鳥取旅行記 2022年6月下旬-23
旅行期間:2022年6月下旬(1泊2日旅)
リアルな造形!
さて、今回より数回に渡って「鳥取県立博物館」内の見学が続きます。
鳥取砂丘や鳥取城跡だけの景色を見て帰ってしまう観光客が多い鳥取県だけど、その土地の歴史をキチンと知る事によって、より大きなお土産を持って帰る事が出来るのである。
お土産はお菓子だけでエエわ・・・
住所:鳥取市東町2-124
営業時間:9時~17時頃
(※定休日:月曜&祝日の翌日)
電話番号:0857-26-8042
入館料:※常設展示 大人180円/学生以下無料/70歳以上も無料
「鳥取県立博物館」の見学!
まずは昨日訪問した「鳥取砂丘」の模型が見える。
観光客にとっては「砂場」ではなく、「砂漠」と勘違いしている人が多いのではなかろうか。
この鳥取砂丘は乾燥地帯ではなく、海から打ち上げられた砂が堆積した、れっきとした「砂場」である。
すなば珈琲も人気ラク!
しかし初めて鳥取砂丘にやって来る観光客は、ここに来るまでに色んなメディアの情報に操作されるように、ここが「砂漠」だと思い込んでいる人が多い。
そしてそんな砂場である鳥取砂丘も、近年では打ち上げる砂が減ってきていて、更には人類が砂場を開拓している事もあって、昔に比べて面積が減少しつつある。
俺の生活の場を無くさないでラク・・・
そして鳥取県では、古代生物の骨なども多く発見されている。
そんな見つかった古代生物の骨を研究する事で、今まで分からなかった地球の歴史が徐々に紐解かれつつある。
こちらは古代人の頭骨で、人類というよりは、まだ類人猿に近いかもしれない。
類人猿は猿の頭蓋骨に近く、顎付近が発達していて、代わりに脳の容量が少なくなっている。
そしてそんな類人猿の生き残りから進化していった人種は、時代を重ねる毎に脳の容量が劇的に大きくなっていった。
一説にはこの脳の容量が増えていく程に器用になっていったという説があるが、ただ近年の人種の頭蓋骨は脳の増加が止まってしまっているという。
その為に、これから人類は衰退していく元凶を、その頭蓋骨が表しているのかもしれない。。
こちらは「ヴェロキラプトル(Velociraptor)」という、約7000~8000万年前という途方もない昔に地球上に生息していた肉食恐竜である。
ラプトルという肉食恐竜は、昔の恐竜を現代に蘇らせた世界を描く映画『ジュラシックワールド』で、主役的な活躍をする恐竜でもある。
知能が高くて、人を襲う恐竜やろ!
「中生代」とは、約2億5000万年前~約6600万年前までの時代を表す言葉である。
この中生代に大きく爬虫類などが進化して、後に「恐竜」と呼ばれる生物が誕生するのである。
映画『ジュラシックワールド』の世界で、人間に飛び掛かってくる恐竜のような模型が展示されていた。
こちらは「デイノニクス(Deinonychus)」という、約1億1000万前頃に生息していたとされる肉食恐竜である。
1964年にその骨が発見されたデイノニクスは、それまで愚鈍だったとされる恐竜の評価をガラっと変えてしまった。
それまではゆっくりとしか動けないと考えられていた恐竜だが、このデイノニクスの体には敏捷性があり、それ以降の恐竜のイメージに大きく影響を与えた。
このデイノニクスの敏捷さがあったからこそ、映画『ジュラシックワールド』の中で人間に機敏に飛び掛かっていく姿が描かれるようになったのだ。
このデイノニクスが発見されなかったら、ゆっくり動くティラノサウルスを描くだけの映画になっていたのかもしれない。。
中生代には恐竜の前に、「魚竜類(ぎょりゅうるい)」という海の中で生活していた爬虫類も大きく進化している。
恐竜の先祖ラク!
