木曽川の流れに癒される、犬山城の天守閣最上階から見られる素晴らしい眺め【犬山城&岐阜城4】

犬山城&岐阜城旅-4:訪問 2022年9月下旬

旅行期間:2022年9月下旬(当日旅)

素晴らしい眺めの場所!

犬山城の本丸 見える天守閣 正面

現存天守で国宝でもある「犬山城天守閣」をわざわざ見に来た、今回の旅。

交通費をちょっとケチって長時間電車に揺られてやって来た愛知県犬山市だったけど、このように晴天に恵まれただけで充分に幸せである。

 

【犬山城】

住所:愛知県犬山市犬山北古券65-2
営業時間:9時~17時頃(※年末のみ休み)
電話番号:0568-61-1711
入館料:大人/高校生以上550円 / 小中学生 110円

 

 

 

 

天守閣内部の見学!

犬山城 3階に登る階段

今の天守閣は江戸時代初期に建造されたと考えられており、その後に補修は数回行われているが、江戸時代の雰囲気をとても楽しめる場所となっている。

 

犬山城 3階部分 

そして3階部分に登ってくるが、下の階に比べるとちょっと手狭な部屋になってきた雰囲気を感じる。

 

犬山城 3階部分 空破風の間

こちらは「唐破風の間」となっていて、3階の南北に唐破風を配置し、東西には「入母屋破風」が配置されている。

 

なお、この唐破風の間などは江戸時代初期の築城当時には無かったらしく、1685年までの成瀬家時代に増築された物だと考えられている。

 

犬山城 4階に登る階段

そして最上階の4階に登る階段手前から、このように赤いビロードの絨毯が敷かれている。

赤い絨毯が敷かれているだけで、最上階という部屋が特別な雰囲気を直感的に感じる役割も果たしているのかもしれない。

 

 

天守閣最上階に到達!

犬山城 天守閣最上階

そんなビロードが張られた天守閣最上階に登っていくと、奥の方に見晴らしの良い景色が目に飛び込んでくる。

 

犬山城 天守閣最上階 部屋内部

天守閣最上階の広さは28畳となっていて、建物内では一番狭いフロアになっている。

ただ、この部屋の外側には半畳の廻縁と高欄が設置されて、外側に出て見学できるようになってもいる。

 

犬山城 天守閣最上階から見える周囲の景観

そして部屋の外側に造られている廻縁に出ると、犬山城周囲の絶景が一望できる景色が広がっていた。

この犬山城周辺には大きな建造物などが見当たらない為に、この天守閣最上階からは遠くまで見晴らす事ができるようになっていた。

 

犬山城 天守閣最上階から見える周囲の景観 本丸部分

こちらは足元の本丸内部を見下ろしたもので、コロナ禍だったからか、それとも平日の午前中に訪れた事が影響していたのかで、あまり来場する観光客の姿は見られなかったが。。

 

犬山城 天守閣最上階から見える伊木山

そしてやっぱり犬山城から見える景色で素晴らしいと感じてしまうのが、こちらの北東方面側。

小高い伊木山とその脇を流れる木曽川途中に造られた堰が、なんとも言えない雰囲気を醸し出してくれている。

 

 

天守最上階からの眺め! 動画

 

 

犬山城 天守閣最上階から見える木曽川

この北東方面の奥の奥には、後で向かう予定となっている岐阜城があるはずだけど、肉眼では確認できなかった。

ここから岐阜城までは約20kmほどしか離れていないので、双眼鏡などであれば見えたかもしれないが。。

 

犬山城 天守閣最上階から見える木曽川

こちらの景色は天守から北東側で、木曽川に架る名鉄の橋なども見えている。

この橋ぐらいから逆にこの犬山城を眺めてみたら綺麗に見れそうに思えたので、後でこの橋に向かう事にする。

 

犬山城 天守閣最上階から見える木曽川3

そんな橋の奥側の小高い山の上の一部には、最近全国に増えてきたソーラーパネル群が顔を覗かせていた。

21世紀の人類が生きていく為に欠かせなくなってしまった「電気」であるが、日本は資源国ではないので、石油や天然ガスに頼らない太陽光発電の施設がどんどん増えていっている。

しかし、元々木々が生息していた林などを伐採してまで太陽光発電の施設を設置する事で、”自然に優しい発電”によって自然破壊が進んで行くという皮肉な結果となってしまっている。。

ブッダ君
ブッダ君

人類は自然を壊すのが、本当に上手だわい!

