信州松本旅行記2022年3月-2
旅行期間:2022年3月上旬(2泊3日旅)
名場面のロケ地!
さてまだ午前9時前の松本空港に到着し、松本市内へ向かうシャトルバスを無視して、先にこの松本空港内の散策をしていきます。
三谷幸喜作品の単発ドラマ『大空港2013』を最近何回も繰り返し見ていたので、目に飛び込んでくる風景にドラマの名シーンが思い浮かんできます。
松本空港内の散策!
まずは1階フロアの中央付近にある、こちらのエスカレーターに注目してみる。こちらはドラマ『大空港2013』内で、竹内結子・香川照之・戸田恵梨香などが使って2階に昇っていたもの。
なお、松本空港は定期運航が3ルートしか出ていない小さな空港なので、エスカレーターはこの一基しか設置されていないようだ。
元々は日本航空(JAL)の定期便などがあった松本空港だけど、日本航空の経営が悪化した煽りを受けて、2009年にその日本航空の定期便全ての運航が廃止となってしまう。
そんな大打撃を受けた松本空港は、代わりに静岡を拠点とするFDAに協力を要請し、2010年度からFDAの運航が開始されていった。
FDAあっての松本空港だよ!
エスカレーターを昇っていく! 動画
この松本空港内には奥にエレベーターがあるものの、エスカレーターは昇り1台しか設置されていないので、2階から1階に降りる人の殆どがこの階段を使って下に降りていく。
『大空港2013』内でも2階から降りていく俳優陣も、この階段を使っていたシーンが頭の中に浮かんでくる。
普段大きな空港しか利用した事のない人からすれば、このような小さい地方の空港が想像以上に小さい規模になっているのに驚いたりする。
そういうボクも旅行開始当初は国際空港ばかりを利用して海外に出掛けていたので、山形空港やこの松本空港の小ささに驚いてしまったのであるが。。
2階のレストラン『城下町』
そして2階に上ると見えてきたのが、こちらの『城下町』という松本空港内で唯一のレストラン。
ドラマ『大空港2013』の中でも、次の飛行機出発待ちしていた香川照之のドタバタファミリーが、竹内結子から無料チケットを貰って食べに入ったお店である。
レストラン『城下町』の入口に飾られていた、商品サンプルが陳列されたショーウインドウ。
ドラマ『大空港2013』を見た事のある人であれば、必ず左上にある「とんかつラーメン」に目が行ってしまう事だろう。
『大空港2013』の中では田野倉(役:香川照之)ファミリーが、大河内(役:竹内結子)が「絶品ですよ!」とお勧めする「とんかつラーメン」を人数分注文しているシーンも思い浮かんでくる。
ただこの時は午前9時前という事で、店内にはお客さんの姿は全く見られなかった。コロナ禍でこのような空港内のレストランなども長く閉鎖されていたのかもしれないが、このように廃業せずに営業してくれていたのがとても嬉しく感じた。
だが、まだ時間が早かったので「とんかつラーメン」を食べなかったのが心残りであったが。。
そして空港を散策する際に、必ず訪れる展望デッキへと向かう事にする。
右側にはこれまた松本空港に唯一のエレベーターが設置されており、この狭いエレベーター内にも竹内結子とオダギリジョーの2人を撮影するのに、カメラクルーも一緒に乗り込んでいたというメイキング映像のシーンが頭に浮かんでくるのである。
ドラマ『大空港2013』は最初から最後まで、1台のカメラで撮影を止める事なく撮影し続ける”ワンカット撮影”が行われた。
その為にカメラマンが躓いたり、人にぶつかったりすれば、そこで終了という半端ないプレッシャーがカメラマンにもあったのである。
映画やドラマは俳優さんだけではなく、裏方スタッフの存在が大きいからね!
展望デッキに向かう階段を登っていく! 動画
展望デッキにて
そして展望デッキに到着すると、ちょっと肌寒い気温が待ち受けていた。
この松本空港は日本内の空港で最も標高が高い場所に造られており、その影響で気温も他の地域に比べれば、その分冷たくなっている。
そんな松本空港の展望デッキで、冷たい空気と共にやってきた人々を待ち受けているのが、こちらの『双眼鏡クン』である。
他の空港ではこのような双眼鏡クンを使ってまで眺めたいと思う光景が無いけど、この松本空港は後ろに北アルプスの山脈が連なっているので、見応えある背景となっている。
ドラマ『大空港2013』内では、序盤に田野倉の妻である美代子(役:神野三鈴)が展望デッキに登ってきて、オダギリジョー演じる詐欺師の国木田と会話するシーンと、最後にチャーターしたヘリコプターで飛んでいく一行を見送る大河内(役:竹内結子)などのシーンも思い出される光景だ。
そして日本の中で最も平均標高が高い長野県では、県民性として”長野県民は自宅の標高が言える”というアルアル話がある。
この長野県の県民性は後から『秘密のケンミンSHOW』で知った事だが、ほぼ平地に近い場所に暮らしている大阪市民にはまず理解できない県民性でもある。
そして信州は久々の上陸だというオカン、この時はこのように元気であったが、後で松本城周辺を散策している際に酸欠状態に陥り、ダウンしてしまう事になるとは”露知らず”な状態だった。。
ホンマに、あんなにシンドクなるとは思わんかったで・・・
こちらは2階と展望デッキを繋ぐ階段フロアで、ドラマ『大空港2013』内では、生瀬勝久が演じる鶴橋蔵之介が実の妹である美代子にプラネタリウム投資話をしている際に、アドリブで壁に貼られていたポスターを破った場所でもある。
