暑い日差しから逃げて、日本茶カフェ「葉の香」の抹茶アイスで涼む!【鳥取旅行記28-完】

鳥取旅行記 2022年6月下旬-28:完結編

旅行期間:2022年6月下旬(1泊2日旅)

ボ~ノ!

鳥取城跡 景色

約50分ほどで鳥取県立博物館の見学を終えて、15時前に外に出てきたけど、やっぱり6月下旬の鳥取市内は紫外線がキツイ事もあって、かなりの暑さとなっているのが改めて理解できた。。

 

 

鳥取市内にて

鳥取城跡前の道路

そして今回の鳥取県旅での全ての予定も終了となったので、とりあえず帰りの高速バスが出発する鳥取駅まで戻って、駅周辺で時間を潰す事とした。

 

鳥取城跡前の道路でバス停を待つ

そして鳥取城前に100円で市内をループしているバスの乗り場があるのだが、そのバスを待っている間に照り付ける陽射しが強過ぎて、気温よりもこの陽射しに肌が焼かれるような感覚に陥る。

オカン
オカン

アンタ、既に日焼けして真っ赤な顔しているデ!

 

鳥取城跡前の道路でバス停を待つ その時の空

そしてその陽射しが照り付けてくる空を見上げると、このように澄んだ晴天となっていた。

ただ、実際にこの6月後半からは、特に日本海側では都会と違って、とても陽射しが強いのである。それもあって、バス停で待っている間にもかなり”焼かれている”雰囲気を感じた為に、近くに見つけたカフェに避難する事にした。

 

日本茶カフェ「葉の香」で涼む!

鳥取市内 日本茶カフェ「葉の香」 建物

そしてGoogleマップで見つけた、こちらの「日本茶カフェ 葉の香」に避難する事にした。

 

【日本茶カフェ 葉の香】

住所:鳥取県鳥取市東町3-123
営業時間:11時~17時頃(※定休日:木曜)

 

 

鳥取市内 日本茶カフェ「葉の香」 入口

この「日本茶カフェ 葉の香」は、鳥取城前の道路にあったバス停から、たった徒歩2分の場所にあった。

その為に暑い夏場には、絶好の退避場所となっていたのだ。

 

鳥取市内 日本茶カフェ「葉の香」で涼むオカン

そして早速店内に入ると、1階の道路側にあった、二人掛けのカウンター席に案内される。

それと店内はガンガンに冷房を効かせてくれていたので、さっきまでの暑さとは違って、天国のような空間になっていた。

オカン
オカン

あ~~涼しくて、天国みたい~~♪

 

鳥取市内 日本茶カフェ「葉の香」 メニュー

中に入ると、このような可愛らしいメニューが用意されていた。そしてこの時の店内には、可愛らしい女の子の店員かと期待していたけど、ボクよりちょっと若そうで優しそうなお兄さんが、店内を動かしていた。

 

鳥取市内 日本茶カフェ「葉の香」 メニュー2

このお店は「”日本茶インストラクター”のマスターが淹れる日本茶」が売りなようで、本来なら温かい日本茶を味わう方が良さそうなお店にも感じた。

 

鳥取市内 日本茶カフェ「葉の香」 うちわ

このように店内に用意されていたうちわも、可愛らしいデザインになっていた。

うちわは夏場しか使えないけど、このような小物に対してもこだわりを持って用意してくれている事に、大きく好感を感じるのである。

 

 

鳥取市内 日本茶カフェ「葉の香」 注文したドリンク

そしてボクが注文した「アイスほうじ茶ラテ」が、程なく運ばれてくる。

外の道路向きのソファー席だった事もあって、マスターがわざわざ席まで運んできてくれたのが、地味に嬉しかった。

ただ、真夏にこの「アイスほうじ茶ラテ」を頼んでも、外が暑すぎて喉が渇いた状態だと、味わいを楽しむ間もなく飲み干してしまうのが悩みの種でもあったが。。

 

