神戸旅行記2020年-⑩
旅行期間:2020年10月15日~16日
観覧車からの眺めは格別!
さて神戸旅2日目もご覧のように快晴という素晴らしい天気に恵まれています。このように天気が良いと海がある場所はより綺麗に見えるので、昨日も散々歩き回ったメリケンパーク周辺を散策していきたいと思います。
神戸ハーバーランドを散策!
前までは全然興味が無かったけど、今は観覧車を見かけるとそれだけで乗りたくなってしまうようになってしまっている。だからこのメリケンパークの外れに観覧車が見えているので、散策ついでに観覧車にも乗ってみる事にする。
この辺りはメリケンパークではなく、その西側にある「神戸ハーバーランド」という名前が付いている場所になっているみたい。まあ昔は港の波止場だった場所で、今では右側には「神戸ハーバーランド umie モザイク」という、今どきの映画館や食料品店やショッピングできるお店が沢山入った大型ショッピングセンターが造られている。
こちらはメリケンパーク側を背中にして写真を撮れる「umie」のアルファベット・モニュメント。ここはメリケンパーク内にある「BE KOBE」に比べると人気が無いのか、全然ここで記念写真を撮っている人を見かけなかったが。。
そんな波止場に停泊していた大きなクルーズ船の脇には、このように夜にはライトアップされる大観覧車とポートタワーの小さな模型が置かれている。
この大きなクルーズ船「神戸船の旅 コンチェルト(concerto)」という、クルーズのエンターテインメントを提供する船だったけど、クルーズ船はコロナ禍の影響もあって長い間営業されていないようだ。ワクチン接種が進むアメリカではコロナ終焉の雰囲気でクルーズ船が再開され始めているけど、日本ではまだ先になるのかもしれない。
さてお目当ての大観覧車モザイクが近くに見えてくる。ただ周囲に高層建築物が多い神戸の街では、このように地上に設置されている観覧車だとそれらの建造物が障害となって遠くを見渡せない。だからよく見るのは大型商業施設の屋上などに設置されている事が多いけど、ここは海が近い為にその海風を浴びやすい為にあえてこの低い地上に設置されていたのかもしれない。。
神戸ハーバーランドの景観 動画
そして高浜岸壁とも呼ばれるこの辺りを歩いていると、端の方に「旧神戸港信号所」と呼ばれる建造物が見えてくる。これは1921年に造られた手信号の灯台代わりだった建物で、高さは約46mで中には手動のエレベーターも備えられているという。そして手信号は時代と共に照明信号に変わり、1990年に新しい信号塔が造られた為にお役目御免となり、1992年にこの場所に移築されて保管されている。
このように神戸港は諸外国に開放されてから約150年程は経過しているので、その開港当時を連想される建造物は意外と残っていない。それだけ人類の発展が凄まじい速さで進んでいるという事の、裏返しと言えるかもしれない。
この岸壁の端の方までやって来たけど、まだ更に奥にも進めるみたい。奥の方には背の高い建築物も見えるけど、何やら赤レンガっぽい建物も見えているので、もう少し足を進めてみる事に。
こちらは「神戸ハーバーランド煉瓦倉庫」と名付けられている建物で、明治時代の終わり頃である1890年代にイギリス積みで建てられた赤レンガ倉庫群の中で、保存用として残された一部の建物。というか、神戸港が開港されて港が発展していくと今大型商業施設などがあった場所には、一面にこういった赤レンガなどの倉庫群が並んでいた。しかし今では荷物の積み下ろしなどは別の場所に移管され、その跡地は神戸ハーバーランドなどと再開発されて、昔の一部がこういった形で保存されているのである。
そして奥に進むと吊り橋のような小さな橋らしきものが見えてくる。この辺りにも昔は造船所などがあったけど、今となってはその面影を残す物が少なくなっているけど、この橋もその名残りかもしれない。
そしてその橋の少し手前の高台には、このようにヤシの木っぽいのが植えられている広場に、なんかのモニュメントらしきものが見えている。綺麗な銀色をしているモニュメントなので、このように快晴の天気の下で見ると、より綺麗なものに見える。
こちらのモニュメントは「八時間労働発祥之地」という記念碑で、この近くにあった神戸の川崎造船所で1919年に全国に先駆けて導入された『8時間労働』がスタートした場所だという。当時から労働者を長く働かせるべきだという考えがあり、労働時間を短くするとそれだけ成果が少なくなると考えられていた。
これは今の日本社会にもまだ残っている風習で、表向きは8時間労働を勧めるが、結局は残業ありきで導入している所も多い。そしてその残業をありきに仕事をしている人間も多い。そうなると労働時間が凝縮された時間ではなくて、間延びしたような無駄遣いの時間が増えるだけになる。そして人間の集中力にも限界があるので、こうやって生まれた『8時間労働』は画期的なアイデアであったが社会に浸透するまでは長い時間を要したという。。
