奈良市商店街の古書店で、まさかのレンブラントと意外な出会いが!【奈良旅行記⑬】

奈良旅行記⑬
 旅行期間:2020年9月8日~9日

奈良での意外な出会い

ならまちの景色

大阪に住んでいるけどたまにしか来ない奈良県。だけどたまに奈良県に来てみると、色んな見所があるという事に気付いてまた来たくなってしまう奈良であるが、実際にはなかなか足を運ぶ機会がないという大阪人の考えである。

 

奈良市内にて

奈良市内「下御門商店街」

「元興寺」という世界遺産にもなっている飛鳥時代に源流も持っている寺の流れを継ぐ寺の、本堂があった場所に住み着いた人達が形成した「ならまち」の見学を終えて、奈良駅の方に向かって歩いていると「下御門(しもみかど)商店街」というアーケードが取り付けられている商店街が見えてくる。

 

 

下御門商店街にて

奈良「下御門商店街」のお店

この「下御門商店街」は元々奈良時代に興福寺の境内だった場所にあったとされている、歴史ある商店街。下御門商店街としては東京オリンピックが開催された1964年に”奈良市下御門商店街協同組合”が結成されて、奈良市内では2番目に古いアーケードの屋根が取り付けられた商店街でもある。

 

奈良「下御門商店街」にあった古書店

そんなあまり幅の広くない下御門商店街を歩いていると、こちらの古書店を発見する。ここ数年は本を読むのが好きになってきて、特にこのコロナ禍だった2020年には国内旅行先で訪れた偉人達の事が記されている本などを読むのがとても好きになった。だからこのような古本屋さんがあると、とても心惹かれてしまうのである。

 

奈良「下御門商店街」にあった古書店に置かれていた古本

そして読む本も小説メインではなくて、このような美術書なども許容範囲内。ここにある坂本繁二郎などは九州旅の際に訪れた久留米で、駅前などにレプリカの絵が飾られている程の現地では有名な久留米市出身の画家である。そしてこんな美術書や古本に全く興味を示さないオカンをほったらかしにして、1人古本屋さんに入って10分程古書を物色したのであった。

オカン
オカン

この子はいつも自分勝手で、振り回されるのです・・・

 

「Pon!ならまち店」にて

奈良「下御門商店街」にあったガチャガチャ店

こちらはそんな商店街を北に向かって進んでいると見えてきた、ガチャガチャの専門店「Pon!ならまち店」。奈良県内で最大級のガチャガチャの専門店であるこのお店は、まだ2020年3月にオープンしたばかりで新しいお店。

 

奈良「下御門商店街」にあったガチャガチャ店の店内

最近は訪日する外国人観光客にこのようなガチャガチャが大人気で、関西国際空港などに行くと余った硬貨を使ってできるガチャガチャが無数に設置されていたりという光景を目にする。ただこのお店はコロナ禍で外国人観光客が皆無となった2020年に造られたものであるが、意外と日本人のお客さんで大盛況となっているという。

オカン
オカン

コロナ禍でも上手い事商売して売り上げを増やす人もいるんやな~!

 

奈良「下御門商店街」にあったガチャガチャ店のガチャマシーン

昔はガチャガチャなど小さい子供のする物だという感覚があったけど、今ではガチャガチャに入っている商品が多様化してバラエティーに富んだ商品がとても増えている。だからこのように子供向けの商品ではなくて、ある程度の大人世代に向けた千代の富士に掛けた「千代のフチ」という商品まで造られている。

 

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奈良「下御門商店街」にあったガチャガチャ店のガチャマシーン1

そんなには広くない店舗だけど、このようにガチャガチャのマシーンが約600台も設置されているという。ガチャガチャ店を展開する会社が運営しているお店らしいけど、コロナ禍であろうがこのような店舗を増やしていかないと売り上げ増に繋がらないので逆風ながらも店舗数を増やしていく他ないのであろう。ただコロナ禍で賃貸物件の借り手が少なくなって通常よりも、割安で賃貸借契約を結べていたりと意外なメリットも後押ししているのであろう。

 

 

奈良「下御門商店街」にあったガチャガチャ店のガチャマシーン2

約600点もあるというガチャガチャだけに、色んな世代などに対応した商品が並べられている。このような人力車や名刀などのガチャガチャもあるが、300~400円となかなかに良い値段の設定であった。ただその値段に見合って精巧な仕上げがされているので、安いガチャガチャではなくて、こだわった品質のガチャガチャを提供しているようだ。

