新神戸駅裏手の山中にあった「滝山城跡」を巡る【神戸旅行記③】

神戸旅行記2020年-③

 旅行期間:2020年10月15日~16日

廃城となった山城跡

ここは新幹線が通る新神戸駅北側にある山場で、滝百選に選ばれている「布引の滝」などの見所がある場所。そんな山の中を進んで行くと「滝山城跡」と書かれた案内板が見えたので、嫌がるオカンを引き連れて山道を登って来ました。

 

布引の滝から見晴らし展望台を経て、猿のかずら橋を渡ってから山道のハイキングコースを登っていくとこちらの分岐点が見えてきました。ここからは更に北側に向かう滝山城跡などがある道と、もう1つは神戸駅側に繋がる南側へと降りて行く道。

 

滝山城跡を目指して進む!

そしてこの分岐点から城跡までもう少しというタイミングで、オカンが

オカン
オカン

私ここで待ってるから、城跡は1人で行ってきや!

という声が聞こえてきた。何もない城跡にロマンを感じなくて、更にはハイキングコースを登ってお疲れの御様子だったので、ここは無理に引っ張って連れて行くとオカンがキレてしまうので、ここから先は自分1人だけで進む事にする。

 

この滝山城跡へと続く道も、このようにそれなりに整備されていて道も細くないのであんまり怖さは感じない道。なおこのような一本道なので、「もし向こう側から猪が突進してきたらどうしよう??」と考えながら歩いていた。城跡までの行きは問題なかったけど、帰り道に後ろ側より「ガサガサっ!!」と音が聞こえてビックリして振り返ると、遠くの方に逃げていくウリ坊(子供の猪)らしき姿を見かけた。

なのでもしかしたら猪に出会う可能性があるので、注意して進んでください!

 

この城跡へ続く道の脇はこのようになだらかな斜面となっているので、もし歩いている途中にバランスを崩してこちら側に転落したら、しばらくの間は落ちていくような場所となっている。しかし余程悪ふざけなどをしながら歩いたりしないと、こちら側には転落しないような道なのでそこまで警戒する必要性もないだろうと思う。

 

 

滝山城跡にて

そんな道を3分程歩いて行くと、そろそろ城跡らしき場所に到着する。一般的に想像する日本の城のイメージの大半は、江戸時代や昭和になって再建された綺麗で大きな城ばかりだと思うけど、戦国時代前の城は素朴な城が多かった。この滝山城跡も1300年代に赤松家によって建造されて、戦国時代の1570年前後頃まで使われていたのではないかとされている。

 

【滝山城跡】

住所:兵庫県神戸市中央区葺合町

 

 

ここにあった滝山城は高さ約300mの標高の山の上に造られており、東西約600m、南北約400mの広い範囲を敷地としていたようだ。そして城跡の状態としては山の上で城が放棄されてしまった事もあり、良好な状態で遺跡として保管されているという。

 

なのでこのように周囲に落ちている岩なども、人為的にここに配置されている可能性がある。しかしそういったウンチクは専門家ガイドなどの話を聞きながらじゃないと、これらの物は普通の岩にしか見えないのだが。。

 

城郭専門家などが見れば城跡としての遺構がそこら中に見られるのかもしれないけど、一般人からすると単なる山の中という感じにしか見えない。そして特にさっきの入口の看板以外には、この城跡を説明するようなものも見当たらないし。。

 

とりあえず目の前に階段が設置されていたので、何かがあるだろうと思って城跡を奥まで進みます。ただ昔の山城は期待しているような石垣を積み上げた城は少なく、地方の小さな山城だと石垣などなくて山に生えている木などを使った柵が設置されている程度だったりしたそうだ。

 

そろそろ夕方近くになってきて、お天道様が沈みたそうな雰囲気を醸し出してきているのが感じ取れる時間帯に差し掛かってきた。もしこんな照明もない山道で暗くなったら、ワガママなオカンが更にブ~~ブ~~言い出すのは目に見えているので、足早に進むとする。

オカン
オカン

アンタと歳がナンボ離れていると思ってるんや~!(怒)

そして先に進んで行くと神戸市の三角点が見えて、更には休憩所の屋根らしきものが見えてきた。どうやらこの辺りがこの山の標高約300mの頂上付近だろう。

 

ただ城跡に来たという証拠写真を撮らないといけないのだが、さっきの三角点や休憩所の屋根ではダメなので、もっと他に城跡らしきものがないかを散策する事にする。

 

そして奥に進むと、何やら記念碑らしき標柱が建っているのが見えてくる。日本国内には何千何万という小さなお城が全国の至る所にあったというので、このような特別何かが残っているという訳ではない城跡は特に注目されない。そして戦国時代の前半に廃城となってしまった為に、一般的には見向きもされない場所となっているようで、この時もここでは人に遭遇しなかった。

 

そんな城跡にあったのが、こちらの「史蹟:瀧山城址」という記念碑。このような記念碑を山の上に運ぶのも大変だったと思うけど、約500年前頃まではここに山城があり、多くの人々がここで活動していたのである。今では城跡らしきものをあまり見る事は出来なかったけど、日本に存在した1つの城として浪漫を感じる瞬間であった。