三谷幸喜作品内では三谷幸喜や役者が発想したアドリブをそのまま用いる事があり、この際にも”違った演技を引き出したい!”という想いから、生瀬勝久はポスターをいきなりビリビリ破ったという。
ドラマ『大空港2013』内では1階フロアの中央付近に設置されている長椅子が見当たらなかったけど、ドラマの撮影の為に取り除かれていたのかもしれない。
ドラマ内では俳優陣とエキストラの姿しか見えないけど、実際には柱の陰などに多くのスタッフが身を隠していたのだが。
ドラマ『大空港2013』は約10年前に制作された作品であるが、松本空港内でロケが行われた際には空港の営業の邪魔にならないように、早朝の開業前2時間を貸し切って合計9日間にわたって撮影された。
何も知らずにドラマを見ていると、日中に撮影されたように思えるけど、実際には空港の営業前の早朝となっていた。
松本空港の外側にて
そして松本空港の建物内だけではなく、外側も撮影で使われていたので、その撮影地を散策してみる。
ただ、展望デッキに滞在している時に、松本市内へ向かうシャトルバスが出発してしまったが、今はとりあえずこの松本空港を堪能する事しか頭になかった。
この松本空港の正面玄関前でも、竹内結子などの俳優陣が演技していた場所である。
なお、ドラマ内で名演技を披露していた竹内結子は2020年に急死しており、その死因は”自殺”と考えられている。
これ程に人気のある実力派の俳優さんが自殺するなんて・・・と思ってしまうけど、その人にしか判らない悩みなどがあって、自殺するという道を選んでしまったのかもしれない。。
それはさておき、玄関脇には香川照之演じる「田野倉守男」が、愛人の 戸田恵梨香演じる「倉科百合子」とフケた喫煙場所もあった。
ただドラマ内ではその喫煙所まで映される事は無かったけど、実際に訪れてみると、灰皿が1個置かれているだけの場所だったが。。
こちらは松本空港の管制塔の建物。
ただ、この訪問直後の2022年4月から、国土交通省は松本空港の管制塔に常駐する「航空管制運航情報官」の運用を変更し、新千歳空港からの遠隔操作に切り替えられたという。
飛行機も遠隔で飛ばす時代だね・・・
そしてこちらはドラマの中では殆ど使われる事の無かった、松本空港の駐車場である。2つの大きな駐車場が用意されており、合計500台を超える駐車スペースとなっていて、しかも無料で使えるようになっている。
この松本空港は松本市内から車で約30分の距離にあり、バス以外だと車での交通手段しかない為に、無料で開放されているのだろう。
そしてこの駐車場の混雑状況が一目見て分かるように、上記サイトにてライブカメラ映像を見る事が出来るようにもなっている。
ドラマ内では駐車場は通勤してくるスタッフなどの車が行き交う事もあって、撮影場所として使わなかったのだろう。
だから、この駐車場側の景色はあまり使われていなかったけど、広々とした景色が広がっていた。
松本空港はマイナーな地方空港で、しかもFDAの3都市にしか定期便がないので、1つの飛行機が到着して時間が経つと、人の姿が全く見られなくなる。
地元の人は自家用車での送り迎えなども見られたけど、松本市内に向かうバスを待つ人の姿は殆ど無かった。。
それはタクシーも同じで、玄関脇で2台のタクシーが客待ちしていたけど、1日5便しか到着しないので、それぞれの便が到着して出てきた時にしか、客を乗せれる機会がない。
この時は次の午前10時前に福岡から到着する便を待ち構えていたようだが、その便の次は12時過ぎなので、諦め半分で待機しているような状態なのだろう。
松本空港から松本市内へ向かうバスは、「エアポートシャトルバス」と「路線バス:空港・朝日線」の2種類が用意されている。「エアポートシャトルバス」は、1日5便到着する飛行機の到着時刻から15分後に出発する時刻表となっている。
しかし、ボクらはそんなシャトルバスなど見向きもせずに空港内の散策に向かった為に乗り過ごしたので、「路線バス:空港・朝日線」の午前9時20分頃に出発するバスを利用する事にした。
地方空港では、1本バスを逃すと絶望する時あるよね・・・
また大阪に帰る際にこの松本空港に戻ってくるのだが、帰りはバタバタするかもしれないので、行きの余裕がある際に見学したかった松本空港。
思っていたよりも小さい空港だったので、建物内の散策は30分も掛らず、意外と早く済んでしまった。
そして丁度いいタイミングでやって来た「路線バス:空港・朝日線」に乗り込み、一路松本市内へ向けて移動していく。
アルピコ交通の路線バスはシャトルバスとは違って運賃が少し安い570円だけど、その分多くのバス停に停まるので乗車している時間が長い。
そしてアルピコ交通の路線バスなどでは、全国的に使える交通系ICカードが使えない。なので”地方アルアルの不便さ”を感じるが、一応2025年頃を目安にSuicaが使える範囲の交通系ICカードが導入される予定になっているとか。
早く日本中のバスでSUICAが使えるようになって欲しいよね!
松本市内に到着!
そして路線バスに揺られて、約40分程で松本駅前近くのバスターミナルのある「アルピコプラザ」に到着する。この脇には松本市内で宿泊する「アルピコ ホテル」があり、松本駅に近くてとても便利な立地になっている。
こんな旅はまた次回に続きます!
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