神奈川県&東京旅(2022年12月中旬)-61
訪問:2022年12月中旬(2泊3日)
使える革は何でも!
ただ『見学無料』という文字に惹きつけられてやって来た、東京都台東区にあるエースカバン社(エース株式会社)の「世界のカバン博物館」。
しかし、実際にじっくり見学してみると、昔に作られた多種多様なカバンの数々に、カバンにそこまで興味が無い人間でも見惚れてしまうコレクションが存在する素晴らしい場所だったのである。。
見学疲れが出る程ですよ・・・
カバンの見学!
こちらのショルダーバッグは、スペインからの移民とブラジルの先住民との間に生まれた混血の「ガウチョ(Gaucho)」を祖先とする、ブラジル南部の草原地帯で牧畜などをして生活している「ヴァイケロ(牧童)」が作った物。
ガウチョパンツも可愛いよね~!
こちらはカナダの先住民インディアンが、薬を入れて持ち歩いていたという「メディスンバッグ」。
日本の薬入れは、やっぱ印籠やで!
こちらは牛革に細工を施して、優雅な装飾になっているブックカバー/ハンドバック/写真立て(牛革/メキシコ産)。
こちらはアフリカ大陸の遊牧民である「トゥアレグ族(Tuareg)」が作ったバッグ。
トゥアレグ族は”ベルベル人系の遊牧民”でイスラム教徒だが、他のイスラム教国とは違って女性の立場が強いのが特徴でもある。
トゥアレグ族では一夫多妻制ではなく”一夫一妻制”であり、また女性が外出する際には外見をベールで隠すのがイスラム教の一般的な光景であるが、トゥアレグ族は逆に男性が顔などを見えないようにベールを被るという。
専業主夫もいそうね~!
こちらは中国南部~ベトナム北部に住む原住民「チワン族」で、中国で多数暮らしている少数民族の中では”最も人口が多い少数民族”ともなっているという。
チワン族の『美人村』があるから、一度行きたいけ!
こちらは中国西南部の雲南省付近で暮らす、少数民族「サニ族」が刺繍布で作ってお土産として販売している「肩掛けバッグ」。
刺繍のカラフルさは、南米の原色カラーっぽい雰囲気が出ており、何かしらの共通点を持っているのかもしれないと思わせるデザインとなっている。
こちらはアフリカのケニア南部~タンザニア北部で暮らす原住民「マサイ族」が使うバッグである。
有名な遊牧民:マサイ族だが、近年では遊牧だけでは暮らせない為に都会に出ていったり、または観光客を相手に商売する村人もいて、オスマン・サンコンのように【視力6.0】も見える超人的な身体能力も影を潜めつつあるようだ。。
こちらは中国製の手彫り衣装箱で、楠木を彫って仕上げた作品。
中国と言うと『中国3000年の歴史』があり、現代では信じられないような彫刻作品なども多く存在する為に、これぐらいの彫刻では全く動じないかもしれないが。。
このような木彫りのケースはボクの小学生時代に真似て彫った記憶があるが、数年前まで物置の奥に放置してあった物を最近断捨離の一環で処分したのである。
最近、この子、何でも捨てるようになって・・・
その内、王子も捨てられるかも~♪
こちらは同じく中国産の衣装箱だが、こちらは「トコ革」を張った品。
トコ革は革から採れた内側の素材で、多くの革製品では表に使われずに、芯材などに用いられるのが一般的な素材である。
こちらは中国伝統の”絹朱子織物”を使ったアタッシュケースで、カバンの縁取りに牛革が使われている一品。
こちらは雄の孔雀の羽を豪勢に使ったクラッチバッグ。
アジア地方に生息する孔雀は雑食で、果実や木の実、昆虫類、そして小型の爬虫類など小動物も食べるという。
古代インドでは、孔雀が毒蛇やサソリなども食べる為に”害虫”を駆除する聖なる生き物として、信仰の対象ともなってきたという。
こちらは「センザンコウ」という、哺乳類ながら唯一体の外側に鱗があり、それを使って外敵からの攻撃を防ぐ能力を持った小動物。
アジア地方とアフリカ大陸で8種が生息するセンザンコウは、昔からその鱗と肉が病気に対して効くと信じられている為に、インドや中国ではその鱗と肉がとても重宝されて密猟が跡を絶たなく、『世界で最も密猟されている哺乳類』とも言われているという。
センザンコウの鱗は、人間の爪と同じ成分らしいけ!
人間は”センザンコウの爪の垢”を、煎じて飲んでいる訳じゃよ!(笑)
ちなみに外敵に襲われそうになったら、体を丸くして外側の鱗を盾にするセンザンコウは、同じような防御態勢を取るアルマジロと混同してしまいそうになるけど、厳密には”違う哺乳類”である。
センザンコウは襲われそうになると体を丸めるから、余計に人間に捕まえられ易いらしいよ~!
ワシントン条約で国際取引禁止だけど、それで余計に高値になって密猟が増えるぜい!
こちらはタイ南部の熱帯雨林にしか生息しない蔓植物「リパオ」を使った、約200年間作られてきたタイでも高級な伝統工芸品のパーティーバッグ。
「リパオ」を使った工芸品は全て職人の手作業で作られるが、熟練者でも月に2個前後しか作れない為に”高級品”となっている。
また、リパオは人工的に栽培できないらしく、収穫量も限られている為に職人が増える事もなく、今後消えていく伝統工芸品としても考えられているので、今ではタイ政府からの援助を受けているとか。
こちらのカバンはなんと「ヒキガエル」の革を使った物で、”フロッグレザー”と呼ばれる大きなカエルの革はその柄に特徴があり、革1枚分がカエル1匹の革に相当するので、奥のショルダーバッグはカエル数十匹を使った品となっている。
ちなみにタイ王国では1976年当時に1枚のカエル革が100円相当で、普通の牛革よりも高価で取引されていたという。
ヒキガエルの革が、牛革製品より高いとは想像できないよね~!(笑)
こちらは”狼の革”を使ったトラベルバッグ。
オオカミは種類によってワシントン条約の「付属書Ⅰ」に指定される絶滅危惧種として、世界的な商取引が禁止されている。
日本に居たオオカミは、だいぶ前に絶滅したぜい!
こんな旅はまた次回に続きます!
よければ下記ブログ村のボタンをポチッとお願いします!
↓↓↓↓神奈川&東京旅:一覧ページ↓↓
2022年12月中旬に『どこかでマイル』を使って訪れた、2泊3日の神奈川県&東京旅です。