鳥取市内 日本茶カフェ「葉の香」 注文したドリンク2

そしてこちらはオカンが注文した「アイス抹茶ラテ」で、うちわにデザインされているワンちゃんの顔のような模様が、偶然にも出来ていた。

 

鳥取市内 日本茶カフェ「葉の香」 抹茶アイス

それとこちらの「抹茶アイスクリーム」は、実はメニューには無かったのであるが、ドリンクに入れるアイスを無理言って単品でお願いしたのである。

 

鳥取市内 日本茶カフェ「葉の香」 抹茶アイスを食べて喜ぶオカン

さっきまで激熱の直射日光を浴びてヘロヘロ状態になっていたオカンも、この「抹茶アイスクリーム」を口にすると、甦ったかのように嬉しそうな顔に変わっていたのである。

オカン
オカン

ボ~ノ~♪ 旨い~~!

 

鳥取城跡前の道路に戻ってくる

そんな日本茶カフェでしばし休憩をした後に、再び時刻表を確認してバスが来る時間を見計らって、先程のバス停に向かう。このバス停には一応待合室のような小屋があるのだが、その小屋は小さ過ぎて、その屋根の下で満足に直射日光を防げる場所でもなかった。。

 

鳥取城跡前のバス停に到着した、100円ループバス

それから程なくして、こちらの「くる梨」という100円の巡回バスが到着する。

ボチボチの乗客が乗っていたけど、鳥取駅に向かう途中で大量の高校生たちが乗り込んできた為に、”全国で最も人口の少ない鳥取県”でありながらも混雑空間に遭遇してしまったのである。。

 

 

鳥取駅に戻ってくる!

鳥取駅前に戻ってくる

16時過ぎにJR鳥取駅前に戻ってくる。

この駅前ロータリーからも先程上まで登った鳥取城本丸跡が見えているけど、アソコまで登った後に再びここから眺めてみると、「やっぱり高い場所だったな~」と思える景色だった。

オカン
オカン

めちゃくちゃシンドかったけどな・・・

 

鳥取駅構内のお土産物屋さん

そして昨日宿泊していたスーパーホテルに荷物を預けていたので、オカンと一旦別れて、ホテルに荷物を取りに行って戻ってくると、既に駅舎の中にあったお土産物で戦闘態勢に入っているオカンの姿を見つけた。

 

鳥取駅構内の土産物屋 販売されていた長芋

こちらは鳥取県の名産品でもある『砂丘ながいも』も販売されていた。

 

ただ、この長芋は観光名所となっている鳥取市内の「鳥取砂丘」で栽培された物ではなく、鳥取県中部の北栄町に広がる「北条砂丘」で主に栽培されているようだ

鳥取楽太
鳥取楽太

この『砂丘ながいも』が、また旨いんラク!

 

鳥取楽太
鳥取楽太

北条砂丘は、鳥取市と大山の間にある砂丘ラク!

 

鳥取駅構内の土産物屋 販売されていたレトルトカレー

そんなお土産屋で「何が人気あるのかな??」と思って店内を見ていると、一番のメインで商品を陳列している棚に、このように「ご当地レトルトカレー」が何種類も置かれているのが目に入った。

 

鳥取駅構内の土産物屋 販売されていたレトルトカレー2

後で帰ってから調べてみると、鳥取県は『”カレーのルー”の消費量と購入量が全国1位』だそうだ。

 

全然そんなイメージは無かったけど、それもあってこのように沢山の種類のレトルトカレーが、お土産屋のメインの棚に陳列されていたという訳だ。

オカン
オカン

カレーなんて、お土産にはイランで!

鳥取楽太
鳥取楽太

お土産でレトルトカレーは、話のネタになるラク!