そしてそんな場所の先にあったのが、こちらの「はねっこ」という名前が付いている跳ね橋。これは先程記念碑を見たようにこの周辺にあった川崎造船所のドックがあった場所で、その出入口に架かっている平行四辺形式跳開橋である。
ただこの橋は1990年に建造された橋なので、そのようなドックの出入りの際に実際に開いていた跳ね橋ではなくて、あくまでもこのドックの跡地だったという名残りを残す意味でも造られた橋のようだ。
このように橋の幅はそんなに広くはなくて、歩行者専用の橋となっている。そして昨日の夜にメリケンパーク内を訪れた時には全然気付かなかったけど、この橋には1700個ものLED照明が埋め込まれていて、夜には綺麗なライトアップされた橋に生まれ変わるようだ。
このように神戸港のあったハーバーランド周辺には、昔の建造物はほぼ消え去っているけど、そのらしさが僅かに残っている場所もある。今では跡地の商業開発ですっかり様変わりしてしまっている場所だけど、少しだけ昔の面影を想像で思い浮かべるのもいいかもしれない。
そんな神戸港の面影を見学した後は、これ以上先に進んでも何も無さそうだったので、いよいよ観覧車にやっと向かう事にする。こちらの「モザイク大観覧車」は高さ約50mという、神戸市内にある3つの観覧車の1つ。
そんな観覧車の隣には、コンクリートの外壁が目立つアンパンマンミュージアムが建てられている。小さい子供達から絶大な人気を受けるアンパンマンも、このアンパンマンミュージアムでは販売しているグッズが結構ないい値段で売られているので、親からしたら意外と入りにくい場所でもあるようだ。
モザイク大観覧車に乗り込む!
このモザイク大観覧車では他の地域にある観覧車のように、ゴンドラが特別なデザインの「ドキンズハートカフェゴンドラ」という物も4台限定で用意されている。
このモザイク大観覧車はこの2020年の最初に発令された緊急事態宣言下で営業中止となって、その後7月までメンテナンス及び色直し作業が行われて、8月頃から再び営業が開始された。それもあってか基本的には色が綺麗に塗り直しされていた観覧車の外観はとても綺麗な状態に見えた。
普段であれば券売機でチケットを購入するのであるが、コロナ禍だったので体温測定などの手順もあった為に、人的カウンターでチケットを購入する。
さてこの時は平日という事もあって、先客はいなかった。なおこのモザイク大観覧車では、コロナウイルス感染対策としてゴンドラに乗る籠の1つ空けて乗るようになっていて、しかもそのゴンドラは無人状態で1周回ってから乗れるようにされていた。
そして冷暖房完備のゴンドラに乗り込んで、一息つくオカンの姿が見える。オカン1人だったらまず観覧車に乗ろうという発想も無いので、意外とこれから高くなっていくゴンドラから見えてくる景色が楽しみなようだ。
そして徐々に高度を上げていくゴンドラからは、このようにハーバーランドやメリケンパークなどが一望できる景色が見えてくるようになってくる。しかしこうやって見ていると、この辺りは倉庫だらけだった港とは想像できない。
そしてそんな倉庫だらけだった港の景色も想像できないけど、約25年前に起きた阪神淡路大震災の爪痕も想像できない。そう思うと約150年や約25年の時間経過など、あっという間なのである。。
モザイク大観覧車からの景観 動画
このモザイク大観覧車は1周約10分間で、じわじわと最高到達点の約50m付近へと昇っていく。そんな景色を見ながら、何やら横でブツブツと呟いているオカンがいたけど、こっちは動画撮影に忙しかったのでその相手は出来ずにスマホに注力していた。。

いや~観覧車に乗るのは10年振りぐらいとちゃうか~!
こちらには手前に先程近くで見た旧神戸港信号所が見えるし、奥には川崎重工業神戸工場第4ドックも見えている。ハーバーランドではあまり思えなかったけど、この辺の景色は港っぽい雰囲気となっているようだ。
こちらに見えている橋は神戸大橋で、埋め立て地のポートアイランドと本土を繋ぐ橋。なお神戸にある神戸空港はこの橋を渡って、更にその先にある埋め立て地に造られている。
この時はそんなに暑くも寒くもない時期だったので、ゴンドラの窓は換気を兼ねて開かれていた。そんな網戸が張られている部分に手を当てて

気持ちいい風吹いてるわ~~!

と手袋をしたまま、嬉しそうにしていたオカンであった。。
こんな旅はまた次回に続きます!
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