神奈川県&東京旅(2022年12月中旬)-55
訪問:2022年12月中旬(2泊3日)
有名人のモニュメントも!
浅草にやって来てもんじゃ焼きを食べ終わってから、有名な浅草寺の「雷門」の前に行くと、既にコロナ禍が解禁され始めた事で多くの観光客が押し寄せている景色が見えた。
台東区にて
浅草寺の雷門に来たものの、あまりにも人が多過ぎた為に
人多い所はイランで!!
と言い出すオカン。。
江戸は都だから、人多いのは当然だぜい!
という事で浅草寺見学は諦めて、近くにある当初から目的にしていた博物館へと足を運んだ。
「世界のカバン博物館」にて
浅草から徒歩でも行ける場所に設置されているのが、こちらの”エースカバン”でも有名な株式会社エース社の「世界のカバン博物館」。
東京には大企業のビル内に博物館的な空間が設置されている事が多いけど、このエースカバンの博物館は実物のカバンコレクションが多数設置されているので、カバンに興味ある人であれば必ず満足できる程に充実している施設である。
ただし、この建物はエースカバンを製造販売する「エース社」の事務所にもなっているので、博物館は建物全体ではなく7階&8階の2フロアだけが見学できるようになっている。
7階「世界のカバン博物館」と、8階「新川柳作記念館」(※エースカバン創設者)は無料で見学できるようになっており、玄関を入ると受付のお姉さんが奥のエレベーターで上に登るように教えてくれる。
すると玄関ロビーにはこちらの岡本太郎氏制作のオブジェが設置されており、個人的にはこのオブジェを見て、同じく岡本太郎氏がデザインした「近鉄バファローズ」のロゴマークを連想したのである。
確かにオブジェの肩部分に目を付ければ、近鉄バファローズのロゴマークにも見えてしまう。。
牛やと思ってたら、人間が元だったという訳やな!
「世界のカバン博物館」の見学!
受付から奥のエレベーターに乗り込み、7階にある「世界のカバン博物館」のフロアに到着する。
すると、いきなりこのような昔の大きなカバン類が見えてきて、カバン好きは興奮してくる入口となっていた。
この「世界のカバン博物館」は入場料無料なのだが、滞在時にはあまり見学者の姿を見かける事がなかった。
こういった企業の展示スペースにある博物館や記念館は、意外と観光客には知られていない場所であり、逆に豪勢な展示品をじっくり見学する事ができた。
革製品で世界的に有名なブランド『エルメス』は、このような馬に取り付ける革製品の馬具から始まり、その後に自動車の普及によって衰退していく馬具から脱却して、カバンや小物類の革製品へと移り変わっていった。
昔はこのような革製品は全て動物の革が使用されていたが、今では「合皮(合成皮革)」という動物の革が一切使われていない製品も出てきており、近年では革製品が動物虐待に繋がるという考えから、これからは合皮製品がもっと多くなっていくだろう。
人類は毛皮の為に、動物を絶滅に追いやるぜい!
エースカバンは昭和15年(1940年)に大阪で新川柳作が創業し、一代で日本を代表するカバンメーカーにしたのである。
この「世界のカバン博物館」は1975年に開設されており、2010年に大幅にリニューアルされて現在に至る。
現代では大企業の社外PRの意味合いも含めて、会社内に博物館などを設置している会社は多いが、今から約50年も前に「世界のカバン博物館」を開設したのは創業者の”先見の明”があったからかもしれない。
コレクションは自分だけではなく、多くの人に魅せてこそ、価値があるぜい!
「世界のカバン博物館」でも、国立博物館のように古代の歴史から説明が始まる。
”カバン”という概念は人類が道具などを開発して持ち歩いた為に、古代より無くてはならない存在だった。
ただ古代の「カバン」といっても、中に入れる物によってカバンは多種多様な製品が存在しており、古代エジプトでは大きな木の幹をくり抜いて作った「トランク」が使われていたという。
現在では車の後部荷物入れを「トランク」などと呼ぶが、正確には木の幹という意味のあるトランクは、大木をくり抜いて作られた箱を示すようだ。
へぇ~~!
左上にある写真では、古代ローマ時代に貴族が使っていた鍵付きのカバンも見られる。
鍵付きである為に、奴隷に運ばせても安全性に問題がないという事なのだろう。
このように人類の有史時代から多種多様な”カバン”が作られて利用されてきた歴史があるが、時代を追う毎に万能カバンではなく、それぞれの用途に特化したカバンに進化していった。
ただ同じ用途に使うカバンも、そのカバンが作られる大陸によって違う文化だった為に、その地方特有のカバンが作られていった。
江戸時代に世界との国交を閉ざした日本も、独自の道具箱などが使われ、それぞれに世界では類を見ない珍しい物が開発されていく。
しかし、これらの日本独自な物入は、明治時代以降の開国化によって姿を消していくのであるが。。
いい物使ってたのに、消えてったのは残念だぜい!
左側にある「シャトレーン」は、18世紀から19世紀頃にかけてポケットの無い服装でも道具が持ち運べるようにと、手荷物を引っ掛けるストラップ的な道具が、貴婦人の間で人気の品だったという。
絵にある貴婦人のように道具付け過ぎると、歩く時にウルサかっただろうね~!
そして人類の歴史を一変させる事になる「産業革命」が勃発すると、カバンの世界も新しい時代に合う形態のカバンが続々と開発されて、多種多様なカバンの時代を迎えるのであった。
こんな旅はまた次回に続きます!
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2022年12月中旬に『どこかでマイル』を使って訪れた、2泊3日の神奈川県&東京旅です。