犬山城&岐阜城旅-3:訪問 2022年9月下旬
旅行期間:2022年9月下旬(当日旅)
江戸時代の面影!
今から約1年前に訪問した、現存天守の1つであり、国宝にも指定されている「犬山城天守閣」。
城に興味を持ってくるようになると、自然に江戸時代から現存する天守閣を見学してみたくなってしまうのである。
天守閣内部の見学!
三重四層の大き目の天守閣だけあって、内部には色んな展示品が並べられている。
こちらは「桟唐戸(さんからど)」という、天守閣の窓部分に使われていた扉。
平成に入ってから破損した桟唐戸を新しいのに交換した所、戦後の大改修時に設置された物が多数だったが、中には明治時代の改修時に設置された桟唐戸も見つかったという。
この桟唐戸は、主に檜が使われていたぞ!
この犬山城は江戸時代初期に、尾張藩の家老だった成瀬正成が城主となり、そこから成瀬家9代に渡って治めてきた城となる。
こちらは江戸時代の全国にある大名の中で、石高ランキングを表示したもの。
”加賀百万石”の前田家が全国トップで、それについで約77万石の薩摩藩島津家が2番目になっている。
天守閣内部はこのように明治時代以降に数回に渡って補修工事が行われている為に、漆喰なども綺麗な白色となっていて、とても綺麗に感じる内観となっている。
江戸時代から現存する建物も当時のままの木材が使われていたりする箇所もあるが、雨などに晒されて劣化が激しい木材などは新しい物と交換されて、今に至っている。
江戸時代初期に改修された天守閣だけあって、お馴染みの「石落とし」の箇所も見られる。
石落としなんて子供のイタズラのように感じてしまうけど、大きな石を落とす事は意外と効果があった事だろう。
そして天守閣の窓から東北側には、このように目の前を流れる一級河川:木曽川に掛かる「犬山頭首工ライン大橋(犬山ダム)」と、奥には標高173.1 mの「伊木山(いぎやま)」が見えている。
さすがに岐阜城は、ここからは見えんな・・
この犬山城の別名は『白帝城』とも呼ばれている。
この名前は中国の長江流域にある白帝城に似た立地だった為に、当時の儒学者が付けたとされている。
こちらには昔の犬山城の櫓の屋根に取り付けられていた鯱が、廃藩置県後に当主から贈られた物だという。
形見分けみたいなもんじゃな!
こちらの鬼瓦は江戸時代初期に造られた物と考えられている。
ただ鬼の顔が入れられたデザインではなく、宝珠を背負った亀のデザインとなっていて、吉を運ぶおまじないとなっているようだ。
そんな展示品などを見学しながら、1階部分を反時計回りに回ってきた。
そして左手に見えたこちらの部屋は「上段の間」で、当主専用の部屋だった場所。
この上段の間は他の床に比べて7寸(約21cm)高くなっており、犬山藩で最も位が高い人物用の部屋となっていた事が分かる。
そしてこのような藩主の部屋には、その奥に護衛の兵が潜む部屋も隣接している。
この奥の扉の向こう側に、護衛兵が潜む8畳の部屋が隠されていた。
こちらは先程後ろ姿を見ていた、犬山城天守閣の模型。
石垣の高さは地上5m、天守閣の高さ自体は石垣より19m、そして地上からの高さは24mとなっている。
ワシの安土城はもっと豪華だったぞ!
江戸時代から残る現存天守内にはちょっと似合わない扇風機が置かれていたけど、コロナ禍という事で換気を行う必要があった事と、夏場は冷房装置が無い為にその代わりに扇風機が設置されていたのだろう。
こちらは2階に繋がる階段で、足場部分は新しい木材となっていた。。
2階部分にて
そして階段を登って2階部分にやって来る。
基本的に天守閣は上に登る程に小さな空間になっていくので、1階が最も多くの展示品が飾られており、上に登るに従って展示品が少なくなっていく。
2階はこのようにガラ~~ンとした空間となっているので、その代わりに天井の立派な梁や、窓から差し込む太陽光を綺麗に反射している床板などに目がいくのである。
この犬山城は小高い丘の上に築かれており、更にはその背後に天然の堀ともなっている「木曽川」に守られた、天然の要害となっている。
一級河川の木曽川だけあって、対岸までは100mほどの距離がある。
昔に造られた城は基本的に防御機能を1番に考えていた要塞だったので、このような自然を利用して、その守りを堅めていた。
こちらには解体時の骨組みの1/10スケール模型も展示されていた。
昔は工事の際にこのようにミニチュア模型を制作して、その建物の安全性などを検証して、工事に取り掛かっていたようだ。
そして天守閣内部でお馴染みの、他の城の写真がここでも展示されていた。
まずはご自慢の『国宝:犬山城』天守閣で、やっぱり”国宝”が付くだけで最上位ランクとして、その観光地は威張れるのかもしれない。
それと犬山城以外の国宝天守でもある「松江城」と「姫路城」。
12個が残っている江戸時代からの現存天守でも、国宝に指定されているのはその半分以下の5個のみである。
それと残り2個の国宝天守である「彦根城」と「松本城」。
この2つの城ともに2022年に訪問しており、5つの国宝天守は今回の犬山城訪問でコンプリート完了である。
こんな風に”国宝天守”の趣を味わうように内部各所をじっくり見学しながら、天守最上階を目指して進んで行くのであった。。
こんな旅はまた次回に続きます!
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