スキージャンパーが居ない夏の大倉山ジャンプ競技場で謎の地響きが?!

北海道/札幌旅
 旅行期間:2020年9月1日~4日

夏に跳ぶジャンパー?!

大倉山駐車場に到着

という事で札幌市内の味噌ラーメン名店としても名高い「麺屋 彩未」で美味しいラーメンを食べた後は、札幌市内の外れにある大倉山へとやって来ました。この大倉山は1972年にここ札幌で開催された『札幌オリンピック』で、スキージャンプ競技に使われた場所としても有名である。

 

大倉山ジャンプ競技場にて

大倉山駐車場から、大倉山ジャンプ競技場へ向かう道

この大倉山は車以外にはバスがあるものの、本数が少ないので基本的にはみんな車で訪れる場所。勿論徒歩でもやって来れるけども、ここまで登って来る途中の坂道がなかなかに傾斜があり、そういった意味ではトレーニングに適している道かもしれない。

 

大倉山駐車場から、大倉山ジャンプ競技場へ向かう道1

こちらは大倉山駐車場から競技場へと登る段差の所に、設置されている階段である。この大倉山ジャンプ競技場が最も利用されるのは雪が降り積もる冬のシーズンなので、この階段とエスカレーターが設置されている場所には屋根が付けられている。そして目の前にはモスクワの地下鉄並みに長~~い階段とエスカレーターが設置されているが、運動したい年頃のボクは迷わずに真ん中の階段を登るという選択肢しか頭の中に出て来なかった。

メグちゃん
メグちゃん

行ってらっしゃい!ワタシは勿論エスカレーター使うけど(笑)

 

大倉山駐車場から、大倉山ジャンプ競技場へ向かう道を登る男

普段はあまり運動しないけど、旅行先では体を動かしたくなる。ここの階段もなかなかいい運動になったけど、体は動かせば動かすほどに脳にいい刺激を送ってくれるので、そんな動き回った旅はより記憶に浸透していくような気がするのである。

 

 

大倉山ジャンプ競技場にて

大倉山駐車場から、大倉山ジャンプ競技場に到着

そうして階段を登ると額から汗が出てきた。そして進んで行くと、直ぐに大倉山ジャンプ競技場が見えてくる。この今では大倉山と呼ばれている山もここにジャンプ台が造られた1931年当時は、無名の山だった場所。てっきり山って名前が元から付いているものかと思い込んでいたけど、ジャンプ台が造られてから「大倉山」と名付けられたものだそうだ。

 

大倉山駐車場から、大倉山ジャンプ競技場からの景色

冬のオリンピック競技の中でもやっぱり日本で人気なのは、オリンピックでも金メダルを何回も獲った「スキージャンプ」種目であろう。元々は1972年の札幌オリンピックで”日の丸飛行隊”とも呼ばれた、ニッカウヰスキーの社員でもあった笠谷幸生を始めとするスキージャンプ70m級での表彰台を日本人で独占した偉業からであろう。この当時の冬季オリンピックまでは全然日本は世界レベルには手が届かずに銀メダル1個しか獲得した実績が無かったのに、ここ札幌で表彰台を日本人が独占するなど誰も予想しなかった事だろう。

 

大倉山駐車場から、大倉山ジャンプ競技場からの景色1

そんな冬季オリンピックで活躍する人物が出ると、子供達もその選手をマネしてその競技人口が増える。2019年に日本で開催されたラグビーワールドカップは大成功に終わり、近くの中学校の部活でラグビーをする子供達や公園でラグビーボールを持つ子供たちを見かける機会が増えた。そのように”日の丸飛行隊”とも称された活躍によって、彼らに憧れたスキージャンパー達がどんどんと名選手となっていき、今尚日本のスキージャンプ競技は世界でも一線級レベルを戦っているのである。

 

大倉山ジャンプ競技場の景色

1972年のオリンピック以降では毎年国内で行われる、ジャンプ大会などで実際に使われている「大倉山ジャンプ競技場」。その中央にはこのように五輪マークとサッポロロゴが置かれていて、写真スポットのようになっていた。そしてスキージャンプは雪が積もる夏だけではなくて、ジャンプ台には夏場でも使えるように人工芝が設置されていて、運良ければ夏場でも練習するジャンパーの姿を見る事が出来る。

 

大倉山ジャンプ競技場の売店

こちらはそんな大倉山ジャンプ競技場に設置されているミュージアムにあったショップ。趣向を凝らしたデザインの品々などが置かれていて、それらの商品を見る価値はあると思う。ただ個人的には真っ黄色のTシャツが欲しかったけど、北の大地の大倉山ミュージアムショップには残念ながらそんな派手なTシャツは置かれていなかった・・・。

 

大倉山ジャンプ競技場のチケット売り場

ここ大倉山ジャンプ競技場では、ジャンプ競技場の上まで運行しているリフトに乗るにはチケットを購入する必要がある。なおその頂上までは一応階段が設置されていて、リフトに乗らずとも辿り着けるようになってはいるが、係員のお姉さん曰く「30分前後は掛かると思います・・」との事だった。

そして値段はリフト往復だと大人1,000円、札幌オリンピックミュージアムの入館が大人600円。そしてその両方に使えるセット券が大人1,200円となっていた。という事でせっかく大倉山に来たので、セット券を購入する事にした。

冬場もリフトは営業しているが、ジャンプ大会が開催されている日は利用できないので注意!

