神奈川県の要塞跡:猿島で見つけた猿と、隠れた写真映えスポット【神奈川旅行記㊸】

神奈川旅行記2020年秋-㊸

 旅行期間:2020年11月24日~27日(3泊4日)
(Fortress Ruins in Kanagawa Prefecture: Monkeys Found on Sarushima and a Hidden Photo Spot [Kanagawa Travelogue 43)

猿島に現れた猿?!

ここは神奈川県横須賀市の新港埠頭近くに浮かぶ、「猿島」という旧日本軍が東京湾の防衛拠点を築いていた砦跡。今では横須賀市が国から無償提供された土地となって、観光地としても意外と人気な島になっている。

 

【猿島】

住所:神奈川県横須賀市猿島
三笠桟橋から出るフェリーで上陸可能
※フェリー代と猿島公園入場料が必要

 

 

 

要塞跡の猿島にて

この「猿島」という名前だけあって、猿が生息しているのかと思ってしまうけど、現実的にはこの島には猿は残念ながら生息はしていない。と思ったらトンネルを出た脇の壁には、この猿の顔のようにも見える部分が見られた。今回参加したガイドツアーのお姉さんもこの猿の顔があったのには今まで気づかなかったらしく、次回以降にこの顔部分をネタとして紹介するとの事だった。

鎌大仏君
鎌大仏君

猿というか、ゴリラというか・・・

 

さてトンネルを出たと思うと、また長さは短いけど同じようなトンネルに差し掛かる。ただこのトンネルは短いので、奥から陽が差し込んでいるのもあって中は明るく、カップルが手を繋ぎたくなる程の暗さではなかった。

 

このトンネル脇には弾薬庫が設置されていた場所で、珍しく内側に漆喰が塗られているのが見える。他のレンガの壁には漆喰が塗られていなかったので、ここは何か特別な理由があったのかもしれない。

 

今回は横須賀新港から猿島までのフェリーを運航している株式会社トライアングルという会社が主催している【無人島・猿島 探検ツアー】(30分)に参加しているが、他にも『猿島公園専門ガイド協会』という専門ガイドが運営しているツアーは、みっちり90分間を掛けて猿島を巡る濃い内容となっている。更には地下塹壕内にも入るらしいので、じっくり猿島を見学したい人にはいいツアーのようだ。

 

 

このように要塞には弾薬庫メインという構造となっており、誰か人が住む為の島ではない事がよく分かる。そんな猿島は今でも無人島となっており、この猿島のレストランなどで働く人達は、船で猿島と本土側を行き交って通勤しているのである。

 

このようにライトを当てて中を見ても、ちゃんと内側も綺麗にフランス積みのレンガとなっている。内側だから手を抜くとかという発想もなかったのだろう。

朋ちゃん
朋ちゃん

昔の人は王子と違って、みんな真面目なんだよ!

 

こちらの枠の上側には、丸い穴が2つ開けられているのが見える。この2つの穴が、空気孔だったのか、明かり窓だったのか、それとも上からの指令を伝える穴だったのかは覚えていない・・・。

 

そしてこの辺りの天井付近には、漆喰の塗装がポツポツと小さい穴状に空いている箇所が見られる。この跡はひょっとしたら沖縄の塹壕跡でも見たような、手榴弾が破裂してその破片が当たった箇所だったのかもしれない。それともただ単に経年劣化による剥がれだったかもしれないけど、昔の事は分からない。。

 

 

そしてガイドさんが最近のオススメ写真スポットと言っていたのが、この弾薬庫の上に繋がる竪穴。ただしここには今では鉄板のような扉が設置されていて、残念ながら中には入れない。だけど扉の上に少し隙間があるので、そこから写真を上手くやれば撮れる可能性があるという。

 

ただし、この扉の奥にスマホを落としてしまうと、取れないので注意!!

 

猿島の弾薬庫の縦穴を下から撮影した写真で、とてもインスタ映え的に綺麗!

こういう時に威力を発揮したのが、この2020年に購入した自撮り棒兼三脚であった。これだとよりこの隙間の奥にスマホをねじ込めたので、このような珍しい竪穴の写真を撮る事に成功したのである。

朋ちゃん
朋ちゃん

私もその自撮り棒、欲しいな~!

 

 

なお、スマホを撮影時に扉の内側に落としてしまう可能性もあるので、この写真撮影は自己責任でお願いします!

 

そして奥へと進むと、ここから先には出口のようで、レンガ造りの壁は見えなくなる。一応これ以上先には要塞の建造物は一旦終了となり、かつて設置されていた高射砲の跡地がある場所になっている。

 

今回参加した探索ツアーもほぼこれで終わりのようだ。後はこの先にある高射砲台の跡地を説明して、ここで解散となる。それからは帰りの最終便に間に合うように、桟橋まで戻ってくださいとの事だった。

 

そしてこのように丸い跡が残っている場所が、かつて高射砲台が設置されていた所。これらの砲台は日本軍が第二次世界大戦で敗北した後に、アメリカ軍によって撤去されてしまっている。

 

戦争時に設置されていた大砲なども、その対象物によって種類が異なる。この資料のように遠くの敵に砲撃するには、加農砲(キャノン砲)を使い、飛んで来る飛行機を撃墜するにはこちらに設置されていたような高射砲が用いられた。

 

ここでガイドさんが高射砲の一例の写真を提示してくれたが、このような物がここに設置されていたという。ただ高度8000m以上までも届くという高射砲だけど、本当に上空高くを飛ぶ爆撃機の撃墜が可能だったのだろうか?

