神戸旅行記2020年-①
旅行期間:2020年10月15日~16日
お祝いのオークラ旅
さて今回は神戸編という事で、大阪人からしたら少し遠い散歩の感覚で「旅」とはいいづらい。しかし今回は一応テーマがあり、偉大なる我がオカンの生誕70周年を記念して、神戸のメリケンパークにあるホテル:オークラにわざわざ宿泊するというおもてなしプランであった。そしてそのついでに神戸でも意外と行ってない場所に行こうと、最初にやって来たのがこの新神戸駅の裏側にある「布引の滝」であった。
「おもてなし」とか言いながら、ホテル代を出すのはワタシなんですよ!(怒)
「布引の滝」を目指す!
今回はオカンを連れた旅という事で「普段はあまり歩かないオカンを、思いっ切り連れまわして歩かせてやろう!」という魂胆で、まずは新神戸駅からそんなに遠くはない「布引の滝」を目指す。そんな布引の滝への道は新神戸駅の下にある道を、そのまま北に向かって進んで行くようだ。
こちらは新神戸駅にあった地図で、新神戸駅の北側にある山の中に滝が色々とあるようだ。そして山になっているのでロープウェイも通っているようだが、自分の足で歩けるウチは自分で歩こうという趣旨なので、今回もいい運動になりそうである。
大阪人からすると神戸ってたまにやって来る機会があるけど、そんなに何回も訪れる場所ではない。近くて電車に乗れば1時間ほどで行く事ができるけど、そのように近いと「いつでも行ける!」と思って、意外と行かないものである。そんな神戸でも新幹線の駅である「新神戸駅」には殆ど行く機会が無いので、この「布引の滝」という名前も初めて知ったのであった。
ただ神戸でも北側の外れのような場所ながらも、近くには新幹線の駅などもあるので、このような滝までの道は綺麗に整備されていて、とても快適に登れそうである。オカンとしてはハードな道は好まないらしく、このように整備された快適な道を進みたいタイプだけど、ボクからしたらもっとワイルドな道を登りたいのであったが。。
そして更に道を進んで行くと、ここで「滝山城跡」という標柱が見えてくる。この辺りに城跡があるなんて全然思っていなかっただけに、このような案内を見ると急に城跡に行ってみたくなってきた。
この標柱のおかげで、後でエライ目に遭う事になるのです・・・
大阪を含む関西というエリアの中でも、上品でハイカラな雰囲気のイメージがあるのが神戸。それもあってか、滝までの道もこのような一部煉瓦造りの橋があったりで、いかにも神戸らしい感じを受ける。
御年70歳を無事に向かえたオカン。ボクと一緒にどこかに出掛けるとなると、それなりに歩かされる事を覚悟しているけど、いつもその想像以上に歩かされて後で散々文句を言う事になるのが毎度のパターン。活動的な性格ではないので1人で遠出したりする事は殆ど無いので、こうやってボクが連れ出してあげないと大阪から出る機会が殆ど無いのである。
このように滝までの道のりは多少階段が続くものの、そこまで大変な道のりではない。時期的にも10月中旬という事で夏の暑さからは多少開放されつつある頃だったけど、やっぱり階段を登っていると段々と汗が出てくる。
これから見に行く「布引の滝」は、1つの滝というよりは上から流れてくる場所で4箇所程それぞれに滝のような落ちる場所があって、それぞれを総称して「布引の滝」と呼んでいるとの事。また水量が少ない時には、その上流にある貯水池のバルブを調整して水量を増やしたりしているという。
そして新神戸駅から歩いて約7分程進んできた場所で、そろそろ滝が見えそうなポイントに差し掛かる。しかし”日本の滝百選”にも選ばれる程だし、”日本三大神滝”や”日本三大名瀑”などにも名を連ねている滝らしいのですが、ここからはそんな滝の轟音が聴こえて来なかった。。
布引の滝:「布引雌滝」にて
こちらの案内板にもあるように「布引の滝」と言っても、4つの滝があるらしく、それぞれのポイントによって流れ落ちる水量が違うらしく、今到着した「布引雌滝」という滝は「高さ19mで、しなやかで上品な滝」と書かれている。
ただこの「布引雌滝」は見た瞬間にガッカリする程、少ない水量がチョロチョロと落ちる滝だった。う~~ん、「しなやかで上品な滝」とはうまく表現がされているなと感じれる景色。ただこれ以外にもまだ滝は残されているので、もう少し山の上まで登る事にしてみる。
