神奈川県&東京旅(2022年12月中旬)-20
訪問:2022年12月中旬(2泊3日)
金次郎!
神奈川県小田原市にある小田原城の本丸内には、昭和25年に開園した「こども遊園地」が今でも営業している。
同じ本丸内にあった動物園は、動物の飼育や管理に手間が掛かり、また動物の寿命などもあって今年中で閉園になったが、「こども遊園地」は現段階ではまだ廃止になる予定がなさそうだ。。
本丸で豆汽車に乗れる場所って、殆どないタマ!
小田原城跡にて
小田原城跡は公園として整備されてきたが、本丸の北側にあった「御用米曲輪跡」は野球用のグラウンドになっていた場所。
しかし、近年に史跡としての小田原城発掘調査が進み、今は野球用グラウンドが廃止になって、その跡地はこのように発掘調査が進められている光景が見られた。
この一画には6棟の蔵が建設されていた事が判明しており、幕府の天領から納められた米などが備蓄されていた為に、「御用米曲輪」と名前が付けられているようだ。
また小田原城天守閣内に展示されていた、徳川家の葵御紋マークが入った瓦は、ここ「御用米曲輪跡」から発掘された物だという。
朝は雨模様だった空も、午前11時頃を迎えるとこのように青空が徐々に広がり出していた。
こちらは小田原市内でよく見かけたデザインマンホールだが、こちらのデザインは橋が架けられていなかった「酒匂川(さかわがわ)」を渡る際に、利用された“川越し人足”がメインとなっている。
その様子は歌川広重の『東海道五十三次』でも描かれており、ついでに見える小田原城と箱根付近の山々と、更には小さく富士山も描かれたデザインマンホールとなっていた。
人が人を担いで川を渡るなんて、如何にも江戸時代らしいぜい!
宿泊したホテルで合計12000円分の旅行支援クーポン(神奈川県)を入手し、更には”箱根登山鉄道”の乗り放題パスでも6000円分の旅行支援クーポンも予定外に加わったので、バブリーな状態になっていたオカンを小田原駅前のお土産屋にちょっとだけ連れて行く。
この時は”バブリーオカン”に変身してました!(笑)
まだ午前11時頃で、これから更に箱根に向かう為に今ここで土産物を買うと邪魔にしかならないので、帰りにどうせこの小田原に戻ってくる事もあって、その下見でお土産屋を少々物色した。
小田原駅周辺で観光客がお土産を買う場合には、店舗が極端に少ない西側ではなく、こちらの東側を選んだ方が良い。
さっき通った小田原城までの道沿いにあるお土産物屋ゾーンか、小田原駅に隣接した「ラスカ小田原」というショッピングモールに小田原土産の菓子などが多く売られている。
そんな土産物屋を軽く物色してから、小田原駅東口まで戻ってくる。
小田原は東海道の宿場町として江戸時代に発展したが、鉄道が導入されていった明治時代に『御殿場線』という、国府津駅から御殿場駅を経由しての沼津駅に至るルートが、東京~大阪間を結ぶ「東海道本線」として開業した為に、人の流れが大きく減少して大幅に宿が廃業していったという。
しかし1934年に開通した熱海駅~函南駅を結ぶ、総延長約7800mの「丹那トンネル」が開通し、熱海を経由して小田原駅に向かうルートが新しく「東海道本線」の新ルートに採用された事もあって、徐々に賑わいが回復していったという。
そんな小田原駅の東側には、北条氏の像ではなく、日本全国でよく見られる「二宮 尊徳(金次郎)」の像があった。
この二宮尊徳は現在の小田原市内に生まれた人物で、小田原城内には「報徳二宮神社」という二宮尊徳を祭神としている神社も建立されている。
戦前には”修身”の象徴として、少年時代に薪を担ぎながら読書をしている二宮尊徳像が全国の小学校に多く造られた。
ただ、二宮尊徳が有名になったのは少年時代ではなく、大人になってからなので、残されている肖像画も勿論オジサンになってからの時代の顔が描かれている。
その時代とは違って現代はスマホという便利過ぎるアイテムが普及して、『歩きスマホ』が社会問題化している時代となっている。
その為に近年新たに設置される二宮尊徳像は、歩いている姿ではなく、この肖像画のように座像となっている物が作られる時代ともなっているようだ。
今でもたまに本を見ながら歩いている学生を見かけるけどね!
江戸時代には本を見ながら歩いても、ブツかる事が少なかったぜい!