 

鳥取駅構内の土産物屋 販売されていた「砂の丘」クッキー

そしてボクは知り合いへのお土産に、こちらの”和風クッキー”の『砂の丘』を購入してみた。

「黒Ver」と「白Ver」の2種類が販売されていたけど、個人的には”砂丘”を連想しやすい、こちらの「白Ver」を選んだのである。

 

 

鳥取駅近く 大山ラテの幟

ちなみにオカンはボクの弟の誕生日が近い事もあって、誕生日プレゼントの意味合いも含めて、アレコレと1人大量に購入していた。この時はまだコロナ禍で外国人観光客が少ない時期だった事もあり、カゴ一杯に購入している客はオカン1人だけだった。。

オカン
オカン

お店から発送して直送するから、楽でエエわ!

 

鳥取駅駅前 バスターミナル

という事で充実したお買い物タイムも終了し、既に電池が切れかけていたオカンは、まだ高速バスがやって来るまで15分ほど時間が残っていたけど、

オカン
オカン

もう、座って待ちたい!

とギブアップ宣言をしたのである。。

 

 

高速バスに乗り込み、大阪に帰る!

鳥取駅駅前 バスターミナルに来た高速バス

そして鳥取駅前のバスターミナルに、大阪:難波行きの日本交通株式会社の高速バスが到着する。

たった1泊だったけど、鳥取市内の魅力を満喫できた旅でもあった。

ただ、鳥取市内で過ごすだけだと、1泊ぐらいがちょうどいいのかもしれない。

 

鳥取駅を出発した大阪行きの高速バス車内からの景色

そして高速バスが出発し、高速道路の入口に向かう途中に、行きと同じような川が見えてくる。

何気なく普通の川にしか見えないけど、このような水の流れが長い年月をかけて砂丘を形成する要因になっているので、その事を想像するだけで感慨深く感じれた鳥取であった。

オカン
オカン

ZZZzzz・・・・

 

鳥取駅を出発した大阪行きの高速バス車内で、爆睡のオカン

鳥取駅前を出発した高速バスは、まだ6分程しか経っていなかったのに、隣に座っていたオカンは既に別の世界に旅立たれていた・・・・。

オカン
オカン

速攻、爆睡やで!

 

鳥取駅を出発した大阪行きの高速バス車内からの景色2

鳥取県にやって来る観光客の多くは、鳥取砂丘をメインに観て帰る人が多いだろうが、そのような特殊な地形の元になっているのが、その砂丘近くに流れていく千代川の上流付近なのである。

この上流から削られていった土砂が下流に流されていき、それが日本海まで流されてから、海流で押し戻されて浜に打ちあがり、その現象が途方もない時間をかけて繰り返し行われて、今見られるような鳥取砂丘を形成していったのだ。

 

鳥取駅を出発した大阪行きの高速バス車内からの夜景

そして知らぬうちにボクも爆睡して、ふと目が空くと既に神戸付近に来ていた。鳥取市内から大阪の難波までの帰りは、高速バスで約3時間半かかるのが、あっという間に神戸付近まで到達している気分だった。

鳥取楽太
鳥取楽太

神戸の夜景は綺麗ラク!

 

鳥取駅を出発した大阪行きの高速バス車内で、難波駅に到着したオカン

そして道が混んでいなかった事もあって、予定より少し早く21時前に大阪の難波駅に到着する。

砂丘で帽子を無くしたり、暑い中鳥取城の本丸まで登って疲れたというオカンも、無事大阪に着いた事もあって、嬉しそうに”藤原紀香ポーズ”を最後に繰り出していたのであった。。

オカン
オカン

お疲れさん!

 

 

<まとめ>

 

「すなば珈琲 ”新“鳥取駅前店」 コーヒー

”全国で最も人口の少ない県”としても知られる「鳥取県」に、今回初上陸した。

そんな鳥取県でまず立ち寄ったのが、鳥取県ローカルの人気店「すなば珈琲」であった。

このお店は2014年まで日本国内の47都道府県の中で、唯一「スターバックスコーヒー」の店舗が無い”残念な鳥取県”という評価に対抗する為に、出店したお店であった。

 

