鳥取旅行記 2022年6月下旬-4
旅行期間:2022年6月下旬(1泊2日旅)
漂流者?!
さて鳥取砂丘と呼ばれる場所でも、『馬の背』という盛り上がっている丘の上に登ってきました。
今では約2km範囲に渡っている砂場地帯でも、砂丘を訪れる観光客が必ず向かうのがこの『馬の背』という場所である。
住所:鳥取県鳥取市福部町湯山2164
『馬の背』からの景色を楽しむ!
そしてこの馬の背はちょっと小高い丘になっている事もあって、周りの景色を見下ろせる場所ともなっている。
その為に、思わず見惚れる周囲の景色をしばし楽しむ事が出来る。
こちらは砂丘の奥に広がる日本海の景色であるが、手前の砂場がぼやけているのは、スマホのカメラの焦点がブレている訳ではなく、日本海から吹き付ける風で砂が舞っているからである。
このように砂場部分だけを見れば、ここが「砂漠」だと勘違いしてしまうのも納得の景色に見える。
ただ、この鳥取砂丘を”砂漠”だとイメージしてやって来ると、”期待外れな場所”に思ってしまう観光客も多いようだが。。

日本には砂漠はないラク!
そしてこの馬の背は高台になっている事もあって、日本海から吹き付けてくる風がとても強い場所となっている。
その為に動画を撮影していても、吹き付ける風の音がうるさく聴こえてしまう場所でもあった。

帽子が飛んでいきそうや~~!
この夏場に鳥取砂丘を訪れる際には、陽射しから身を防ぐ帽子が必需品なのである。
なお、オカンのような”ハット”タイプの帽子は日本海から吹き付ける風をまともに受けてしまうので、このように帽子が飛んでいかないように常に手で押さえておかないといけない。。

砂丘は、”キャップ”タイプの帽子の方がいいラク!

首はタオルかスカーフを巻いて、陽射しから守ろうな!
この日本海から吹き付ける風と共に、その海の碧さ、そして風に吹かれて舞い上がる砂が、ここ鳥取砂丘でしか見れない光景として楽しめる。砂浜は海沿いだとどこでも見れるけど、このような高台になっている砂丘は日本でも数少ない。
そんな鳥取砂丘の馬の背で、オカンは藤原紀香をマネたポーズで記念撮影に応じていた。
なお、この時は風で飛ばされそうな帽子はボクが代わりに持ってあげていた。
そしてお次は砂漠の背景に同化しかけていた男だけど、このように空の青さをバックにすると、なかなかに黄色い服装が景色にマッチしているように見えた。

こんな派手なヤツ、おらんで・・・

意外と、誰にも声を掛けられなかったです・・・
こちらは馬の背の砂を手で掘り返してみた部分だが、上の方は乾いた砂だけど、下の方は水分が含まれている土壌となっていた。このように砂丘は乾燥して出来た砂漠ではなく、海からやって来た砂が重なって出来た”砂場”である事がよく理解できる光景となっていた。

鳥取砂丘は『山陰海岸国立公園:特別保護地区』なので、砂の持ち帰りはNGラク!
陽射しがキツくて、風がとても強い馬の背だけど、ここからの景観はとても素晴らしい。
そしてオカンは座ると吹き付ける風が弱まる事を知ったらしく、座りながら周囲の景色を楽しんでいた。
そしてこの馬の背が綺麗に見えているのは、このように人が歩いた足跡も直ぐに消えてしまうからだろう。
常に日本海から吹き付ける風によって砂が舞い、多くの観光客がやって来た時に出来た足跡も、あっという間に消えてしまうのだ。
この「鳥取砂丘」と認識されている砂場は、本来は東西16kmほどに渡っているという。
しかし、後に農業地や宅地などに開発された事もあって、”砂丘”と呼ばれるような砂場部分は約2km未満になってしまっているという。
そして余りにも風が強くて、また陽射しが強烈に照りつける為に、一足早く馬の背を逃れるオカン。

こんな所に長居したら、照り焼きになるデ!
馬の背からの景色! 動画
確かにこの馬の背まで登ってきた観光客は、一同に歓声を挙げる程に素晴らしい景観を楽しんでいたが、流石に暑さと共に照りつける陽射しが強烈過ぎる事もあって、長居せずに早々に帰っていく人が大半だった。

