九州縦断旅:鹿児島編
旅行期間:2020年8月中旬~下旬
桜島一周チャレンジにスタート!
今回の九州旅で今日はアクティブに体を動かす日。という事で鹿児島の象徴ともなっている、いまだに噴火活動を続けている桜島を訪れて、これから桜島一周のサイクリングをする予定です。まずはその前に桜島にやって来たという雰囲気を味わう為に、港近くにある神社にやって来ました。
活火山がある桜島にて
こちらの月讀神社は、桜島のフェリーターミナルから歩いてすぐの場所にある約1300年もの歴史があるという神社。約100年程前に起こった大噴火の際に流れてきた溶岩流にこの神社は飲み込まれてしまい、今見られる本堂などはのちに再建されたものとなっている。
なので桜島周辺に住むのも、命懸けである!
勝手にワシの周りに、人が住むようになったド~~ン!
月讀神社内の展望台にて
こちらのちょっとした石垣が、この神社の境内に造られている展望台のようだ。神社の境内にこのようにわざわざ展望台が造られているという場所もあまり見ないけど、いい写真が撮れるかもしれないので立ち寄る。
神社といえどもこの訪れたのは2020年8月の真夏で、しかも太陽様が元気に活動している炎天下の時間帯だったので、ほとんど人の姿は見られなかった。こちらの展望台は素っ気ない感じの造りだったけど、見れる景色さえ良ければそんな事などはどうでもいい。
そんな神社に造られていた展望台に駆け上り、まずはフェリーターミナルがある桜島港の方を眺めてみる。すると遠くに早速、次の鹿児島市街からやって来るフェリーの姿が見える。他の場所で運航されているフェリーに比べて、桜島~鹿児島市街とは他に交通手段がないので桜島に住んでいる人達にとっては大事な足であるフェリー。だからこのように頻繁にフェリーが運航されているのである。
そして桜島の方を見ると、下の方は周辺の林に隠れていて見えないが、肝心の山頂部分はちゃんと見える。ただそんなに思った以上には大きくは見えてないけど、”まずは桜島に着いての肩慣らし的な景観を見れる場所”のような印象を持った展望台だった。
そして県外から来た人間が驚く”桜島アルアル話”の「足元の砂らしきものは、砂ではなく火山灰」という事。活火山の近くに住んでいる人なんて日本の総人口の中で言えば、ごく僅かな人だけ。そういった場所に住んでいればこんな火山灰など日常的に目にするので全然気にならないだろうけど、普段火山なんてまず目にしない人からすると、まずはこの火山灰が降り積もっているというのを見るだけで驚くのである。
この桜島に住んでいる人間は、小さな爆発ぐらいでは驚かんようになってしまったド~~ン!
この鹿児島は江戸末期からの薩英戦争に始まり、西南戦争や第二次世界大戦などで戦場になったりして多くの尊い命が失われてしまった場所。だからか余計に色んな場所で戦没者に対しての慰霊碑などをよく見かけたのであった。
桜島内を散策する
とりあえず神社の展望台からの景色を眺めて、桜島にやって来た実感を得た後は、近くにあるもう一軒のレンタサイクルをしている場所へと歩きで進む。桜島内は一応循環バスのようなものが定期便としてあるようだけど、本数が少ないので殆どアテにはできない。
最初はこの桜島観光バス『サクラジマアイランド・ビュー』というのに乗ろうかと思っていたけど、この観光バスルートは桜島を一周する訳ではなく、桜島の西側の港周辺にある数か所の展望台を回るだけで、あまり自由度がなかったのでレンタサイクルにしたのであった。
こちらは桜島の島内にあるローソンで、ローソンと言えば青いイメージがあったけど、この外観は桜島に合わせたデザインとなっていた。このローソンの近くにはファミリーマートも見えていて、「桜島にも意外とコンビニがあるやんけ!」と思っていたけど、桜島内にコンビニはこの港近くの2箇所しかないのである。