スターバックス鳥取店 外観

しかし、すなば珈琲として店舗が鳥取県内に出店していった翌年の2015年になって、それに対抗するかのように今まで鳥取県にだけ進出していなかったスターバックスの店舗が、鳥取駅近くに出店されてしまう。

それによってすなば珈琲の経営が危ぶまれたものの、今時の若者をターゲットにした店舗デザイン空間を展開するスターバックスとは違って、”どこか真似できないマニアック路線”を進んだすなば珈琲は、スターバックスに負ける事なく、店舗を増やして独自な雰囲気が漂うお店となっていた。

鳥取楽太
鳥取楽太

流行っているお店を真似するより、ニッチな路線を進むのが大事ラク!

 

鳥取砂丘の景色

そして鳥取県を代表する「鳥取砂丘」にも行ったけど、このような鳥取砂丘の写真を見ているだけだと、ここがいかにも「砂漠」のような印象を受ける事だろう。

 

鳥取砂丘 一部に見えている緑地

しかし、この鳥取砂丘は乾燥した砂漠地域ではなく、あくまでも海から打ち寄せられた砂が堆積した「砂場」となっている。

 

鳥取砂丘 馬の背に登った人達

ただ、この隆起した「馬の背」とも呼ばれる砂丘は、とてもいい雰囲気の場所となっていて、日本国内とは思えない景観となっていた。

 

鳥取砂丘 馬の背周辺の砂の表面

そして日本海沿いにある為に強い海風が吹き付けて、砂丘の砂があっという間に整えられて、このような「風紋」が刻まれて美しい光景が待ち受けていた。

 

鳥取砂丘 緑地部分に流れる小川2

そして脇にはこのように湧き水が流れ出て、それが小さい川となって、その周辺には緑が生えてオアシスを形成している光景も見られる。

このような景色を見ていると、本当の砂漠に行った事が無い日本人だと、ここが砂漠だと勘違いしてしまうのも納得な光景であった。

 

鳥取砂丘で漂流した人になったかのようなオカン

そしてそんな砂場で”遭難してしまったヘブライの民”のような恰好で、遠くの地平線から歩いてきたオカン。

実は砂丘で海から吹き付ける風に煽られて、帽子を飛ばされてしまい、その帽子を必死に奥まで追って行っていたという。

オカン
オカン

死ぬかと思いました・・・

 

鳥取市内 「瓦町ロータリー」中心の大きな木

こちらは鳥取藩の城下町として形成されていた鳥取市内で見つけた、国内でも珍しい「円形交差点」だった。

しかも、真ん中に大きな木が植えられている為に、余計に目を惹かれた交差点だった。

 

 

「スーパーホテル鳥取駅北口」 外観

そして今回の旅で初めて宿泊した「スーパーホテル」であったが、徹底した効率化を追求したコンセプトを体感し、速攻でお気に入りとなってしまったホテルチェーンだった。

 

「スーパーホテル鳥取駅北口」 【スーパールーム】内観2

「スーパーホテル」はビジネスマン向けのビジネスホテルに特化したホテルチェーンであるが、それだけではなく、家族連れも安く泊まれるように、普通なら1人分の部屋に余った上部の空間を利用して、そこにロフト型の小さなベッドも用意して、2人が泊まれるスペースに改良していた。

 

「スーパーホテル鳥取駅北口」 【スーパールーム】 ロフトのベッド

それ以外にも鍵は物理的な鍵を廃止し、暗証番号による入室になっていたり、チェックアウトの際に手続きが不要でそのまま退出できたりと、とても筋が通った合理的なシステムに初めて触れて、感激してしまったのである。

 

鳥取城跡に向けて智頭街道を歩く

鳥取県は”全国で最も人口の少ない県”でもあったので、このようにメインの商店街を歩いていても、全然人の姿を見かけなかった。

オカン
オカン

ただ、暑かったからやろ!

