神奈川県&東京旅(2022年12月中旬)-65
訪問:2022年12月中旬(2泊3日)
常に改良を加える!
ただ単に”見学無料”というワードに惹かれてやって来た、東京台東区にある「世界のカバン博物館」。
しかし、想像以上の展示品ボリュームに圧倒され、じっくり見ていく程にカバンの歴史を学べる場所でもあった。
カバンの見学!
こちらのコーナーには『グッドデザイン賞』を受賞した、歴代のカバンが展示されている。
こちらは1992年に『グッドデザイン賞』を受賞した、スーツケース「ULTIMA(ウルティマ)」。
ちなみに「グッドデザイン賞を受賞!」と書かれていると凄く思ってしまうけど、2023年にグッドデザイン賞を受賞した品数はなんと”1548個”もあって、そこまで希少性がある賞という訳でもなさそうだが。。
こちらは2001年に『グッドデザイン賞』を受賞した、トロリーケース「Samsonite ジップライト exp」。
裏側はハードケース素材でありながらも、表側がソフトのナイロン生地となっており、利便性を備えたトロリーケースとなっているという。
こちらは2005年に『グッドデザイン賞』を受賞した、トロリーケース「プロテカ プレシーディオ」。
今ではすっかりエース社の主力商品となっている「プロテカ」シリーズのデビュー作品となった物。
その大事なデビュー品は、イタリアを代表する工業デザイナー「ジョルジェット・ジウジアーロ(Giorgetto Giugiaro)」氏が手掛けている。
ジョルジェット・ジウジアーロ氏は「アルファロメオ」「BMW」「フィアット」などの車体デザインだけではなく、日本車のデザインも多数手がけている。
「初代レクサス」もこの人のデザインやで!
名シーン – 時を超えるデロリアン | バック・トゥ・ザ・フューチャー
大ヒットしたアメリカ映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に出てくる、タイムマシンに改造された『デロリアン・DMC-12』の車体も、実はこのイタリア人デザイナー:ジョルジェット・ジウジアーロ氏が手掛けているのである。
この車を製造した「デロリアン・モーター・カンパニー(DeLorean Motor Company)」は1981年から発売されたが、会社の資金繰りが上手くいかずに、翌1982年に破産している。
なお、アメリカではフォード車の上場以降100年近く車会社が上場できなかった暗黒の車時代があったのだが、その壁をぶち破って現れた会社がイーロン・マスク率いる「テスラ社」なのである。
9000台近く、『デロリアン・DMC-12』が製造されたらしいぜい!
こちらは1988年に『グッドデザイン賞』を受賞した、スーツケース「サムソナイト IDビジネスタイプ」。
今人気のスーツケースのプロトタイプ的に、平たい”ティンプルキー”、持ちやすい”エルゴノミックハンドル”など、現代のスーツケースに見られるパーツが約35年前に登場していたようだ。
こちらは2010年に『グッドデザイン賞』を受賞した、スーツケース「プロテカ スタリア」。
軽さと耐衝撃性を備えた”ポリカハイブリッド樹脂”を外装に使い、内装は再生率100%のケミカルリサイクル素材を使用しており、地球環境に配慮した素材となっているようだ。
これ、持ってます♪
こちらは2008年に『グッドデザイン賞』を受賞した、スーツケース「ゼロハリバートン ZRP-Fシリーズ」。
金属感を持たせた”ゼロハリバートン”を引き継ぎ、新しく開発された”マグネシウムフレーム”で軽量化と気密性を高めた商品。
シルバーに重厚感があって、カッコイイぜい!
こちらは1993年に『グッドデザイン賞』を受賞した、トロリーバッグ「サムソナイト オイスター」。
エース社の”元祖トロリーバッグ”として、飛行機内をスムーズに引きずれるスリムなボディーが特徴なんだとか。
「グッドデザイン賞」は1950年代からスタートし、今までに累計5万点を超える受賞作品が生み出されているという。
ただし、元々は審査員が自ら探してきた商品を受賞作品に推していたが、1960年代になってから”公募方式”に代わり、「グッドデザイン賞」を受賞したい企業側から宣伝目的も兼ねての出品に変わっていったようだ。
企業側とすれば、商品を売り出す際に「グッドデザイン賞、受賞作品!!」と謳えるだけに、毎年発売する商品を出展すればいいように思うけど、グッドデザイン賞選考に出展するにはそれなりの”お金”が必要となってくる。
グッドデザイン賞審査費用として、
●一次審査料は11,000円
●二次審査料は60,500円
●グッドデザイン賞受賞内定で、受賞パッケージ料が165,000円
⇒合計で236,500円が最低必要となる。
これ以外にも出展時に、展示オプション費用なども必要になり、更に受賞の証「Gマーク」の使用料は年間220,000円~からとなっている。
※Gマーク」の使用料は受賞者が公的機関の場合は無料、中小企業は50%割引
グッドデザイン賞の裏に、金がチラついて見えるぜい!
こういう公的に思える賞もその実情を知ってしまうと、本当にみんなから選ばれた賞ではなく、商品を宣伝したい企業がお金を出して賞を買っているだけのようにも思えてしまうのであるが。。
「モ○ドセレクション」も似たような匂いがするな!
昔所属していた会社で「パッケージデザイン年鑑」なる本に開発した商品を掲載してもらう場合にも、まず”日本パッケージデザイン協会”に年会費を払って加盟し、公募となる為に推薦する商品パッケージを送り、それが選考された場合に数万円の「パッケージデザイン年鑑」を購入する必要がある・・・というシステムと同じである。。
『需要と供給の法則』で、それでも金を払う人がいるから成り立っているのよ~!
こちらは2000年に『グッドデザイン賞』を受賞した、トロリーバッグ「振り分けウェストバッグ ZUDA」。
障害者でも簡単にジッパーが開けれるようにと、ジッパーに紐を付けて扱いやすくした商品だという。
こちらは1966年に『グッドデザイン賞』を受賞した、「ジッパーオープンケース」。
白いデザインだと、汚れが目立ちそうよね~!
こちらは1969年に『グッドデザイン賞』を受賞した、「アタッシュケース アシスター」。
日本人ビジネスマン向けに体格や運ぶ書類量を調査し、日本人に適合しやすいオリジナル・アタッシュケースとして人気を博したという。
こちらは1991年に『グッドデザイン賞』を受賞した、アタッシュケース「ジウジアーロ カプスーラ」。
こちらもイタリア人デザイナー:ジウジアーロがデザインを手掛けており、外からの衝撃を和らげる三次元設計のシェルなど、革新的なアイデアが盛り込まれているという。
こんな旅はまた次回に続きます!
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2022年12月中旬に『どこかでマイル』を使って訪れた、2泊3日の神奈川県&東京旅です。