どない。なので後は階段を踏み外す事さえしなければ、特に問題なく観光が出来る。

 

進んで行くと、今度は屋根付きの休憩所のような建物が見えてくる。しかしここも周囲に雑草や木々が伸びてしまっている為に、この休憩所に座っても周辺の景色を見渡せる感じではなかったが・・・。

 

ここからも下り坂が続いているが、このようにしっかりと道は舗装されていて、柵もあるので転落する心配はあまりない道となっている。このように日本ではどこも大概は綺麗に道が舗装されているので、観光する人間としてはとても有難い光景である。

 

駐車場からはそんなに歩いている訳でもないけど、思ったよりもすぐに見えてこないので、少々観光客をジラしている馬ヶ背。「そう簡単には見せる訳にはいかないよ!」と言っているようにも思える看板。。

 

このような海の景色はやっぱり晴れている時に見ると、曇っていたり雨が降っていたりする時に比べると全然違う。この時は快晴とまではいかなかったけど、たまに分厚い雲の隙間から太陽の光が差し込む瞬間が見れたりと意外と楽しめたのである。

 

 

日本一の柱状岩「馬ヶ背」にて

何だかんだ駐車場から歩きだして約14分後に、やっと馬ヶ背が見えるポイントに到着。思った以上に景観スポットまでは距離があった。しかしそこそこに歩いて辿り着けるポイントの方が、より印象的に記憶に残る事が多い。

 

ここは「日向岬馬ヶ背展望台」という名前になっており、ご覧のように『日豊海岸国定公園』にも指定されている場所。宮崎県も来る前には観光名所としての場所が全然思い浮かばない県だったけど、来てみると綺麗な自然が溢れているし、野菜や果物が美味しそうに見える県だった。

日向夏男
日向夏男

宮崎で色んな果物を食べてね!

 

こちらがその「馬ヶ背」と呼ばれる、”国の天然記念物”にも指定されている断崖絶壁。昨日は宮崎県南端の都井岬で御崎馬という野生化した馬を見て来たので、これを見て「馬」の姿を連想するのはちょっと難しいように思う。

 

日本全国にはこのように馬の背中のように見えるポイントから、このような名前が付けられている場所というのは意外と存在している。牛の背中や狐や猫の背中ではなくて、馬の背中というイメージが昔の人達の頭に湧いたのも、馬に対する良いイメージがあったからなのかもしれない。

 

この地形は約1500万年も前にこの辺りの火山が噴火して放出された溶岩が固まった溶結凝灰岩から出来ているようで、長い時間を掛けて打ち寄せる波の浸食によってこれだけ削られた渓谷のようになっているという。

 

 

馬ヶ背の景観 動画

 

 

ここから見えるのは、この狭い渓谷のようになっている場所に押し寄せてくる波しぶきと共に、その両脇にあるギザギザに表面が削られているように見える断崖絶壁。このような縦筋の入った壁は高千穂峡でも少し見られたけど、これが『柱状節理』と呼ばれる現象のようだ。

 

ここからは残念ながら馬に見える感じはしなかったけど、長い時間を掛けて地球が創造してきた素晴らしい景観が見られる場所だった。でもここはこれで終わりではなく、周辺にはまだまだ見所があるので近くを散策してみたと思います。

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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