夕暮れ時の気分に浸れるメリケンパーク【神戸旅行記⑤】

神戸旅行記2020年-⑤

 旅行期間:2020年10月15日~16日

神戸を代表する場所

さて神戸旅初日は山歩きなどを済ませた後は、神戸市街にやって来ました。さすがに中心地までやって来ると、山手辺りとは違って多くの人が行き交う光景が見られます。とりあえずそろそろチェックイン可能な時間を迎えたので、予約しているホテルのあるメリケンパークへと向かいます。

 

神戸市街地にて

神戸市は全国でも7番目に人口が多い約150万人都市なので、繁華街付近までやって来るとさすがに人が多い。なおこちらの写真中央奥に見られる「本神戸肉:森谷商店」というお店は、神戸牛を扱う老舗で店頭で販売しているコロッケがとても人気あるお店である。

オカン
オカン

前に神戸に来た時に、ここでコロッケ買ったな!

神戸ギュー
神戸ギュー

ちなみに5月6日はコロッケの日だギュ~~!

 

 

こちらの立派なアーケードの入口が見えているのは「神戸元町商店街」で、約140年程前からの歴史がある商店街。この街道は下関から京都までを結ぶ西国街道だった道で、昔にはこの道を大名行列が通っていたという。それとこの商店街の道は1913年にアスファルト舗装されたけど、一説にはここが日本で最初にアスファルト舗装された道だという。

 

そんな多くの人でごった返している元町商店街は避けて、メリケンパークに向かう「メリケンロード」を歩いていると、道端にメリケンサックを連想させるような記念碑らしき物が造られているのが見えてきたので、何の記念碑かを確認する為に近寄ってみる。

 

 

こちらは『神戸外国人居留地跡の記念碑』で、江戸時代末期に神戸が開港されて入国してきた外国人達がこの辺りで多く暮らしていたと書かれている。この辺りの外国人居留地は明治32年(1899年)頃まで存続していたようだが、今では山手側の方に移っているようだ。

 

さてメリケンパークに向かう道を歩いていると、今回の旅の目的でもあり、今日の宿泊地でもある「ホテルオークラ」の建物が見えてきます。35階建ての立派な建物は周辺に大きな建物が無いので、遠くからでもよく視認できる建物。

 

道の反対側には中華街の入口門である「長安門」が見えています。個人的にはあまり中華街には惹かれないのですが、オカンからすると

オカン
オカン

晩御飯はこの中華街のお店で、中華食べようよ!

という気が満々に見えた。。

 

そんな道を歩いていると、神戸の街には年代物の洋風建築物がよく見られる。こちらの角にあった建物は「神戸メリケンビル(旧神戸郵船ビル)」で、1918年にこの場所にあった初代アメリカ領事館の跡地に日本郵船神戸支店として建てられたもの。元々は屋根の形とかは違っていたが第二次世界大戦時の空襲によって焼失し、今の形になっているという。

 

メリケンパークの間には国道2号線が走っていて、信号でも渡れるけどせっかくこのような歩道橋が設置されていたので、その歩道橋を渡ってメリケンパーク側に向かうとする。歩道橋の上まで上がると、このように黄昏時の背景の中にそびえ立つホテルオークラの建物がより目立って見えてくる。

 

オカンとしてはあまり階段などは上がりたくないようだったけど、ボクとしては信号を渡るよりもその脇に設置されている歩道橋をなるべく利用しようと思っている。というのもせっかく歩道橋を設置してくれているし、階段の昇り降りをする事によって若干だけど筋トレにも繋がるし、少し高い場所の方がより景色もいいだろうという考えである。

 

 

歩道橋からの眺め 動画

 

 

歩道橋で国道2号線を渡って南側に行くと、早速海が見えてきます。そんな海にはこのように沢山の船が浮かんでいるのが見えるけど、田舎の港とは違って漁船のようには見えない船ばかりが停泊している。

 

道端のポールもこのような錨型をしたものなども設置されていて、浜風も吹き付けてきて、いかにも海沿いに来たという気分が湧き出てくる。

 

 

神戸メリケンパークにて

ここはそのメリケンパークの入口的な場所で、まずは今晩宿泊するホテルオークラをバックにして、御年70歳をお迎えになられたオカン様の記念写真をパチリ。大阪人からしたら普通に日帰りで充分な戻れる神戸に宿泊する機会がないだけに、今回の宿泊も奈良ホテル同様に楽しみにしていたらしい。

オカン
オカン

だから何回も言うけど、ホテル代を払うのは私なんやけど!(怒)

 

今回は”GO TO キャンペーン”(35%OFF)の利用となって、更には代金の約15%が地域共通クーポンとして貰える。なお今回はオカンの生誕70周年を祝う宿泊という事で、ホテルオークラでも「オーセンティックフロア:デラックスツイン(16~27階)」を予約している。

オカン
オカン

また言うけど、ホテル代を払うのは私なんやで!(怒)

 

今回予約したプランではチェックイン可能が17時からとなっていたので、この時は既に17時を回っていたのでオカンとしては早速ホテルに入りたかったようだ。しかしボクからしたら暗くなり出したらすぐにホテルに入りたがるのは老人の悪い習性だと思っているので、もう少しこのメリケンパーク内を散策して連れまわす事にした。

 

阪神淡路大震災の際には津波の影響もあったメリケンパーク。なおこの「メリケン」という言葉は、「アメリカ」というネイティブな英語の発音が聞き取りにくかった当時の日本人が「アメリカン」を「メリケン」と受け取った為に、アメリカの・・とか外国の・・という意味でメリケンが使用されているという。