さてこれから向かうのは桜島ビジターセンターという施設。フェリーターミナルからは徒歩で7~8分の場所にあり、微妙に遠いので真夏の8月は辿り着くだけで汗が噴き出てしまう。。
暑いからか、それとも桜島も車社会だからか、全然道を歩いている人を見かけない。車はそこそこに走っているけど、近年の夏はどんどん気温が上がっていっているので、まともな人達はなるべく歩かないようにしているからかもしれない。
その途中にこちらの「国民宿舎:レインボー桜島」という温泉がある宿泊施設が見えてくる。桜島は活火山だけあって、近くからは温泉が湧いてきているので帰りに温泉に入れれば嬉しいのであるが。
この宿舎の駐車場は広かったけど、そこそこに乗用車が停まっていた。ただ宿泊する人だけの分か、それとも鹿児島市街地へ行くフェリーに乗る為にここに車を置いているだけかは分からないが。
そんな光景を見ながら1人歩いていると、「桜島グラウンド」という場所が見えてきた。「こんな火山灰が日常的に降っている場所でどんな風にスポーツをやっているのだろう?!」って思ったので、興味を惹かれて少しだけ寄り道してみる。
この桜島はさっきのフェリーターミナルにユニフォームや写真が飾ってあったように、Jリーグの遠藤保仁選手の出身地でもある。中学までこの桜島で過ごして高校は島内にはないので、鹿児島実業に行った遠藤選手。
このようなグランドで汗と火山灰まみれで、練習していたのだろうか?!
ここ桜島の子供は生まれた時からこの環境が普通なので、火山灰など全然気にしないド~~ン!
こちらのグラウンドは「桜島溶岩グラウンド」という名前になっている。ひょっとしたら大正時代に起きた大噴火で流れてきた溶岩の上に造られているので、このような名前になっているのかもしれない。
まさしく溶岩グラウンドでごわす!
ただ8月21日という真夏真っ盛りの時期に、こんな日陰のないグラウンドでスポーツをやろうという発想が21世紀には殆ど消滅しがちなのであろう。このように全然人影はないし、鳥の姿なども見られない。。
このように野球用のバックネットやサッカーのゴールなどがあって多目的なグラウンドとなっていて、一応ナイター施設もあるので真夏は暗くなってきた夜頃に使われる事が多いのかもしれない。昔は真夏の炎天下でも普段と一緒の練習をしていて、「水なんて飲むな!根性で耐えろ!」なんて事も言われていたのを少し思い出す。
今の時代には、こんなセリフは禁句やけ!
桜島の溶断グラウンドだけあって、溶岩がそのまま使われているかと思っていたけど、意外と普通に土地や砂の土台だった。ただ他の地域みたいに土と砂で構成されているのではなく、桜島には更に火山灰がブレンドされているグラウンドである。
グラウンドの隅っこには申し訳程度な感じに、このようにひっそりと目立たない感じの記念碑が置かれていた。
暑すぎたので何の記念碑なのかを確認する余裕が無かったです・・・
グラウンドに併設されている駐車場の一角には、このような火山岩が生々しく置かれている。もし桜島が爆発したらこんなサイズの岩が飛んで来る可能性も無きにしも非ずなので、もし滞在中に爆発が万が一起きたら警戒する必要があるのかもしれない。
桜島ビジターセンターで自転車をレンタル
さてとりあえず目指しているレンタサイクルできる場所の桜島ビジターセンターまでは、この看板にもあるようにもう少しなハズ。この看板を見る限りは、今歩いている道は「かごしまロマン街道」という名前が付けられているが、どの辺りにロマンがあるのかはイマイチ感じれなかったけども・・・。
そしてやっと桜島ビジターセンターに到着する。しかし駐車場には全然車も停まっていなくて、外から見ると全然ひと気を感じない場所だった。
まるでゾンビ映画に登場するような、ひと気の無さ?!
