鳥取旅行記 2022年6月下旬-8
旅行期間:2022年6月下旬(1泊2日旅)
何故ここに?!
鳥取市内にあるJR鳥取駅前のロータリーからは、このように本通りの奥の山の上に、小さく「鳥取城跡」が見えている。
鳥取県にやって来た観光客はあまり見所がない為に短期で訪れる人が多く、そういった観光客は鳥取砂丘には行くものの、この鳥取城跡を訪れる人は少な目である。
ただ、個人的には城好きな人間という事は置いといても、是非鳥取城の天守跡までは登ってみるのをオススメする。山城となっている鳥取城本丸まで登るのには、徒歩しか選択肢がないのであるが、ちょっと苦労はするものの、頂上まで登ってみると達成感と素晴らしい景観が待ち受けているからだ。
この子の言う事は、聞き流すのがいいですよ!
鳥取駅前の「風紋広場」にて
鳥取砂丘をゆっくり見学してから、夕方の時間帯に鳥取駅前に戻ってくる。こちらは鳥取砂丘などのある駅の北東側で、広いロータリーと共に、「風紋広場」という砂丘で見られる景観の名前の広場が設けられている。
そしてその広場の一角には、こちらの『因幡の麒麟獅子舞』の像が設置されていた。
この『因幡の麒麟獅子舞』は、”無形民俗文化財”として日本遺産にも登録されている「獅子舞」の一種である。
この『因幡の麒麟獅子舞』は、江戸時代前半に因幡鳥取藩主「池田 光仲(いけだ みつなか)」が日光東照宮の御祭神を祀る「鳥取東照宮」を建立し、鳥取東照宮へ向かう巡礼の際に麒麟獅子舞を行わせたのが起源だとされている。
池田光仲公は、徳川家康のひ孫ラク!
【麒麟獅子舞知って:日本海新聞】
ただ、やっぱり鳥取県というと、あまり観光地として強いイメージの物が鳥取砂丘以外に思い浮かんで来ない・・・。
本来は色んな野菜などが採れたり、人口が少ないだけに綺麗な自然が残っているとかの素晴らしい環境があるのだろうが、その魅力に惹かれるのはマニアックな観光客だけで、一般的な観光客層からすれば、「山陰地方に来たついでに寄るか・・」としか思わないのかもしれない。
そして広場の奥にあるモニュメント脇では、若い世代が和傘を振りながら行進する練習が行われている様子も見られた。
どうやら夏場に行われる『鳥取しゃんしゃん祭』を、今から練習していたようだ。
そのモニュメントの対角線上の反対側に正対していたのが、こちらの『夢時計21』という、時計が付いた子供達の銅像群である。
『夢時計21』には、20体ほどの子供達の姿の銅像も見られて、それぞれが未来に向かって飛び立っていく姿となっていたようだ。
ただ、見ている分には子供達が飛ぼうと思ってジャンプしたものの、これから落ちていく姿にしか見えない像もあったが。。
これからの日本が奈落していく姿だったかもな・・・
15mほどの高さのあるオブジェだったが、その台座部分には先程祭に向けて練習していた若者達が手に持っていた、「しゃんしゃん傘」のステンドグラスも嵌め込まれているのが見られる。
鳥取市は鳥取県内で最大の都市であるが、鳥取県自体が「全国で最も人口の少ない県」となっている為に、県庁所在地としては”全国の中で一番人口が少ない県庁所在地”ともなっているのである。
これは島根県に習って、自虐ネタとして使うしか道が無いラク・・・
鳥取市内を散策!
そしてそろそろ17時頃になってきた事もあって、ホテルに戻る前に鳥取市内で晩御飯を食べれるお店を探しつつ、市内の町散策を始めた。
こちらの制服屋さんのショーウインドウには、大人気アニメ『名探偵コナン』とコラボしているポスターなどが見られたが、名探偵コナンの作者である「青山 剛昌(あおやま ごうしょう)」は、この鳥取県東伯郡北栄町出身なのである。
そんな青山剛昌氏の出身地:鳥取県東伯郡北栄町には、『青山剛昌ふるさと館』という資料館が造られている。
いっその事、『名探偵コナン県』にするラク!
ただ、人口が少ない鳥取市内だけに、駅前から鳥取城に向けて形成されている街並みも、ちょっと元気がない感じだった。
なので晩御飯のお店を選ぶのも難航しそうに思っていると、オカンは麒麟獅子の顔の形に彫られている木像のあるベンチで、隙を見て休憩していた。。
アンタと歩くと、疲れるネン!
やはり人口が少なく、また観光客が少ないという事で、それだけ商業地も発展せずに、そこまで元気そうに営業する飲食店が簡単に見つからない。また、この山陰地方は関西地方と九州を繋ぐ街道のあった瀬戸内海沿岸の街とは違って、日本海側に取り残されている街のような雰囲気を醸し出していた。
その取り残された雰囲気が、逆にイイんやけ!
そんな見放されたような鳥取市では、10年近く前から『すごい鳥取市!/SUGO!うさぎ』という、大手広告代理店に依頼したキャンペーン活動を展開していた。
こちらのタクシーはそのキャンペーンに合わせてピンク色に塗装されていたけど、実際に大阪に住んでいると、このようなキャンペーンが行われているという事すら、この鳥取県にやって来るまで知らなかったのであるが。。
ウサギは島根県と取り合いだから、ラクダにすればいいラク!