 

今見られるこのメリケンパークは1987年に神戸港事業の一環で、この辺りを埋め立てて造設された地域で、その際にホテルオークラや中央奥に見える神戸海洋博物館などが建てられた。なので昔の神戸しか知らない人からしたら、今では考えられないような光景になっているのである。

 

 

メリケンパークの景色 動画

 

 

こちらはメリケンパークの波止場にある波の形をした「神戸メリケンパーク:オリエンタルホテル」で、こちらもこのメリケンパークで象徴的存在の建物である。日本でも古い西洋風ホテルだったオリエンタルホテルは1987年にダイエーによって買収されて、このオリエンタルホテルは阪神淡路大震災が起きた1995年7月に開業したホテルで、日本で唯一ホテルの建物内に灯台が設置されている珍しい建物でもある。なお今の経営権は経営難に陥ったダイエーの手を離れて、アメリカの証券会社大手のゴールドマンサックス社となっている。

 

そしてメリケンパークの端には、このような何かの像らしきものが並べられているのが見える。一見モアイっぽくも見えなくもないけど、人をイメージしたものなのだろうか??

 

このモニュメントの台座にはこのような説明プレートが埋め込まれていて、「神戸海援隊」という江戸時代末期に押し寄せてきた諸外国勢に対抗する為に江戸幕府が設立した海軍操錬所があった事を記念して、後世にその歴史を語り継いでいこうという意味合いの記念碑のようだ。この兵庫港付近に勝海舟が強く進言して海軍操錬所が造られたが、江戸幕府の重臣達はこの操錬所を重要視しておらず、2~3年後には廃止されてしまう。

 

この兵庫の港はアメリカから開港を迫られた江戸幕府でも京の都に近い為に、いざとなったら諸外国勢が天皇が住む京都に攻め込むかもしれないと警戒していたので、最後まで開港には反対していた港だった。しかし強大な戦艦を要する諸外国勢の要望を安易に断れなかった江戸幕府は、しぶしぶその要求を受け入れて、代わりに内政未干渉の約束を取り付けてこの兵庫港(神戸港)を含む5つの港を開港する事になる。

 

こちらには今ではすっかり見かけなくなった、大型の帆船が港に停泊している。この港に停泊している帆船は商業用などとして使われているものではなくて、海技教育機構の実習船として帆船を扱う練習用の船だという。

 

さてメリケンパークからの眺めが、ちょうどいい感じの黄昏時を迎えてきました。このような人工物だらけの景色となっているメリケンパークですが、これはまたこれで人類の科学の発展を象徴している景色が見れているように感じる。

 

そんなメリケンパークの一角には、こちらにタイムカプセルが巻き付けられて沈められているようだ。個人的には昔の自分の考えを何十年も後で振り返っても仕方ないと思うけど、日々日記を付けたりして記録を残すという作業は大事だと思う。昔パチンコにハマっていた時には毎日パチンコ日誌を書いていたけど、統計的にギャンブルでも日誌を毎日残す人間の方が勝率が高いという。

何でも復習はとても大事ですね!

 

そんなメリケンパークには色んな像やモニュメントなども設置されていて、こちらは「希望の船出」というタイトルとなっている。この世界に開かれた神戸港は色んな外人さんが入ってきた場所でもあるけど、逆にここから世界中へと飛び立っていった日本人達の出口にもなっていた。

 

 

先日旅行した際に訪れた北海道余市町にニッカウヰスキーの工場を造った竹鶴政孝氏も、この神戸港からアメリカを経由してスコットランドにウイスキー造りを学ぶ為に留学した出発地点でもある。なおその竹鶴政孝が出航する際には、今のサントリーの創業者である鳥井信治郎氏がわざわざ見送りにやって来たという。なおその縁もあってか、後年竹鶴は鳥井の下で日本初となるウイスキー工場(大山崎)の責任者として尽力する事になる。

 

今ではどの観光地に行っても必ずと言ってもいい位に見られる、このようなアルファベット・モニュメント。なお2020年に搭乗していたヘリコプター墜落事故で死去した、アメリカのNBA(プロバスケ)のスーパースターであった「コービー・ブライアント(Kobe Bryant)」の名前の由来は、彼の父親が神戸という街の名前を気に入って「KOBE」と名付けたという。

 

こちらの石には日本で最初に外国映画が上映された神戸の記念碑として、設置されていた「メリケンシアター記念碑」である。最初の外国映画は1896年にここ神戸市中央区で初めて上映されて、その記念碑として1987年にここに設置されたという。

 

そして神戸を象徴するメリケンパーク内にも、このようにしっかりとスターバックスの店舗が鎮座しているのが見える。今ではどこに行ってもスターバックスの店舗が見られるけど、このようにその場所毎に色んな外観/内観の建物となっているので、その周辺の雰囲気を崩さない雰囲気がスターバックスのいい所だと思う。

 

こちらの建物よりもその上部に取り付けられている、白いトサカのような構造物の方が目立つ「神戸海洋博物館」。この施設はこの神戸港の歴史と川崎重工の企業歴史を勉強できる所だけど、残念ながら入場料金が必要な施設なので今回は立ち寄る事が無かったけど、時間があれば是非立ち寄って観たい場所でもあった。

 

こちらはメリケンパークの灯台的な存在でもある「神戸ポートタワー」。こちらも有料で大人は700円必要だけど、さっきの神戸海洋博物館とのセット券も販売されているので、両方訪れようと思っている人は割安に入場できるようだ。ただこの神戸ポートタワーも、今回の旅では外から見ているだけだったが。。

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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