 

 

大倉山ジャンプ競技場のコース

個人的にはこの人工芝が敷き詰められたジャンプ台を登っていきたいけど、ここのエリアは競技者以外は立ち入り禁止となっている。そして夏場と言えどもここでジャンプ練習をする選手が居る時があるので、運が良ければ夏までもジャンプしている姿を見れる。

 

大倉山ジャンプ競技場脇に造られている、大倉喜七郎の記念碑

そしてまずはリフトに向かうと、途中に誰かの記念碑のようなものが見えてくる。銅像マニアとしては、リフトよりもこちらの記念碑に惹きつけられてしまうのであった。。

 

 

大倉山ジャンプ競技場脇に造られている、大倉喜七郎の記念碑1

こちらの丸い眼鏡を掛けた人は「大倉喜七郎」という、大倉財閥の創始者である父親:大倉喜八郎の跡を受けて、全国にホテルチェーンを展開した「ホテルオークラ」や、「川奈ホテル」などのリゾート地でのホテル業でも有名な人物である。そしてこの無名だった山をその後にオリンピック金メダリストを輩出するに至ったのも、この大倉喜七郎という人物が私財を投じて、ここにスキージャンプ台を造ったからでもあるのだ。

 

大倉山ジャンプ競技場脇に造られている、大倉喜七郎の記念碑で記念撮影

長い歴史を見れば芸術などは特にその活動を支援してくれるスポンサーが必須ではあるが、スポーツ界も今でこそ公的な資金を使う事が出来るようになってきたけど、この当時ではスポーツに巨額を投じるのは本当の大金持ちレベルでしか出来なかった事。そんな私財を投じた大倉喜七郎の名前がここスキージャンプ台に付けられて、今の「大倉山」と呼ばれるようになったのである。

メグちゃん
メグちゃん

こんなお金持ちのオジサンと結婚したかったな~!(笑)

 

頂上を目指してリフトに乗り込む

大倉山ジャンプ競技場のリフト

さて徒歩で登りたい気分でもあったが、同行するメグちゃんに配慮してまずはリフトに乗り込んで大倉山頂上に向かう事にする。観光名所に設置されているリフトには乗った事があるけど、このようなウインタースポーツで使われている場所のリフトに乗るのは初めてかもしれない。

 

大倉山ジャンプ競技場のリフトで昇る

この訪問時は観光客が少なかったのもあって、乗る前はリフトが止められていた。しかしボクらがリフト乗り場に行くと問題なくスイッチをオンにしてくれたので、意気揚々とリフトに乗って大倉山頂上へ昇っていく。

 

 

大倉山でリフトに乗り込む 動画

 

 

大倉山ジャンプ競技場のリフトで昇る男

ここのリフトはジャンプ競技にも使われるものなので、特に前面にはバーなどが無くて前のめりになるとリフトから落ちてしまう可能性がある。しかしスキージャンプ台を訪れたのは初めてで、このようにそのジャンプ台を見ながらリフトで昇っていくのも初めてなんで、興奮してず~~っと動画を撮り続ける男を後ろから撮影した写真である。。

 

大倉山ジャンプ競技場のリフトで頂上に到着

そしてリフトに乗る事約5分程で無事頂上に到達する。こちらは後ろに分かれてリフトに搭乗していた、札幌旅をアテンドしてくれているメグちゃんが接地した時には、なんとなく札幌で震度1以下の揺れが発生したように思えたが・・・。

メグちゃん
メグちゃん

やだ~~失礼ね~~!(笑)

 

 

大倉山ジャンプ競技場の頂上にて

大倉山ジャンプ競技場の頂上の景色

そして辿り着いたのが大倉山ジャンプ競技場の頂上である。そしてここはスキージャンプをする人だけが楽しめる場所ではなくて、このように目の前には札幌の街が一望できる展望スポットでもあるのだ。この大倉山は夏期(4月29日~10月31日)は営業時間が21時までとなっているので、ここから札幌市内の夜景が一望できる人気の場所でもあるという。今日は曇り気味だったからあまりハッキリと札幌の街並みが見えなかったけど、夜景は藻岩山よりも札幌の街が近くに見えていいかもしれない。