 

 

犬山城 天守閣最上階から見えるモンキパーク方面

そして東側には山奥に観覧車のような物が見えている。

これは犬山遊園と昔は呼ばれていた、「日本モンキーパーク」という動物園を併設した遊園地である。

 

昔は名鉄:犬山遊園駅からこの遊園地に向かうモノレール線が設置されていたが、利用客の減少により2008年にモノレール線は廃止となってしまっている。

 

犬山城 天守閣最上階の高欄

ボクと同じく犬山城に初めて来たオカンは、ここからの絶景を楽しむように周囲の景色を眺めている後ろ姿が見られた。

 

犬山城 天守閣最上階 木曽川をバックに記念撮影

そして最近はお決まりのポーズになった、こちらの・・・

オカン
オカン

こちらは木曽川で、ございます~~♪

と機嫌良さそうな顔をしていた。

 

犬山城 天守閣最上階の高欄2

大きく経済発展した都市では、城の周囲に大きな現代建築物が乱立していて、その天守閣最上階から見晴らしがよくない所も多いが、この犬山城は愛知県にありながらもあまり経済発展していない事もあって、本当に見晴らしの良い景色が見られた。

 

犬山城 天守閣最上階 歴代藩主一覧

そして最上階の内側には、こちらの犬山城の歴代城主一覧が記されていた。

こちらは江戸時代初期にやって来た成瀬家以前の城主となっており、戦国時代初期には織田一族が治めていた城でもあった。

しかし、城主だった織田信康は織田一族の勢力争いで、織田信長に負けて城を追い出されてしまった。

信長ボボ
信長ボボ

同じ織田の名前が付いても、使えん奴が多かったぞよ!

 

犬山城 天守閣最上階 歴代藩主:成瀬家の肖像画

それから何人もの城主が入れ替わり立ち代わり入城し、1617年に尾張藩の家老だった「成瀬 正成(なるせ まさなり)が城主となる。

それ以降は成瀬家が9代に渡って、江戸時代を治め続けて無事明治時代を迎える事になる。

 

犬山城 天守閣最上階 歴代藩主:成瀬家の肖像画2

こちらにはその成瀬家の歴代藩主の肖像画が、それぞれに飾られていた。

なお、成瀬家は9代で約250年間に渡る江戸時代を治め続けたのだが、こちらの3代目:成瀬 正親は藩主在位期間45年、4代目:成瀬 正幸は藩主在位期間30年などと、他の藩に比べて比較的長生きする藩主が多かったようだ。

 

犬山城 天守閣最上階 歴代藩主:成瀬家の肖像画3

全国の藩の歴史を調べていると、次々と藩主が急死して改易になったり、他の家から強引に養子を迎えて継がせたりという事例が多く見受けられた。

なので藩主が長命で安定した治世を行えた犬山藩は、大きな問題が起きなかったのかもしれない。

 

犬山城 天守閣最上階 歴代藩主:成瀬家の肖像画4

ただ犬山藩は約3万5000石の小さな藩であり、それと尾張藩の家老だった成瀬正成の家系なので、独立した大名と当時は見なされなかったという。

その為にこちらに肖像画が展示されている、犬山藩7代藩主:成瀬 正壽(なるせ まさなが)や、犬山藩8代藩主:成瀬 正住(なるせ まさずみ)が独立した大名になれるように画策したものの、失敗して尾張藩付の小藩という扱いのままだったようだ。

 

犬山城 天守閣最上階 歴代藩主:成瀬家の写真

そんな成瀬家の肖像画も明治時代を迎えると、肖像画では無くてこのように写真に切り替わってくる。

そして着ていた服も和服ではなく、西洋式の軍服や背広に変わってくるのであった。

 

犬山城 天守閣最上階 歴代藩主:成瀬家の写真2

廃藩置県後を経て、明治時代に起きた大地震で半壊した犬山城を修理するという前提で、愛知県から無償譲渡された犬山城を個人所有していた成瀬家。

犬山城自体は固定資産が免除されていたが、それ以外の6500点にも及ぶ古文書や刀などの希少価値に対して、相続税が多額に発生する事になる。

その為に仕方なしに古文書などが売り払わられる事を危惧した犬山市が財団法人を設立して、成瀬家は犬山城を含めた歴史ある資産を財団に寄付し、今では法人が所有する犬山城となっている。

 

犬山城 天守閣最上階 国宝指定書

こちらは犬山城天守閣が国宝に指定された際に贈られた「国宝指定書」

国宝天守に入城すると、これ見よがしにこの「国宝指定書」が展示されているのを度々見かける。

信長ボボ
信長ボボ

やっぱり『国宝』の響きは良いね!

 

犬山城 帰りの地下部分で記念撮影

最上階からの素晴らしい周囲の景観を十二分に楽しんだ後、再び地下出入口に戻ってくる。

最上階からの展望もいいけど、個人的にはこのように『縁の下の力持ち』でもある、地下の梁や石垣などに興味を惹かれるのである。

オカン
オカン

私は最上階からの展望の方が好きですが・・・

 

犬山城 内部見学を終えて再び天守を見上げる

じっくりと見学したつもりだった犬山城の天守閣だけど、実際に見学していたのは約25分間だった。

国宝で国内の現存する天守の中でも”最古クラス”とされている犬山城だけに、とても貴重な体験となった見学であった。

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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まずは名鉄の犬山駅に到着し、徒歩約20分かけて「犬山城」へ向かう【犬山城&岐阜城1】
2022年9月下旬に愛知県犬山市にある、現存天守の「犬山城」を目的地にして電車を乗り継ぎ移動して行きます!
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