人間は暑さに弱いラク!
この砂丘を形成しているのは、西側から流れ出てくる「千代川(せんだいがわ)」から運ばれてきた土砂である。
全国で見られる砂浜も、その多くが近くの河川から運ばれてきた土砂が一旦海に流れてから、打ち返されて陸地に堆積して形成された自然現象なのである。
そして馬の背の上での景観を充分に楽しんでから、思い切って下に向かって駆け下りてみた。
すると勢いよく駆け下りていった事もあって、このように大きな足跡が馬の背に残されていた。しかし、このような足跡も、吹き付ける風によって自然に整地されてしまうので、数分後には消え去ってしまったが。。
そして駆け下りた際にサングラスが飛び跳ねてしまっており、危うく忘れ物にしてしまう所だった。
この陽射しが強烈な6月下旬の夏場では、サングラスなどの陽射しから身を護る物が必須な時期なだけに、サングラスを見捨てる訳にはいかない。
砂丘の緑地にて
そして馬の背を駆け下りてから、そのまま休憩施設の方に戻る前に、気になっていた「緑地部分」を訪れてみた。
周りにいた観光客と見られる人達の多くは、馬の背の上に登って景色を見ただけで満足したようで、帰り道は一直線で緑地に寄り道せずに帰っていく人ばかりであった。
そしてこの緑地には、田んぼのように小川が流れており、まさに砂漠の中にあるオアシスのような雰囲気を出していた。
ここに水が流れているという事は湧き水の可能性が高いのだろうが、実際にこの水を舐めてみて、真水か海水かを確かめる所まで気が向かなかったが。。
そしてこの緑地部分にはロープで仕切られている場所があり、こちらの案内板によると「エリザハンミョウ」という昆虫の生息地として保護されていた。
この湿った砂場を生息地としていたエリザハンミョウも、観光客が多く鳥取砂丘にやって来て、生息地を踏みつけられた事で個体数を大きく減らしているという。
鳥取で観光業に従事している人達からすれば、お金を落としてくれる観光客の存在は嬉しいのだろうが、このような場所で生息する昆虫からすれば、迷惑でしかないのだろう。。
緑地部分には、このようにそれなりに量が湧き出る場所があり、その水がこのような小川となって流れ出ている。
そして定期的に水が流れ出ている小川なので、その周辺で緑が育っているという事なんだろう。
オアシスに流れる小川! 動画
この緑地部分全体がエリザハンミョウの保護地域となっている訳ではなく、保護地域は僅かな地域だけとなっていた。
ただ、鳥取砂丘にやって来る前のイメージだとこのような緑地がある事を知らなかったけど、それはあくまでメディアなどが砂漠のような砂丘のイメージに合わないから、削ぎ落していただけなのかもしれない。

人間は”見たい物だけしか見ない”という特性があるラク!
日本国内ではこのように至る所で水が湧き出る、”水が豊富な国”である。
しかし実際に砂漠が拡がっている国では、水が無くて生物の多くが生きていけない”乾燥地”となっていて、その環境は日本人が想像出来ない位に過酷なのである。
この緑地部分は西側の方にまだまだ続いていたけど、先に引き返したオカンをあまり待たせても怒られるだけなので、これ以上西の方に行く事は諦めて、入口の方に戻る事にした。
しかし、鳥取砂丘の入口付近に戻ってきたものの、先に戻っているハズのオカンの姿が全く見当たらなかった。
先に近くの休憩所の建物まで勝手に行くような性格でもないし、馬の背の方向にもオカンらしき人影が見当たらなかった。
なお、こちらの奥に見えている船は鳥取砂丘を保護する為に砂を撒いている船である。近年は河口先の港周辺の護岸工事などの影響もあって、年々砂場地帯が減少しつつある。
そうした砂場を守る為に『サンドリサイクル』という、鳥取港周辺の砂を掘って、この砂丘近くに投入する作業を行っているという。

何もしなければ、いずれ鳥取砂丘は消滅してしまうラク!
そんな『サンドリサイクル』作業をしている船のいた海沿いを見ていると、遠くに見覚えのある姿が小さくだけど、発見できた。
恐らくオカンのハズだけど、なんで鳥取砂丘の入口付近ではなく、あんな日本海沿いの遠い場所まで行っているのかと疑問を感じてしまった。。

訳があるんや・・・
この鳥取砂丘にやって来る観光客も、その大半は馬の背に登ってから、やって来た道を戻って帰っていくルートばかり。
なので、オカンがこの右奥の日本海側に行った方面には、殆ど観光客の姿が見られないのだ。
そして徐々にオカンの姿が大きく見えてきて、遂に目の前に戻ってきたのである。

ハア・・ハア・・・、死にかけたわ・・・orz
という言葉を吐き捨てて、まるで砂漠で遭難してしまった人のような形相をしていたのである。
そして何であんな遠くに行っていたのかを聞いてみた所、

風で帽子が飛ばされてしまって、追いかけている内に奥まで行っちゃって・・・
との事だった。
しかも飛ばされてしまった帽子には追い付けなくて、これ以上進むと命の危険を感じて引き返してきたという。。

あれ以上行くと「死ぬ!」と思って、帽子を見捨ててしまった・・・
なお、現場でそんなオカンを見ていたボクにとっては、この”2022年の出来事で一番面白い場面”でもあったのである。。

笑い事やないで・・・(怒)
こんな旅はまた次回に続きます!
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