オカン
オカン

こんな高いガチャガチャ、しようとは思わないわ。100円やったらするかもしれないけど・・

 

奈良「下御門商店街」にあったガチャガチャ店のガチャマシーン3

そしてそんなガチャガチャ店でも多くのスペースが割かれていたのは、今ブーム全盛の猫ちゃん関連のグッズであった。今ではガチャガチャに限らずにどんな雑貨でも、猫ちゃん風のデザインにするだけで売れると言っても過言ではない位に大人気の猫ちゃん。

 

奈良「下御門商店街」にあったガチャガチャ店の猫ガチャマシーン

こちらの「しゃがむねこ」も、何とも可愛らしいデザインの模型である。猫ちゃんはよくお座りポーズをするけど、このように膝を前に出した座り方はしなくて人間がするポーズを、敢えて猫ちゃんにさせている商品。

猫ちゃん好きには、欲しくなるガチャガチャばかり・・・

 

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奈良「下御門商店街」にあったガチャガチャ店の猫ガチャマシーン1

こちらは「つまんだねこ2」という、ボールチェーン付きの猫ちゃんのマスコット。女子学生がカバンに引っ掛けるアイテムにして使えるという事で、シリーズが2作目に突入した人気商品だという。

 

 

奈良「下御門商店街」にあった、FMの放送局

そんな商店街の中には、こちらの「ならどっとFM 78.4MHz」という2000年に開局された奈良県のローカルラジオ局が見えてきた。奈良県内には民放のラジオ局が無いらしく、NHKを覗くと唯一のラジオ放送局なんだとか。

 

奈良「下御門商店街」の雑貨が売られている場所

奈良駅の方に近づくにつれて、段々と色んなお店が増えてくる。こちらは「もちいどの夢CUBE」という初めて商売する人達向けのチャレンジショップなる施設がある。

 

奈良「下御門商店街」の雑貨が売られている場所1

ここは奈良市餅飯殿町という場所で、「餅飯殿」は「もちいど」と読む地名。これにかけて「もちいどの夢CUBE」という名前で、10平方メートルの広さを1キューブとして、店によっては2キューブにしたりで合計10キューブのスペースが展開されている場所。

 

 

奈良「下御門商店街」の雑貨が売られている場所2

ここは一般公募により出店した人を募っている場所で、1キューブ辺りの賃料は3万円前後+共益費5,000円+保証金。契約は最長3年間で、基本的には店舗などの経営経験が殆どなくて、チャレンジ精神溢れる人を募っているようだ。

 

 

奈良「下御門商店街」の雑貨が売られている場所3

このように商店街の一角の広い場所を格安で貸し出して、意欲的な店主の個性的な店舗などの出店を支援する試みは大変に面白いと思う。今ではシャッター街となっている商店街が日本国内に沢山出来ているが、使われてない場所を買い取って土地を広くとってこのように箱を造ってから、そこで出店したい人を募ると土地の活性化に繋がりそうに思う。だから全国のシャッター街と化している商店街も人が来るのを待っているだけではなくて、こちら側から引き寄せるという考えの元で動かないといけないのであろう。

 

奈良「下御門商店街」の雑貨が売られている場所4

こちらは今では過剰気味になってきた、猫ちゃん雑貨の専門店。しかし古代エジプト時代から可愛がられてきた猫ちゃんは、人間にとってはその可愛らしさがDNAに刻まれているので、これからも猫ちゃん好きの時代は続いて行くのであろう。

 

奈良市のデザインマンホール

こちらは奈良市の商店街で見かけた、デザインマンホール。梅の花と鹿のデザインとなっていたが、このようなデザインを見ていると花札で鹿が描かれているデザインが、思わず勝手に頭の中に広がってしまう。

 

奈良市のマスコットキャラクター

こちらは2010年に行われた”平城遷都1300年祭”のマスコットキャラクターとして選ばれた「せんとくん」の選考手順に納得しなかった人達が、民間団体を結成して対抗馬として造り上げてきた「まんとくん」である。しかし可愛らしさにやや欠けていたからか、既に奈良市民の記憶からも殆ど消えつつあるマスコットキャラクターと化していた。。

 