ここの滝も常に水流が溢れている訳ではないので、このように訪れるタイミングによってはちょっとガッカリしてしまう時もあるようだ。しかし水不足の時期もある訳だし、水の量も天候によって左右されるので、凄い水量が流れ落ちる滝ばかりを想像していてはいけないのだろう。
そして「布引の滝」の上流へと向かって進んで行くと、このようなちょっとした休憩所のような展望台らしき場所が見えてきた。
こちらの岩には「鼓瀧」という文字が彫られているのが見える。ここは『布引鼓滝』という、4つの箇所に分類されている布引の滝の下から2番目の滝がある場所。ただこの辺りは滝というよりも、滝から流れ落ちくる水流が普通に流れ落ちていく岩場となっており、全然滝という印象を受けない場所だったが。。
そして更に道を進んで行くと、奥の方に滝らしきものが見えるようになってくる。しかしここからでもそれほどの水量が流れ落ちる豪快な滝ではない感じを受けるが。。
布引の滝(布引雄滝/夫婦滝)にて
ここが4つの布引の滝の中でも、一番目玉の滝となっている「布引雄滝」がある展望台。しかし期待していた豪快な水量が流れ落ちる滝ではないのが、目の前に広がりつつある・・・。
これがメインの「布引雄滝」だったけど、訪れた時期が悪かったのか、勝手に豪快な滝だろうと想像し過ぎたのが問題だったのか、ちょっとガッカリな滝だった。それもあってか、ここまでハイキングに来ていたオバサマ軍団も滝を見ながら喋るのではなくて、全く滝の存在を忘れたかのようにお喋りに没頭している姿が見られた。
水量が多い時には落差43mあるという布引雄滝の眺めは素晴らしいものらしいけど、このように失敗な時期に来てしまうと、小便小僧のようなガッカリなスポットと化していた。ただこの滝の岩場を見ていると、水量が多い時に水が掛かっていると思われる部分が広範囲に見られるので、これはこれで珍しいものが見れたと思い込むしかないのかもしれない。。
なんや、こんなモンで終わりかいな?!
布引雄滝の景色 動画
そんな布引雄滝が見れる展望スポットの一角には、このように『涙石』と文字が彫られている岩が見られる。こちらの岩は一説には、「在原 行平(ありわら の ゆきひら)」という平安時代の公卿で歌人でもあった人物がここで涙した物がこのような石になったとされている。
人間が涙を流す際には色んな感情を抱いているが、昔の人達も勿論同じように涙を流していた。ただそれがこのような岩になる事はないと思うが。。もし人間が涙を流して、それが全部岩となっていたとすれば、人口が密集している地域程にこのような岩が密集している可能性が高い訳で・・・。
こちらの上側が、落差約43mあるという「布引雄滝」で、滝壺を挟んでそこから下に更に流れ落ちていく手前の滝は「夫婦滝」と呼ばれるものである。
この展望スポットの右側には上に登る階段があって、それを登った上の方からも滝を見下ろせそうだったので、とりあえず階段を登って上に向かうとする。
このように階段を登る途中に見えた布引雄滝は、天然の滝壺が上手い事受け皿のように出来ており、改めて自然の美を感じれる場所ともなっている。
ただ階段を登って上に向かっても滝との間に木が生えていて、それらの木が邪魔して滝の前に障害物として立ちはだかっていたので、そこまで見晴らしのいい景色が待ち受けている訳でもなかった。ただ上に行くと茶店が営業しているので、そこでお茶などを飲みながらゆっくりと出来る場所だった。
こちらが「雄滝茶屋」という、布引雄滝のやや上方の高台に設置されている休憩所。こんな山の上にまでもしっかりと自動販売機が設置されているのも見える。
その脇にはこのような雄滝茶屋の百周年を記念した碑まで設置されていて、昔からこの辺りでは有名で人気な布引の滝だったのが分かる。
その更に横には、このような布引の滝の案内板が置かれていたけど、残念ながら文字の半分ほどが薄くなっていて全然内容を読めないようになっていたが。。
こんな旅はまた次回に続きます!
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