江戸時代初期から残る、普段は入れない大阪城の乾櫓を至近距離で眺めた!【大阪城の櫓④】

大阪城の櫓見学(2022年11月)-4

訪問:2022年11月

中を見てみたい!

大阪城 西の丸庭園 

大阪城の西の丸庭園内から眺める、天守閣の顔。

普段はこの西の丸庭園内に足を踏み入れる機会がないだけに、この角度から大阪城天守閣の建物を眺める事も珍しい。

 

 

 

大阪城:西の丸庭園にて

大阪城 西の丸庭園 から見える天守閣

今見られる大阪城天守閣は戦争前の1931年に、江戸時代の大半は天守閣が無かっただけに”復興模擬天守”として、当時最先端の鉄筋コンクリート造りで建造された建物である。

 

今ではエレベーターもあって昔の城らしい雰囲気を感じられない近代的に思える天守閣も、既に建造から約90年が経過した年代物となっている事もあり、1997年には”国の登録有形文化財”に登録されている。

 

大阪城 西の丸庭園 「たこ焼きクン」

そんな大阪城天守閣を”良い角度”から眺めれる西の丸庭園では、近年の冬場にライトアップイベントが行われている。

 

この訪問時は『大阪城イルミナージュ2022』という、2022年11月22日~2023年2月26日の期間限定で行われていたイベント用のオブジェが昼間もそのまま置かれている姿が見られた。

 

大阪城 西の丸庭園 天守閣を眺める「たこ焼きクン」

夜になると光って目立つ”たこ焼きクン”なんだろうけど、昼間はちょっと元気がない顔をしていた感じに見えた。。

 

大阪城 西の丸庭園 ライトアップイベント用のオブジェ

この『大阪城イルミナージュ2022』では、約350万個の電球を使ったイルミネーションが実施されており、観覧料金:大人1500円(中学生以上)/ 小人800円(小学生以下)とそれなりのお値段となっている。

 

大阪城 西の丸庭園 ライトアップイベント用のオブジェが並ぶ

この2022年のライトアップイベントで5回目となるらしく、大阪市内の御堂筋ライトアップと共に、”大阪市の冬の風物詩”ともなりつつあるようだ。

大坂黒門
大坂黒門

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大阪城 西の丸庭園 ライトアップイベント用のオブジェが並ぶ2

個人的には有料のライトアップイベントには興味が無いので見に来た事が無いけど、そこそこに見に来る人も居るそうだ。

 

大阪城 西の丸庭園 ライトアップイベント用のオブジェが並ぶ3

ただ、大阪の歴史的な物に関するイルミネーションだけではなく、”大阪らしさ”であれば何でもかんでも展示しているという所が、”如何にも大阪らしい”と感じてしまうのである。。

 

『やっぱ好きやねん』やしきたかじん

大坂黒門
大坂黒門

大阪人には、やしきたかじん が今でも必要だぞ!

 

大阪城 西の丸庭園 ブランコ

更には昼間にはちょっと汚れた所がよく見えるシーソーも置かれていたけど、電源コードらしき紐が付いていたので、夜にはこのシーソーも光って乗りながらの写真を撮れるスポットに変身するのかもしれない。

大坂黒門
大坂黒門

夜になれば、汚い箇所は暗闇に紛れて見えなくなるぜ!

 

 

一般公開されていない「乾櫓」!

大阪城 西の丸庭園  乾櫓の建物

そしてこの西の丸庭園の北西側の隅っこに、こちらの「乾櫓」という建物が見えてくる。

上から見れば『L字』のような形になっている建物は、そこそこに珍しい。

 

大阪城 西の丸庭園  乾櫓の建物 外観

この乾櫓も先程見学した千貫櫓と同様に、江戸時代初期の1620年頃に建造された二階櫓で、大阪城内で最も古い建造物の1つでもある。

 

多くの城跡では北西側に「乾櫓」と名付けられた建物が見られるが、これは東西南北を十二支で12等分した場合に、北西は「戌(いぬ)」と「亥(い)」の間に位置する為に「乾(いぬい)と名付けられた事から由来する。

 

