夜にライトアップされた国宝:松本城は、その姿が水面に反射して更に美しく見える城【信州松本旅行記33】

信州松本旅行記2022年3月-33

旅行期間:2022年3月上旬(2泊3日旅)

ずっと眺めてられる城!

夜の松本市内 女鳥羽川沿いの橋からの眺め

松本旅2日目の夜は、ホテルの部屋で寛ぐオカンを置いて、1人すっかり暗くなった松本市内で松本城を再び目指して歩いて行く。

オカン
オカン

松本城って昨日行ったのに、なんでまた夜に行くネン??

と言われたけど、”敢えて夜に行く”のが楽しいのである。

その訳は後程の写真を見ていただければ分かると思います!

 

夜の松本市内 女鳥羽川沿いの橋からの眺め2

海外旅行に行っていた際も、夜にホテルの部屋でのんびりと過ごすだけでは、何となく時間を無駄遣いしているような感覚になる。ホテルの部屋でどうでもいいテレビ番組を眺めているより、自分の体を動かしてホテルの周辺を散策している方がよっぽど勉強になる。

 

 

夜の松本城にて

夜の松本城 大手門跡の入口 ライトアップされたランタン

そして松本城に辿り着くと、まずは大手門跡からこのように道の脇に置かれたランタンが、幻想的に出迎えてくれる光景が待ち受けていた。

 

【松本城】

住所:長野県松本市丸の内4番1号
営業時間:8時30分~17時頃(※年末のみ休み)
※夜の本丸内入場は不可
電話番号:0263-32-2902
入場料:大人700円/小中学生300円

 

 

夜の松本城 大手門跡の入口 ライトアップされたランタン2

昼間に来た時には地味だった脇の松本藩を治めてきた大名の家紋などが入ったランタンだけど、夜に見るとこのように存在感タップリだった。松本盆地のよく見晴らせる場所に建造された松本城は、交通の要所でもあったので、代々親藩と譜代大名によって統治されていた。

 

夜の松本城 大手門跡の入口 石碑

夜にこのような歴史的な建造物のある場所にやって来る目的は、夜間に綺麗にライトアップされている場所が多いからだ。日本は最近になって観光業に力を入れている事もあって、このようにライトアップされる建物が増えてきているが、ヨーロッパでは旧市街地などに行くと綺麗にライトアップされている光景が楽しめる場合が多い。

 

夜の松本城 閉まっている黒門前

これで夜間も本丸内を見学出来れば最高なんだけど、松本城の夜間見学は特別な時期にしか開催されておらず、本丸入口の黒門はこのように堅く扉が閉められていた。

 

夜の松本城 ライトアップ天守

なので仕方なしに内堀に沿って歩く事にしたが、天守がライトアップされている事で、手前の水面にその天守の姿が映し出されている光景が見えてくる。日中に見た松本城とはまた違って、”夜の顔”を魅せつけてくれていたのである。

 

夜の松本城 ライトアップ天守 動く水面

またその水面が穏やかに揺れている事もあって、松本城が風になびいているようにも見える、水面に反射した城ともなっている。

 

夜の松本城 ライトアップ天守2

松本城は綺麗に外観が補修管理されているので、真っ白い漆喰部分がスクリーンのようにもなって、ライトアップし甲斐のある天守ともなっている。

 

 

夜の松本城 ライトアップ天守2 動く水面

それと松本城天守は見る角度によって”違う顔”を魅せてくれるので、見る側からしてもどんどん先に進んで、そこからまた松本城の別の顔を見れるのが楽しくなってくる。

 

夜の松本城 ライトアップする照明に照らされる堀の鯉

そんな松本城を照らすライトの一部は、このように内堀側に設置されている物もあって、そのライトに寄ってきた鯉がウロウロと泳いでいる姿も見られる。

 

 

ライトアップされている松本城天守! 動画

 

 

夜の松本城 ライトアップ天守3

夜にライトアップされている松本城の中でも、特に美しく見えるのがこの南東部分からの景色かもしれない。

昔から多くの絵はがきで採用されてきた構図の景色であるが、天守の西側と南側で照らされているライトの色が違う事もあって、”松本城の2面性”が出ているように見える光景となっている。

おやきマン
おやきマン

やっぱり松本城は最高じゃん!

 

夜の松本城 ライトアップ天守3 動く水面

寒く無ければ、ここで松本城天守を見ながら夜を明かしたい位に思える、素晴らしい夜景である。他のお城でもライトアップされている所は多いけど、やっぱり松本城天守はその手前に広い水堀があるだけで、より綺麗に見える。

鹿角クン
鹿角クン

松本城は”国の宝”だからな!