この桜島ビジターセンターも2020年はコロナ禍の影響で、緊急事態宣言が発令されていた2020年4月頃は閉館していたようだけど、5月頃に営業が再開されてこの時もこのように勿論開館していた。
そして中に入って、スタッフのお姉さんに「予約してないんですけど、自転車1台借りたいんですが・・・?」と伝えると快く対応してくれた。借りれる自転車もロードバイクタイプやオフロードタイプなど色々あって、サイズも大・中・小という感じで置かれていた。お客さんが多い連休などは事前予約をした方が間違いないけど、普段は普通に借りれそうな感じだった。
借りたのは変速ギアが24段ぐらい付いているロードバイク。ここでのレンタサイクル料金は先程のフェリーターミナル前のお店とは違って”いいお値段”をしていて、3時間以内で2,500円(税込)。そして1時間追加毎に500円プラスとなる。さっきの安いお店が300円/1時間だったので費用だけ見ると、全然違うので当初は少し悩んだ。
買い物で迷った時は、高い方を選べ!
by 会社員時代の上司”コンちゃん”より
こちらの名言はボクが会社員となった時に、上司であった人から言われたものである。同じように見えるものでも値段が高いものには、それなりに高い理由(価値)が必ずあって、もし同じようなもので迷ったら高いのを買った方が後で後悔しない
とよく言っていた。
ただこんな名言を残していながら大阪商人のような営業マンだったので、仕入れ先には毎回「少し負けてや~頼むわ~!」と値切りしている姿ばかり見かけたけども・・・(笑)
そして自転車をレンタルする際にこちらの書類を書く必要があった。そしてヘルメットは有料で、桜島内は交通量も少ないからかヘルメットの着用は個人の判断に任せているようだ。なお、こちらでの支払いは先に3時間分2,500円を前払い。支払いは現金以外にクレジットカードや電子マネーとかにも対応していたので、比較的便利であった。
・もしパンクしてしまった際などはこのセンター電話して、その場所とかによっては相談との事(あまりパンクはしないそうだけど)。
この桜島ビジターセンター内には、このような桜島についての博物館が無料で入れて、あと桜島のお土産なども置かれているのでサイクリングが終わって時間が余れば、ちょっとした寄り道にも適している場所であった。
そしてスタッフのお姉さんも優しかったので、ホッとできる場所だと思います!
桜島の勉強も、ここで必ずしていくド~~ン!
この桜島ビジターセンターで貸し出されている自転車は、「GIANT」という自転車ライダーの称賛を受ける世界的なメーカーのもの。安いレンタサイクルだと無名メーカーの自転車かもしれないけど、こちらは”いいお値段”のレンタサイクルだけあって、その分いい自転車に乗って快適なサイクリングを楽しめるのである。
なお自転車の後輪横に付いているスタンドは、この2日前ぐらいに取り付けられたもので、これがある事によって停める際はどこかに引っ掛ける必要がなくて、とても便利であった。
さて最近の普段の移動手段は電車か徒歩ばかりで、この2020年は1~2回しかマイ自転車に乗らなかった年。昔は会社まで毎日自転車で通勤していたけど、仕事場が移転してからは電車や会社の車での通勤となり、仕事を辞めてからは運動の為にと近場はほぼ徒歩で移動するようになっている。
そして桜島ビジターセンターのスタッフのお姉さんに自転車を用意してもらい、更に出発前の元気溢れる状態での記念撮影もしてもらう。
このような変速ギアが沢山付いた自転車に乗る機会はあまりないけど、特にギアの切り替えには慣れたら全く問題はなかった。
この頃は桜島一周サイクリングを甘く考えていた頃合いでしたね・・・
レンタサイクルする奴らは甘い考えで回ろうとするので、いつも懲らしめてやるド~~ン!
桜島一周サイクル旅のスタート!