奈良市のマスコットキャラクター1

こちらはご存じ、”平城遷都1300年祭”のマスコットキャラクターとして正式に選ばれた「せんとくん」の看板。奈良市民の間ではそのマスコットキャラクター選びで色々とトラブったようであるが、結局はこちらの「せんとくん」の方が世間で愛されるデザインだったようだ。

 

奈良市のローソン

奈良市内の商店街にあったこちらの建物は、古い建物をリノベーションして店舗として営業しているローソン。店舗の色目だけを抑えた緑色などを採用している店舗はたまに見かけるけど、ここまで古そうな建造物とコラボしているローソンもなかなかに見かけないだけあって、結構なレアなローソン。

 

 

「鹿鳴コーヒー」(ROKUMEI COFFEE)にて

奈良市の鹿鳴コーヒー

そんな商店街を駅に向かって歩いていると、コーヒーの良い香りがこちらのお店から漂ってきたので、休憩がてらに寄り道する事にしてみた。こちらは1974年に創業されたカフェで”焙煎日本チャンピオン”のお店だという。

 

 

奈良市の鹿鳴コーヒーに入る

店内は綺麗な内装をしていて、まだ改装してからそんなに時間が経ってない程に新しい感じのカフェだった。まずはお店を入ってすぐの場所にあるレジでコーヒーを注文して、出来上がるのを待つ。

 

奈良市の鹿鳴コーヒーで飲むコーヒー

こちらのお店では、「JCRC(Japan Coffee Roasting Championship)」というコーヒーの大会で2018年に優勝した日本一の焙煎人が焙煎するコーヒーを飲めるんだとか。だからかでお店に入る前から、焙煎されたコーヒーの美味しそうな香りが漂っていた訳だ。

 

 

奈良市の鹿鳴コーヒーで飲むコーヒー1

このお店ではコーヒー豆も選べて、これは南米のコロンビア辺りの珈琲豆が使われていたハズ。オカンは実家が大阪の難波で喫茶店をしていた事もあって、一応はコーヒーについてうるさいんだとか。

オカン
オカン

だから小さい頃から、コーヒーが好きなんです!

 

奈良市の鹿鳴コーヒーで飲むコーヒーとレンブラントの古本

そしてそんなコーヒーを飲みながら、さっきの古書店で出会ったレンブラントの作品が載っている本をちょっと見てみる事に。この本は2002年に京都国立博物館で行われたという「大レンブラント展」で、展示されていたレンブラント作品などが紹介されている書籍。なお1000円という値段で売っていた本だが、もう一冊のレンブラントの本とどちらかを購入するかを迷った上でこちらの本を選んだ。

 

レンブラントの古本

なぜレンブラントのこのような大きく重たい本を購入したかといえば、この2020年3月に訪れたロシアのサンクトペテルブルグにある「エルミタージュ美術館」を訪れて、そこでレンブラント作品に出会ったからである。

 

 

レンブラントの古本1

そのエルミタージュ美術館でレンブラント作品を見ていた時はそれほど興味があった訳ではなかったけど、帰国してからそのロシア旅行の際のブログを作成している時に、沢山展示されていたレンブラントの作品を写真で見返す内に、レンブラントの人生にとても興味を持ったのである。というのも一時は売れっ子の肖像画となって一躍大人気となったレンブラントであるが、色んな美術品や工芸品などを買い漁った為に晩年は借金だらけの人生となってしまった。周りからしたらそんなレンブラントの姿は単に浪費しているだけにしか見えないけど、芸術家などのクリエイターからすると自分の気に入ったデザインの物に囲まれてる事によって、更に自分の感性を高めていく事も大事なのである。

 

レンブラントの古本2

そのように稼いだお金を次々と自分の興味あるものにつぎ込んで行ったイメージが、デザイナーだったボクの親父とちょっとシンクロした事もあって、すっかりレンブラントが好きになってしまった訳である。一般的な世間の見方からすると、世間から有名人扱いされて実力もあった人間が、晩年は貧困街に転がり込む事になる人生は単なる頂点から奈落へと転落した可哀そうな人生にしか見られない。しかしレンブラントからすると最後まで自分が書きたい絵にこだわって、誰の制約もなしに好きな絵を描けていたという事は、レンブラントにとって何よりも幸せだったと思う。

オカン
オカン

アンタも自由で、幸せそうで良かったね!その代わり、ワタシは大変やけど!(怒)

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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