中生代の前の時代が、約5億~約2億年前頃の『古生代』で、この時代はその生物の多くが海中で生息していたとされている。この古生代を生き抜いた生物達の一部が陸上にも進出していき、それ以降の時代で見られる生物へと進化していく。
こちらは広島県北部の地層から出土した、「カキの化石」である。
こんな大きなカキ、食べられへんデ!
そしてここからは”鳥取県の大地”の生い立ちが説明されているコーナーとなっている。
鳥取県の地質では、その多くに「付加体(ふかたい)」と呼ばれる、海洋プレートが大陸プレートの下に潜り込む際に剥がれた岩石などが固まって出来た地層となっているようだ。
日本列島はまだ大陸と繋がっている時代に、大きな火山活動が何回も起こり、その地中で噴出したマグマが堆積して固まって出来た「花崗岩」が、この鳥取県の多くで見られる地層となっている。
そして「新世代」の時代に、日本列島が大陸から引き離されていき、その裂け目部分が「日本海」として生まれてくる事になる。
日本海、誕生ラク!
そして日本列島が今ある場所近くまで引き離されていく。その頃には地球全体で寒冷化が起きており、それによって海面が下がって、対馬海峡などが陸地となっていて、それを伝って大陸側から生き物たちが日本列島に渡って来ていたという。
そして寒冷化と温暖化が繰り返し訪れ、それに合わせて海面の高さも変化していく。日本列島は海水面に削られていくが、その水面の高さの変化によって、色んな削られ方となって、今見られるような形に形成されていくのである。
こちらは智頭町にあった樹齢約360年のブナの木の年輪である。人間よりも長生きする木は、その内側でこのように歳を刻んでいく。
次のブースには、こちらを見つめている生物と遭遇してしまう。
こちらは爬虫綱に分類される「カミツキガメ」で、北米原産ながらペットとして輸入された種が生き抜いて、『侵略的外来種ワースト100』にも指定されている亀となっている。また、凶暴で敏捷性が高く、人間の指ほどであれば、食い千切ってしまう可能性があるので、見かけても手を伸ばさない方がいいようだ。
お次は南米原産の「ヌートリア」で、こちらは日本だけではなく、『世界の侵略的外来種ワースト100』にも指定されている嫌われ者となっている。
しかし、ヌートリアが世界的に繁殖数を増やした原因は人類によるもので、繁殖力が高くて毛皮が採れるヌートリアが世界的で重宝された為に、人類が世界中で飼育したのが発端である。
『世界の侵略種No.1』は”人間”ラク!
このように「侵略的外来種」などと人間の都合で勝手に動物を名指ししているが、自然環境が長年かけて形成してきた食物連鎖を破壊したのが人間である。その人間が自分達の欲望の為に、動植物を違う地域に運んだ事により、「侵略的外来種」などと呼ばれる事になった動物達は被害者なのである。
そして人類はどんどんと技術発展し、これまでの世界に無かった物を次々と発明していって世界を変えてしまった為に、その矛先がか弱い動物達に向かうのである。
このように、人間界の裏で犠牲にあった動物達は数えきれない位に発生しており、動物界から訴訟を起こされた際には人類は絞首刑が確定的な事例を犯してきているのである。
人間は氷河期でも簡単に死なないから、強敵ラク・・・
こちらには「カッコウ」や「ハシブトガラス」の”仮剥製”なども展示されていた。
ちなみに「仮剥製」とは、一般の剥製/標本のように動物の死骸の中身を除去して、骨なども一緒に取り除いて、なるべく小さい形で保管する物を指すようだ。
死んでも標本にはなりたくないラク・・・
こちらには、またドデカい年輪をした輪切りの木が見られる。進化というと、どうしても動く動物や昆虫に目が行きガチだけど、このような植物も長い時間をかけて独自の進化をしてきている。
この切り株は樹齢約200年ちょいの物みたいだが、その年輪の数を読んで行くと、本のページのようにそれぞれ、いつの年代の年輪かという事が正確に分かるようだ。
鳥取城が解体される前の姿を見ていた木ラク!
こんな風にジックリと見ていくと、色んな勉強になって知識が増えていく「鳥取県立博物館」。
そんな博物館の見学は、まだまだ続きます!
こんな旅はまた次回に続きます!
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