 

夜の松本城でライトアップされる天守

この訪問時は天守の防災施設整備工事が行われていた事もあって、足元に足場が組まれていたけど、そんな事はあまり気にならない。それよりも、白い漆喰と毎年綺麗に塗られる黒壁のコントラストが、よりライトアップの照明を受けて夜空に映えていた。

 

夜の松本城 ライトアップする照明に照らされる堀の鯉2

ただそんなライトアップ用照明の光に集まってきていた鯉達は、その光によって体内時計が狂わされていたのかもしれない。

鹿角クン
鹿角クン

最近は夜更かしする鯉が増えとるな!

 

夜の松本城 ライトアップ天守と埋橋

本丸の西側に架かっている「埋橋」も、耐震の改修工事を行うのか、それとも撤去してしまうのかという方向性が未だハッキリしていないが、このように橋が存在しているだけで、確かに景色に良いアクセントが出来ているのが分かる。

 

夜の松本城 ライトアップ天守と埋橋 動く水面

昼間は埋橋を渡る事が出来ないので残念に思えていたけど、夜は最初から渡れないのを知っているので、単なるオブジェとして夜景に溶け込んでいた。

鹿角クン
鹿角クン

埋橋も崩れ落ちるまで、待つか・・・

 

 

夜の松本城 ライトアップ天守 北西から眺める

江戸時代から残る現存天守の中でも、天守単独の城に比べると、このように複合型天守の方がより荘厳な建築物に見える。複合型天守はより外敵からの防御要塞として、他の櫓を合体させて連結させた物であるが、松本城天守は五層六階の大きな建物なので、単独で立っていてもその雰囲気は素晴らしい物だろう。

 

夜の松本城 ライトアップ天守 三の丸跡から眺める

国内で12個しか残っていない”現存天守”を、このように周囲から眺める事のできる松本市民は、とても幸せなんだろう。ウォーキングやランニングを城の周りでしている姿が多々見られたけど、都会では楽しめない光景である。

 

夜の松本城 ライトアップ天守4 動く水面

昼間に見た松本城天守も素晴らしかったけど、このライトアップされた夜の姿も負けず素晴らしかったので、写真を撮る手が止まらない・・・。

 

夜の松本城 ライトアップ天守5 動く水面

江戸時代に日本全国に300ほどの藩が存在していて、一国一城令があったものの、その半分以上の土地にそれなりの城が築かれていた。しかし、明治時代を迎えると西洋のような近代化路線に大きく舵を切った明治政府の意向もあって、その江戸時代に建造された城の多くが廃城となって、建物も撤去されてしまった。

 

夜の松本城 ライトアップされた黒門

しかし、明治時代に多くの城が撤去されてしまって、更に第二次世界大戦で8つ程の現存天守も焼失してしまった事により、逆に現代でも残る現存天守の希少性が出てきた。

確かに全国に200以上もこのような城がもし今でも存在していたとすれば、このような城の姿を見てもそこまで感動していなかったかもしれない。。

おやきマン
おやきマン

人間は無い物を欲しがるじゃん!

 

夜の松本城 ライトアップされた黒門 動く水面

そして日本という国も近代化による工業発展で大きく成長してきたが、その成長のピークを打って減退していく時代に入っている。その為に経済発展を目指すのではなく、ヨーロッパの国のように観光立国にシフトしていっている。

その為にこのような歴史ある城の、明治時代以降に失われた城郭を観光資源として活用すべく復元している。ただ、中には元々天守が無かった城跡にも”模擬天守”という、観光用に無理やり天守のような建物を造っている場所もあるだけに、天守再建が乱立されると逆に城の価値が落ちていくのかもしれないが。。

 

夜の松本城 松本信用金庫前のライトアップ

そして夜の松本城を堪能してホテルへと戻る道を引き返していると、大名通りの脇にあった建物で、このようにポイントレーザーの光が動いてライトアップされている光景を見かける。

 

夜の松本城 松本信用金庫前のライトアップ2

このライトが照らされていた建物は「松本信用金庫:本店」で、この松本市を拠点として長野県内で28店舗ほどを展開する、地域密着型の信用金庫となっている。地方に行くと、普段大阪では見られない銀行や信用金庫などを見かける事が多く、その地元で昔から根付いている様子が感じられる。

 

夜の松本城 松本信用金庫前のライトアップ イベント用パネル

この松本信用金庫は1922年に「有限責任松本信用組合」として設立されてから、この2022年で100周年となる。

その100周年となる記念の年という事もあって、このようにキラキラした照明が設置されていたようだ。

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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