信州松本旅行記2022年3月-32
旅行期間:2022年3月上旬(2泊3日旅)
蕎麦のしゃぶしゃぶ!
今日は長野県でも松代町と善光寺などを見学してから、ホテルのある松本市内に戻ってきたのは18時過ぎだった。
そろそろ晩御飯タイムとなるのだが、昨晩の晩御飯がホテル近くのスーパーマーケットで50%OFFで売っていた弁当だった事もあって、オカンから
今日は絶対に、外で美味しいモン、食べるんやで!
と釘を刺される。。
という事もあって、事前に調べていた松本市の郷土料理屋へと向かうのであった。
「そばきり みよ田 松本店」で晩御飯!
今晩はオカンからのリクエストで、
松本市の郷土料理である「とうじそば」を食べたい!
という事もあって、こちらの「そばきり みよ田 松本店」に事前に狙いを定めていた。
住所:長野県松本市中央2-1-24五幸本町ビル1F
営業時間 ※定休日:木曜日
○月~土
11時30分~15時(LO14時30分)
17時~20時30分(LO20時)
●日曜日
11時30分~16時(LO15時)
電話番号:0263-37-1434
この「みよ田 松本店」のお店は、松本城へと続く大名通り(松本市道1059号線)や、縄手通りへと続くメイン道路”善光寺通り”沿いにあったので、簡単に店舗を見つける事が出来た。
そして松本市内でも奈川地区という集落が発祥となっている「とうじそば」のメニューは、このように「シンプル(1680円)」、「スペシャル(2200円)」、「デラックス(2630円)」と3種類用意されていた。
ただ、あまりお腹が空いていない事もあって、一番安い「シンプル」を選ぶ事にした。
※上記値段は1人前の値段、「とうじそば」は”グループ全員での注文”が条件となっている。
カップルで一人前だけの「とうじそば」が、注文できないという訳だな!
さて今日も象山神社・松代大本営地下壕・松代城跡・長国寺・山本勘助の墓・大鋒寺・川中島古戦場跡・善光寺、そしてトルコ旅で出会った”お父さん”宅にも立ち寄って疲れた事もあって、まずは瓶ビールで祝杯を挙げる。
何より、今晩はスーパーの弁当ではないので、それだけで嬉しいです♪
まずは「とうじそば」の出汁と、キノコ類や刻まれたネギなどが入った鍋とコンロが運ばれてくる。この「とうじそば」という料理は今までの人生で聞いた事がなかっただけに、未知の料理が何者かを見極めようとする感覚が働いてくるのを感じる。
この「とうじそば」は松本市でも、南西側の北アルプス連峰の中にあった”奈川地区”という集落で食べられていた郷土料理のようだ。
この奈川地区では、山間の集落で昔から平地が少なかった事もあって、稲作があまり行えずに、主要な穀物として蕎麦が主に栽培されていた。そしてこの長野県は標高が高い事もあって寒冷地が多いので、冷たい蕎麦ではなく、このように温めた出汁の中に浸けてシャブシャブして温めたのが起源だとされている。
そして「とうじそば」は少々用意までに時間がかかるという事だったので、それ以外に『野沢菜の天ぷら(450円)』も注文してみた。
メニューには「リクエスト多し。お試しあれ!」というメッセージが書かれており、また奄美大島に行った際に「ヒカゲヘゴ」というシダ植物の天ぷらが美味しかった事もあって、野沢菜の天ぷらを試す事にしたのであった。
そしてメニューにも書かれていた通り、この『野沢菜の天ぷら』がまた美味しかったのである。特に野菜好きなボクからすれば、野菜を天ぷらにして食べる事で、その野菜の新しい一面の美味しさに出会えた感覚になる美味しさであった。
確かに、野沢菜の天ぷらは珍しくて美味しかったな♪
