神戸旅行記2020年-⑦
旅行期間:2020年10月15日~16日
人が少なかった中華街
ここは神戸のメリケンパーク内にある「ホテルオークラ神戸」のロビー。今回の旅はこのホテルに泊まるというのが目玉の1泊だけの旅だったので、一旦チェックインを済ませてから晩飯を食べに行く事にした。
ホテルオークラ神戸にて
このようにホテルオークラ神戸のロビーの壁には、ホテルオークラについての歴史などが記されていたので少しだけ内容を見てみる事にする。「大倉山」と聞くと北海道にあるスキージャンプで有名な山だけど、この神戸の近くにも同じ名前の「大倉山」が存在しているようだ。
この神戸市にある「大倉山」は、元々は安養寺山という名前の山だったが、1代で大倉財閥を築いた大倉喜八郎が約8,000坪のこの土地を買い取り別荘としていた場所だったという。その後は神戸市に土地が寄贈されて、今では公園となっており名前も大倉氏の名前が付けられるに至ったようだ。
そんなホテルオークラについての歴史に興味を示しているボクと、そんなホテルの歴史にはあまり興味を示さずに早く晩飯を食べたいと思っている対称的なオカン。ボクは空腹でもあまり気にならずに1食抜いても全然平気なタイプだけど、オカンは腹が減ると目の前がクラクラするという気弱な性格も持主。。
奈良ホテルもそうだったけど和洋折衷という、西洋と和式のいい所を融合した内装デザインとなっているホテルオークラ神戸。日本人のお客さんには西洋っぽさを見せつつ、外国人のお客さんには日本の和風らしさを出さないといけない難しいデザインである。
普段はあまり花には興味を示さないオカンも、さすがにお腹を空かせたので食べれる花を物色していたのか・・・?!。
んな訳ないでしょ、花見て空腹を紛らわせていたのよ!(怒)
こちらはメリケンパークの入口手前にあるカフェ/レストランの店頭に飾られていた、巨大な魚型したオブジェ。これが暗くなってくると内側がライトアップされているので、夜は夜でいい感じに見えている。
この神戸の街は暗くなるとそこらでライトアップがされているので、暗くなった方が断然キレイに見えてくる街。そういう意味では暗くなってからの神戸の街歩きも、より楽しめるのである。
個人的には中華街みたいな場所で食べたいという気持ちは全くなくて、逆に観光地化した中華街のような場所はいいイメージがないので、普通の食事できるお店で晩御飯を食べたいと思って道を進んで行く。
南京町に中華街にて
そして道を歩いていると、程なく中華街の入口として象徴的な「長安門」が見えてくる。しかしこの時はコロナ禍で中国に帰った人が多かったからか、思った以上に中華街の店は閉まっている店も多くて閑散としていた。
そんな門の入口脇には、このように北斗の拳のケンシロウが戦う前の儀式として行う「指ポキ」のポーズをしているように見える大黒様の像が待ち受けている。まるで「覚悟してから中華街に入ってきなさい!」と言っているように見える。。
中華街では呼び込みが多そうなイメージがあったけど、この看板にもあるように今の時代は強引な呼び込みが嫌がられるので、強引な呼び込みは行わないように指導されているようだ。しかしこの時は開いている店が少なくて、人通りも全然無かったので店頭の店員さんが店の前を通る度に「どうぞ~、いらっしゃいませ~!」と声を挙げていたけど、それも虚しく響いているだけだった。。
この中華街がある南京町は神戸の港が国際的に開かれた際に、他の外国諸国勢と共に中華圏の人々も押し寄せたが、その当時は清国とは通商条約を結んでいなかったので中華圏の人達は外国人居留地には住む事が出来ずに、その居留地であるこの南京町に住み着いたのが始まりとされているようだ。
中華街というとこの神戸以外にも長崎と横浜の中華街が有名だけど、中華料理屋さんはどこで食べてもそれなりに美味しいので、わざわざこんな中華街の中の中華料理屋さんで食べたいとは全然思わない。。
私は中華街で中華料理を食べる胃になってます!