そして駅から鳥取城のある北側に向けては、このようなアーケード商店街も見られたけど、全然人通りが見られなかった。暑く陽射しがキツクなってきた6月末という事もあって、徒歩で外出する鳥取市民も少なかったのかもしれない。
鳥取も車社会だから、あまり歩く人もいないラク!
「瓦町ロータリー」という円形交差点にて
そして昔は栄えていたような雰囲気の商店街を適当に進んで行くと、こちらの「瓦町ロータリー」という、日本国内では珍しい”円形交差点”が見えてきた。
住所:鳥取県鳥取市瓦町
この”円形交差点”とは複数の道路が交差する交差点で、信号機によって2本以上の道路が交差している交差点に比べて、大幅に交通事故の発生を抑えれる交差点になっている。
このような「円形交差点」や、ラウンドアバウト(Round about)とも呼ばれる「環状交差点」は、ヨーロッパやその植民地になっていた国々などでよく見られる交差点となっている。
ベトナムでは、オートバイがグルグル回ってたな!
日本で多い「十字路交差点」では、交通事故の約半数が交差点周辺で起きている。そして最近では幼い子供の列に車が突っ込んだりなどの悲惨な交通事故が増えてきている印象を受けるが、そういったスピードの出し過ぎによる交通事故を防ぐのに”円形交差点”では大きな効果があるという。
円形交差点の瓦町ロータリー! 動画
六差路となっている円形交差点では、まず円形交差点に入る前に”一時停止”する必要がある(※一時停止線が設置されている)。
そして次に、円形交差点に入っていくのだが、その際に先に円形交差点に入っている車が優先なので、周遊している車が居なくなったタイミングで円形交差点内へと進入していくのである。
ただ日本国内ではこの円形交差点や環状交差点の設置個所が少なく、円形交差点の仕組みに慣れていないドライバーが多いのが課題である。しかし、2014年から国土交通省はこの円形交差点の本格的な導入を行っており、2022年の時点では全国に140箇所近くまで増えてきているという。
「瓦町ロータリー」では、鳥取城から参勤交代で通る「智頭街道」と、吉岡温泉と鳥取市内を結ぶ「吉岡街道」、それと「鳥取県道192号」などが昔から交差していた交差点だったようだ。
その中でも「智頭街道」は、鳥取藩が参勤交代を行う際に最寄りの宿場町であった「智頭宿」のある、智頭町へと向かう道だった。今では鳥取駅前から鳥取城跡下に造られている県庁へと延びる、新しい「本通り」がメイン道路のようになっているが、かつての鳥取ではこの智頭街道がメインの道だったようだ。
日本各地で徐々に増えつつある円形交差点だけど、確かに都心部には交通量が多い事もあって、あまりまだ導入されていないようだ。しかし、国土交通省によると円形交差点を導入した交差点では、以前の十字路と比べると、約30%も交通事故が減ったとされている。
交差点に突入する時のスピードが遅くなれば、その分悲惨な事故も少なくなるラク!
個人的にはそんな智頭街道を通って、鳥取城跡の近くまで行きたかったけど、既に鳥取砂丘で大きく体力を消耗してしまっていたオカンからブーイングが起きた為に、仕方なく「太平線通り」を駅に向かって戻る事にした。
その太平線通り沿いに形成されている屋根付きの商店街を歩いていると、こちらの「ビューティーサロン:ヤマサキ」という古そうな美容室を発見する。最近ではこのように地方で寂れた商店街などを復活させる為に、お店の外観はそのままにして内装だけリフォームしたお店が増えつつある。
こちらには「厚生労働省認定(全美連社内検定) 上級着付師之店」と書かれた看板も見られた。
ちょっと調べてみると「着付け」の資格については、【国家資格(一級と二級)】と【民間資格】に分かれている。そして着付けという仕事自体は、その着付けの資格があるなしに関わらず行う事が出来るようだ。
国家資格以外の【民間資格】は、民間の団体それぞれで違った名前の資格となっているようだ。
最近観光地で見かける着物レンタルの着付けも、ヘタクソなのばかりやで!
こちらは鳥取駅前の大きなアーケード商店街「バードハット」の中にある、建物の入口に飾られていた、両手を突き上げるモアイ像。この辺りに台湾料理屋があったけど、鳥取市内まで来て”水餃子”というイメージが無かったので、パス。。
そしてアーケード商店街「バードハット」には海鮮系居酒屋などがあったけど、個人的には駅前の居酒屋には行きたいという気持ちが湧かない事もあって、それもパスしてグルグルと歩き回る。。
そしていつもながらの晩御飯を食べれるお店を探してウロウロと彷徨っていると、こちらの綺麗に花が咲いているアジサイが見えてくる。
アジサイは食べへんで!(怒)
そして駅前から歩いて数分の所にある、「鳥取駅前食品市場」にやって来た。日本海沿いの鳥取港近くのお店は、昼過ぎで閉まってしまう所が多かったけど、この駅前市場では18時まで営業していると記載されていたので、とりあえず寄ってみる事にした。
ただ市場自体はまだ営業している様子だったけど、肝心の食堂が17時30頃だったにも関わらず、コロナ禍という事もあって早仕舞いしてしまっていた。こういった海鮮系の市場近くでは美味しそうな海鮮丼などが食べれるイメージがあるけど、早い時間帯から営業している事もあって、店仕舞いも早いのが残念である。。
こんな旅はまた次回に続きます!
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