そんな野沢菜の天ぷらを堪能していると、こちらの蕎麦が載ったザルが運ばれてきた。そして運んできてくれた店員さんから、「とうじそば」の食べ方のレクチャーを受ける。説明によると、この一塊の蕎麦を竹かごに入れて、シャブシャブの要領で鍋に入れて、温まったタイミングで取り出して、鍋に入っている具と共に味わうとの事だった。
そしてオカンも初めて食べるという「とうじそば」、まずはオカンから竹かごに蕎麦を入れて鍋に浸けてシャブシャブと温めていく。
最初は蕎麦を鍋に浸けて、どれぐらいの時間をかけてシャブシャブするのか分かりにくいけど、あまり長い時間シャブシャブするのではなく、5~10秒ほどでいいとの事。
要は蕎麦を茹でる為にシャブシャブするのではなく、蕎麦を温めるだけなので短め位でいいようだ。
この「とうじそば」が長年食べられてきた奈川地区では、戦後まで蕎麦が主食となっていたようで、冠婚葬祭などの際に振舞われる料理ともなっていたという。また、その際に鶏肉やだんご汁なども加えられたりと、色んなバリエーションもあったという。
そしてお椀に入れられた、シャブシャブ済の「とうじそば」。
鍋に入っている出汁も入れて味わうのだが、普通の温かい蕎麦とはまた違った雰囲気の料理であった。
温かい蕎麦やけど、蕎麦が汁を吸ってなくて温かいのが特徴やな!
そしてあっという間に要領を得たのか、水を得た魚のように「とうじそば」をシャブシャブしていくオカンの姿が見られる。
昨日は味気ない安弁当だっただけに、今日は張り切るで~!
「とうじそば」は一言で言えば”蕎麦のしゃぶしゃぶ”なのであるが、この料理が考案された奈川地区の事情なども知ると、よりその郷土料理に愛着が出て美味しく思えるようになる。
おやきのシャブシャブはどうだろね・・・?!
そしてコツを掴んだのか、竹かごを離そうとせずに、次から次へと蕎麦をシャブシャブしていくオカン。どうやら蕎麦をシャブシャブする時は、竹かごの持ち手を親指と人差し指の間ではなく、中指と薬指の間に挟んでフリフリするのがしっくりと来ていた様子だった。
エエ感じに出来た頃に、蕎麦が無くなる・・・
そして用意された蕎麦と鍋の中の具が少なくなってくると、次はその出汁を使った「そば米雑炊」が用意される。
この雑炊は「そば米」(ソバの実を茹でて蕎麦殻を取り除いて、それを乾燥させた物)を入れて玉子でとじるのであるが、その作業は店員さんが行ってくれるので、こちらはただその出来上がりを待つだけであった。
普通にご飯の雑炊ではなく、そば米での雑炊はちょっと普通の米と食感が違ったけど、特に違和感もなく、玉子でとじられている事もあって、これも美味しく頂けた。
個人的には「雑炊も出た事だし、これで終わりだな!」と思っていたら、なんとこのタイミングで更にざる蕎麦が出てきたのだ。
アンタ、ちゃんと店員さんの説明、聞いてなかったんか?!
頭の中では「雑炊は最後に食べる料理」という認識になっていただけに、後から更にこの「ざる蕎麦」が出てくるなんて、想像すらしていなかっただけに不意を突かれてしまった。。
しかし、腹のあんばい的にはまだまだ蕎麦を食べれる感じだったので、このざる蕎麦も普通に美味しく頂けた。
というか、冷静に考えてみたら、シャブシャブした「とうじそば」も一人前位の量を2人で分けて食べたので、最後に出てきたこのざる蕎麦は普通に食べれる量だったのである。
隣の親子は、更に「そばの実アイス」が付く”デラックス”を頼んでたな・・・
という事で松本(長野県)旅2日目の晩御飯は、とても満足いく郷土料理を味わう事が出来た。
その為に上機嫌になっていたオカンをホテルまで送り届けてから、1人暗くなった松本市内で、夜間にライトアップされている松本城を見物する為に歩いて行くのであった。。
こんな旅はまた次回に続きます!
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