 

ちなみに日本陸軍が残した終戦間際1年間の記録によると、東京~横浜エリアにやって来たB29爆撃機約3,000機に対して、高射砲射撃を行った結果、170機ほどを撃墜し、400機ほどに損傷を与えたという。つまり飛んできたB29の内、20%近くに高射砲の射撃が当たっている事になる。

 

ただこれはあくまでも日本軍側の資料であり、アメリカ軍側の資料によると、撃墜されたB29などの数はもっと少なくなっている。どちらが正しいのかは分からないけど、飛来してきた9,000m近くの高高度を飛ぶ爆撃機をおよそ20%の割合で命中させる程の技術が当時の日本軍にあったとは思いにくい。

 

 

日本への空爆も当初は対空砲を警戒して高度9,000m付近を飛んでいたB29だが、あまりにも高い場所から爆弾を落とす為に、目標地点に命中しない事も多かったようだ。そして何回か爆撃を繰り返しているうちに、都市圏近くにあまり対空砲が設置されていない事にアメリカ軍は気付く。それに乗じてアメリカ軍は爆撃機の高度を3,000m付近まで落とさせて、より命中率があがったという。

 

ここから先には立ち入れないけど、ここも高射砲台の跡地。明治時代の戦争は大砲を持った戦艦を持つ国が優位に戦いを進めていたので、その戦艦を迎え撃つ用のキャノン砲を設置していたようだ。しかし、日本は日清戦争や日露戦争で本土に攻め込まれる事は無かったので使われずに、第二次世界大戦では取り外されて代わりに高射砲にその場所を譲る事になる。

 

それとこの猿島の北端にある「日蓮洞窟」と呼ばれる、日蓮宗の祖である日蓮が籠ったという洞窟もあるのだが、台風の影響だかでそこまでの道は通行止めとなっていて行けなかった。このような無人島だと台風などで道が崩れても、その補修工事は後回しになってしまうのだろう。

 

という事で、猿島の終わりまで行ったのでここから引き返す事にする。なお今は15時36分頃で、まだ16時発の最終便には充分間に合うので、ギリギリまで粘って写真を撮れるだけ撮ろうと思う。ただこの時間になると、島に居た人達の姿もだいぶ少なくなってきていたので、猿島の秘境感がよりイイ感じだった。

 

このように「愛のトンネル」もガラガラで、独占的に誰も居ない景色で写真を撮りたいのであれば、このように最終便が出るちょっと前の時刻に訪れる方が良さそうだ。ただボクはその時間を狙ってやって来ていた訳ではなく、たまたま流れで猿島に渡ってきたのであるが。。

 

 

帰りの「愛のトンネル」にて 動画

 

 

今回は寄らなかったけど、島の北東の方には江戸時代後半に設置された台場跡(卯ノ崎台場)もある。そこはペリーが来航する6年前の1847年に江戸幕府によって造られたが、もうすでにその頃から海外からの圧力を強く意識していた事が分かる。当時の日本は海外勢に開国して通商を行うという考えと、頑なに開国を拒否して鎖国を続けるという考えが対立していた頃でもある。

 

そして最初の通路の真ん中位にあった階段を登る事にする。まだあと20分残っているので、展望台広場の方にも行ってみる事にする。この猿島では仮面ライダーの撮影が行われた事があるようだけど、その時に展望台の建物が使われていたという。ただ初代:仮面ライダーは見た記憶がないので、そこまで興奮する訳でもないが。。

 

そして階段を登って展望台広場の方へ向かうと、ここにも高射砲台の跡地が見える。この猿島に設置されていた高射砲がどれだけの成果を上げたのかは分からないけど、第二次世界大戦で日本が大敗して降参した事は知っている。戦争を知らない世代からすると、なんと虚しい戦争だったかと感じてしまう。。

ブッダ君
ブッダ君

争いはあれ程イカンと言ってたのに・・・

 

展望台広場にて

そして展望台広場に到着する。さすがにこの時間には、殆ど観光客の姿は見えない。ちなみにトイレは桟橋近くの建物にしかないので、トイレは猿島に着いた時になるべく済ませておくのがベストである。

旅行時は何が起こるか分からないので・・

 

トイレは行ける時に行ットイレ!

by ヒロくん

鎌大仏君
鎌大仏君

心に染みる名言ダね!

エロ坊主オジサン
エロ坊主
オジサン

オレはどこでも立ちションできるから、無敵やけ!

 

ちなみにペリーが浦賀に来航した時になかなか上陸が許されなくて、その時にこの辺りの海の深さなどの計測を行っている時に猿島を見たペリーが、『オ~ワンダフルね~、これは「ペリー・アイランド」と名付けよう!』と言ったそうな。猿島というとどこにでもありそうな島の名前なので、観光客をもっと惹き付けたいのであれば、猿島を「ペリーアイランド」にいっその事、変更してみるというのもどうだろうか?!

ブッダ君
ブッダ君

相変わらず、無茶苦茶な事を言うヤツじゃ!

 

今の時間は15時40分でまだ陽は沈む時間ではないけど、それなりにお疲れが出てそろそろ休みたがっているような雰囲気の景色となってきている。そして念のために横須賀側に戻るフェリーが、ボクを乗せずに勝手に戻っていないかも確認しておく。一応三笠ターミナル側で出発した人数と、船で帰ってきた人数の確認をしているらしく、もし万が一最終便を乗り過ごしても迎えに来てくれるとか(費用は知らないが・・・)。

 

 

展望台広場からの眺め! 動画

 

 

こちらは日本軍が要塞として使っていた頃からあったという、猿島の展望台。しかし、数十年の歳月に置いて放置され続けた樹木が生い茂って、展望台を緑が飲み込もうかとしているような状態になっていたが。。

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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