 

 

滝山城跡の景色 動画

 

 

この記念碑以外にはベンチが1つだけ用意されているだけで、特に目立った物は無かった。今では自然が溢れる場所となっていた滝山城跡であった。。

 

 

新神戸駅を目指して坂道を下りる

さて城跡を見たいという自己満足な希望を叶えた後は、手前で休んでいたオカンに合流し、滝側から登ってきた道ではなくて新神戸駅に向かう違う道を降りていく事にする。その道は約700mとあまり距離はないように思うけど、その距離はあくまでも直線距離で実際の道はクネクネとしているので、下るにはそれなりに時間が必要となる。

 

もっと標高の高い山だったりしたら不安になるのかもしれないけど、ここは新神戸駅から比較的近い場所にあり、ハイキングコースとしても手軽に登れる場所ともなっているので、それなりに道は整備されているので特に心配はしなくていいと思う。

 

そして城跡からの戻り道に、離れた場所だったけど子供の猪と遭遇したという話をオカンに伝えると、

オカン
オカン

ヨッシャ~、猪が来たら私が退治したる!(笑)

と両手に細い棒を抱えて、自慢げに立ちはだかったのである。。

 

ドラゴンクエスト世代からすると懐かしの初期装備品だった『ひのきのぼう』を、両手に装備したオカンでした。。

 

そして坂道を降りて行っていると、その途中でより太い木の枝を見つけたらしく、気が付いたらさっきより戦闘力が1だけ上がっていたオカン・・・。

オカン
オカン

猪なんて、一撃でやっつけたる!(笑)

猪さん、色んな意味で出てこないようにしてください!(笑)

 

今通っている道は神戸の街側に降りていく道なので、道中はこのように視界が開けた所では神戸の街並みが見渡せる景色が出てくる。しかし神戸の景色と言っても、このように自然らしさはほぼ皆無で、人工的な建造物が並んでいる景色しかないのだけど。。

少し前まで奄美大島の自然を見慣れていたので、こういった人工的な景色は無機質的過ぎ・・・

 

この降りて行く道は整備はされていたけど、雨が降った際にはその鉄砲水が流れ落ちていく排水溝のようにもなっていたので、木の根っこ部分の土などが削られている場所も見られる。

 

なので下は砂になっていたりして滑りやすいポイントもあるので、登り時は構わないけど、下りの際はある程度慎重に降りて行った方が良さそうな道でもあった。

 

後ろでは木の枝をまだ大事そうに持ちながら、器用に下り坂を降りているオカンの姿が見られる。もし猪と遭遇しても木の枝があまり役立ちそうに見えないけど、真面目な性格のオカンは最後の最後まで降りて行くまでは木の枝をしっかりと持ち続けていたのである。。

 

下り道はこのように木の根っこ部分近くを削ってか、自然に削られていたのかは分からないけど、クネクネとした道が続いていたのでさっきの案内板にあった約700mよりは長く歩く事になった。

 

こっちは滑りやすい箇所もある下り坂を慎重に降りて行っているが、頭上ではラクラクとロープウェイのゴンドラがいとも簡単に進んで行っているのが見える。しかしどんなに苦しくてもしんどくても、一回文明の利器を利用して楽を覚えてしまうと、もう元には戻れないのでこのような道を自分の足で歩く事がとても大事なのである。

 

するとこの下り坂を降りて行っていると、左足の膝の外側の骨部分に小さく痛みが感じられるようになってきた。どうやら愛媛県旅でしまなみ海道サイクリングした際に、長時間にわたっていきなりサイクリングした為に、普段使わない部分に負荷が集中し骨周辺に痛みが発生したのである。なお、この痛みは2ヶ月程続き、この翌月に行った仙台旅の途中では歩くのも辛い程に悪化する事になるのである。。

筋肉は直ぐに成長するけど、骨の成長は時間が掛かるので・・・

 

そして滝山城跡から降りる事、約25分位でやっと山の麓に戻ってくる。この階段は最初に布引の滝に向かう際に「⇐滝山城跡」と標柱があった場所だった。

 

さっきまではブ~~ブ~~と文句を言っていたオカンだったけど、無事に麓まで戻ってこれた安堵感からか、ここでご満悦なポーズを見せる。高台まで登って神戸の景色を見れたのと、それなりに歩いて体を動かせたのを喜んでいたのかもしれない。。

 

こんな旅はまた次回に続きます!

よければ下記ブログ村のボタンをポチッとお願いします!

にほんブログ村 旅行ブログへ にほんブログ村 旅行ブログ 国内旅行へ

↓↓↓↓神戸旅行記:初回↓↓

新神戸駅の裏側の山の中にある「布引の滝」へ【神戸旅行記①】
2020年10月中旬に訪れた神戸。今回は母親70歳の誕生日を記念してメリケンパークのホテルオークラ宿泊を企画し、まずは新神戸駅裏手にあるという「布引の滝」を訪れる事にします。
タイトルとURLをコピーしました