 

智頭街道 「智頭橋」から見える袋川

こちらは鳥取市内で城に近い場所に流れていた袋川だが、戦後にこの付近で大火が発生し、その火がこの川を越えて対岸まで飛び移っていったという。

その為に、火事の際には簡単に火が、これぐらいの幅だったら飛び越えていくという事に驚愕した瞬間でもあった。

 

鳥取城跡のある久松山 吉川経家の銅像

そして、個人的には鳥取砂丘よりも楽しかったのが、こちらの鳥取城だった。

そんな鳥取城跡には「吉川経家」という、秀吉が大規模な籠城戦をした際に鳥取城主だった人物の銅像が置かれていた。

 

鳥取城跡 擬宝珠橋 横から眺める

秀吉にとっては2度目の籠城戦となり、失敗できなかった事もあって、徹底的な包囲網を敷いて鳥取城を取り囲んだ。

そして3~4ヶ月が経過すると、籠城していた鳥取城内には餓死者が多く発生し、更には人肉を喰らう者まで出てくる程の”地獄絵図”なみの世界になっていたという。

 

鳥取城 二ノ丸 天球丸の石垣周辺

そして32万石で全国的にも規模の大きかった鳥取藩の居城は、さすがに立派な城郭となっていた。

建造物こそ明治時代に入ってから取り壊された為に殆ど消え去っていたけど、その土台となっていた石垣が広範囲に渡って築かれている姿は残っていて、それを見るだけでかなりの大きな城があったという事が想像できる景色ともなっていた。

 

鳥取城 天球丸 「巻石垣」の球体3

そんな鳥取城には、全国的にも珍しい「巻石垣」という球面の石垣跡も見られた。

この巻石垣は城を築いた時に考えて造られた物ではなく、江戸時代後半に膨らみが出てきた石垣を補修する際に、盛られた土を保護する為の石垣だった。

 

 

鳥取城跡 登山道 「四合目」の階段を進むオカン

そんな大規模な城だった鳥取城は、山の麓だけではなく、久松山という山の頂上に本丸が造られていた。

また山には車道などが無い為に、本丸まで登るにはこのような登山道を登っていく必要があった。

 

鳥取城跡 登山道 「七合目」

そんな鳥取城跡がある久松山には、近年熊が出没するという情報も寄せられているという。

最近は餌が少なくなった事もあって、熊が以前よりも人間の生活する場所に出没する機会が多いらしいので、このような警告看板には注意して進む必要がある。

 

鳥取城跡 山上ノ丸で休憩

都会に住む現代人は、このような登山道を普段登らない事もあって、このように直ぐに疲れて座り込んでしまう。

 

鳥取県立博物館 鳥取城跡の復元模型 山之上丸

この久松山の山頂に造られていた本丸は、戦国時代に築かれた城郭で、戦国時代まではこのように山の上に本丸が築かれていた山城が多かった。しかし、江戸時代に入ると、平穏な時代になった事もあって、丘の上や山の麓などに城が築かれるように変化していった。

 

鳥取城 本丸跡 から眺める鳥取市内の景色

ただ、苦労して登った本丸だけあって、山頂からはこのように鳥取市内を一望できる絶景が待ち受けていた。

 

鳥取城 本丸跡 秀吉が陣を築いたという本陣山

そしてその本丸から裏の山を見ると、かつて秀吉が鳥取城を兵糧攻めした際に、陣地を築いていた山が見える。

 

鳥取市内 「久松うどん はなしょう」 『梅冷やしぶっかけ』

こちらは鳥取城跡近くにあった「はなしょう」という うどん屋さんだったが、帰ってから調べてみたら、”ミシュランプレート”のお店として認定された事のある人気店であった。

 

鳥取市内 仁風閣の建物前2

こちらの古そうな洋館は鳥取城跡の御殿跡に、明治時代に当時の皇太子を迎える為に造られた「仁風閣」という建物。

 

鳥取市 仁風閣 2階のベランダから部屋内を眺める

既に建築から100年以上が経過している洋館だけど、中は比較的綺麗で、いかにも明治時代の洋館という感じだった。

 