そんなオカンはさておき神戸の中華街を進んで行くけど、このようにシャッターが閉められているお店が多くて、全く中華街に来ているという活気が無かった。このコロナ禍の影響で日本に居ると危ないという情報が在日中国人の間に流れた影響で、それなりの中国人達が本国へ一旦帰った影響があったのかもしれない。
こちらは南京町の中心的な広場となっている「あずまや」だけど、この近くにある中華料理の人気店もまだ19時頃なのに早々とシャッターを締めてしまった。。
どこで食べてもそんなに違いは無いので、思い切ってこの龍の形をした像に「この辺りでオススメの中華料理屋さんってある??」と聞いてみたけど、ゴルゴ13ばりの「・・・・・・・・・・・」という無言だけが返って来た。。
まあとりあえずこの中華街の象徴のような広場を見ておけさえすれば、「中華街には一応来た!」というイメージを脳に刷り込める。だから中華料理を求める胃になっていたオカンも、この景色を見ていれば少々胃に対して説明は付くはず。。
んな訳、ないでしょ!(怒)
そして再び中華街の脇道をブラブラ歩く事にする。今時「神戸牛」という看板に釣られてお店に入るのも、富裕層の中国人ぐらいしか居ないのではと思ってしまう。。
中華街の路地を歩いていると、このようなブルース・リーの写真が入った看板が飾られていた。こういった看板があるだけで中華街のイメージが向上するような感じがしたけど、ボクはブルース・リー世代ではなく、ジャッキー・チェン世代。。
ブラブラと再度中華街を徘徊してみたけど、決定打に欠けるお店ばかりで入りたいと思わせるお店が無かった。オカンと一緒という事はオカンが晩飯代を支払ってくれるのであるが、それでも中途半端に高いお店に入りたいとも思えなかったし、営業していた中華料理屋の絶対数も少なかったので、周辺には同じように決定打に欠けるお腹を空かせたような人々を見かけた。
そして思い切ってこちらの猪さんに声を掛けてみるけど、案の定返って来たのは「・・・・・・・・・」というゴルゴ13ばりの無言であった。
長崎チャンポン屋さんで晩飯タイム!
そして再び中華街の外側までエリアを広げて、晩御飯を食べたいと思わせるお店を探す事にする。これがいつものボクのパターンなのだが、オカンからしたら早く晩御飯が食べたいという気持ちが強くて、これ以上ウロウロとしていると逆ギレしだすのでそろそろお店を決めようと思っていたら、1軒の入り易そうなお店を見つけたのでこれで手を打つ事にしたのである。
さて午後に神戸市にやって来てハイキングコースなどを散々歩いて、まだ水分補強をしていなかったのでここで飲むビールがまた最高に美味しかったのである。旅行先では沢山歩いてなるべく水分を取らずに、晩飯の際にビールを飲むのがいつもの至福パターンとなっている。
こちらのお店は神戸中華街の外れにあるお店だけど、このお店で出しているのは長崎風のチャンポン。チャンポン麺やカマボコやはんぺんなどは、わざわざ長崎から取り寄せているという意外なこだわりようであった。
オカンからしたらさっきの中華街のお店で食べたかったみたいだけど、ここも一応中華街の外れの、一応中華料理である。それよりも自分勝手な息子に付き合うとお腹が空いているにも関わらず、延々と歩かされていつ晩飯を食べれるのかと不安になっていたので、やっと目の前に料理が出てきて一安心とばかりに安堵している顔が見える。
そしてボクが頼んだのは、そんな長崎風チャンポンではなくて、こちらのごく平凡なラーメン&焼きめし&唐揚げというセット。
チャンポンというとこの2020年8月に訪れた桜島で食べたチャンポンが美味し過ぎたので、その残像がまだ頭に残っているだけに当分は他ではチャンポンを食べれない状態となっていたのである。。
このラーメンは特に目立ったものではないように思える、普通の醬油ラーメン。しかし平凡なラーメンを満足に食べれるという幸せも一緒に嚙みしめながら食べるラーメンは、より美味しく感じるのである。
こちらも中華料理屋では定番のチャーハン。これも不味いチャーハンを出すお店なんて皆無なので、どこで食べても美味しい。
向かいに座ってチャンポンを食べているオカンを観察していると、どうやらご期待に答えれるチャンポンのお味だったようで、ご満悦の様子だった。このチャンポンもなかなか美味しくないというお店を探すのが難しいくらいの料理である。
海外でも麺料理を食べれるけど、こうやって食べてみるとやっぱり日本国内の麺料理が一番日本人の口に合っていると思う。ただそれは日本人の口に合わせるように作っているからか、それとも日本人の口がこの麺を美味しいと思わせる方向に行っているからかは不明であるが。
そら、日本の食べ物が一番ウマいで~~!
このチャーハンを見るといつも思い出してしまうのが、昔中国に初めて仕事だったけど連れて行ってくれた得意先の社長が現地で”チャーハンキング”と呼ばれていた事。現地の台湾人ブローカーはその社長を食事に連れて行っても、毎回チャーハンばかりしか食べないので余程チャーハンが大好きなんだろうと思っていたという。
しかしその社長に聞いたら「中国は空港に到着した途端から独特な匂いがして苦手なんだ。特に料理は全然口に合わないけど、唯一チャーハンだったらどこでも食べれるんだ!」という事で、実はチャーハン位しか現地では食べれないという訳だったのである。。
という事で食べている最中もそんな思い出なども思い出したりしながら、神戸の中華街外れの長崎チャンポン屋さんでラーメンセットを美味しく頂きました。
そして中華街ではもっとコテコテの中華料理屋で食べたかったというオカンも、長崎から取り寄せた麺で作られていたチャンポンが美味しかったらしく、このようにご満悦の様子でした。
思った以上に美味しかったで!
こんな旅はまた次回に続きます!
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