大阪城 西の丸庭園  乾櫓から見える景色

この乾櫓からは、手前の大きな堀を挟んで、大阪府警や大阪府庁、NHK大阪放送会館や大阪歴史博物館などの大きな建造物が一望できる。

「乾櫓」と呼ばれる北西側だけではなく、このように南側まで見渡す事ができる場所に造られている事もあって、『三方正面の櫓』とも呼ばれていたとか。

 

大阪城 西の丸庭園  乾櫓の建物 外観2

この乾櫓は一般公開されておらず、その建物内を拝む事は残念ながら出来ない。

 

上記サイトではこの乾櫓内部の写真が公開されているが、今までに数回だけ内部公開が実施されていたようだ。

 

 

大阪城 西の丸庭園  乾櫓 石垣

この乾櫓は2層2階で高さ約10.3mの建物となっており、1階部分の石落とし部分を除いて、1階と2階の面積が一緒という珍しい構造にもなっているそうだ。

 

大阪城 西の丸庭園  乾櫓の建物 外観3

この乾櫓を築いた工事責任者は、現存天守の1つである備中松山城の城主も務めた事のある「小堀 遠州(こぼり えんしゅう)だという。

大坂黒門
大坂黒門

小堀 遠州は茶人としても有名だぜ!

 

大阪城 西の丸庭園  乾櫓の建物 外観4

この乾櫓内部は殆ど一般公開されておらず、また今までにあまり活用される事がなかった建物なので、床に施されていた”手斧仕上げ”が擦り減る事なく綺麗な状態で残されているという。

 

 

大阪城 西の丸庭園  乾櫓近くから見える周囲の景色

奥には「旧:日本経済新聞社大阪本社(大手前別館)」の跡地に、『大阪・大手前一丁目プロジェクト』として新たな高層ビルの建築工事が始まっていた。

 

2023年11月頃完成予定の高層ビルには、上層階に総客室377室の「ダブルツリーbyヒルトン大阪城」がテナントとして入る予定になっているという。

大坂黒門
大坂黒門

日本も外国人富裕層向けホテルが増えてきたぜ!

 

大阪城 西の丸庭園  乾櫓近くから見える周囲の景色2

どこの城跡でもそうだが、江戸時代に藩政の中心地で一等地であった城周辺は、大きく発展している。

特に近年は高層ビルが乱立する時代となっているので、いつしか大阪城天守閣も周囲から見えなくなってしまう日が来るのかもしれない。。

 

大阪城 西の丸庭園 から見える天守閣と広場

それに比べると約6万5000㎡にも及ぶ、この広い芝生がただ広がる西の丸庭園の土地は、とても贅沢な使い方をしていると感じる。

もしこの土地を売りに出せばかなりの高値で売れる事だろうが、勿論大阪城内の敷地なので売る事はできずに、その代わりにイベント開催用に貸し出す位には使用されているが。

 

大阪城 西の丸庭園 「大阪迎賓館」

そんな西の丸庭園内には、こちらの「大阪迎賓館」なる建造物も見られる。

 

この「大阪迎賓館」は、1995年に開催された『APEC大阪』に合わせて、二条城の御殿を参考にして造られた建物。

 

「1928年頃の大阪城 航空写真-御殿」(1928年頃)---地理院地図より加工済

「1928年頃の大阪城 航空写真-御殿」(1928年頃)—地理院地図より加工済

ちなみに幕末に本丸内で火災が起きて焼失してしまった本丸御殿跡に、明治18年(1885年)になってから和歌山城の二の丸にあった御殿の一部が移転されてきた。

この移転されてきた御殿は陸軍大阪鎮台本営として使われ、和歌山城から持ってこられた事もあって『紀州御殿』とも呼ばれていたという。

 

紀州御殿 写真

国立国会図書館「写真の中の明治・大正」の紀州御殿,天臨閣から引用した写真を、AIでカラー加工済

その紀州御殿は昭和の時代に日本庭園が整備された「大阪市迎賓館」となり、昭和7年(1932年)には昭和天皇の行在所ともなった。

そして戦時中の空襲による焼失を免れて進駐軍の占領下になった1947年に、残念ながら失火により焼失してしまったという。。

大坂黒門
大坂黒門

木造建築は、燃えて終わるのが本望やぞ!

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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大阪城の櫓(2022)

2021年11月下旬に訪れた、大阪城内の多門櫓と千貫櫓という普段は見れない江戸時代の建造物を見学しました。

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