鳥取市 仁風閣 2階に向かう階段 窓の電灯

この洋館は、今まで要望を出しても来なかった皇族がやっと来るという事が決定し、慌てて造られた建物でもある。

国内2番目に重要な要人を迎えて宿泊してもらう大事な施設だった事もあり、当時の鳥取県ではまだ導入されていなかった電灯なども、初めて県下で取り付けられた先進的な建物でもあったという。

 

 

鳥取市 宝隆院庭園 皇太子お手植えの木

こちらの庭は「宝隆院庭園」という、江戸時代後半に整備された綺麗な日本庭園となっていた。

その庭園の一角には、こちらの支え棒なしでは自力で立っていられない松の木が見えたが、この木は当時皇太子だった後の大正天皇が手植えした松の木だった。

 

鳥取県立博物館 ダイオウイカの標本 胴体部分

そして旅では欠かせない、現地の博物館も勿論訪問した。鳥取県では日本海沿いに面した地域でもあるので、海岸に打ち上げられる海洋生物の死骸も、重要な”海からの贈り物”として、生態系の研究に役立てられていた。

 

鳥取県立博物館 オオサンショウウオの標本 顔のアップ

そしてこちらは60~70年近く生きた、天然記念物のオオサンショウウオの標本。

かなり大きかったので、川などで見かけたらビビッてしまう事だろう。。

 

鳥取城跡前の道路でバス停を待つ その時の空

ただ、6月末というと、これから夏が始まる位の時期であるが、日本海側の土地は空が澄んでいるからかもしれないが、とても直射日光がキツくて、油断しているとあっという間に日焼けをしてしまう。

この訪問時も鳥取砂丘に40分程しか滞在していなかったものの、速攻で首が日焼けしてしまって、ヒリヒリしてしまったのである。。

 

鳥取市内 日本茶カフェ「葉の香」 注文したドリンク2

そして暑い時にはクーラーが効いた屋内で、冷たい飲み物を飲みたくなるのが”現代人のわがままさ”である。

個人的にはこの2022年の夏に、暑い時間帯の日中に数時間かけて歩いて、水分も途中の公園で水道水を飲むという修行を行った為に、多少”現代人のわがままさ”を抑える事が出来たと思う。

 

鳥取砂丘 馬の背で記念撮影2

鳥取県というと、特に何もイメージが浮かばなかったけど、そういった何も印象的に思えない所が逆にいいのかもしれない。

観光地というのも旅行会社や地元で観光客向けに仕事をしている人達が、勝手に”人を惹きつける場所”として創り出したイメージが先行している場所が多々見受けられる。

それに比べると、鳥取県はとても地味な所だったが、逆にギスギスして金欲しさにお土産屋がズラ~~っと並ぶ観光地よりも、スッキリして気持ち良くのんびりと滞在できた、素晴らしい場所であった。

 

鳥取砂丘 オアシス広場近くの砂浜から見える、サンドリサイクル中の船2

ただ、そんな鳥取県を代表する鳥取砂丘も、そのままにしていると砂丘が失われつつあるので、定期的にこのような船で近くの砂をわざわざ運んできて投砂している姿も見られた。

個人的には砂丘が消えつつあるのも人間が無造作に開発してきた”環境破壊”の一環なので、手を加えずにそのまま地球の環境に身を任せるのが一番のように感じたが。。

 

鳥取城 本丸跡で鳥取市内をバックに記念撮影2

この1年間で株式市場にとても興味を持って過ごしていた為に、特に”お金”の流れが気になって仕方ない年であった。

それもあって、特にテレビやメディアの報道なども、お金が優先な報道が目立って、テレビ番組を見る事自体を辞めてしまった。

それに比べて、全国で最も人口の少ない鳥取県では、衰退する日本の中でもトップを走る”残念な県”に思われガチだけど、逆にそれが鳥取県の良さとして、今後もその”素朴な鳥取県”のまま、あって欲しい場所と思った旅であった。。

 

2023.3.15

<完>

 

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