 

大倉山ジャンプ競技場の頂上の景色1

そして大倉山ジャンプ競技場らしさが出ている、粋なスキー板での案内板が設置されている。このテレビなどでよく目にする「Fischer」というスキー板は、オーストリアに本社を持つ世界最大級のウインタースポーツ用品メーカー「Fischer(フィッシャー)」社の物である。今の日本人ジャンパーでは葛西紀明や伊藤有希が使用している、フィッシャー社のスキー板。

 

 

大倉山ジャンプ競技場の頂上の景色2

大倉山頂上でそんなフィッシャー社のスキー板で、真上に飛び立とうとしている男?!

 

大倉山ジャンプ競技場の頂上の景色3

このスキージャンプ台は競技用の物なので一般人は立ち入り禁止である。しかし今まではテレビの中でしか見た事の無いスキージャンプ台を目の前にして、高い所で高所恐怖症の人は怖いと感じる場所かもしれないけど、そんなの気にしないボクは興奮状態に。

メグちゃん
メグちゃん

運よく誰かが飛んでくれればいいのにね~!

 

大倉山ジャンプ競技場の頂上から眺める札幌市内

この大倉山は札幌市内でも西側にあり、そして午前中に訪れた円山球場や北海道神宮なども右側中央付近に見えている。最寄り駅はさっきの円山公園駅なので徒歩では来辛い場所だけど、円山公園駅横にあるバスターミナルから大倉山へ向かうバスも出ている。そして冬のジャンプ大会が開催されている時期には、そんなバスも増便されているので車が無くて問題なく来れる場所のようだ。

 

ジャンプ台上からの景色 動画

 

 

大倉山ジャンプ競技場の頂上にあるラウンジ

そしてその頂上からの景色を楽しんだ後は、すぐ下にある展望ラウンジへ向かう。頂上のさっき写真を撮った場所は屋外だけど、この展望ラウンジは屋内に設置されているので、寒い時期などは重宝するラウンジだろう。

 

 

大倉山ジャンプ競技場の頂上の景色からの景色

展望ラウンジは無料で入れて、その正面ガラスの向こうには更に近くにジャンプ台が見えている。これでジャンプ練習する選手が現れてくれれば文句言いよう無い程に嬉しいのであるが、そんな選手は見当たらなかった。。

モ~モ~子
モ~モ~子

人間は不思議にも高い所が好きなんだね~!

 

大倉山ジャンプ競技場の頂上のラウンジの内観1

ここを訪れる数日前までの2020年8月中は『さぁ! まわろうSAPPORO~見どころ施設無料化月間』という、札幌市内の観光施設が全て無料となるキャンペーンが行われていた。それで8月中は大勢の人が来ていたかもしれない大倉山だけど、この9月になった日は平日という事もあって訪れるお客さんの姿はまばらだった。そして席を大幅に間引いた展望ラウンジにも全然人が居なくて、店員さんの「美味しいアイスは如何ですか~!・・・・」という声が寂しく響いていた。。

 

頂上からリフトで降りる

大倉山ジャンプ競技場の頂上から降りる

さて地球上の大法則の1つでもある『登ったら、必ず降りる必要がある!』の通り、ここでも頂上から降りる事にする。ジャンプ練習する選手が居ればもう少し長居してもいい頂上だけど、そんなジャンプする選手が居なければあまり長時間留まりたいとも思えない場所でもあった。。

 

下りのリフトからの景色 動画

 

 

大倉山ジャンプ競技場の頂上から降りる景色

こちらはジャンプ台から選手たちが飛び出すポイント付近。スキージャンプの大会で、よくここから飛び出す選手たちの姿を見ているだけに、誰も飛んでいないジャンプ台でも見れただけで少々興奮してしまう。

メグちゃん
メグちゃん

興奮しすぎて落ちないようにね~!

忙しいクマ
忙しいクマ

ここはいっそリフトから落ちた方がおもろいで~!(笑)

 

大倉山ジャンプ競技場の頂上から降りる景色1

ここが選手たちが飛び出す所だが、スピードを付けて降りて来る選手たちは、ここに到達する前に既に踏切動作を始めている。そういった意味ではここから飛び出していく選手のスローモーションがよくテレビでは写されているが、実際にジャンプに影響している動作はもう少し上の前段階で起こっているようだ。

 

大倉山ジャンプ競技場の頂上から降りて地上に到着

そしてまた今日2度目の震度1以下の地震を感じた瞬間であった・・・

メグちゃん
メグちゃん

コラ~~!我ながら無事着地出来たと喜んでたのに~!

忙しいクマ
忙しいクマ

確かに今回も少し感じたで~!(笑)

 

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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