小田原駅は昔から東海道線だと思っていたけど、箱根付近の山を貫通するトンネルが造れなかった事もあって、御殿場方面に迂回するルートだったとは、初めて知った。。
何でも調べてみれば、色んな歴史があるタマ!
小田原は廃藩置県後に「小田原県」となり、同年後半には静岡県の伊豆半島付近も含めた「足柄県」となった。
そしてそれから5年後に再び統合があり、旧相模国が神奈川県となり、伊豆半島は静岡県に合併される事になる。
さてこれから箱根方面に移動していくのだが、今回の旅で小田原に来るまではこの「箱根登山電車」という存在を全く知らなかったのである。。
「箱根」という温泉でも有名な場所の名前は何度も聞いた事があったけど、どんな場所にあるのかは全く知らなかった。
箱根は箱根山のカルデラ地帯となっており、かつては活火山として大いに噴火していた場所である。
ただ有史以降は殆ど噴火が起きていない為に、箱根が活火山だとはあまり認識されていない。
温泉が湧くという事は、火山の近くという事よ!
ロマンスカーに乗り込む!
そんな”箱根初心者”だったボクは簡単に「大涌谷」に行けるだろうと思っていたけど、大涌谷に行くまでに電車だと何回も乗り換えないといけない事も初めて知った。
というのも、電車ルートで大涌谷まで向かうには、
①小田原駅⇒⇒(箱根登山電車)⇒⇒箱根湯本駅
②箱根湯本駅⇒⇒(箱根登山電車)⇒⇒強羅駅
③強羅駅⇒⇒(箱根登山ケーブルカー)⇒⇒早雲山駅
④早雲山駅⇒⇒(箱根ロープウェイ)⇒⇒大涌谷駅
と4回も乗り換えをしないといけないのだ。。
バスなら、1本で行けるわよ!
今回は大して箱根を周遊する訳ではないけど、旅行支援が使えて更にクーポンまで付いて”実質タダ”になった『箱根フリーパス2日間』を購入済だが、旅行支援がなければバスの移動でも良かったかもしれない。
【①小田原駅⇒⇒(箱根登山電車)⇒⇒箱根湯本駅】間は4駅なのだが、今回はオカンが乗りたいと言っていた「特急ロマンスカー」にその僅かな区間だけ乗り込む事にした。
小田原駅ホームには、箱根登山電車の駅員さんが大きながま口を持って特急券を販売しており、自動販売機で買うのではなく、アナログでの特急券販売に”箱根登山電車の歴史”を感じたのである。
ホームに滑り込んできた「特急ロマンスカー」は、新宿駅から運行しているので東京都中心部からは早く箱根方面に向かえるが、ここ小田原駅からは箱根方面まで乗っても僅か4駅分(特急なので停まるのは1駅のみ)しかないのである。
ホームに入ってきた特急ロマンスカー! 動画
ただ周りを見ていると、ボクら以外にも小田原駅から特急ロマンスカーに乗り込む人達の姿がそこそこ見られて、僅かな区間で200円の特急料金が発生するものの、箱根に行く際の代名詞にもなっているからか、意外と利用する人が多いようだ。
箱根行くのに全部バスだと、ちょっと味気ないかも・・・
ロマンスカーに乗り込むと、意外とそこそこな数の乗客が既に乗り込んでいた。
それぞれに大きなカバンを棚に上げている人が多く、旅行支援を使って泊まりに行く人も多かったようだ。
ロマンスカーから見える小田原城! 動画
そして小田原駅から動き出したロマンスカー車内からは、先程まで滞在していた小田原城の天守閣が顔を覗かせていた。
内観は味気なく思える鉄筋コンクリート造りの建物だが、やっぱり天守閣が再建されているだけで、その雰囲気だけで大きく”存在感のある建物”となっていた。
小田原の象徴タマ!
そんな小田原城天守閣の景色など全く見向きもせずに、スマホを取り出してスマートニュースで天気予報をチェックしていた、隣に座るオカン。。
小田原城なんて、さっき散々見たやん!
正論だね~!(笑)
ちょっと期待したものの、箱根方面はまだこのようにどんよりとした天気となっていた。
しかし、既に『箱根フリーパス2日間』を購入しており、今更引き返すわけには行かないので、槍が降ろうとも箱根に向かうのであった。。
こんな旅はまた次回に続きます!
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2022年12月中旬に『どこかでマイル』を使って訪れた、2泊3日の神奈川県&東京旅です。