桜島ビジターセンターのお姉さんから「もし自転車が小さかったり、乗りにくかったら戻ってきてくださいね!頑張ってきてください!」と快く送り出してもらって、桜島一周のサイクリングを開始する。そして桜島には島内を東西や南北に縦断する道が無いので、基本的には外周を回らないといけない。
このようにサイクリングで一周するには、外周の県道26号線と国道224号を走る必要がある。まずはサイクリングを始める際に、左回りか、右回りかを選択する必要がある。事前に桜島でサイクリングをした人のブログなどを見ていたら「最初は海が左手に見える右回りがオススメ!」とあったので、それを参考に右回りルートを選んでみた。
なおこのルート選択は思っていたよりも重要な事だったらしく、後で色々と桜島の人に聞いてみると
との事だった。
実際に走ってみた感想から言うと、結局は同じ道を通る事になるので、より海が近くに見える左回りの方がやっぱりオススメかと思います!
という事で意気揚々と桜島ビジターセンターを出掛けて直ぐの、まだ元気だった頃合いに撮った写真。久々のロードバイクに乗って、嬉しくてギアをチョコチョコと切り替えしていた最中。もし右回りに行くのであれば、この道を東に行けば垂水の方から回っていける。
さて同じようにこれから桜島サイクリングをしようと思っている人に、個人的な注意点をと。
・桜島内にはこの港近くにしかコンビニはないけど、自動販売機は至る所に設置されているので、水などを買うには特に問題なし!
・自転車は基本車道を通らないといけないけど、道路工事などをしている影響もあってかダンプカーもよく通るので、歩行者が殆どいなければ歩道を走るのも手!
・車道を走る際は道に火山灰が降り積もっている箇所もあるので、そこで滑らないように注意!
・桜島の東側(黒神エリア)は飲食店が1箇所しかないので、休憩したい場合はお店を見つけたら思い切って入る事!
・普段からロードバイクなどで長距離を走っていない人は、桜島北東の起伏が激しい場所は自転車を押して登る事になります・・・
・桜島の人達はフレンドリーで優しい人ばかりなので、桜島の景色と共に人との交流も楽しんでください!(勿論ソーシャルディスタンスで・・)
・レンタサイクルの場合は返却時間が決まっているので、休憩などや展望台への寄り道時間も含めて、1周回るのに約4時間程は想定しておいた方がいいと思います。(桜島を一周するだけだと、約3時間程掛かりました)
なおボクは何か所も寄り道したので、結局何だかんだでゴールするまで約6時間も掛かっちゃいました・・・
人によって求めるものが違うので、それぞれに満喫してサイクリングを楽しむブヒ!
そしてサイクリングに出発しだした最初の頃は元気いっぱいだったので、このように桜島内に色々とある展望台などに寄り道をチョコチョコとするのであった。
個人的にはサイクリング&景色の写真撮影の2つの目的があったので、もし同行者がいれば忙しいサイクリングに見えていたかもしれませんが。。
元々は「桜島」という名前通りに島だった桜島だけど、約100年前の大噴火で流れ出た溶岩で隣の垂水地区と陸続きになってしまった。なので今は桜島というよりかは、「桜島半島」という方が正解なのかもしれない。
桜島でのサイクリングコースは左回りを選んでおり、なおかつ道路の左側を走っているので、海が良く見えるのでついつい良い景色が見えると停まってしまった。最初の頃は本当に頻繁に停まって写真撮影を楽しんでいたけど、後になるとそんな余裕がすっかり無くなってしまう位にヘバるポイントがあるとは予想していなかったのである。。
なお道路脇には鹿児島市の議員ポスターが飾られていた。最初は全然気にもならなかったけど、途中の上り坂でヘバっている途中に何回もこの同じ議員ポスターを見だすうちに、段々とそのポスターの顔が憎たらしくなっていくのである。
心の状態で見え方が変わるでごわす!
基本的に桜島内をサイクリングする際は、この「鹿児島県道26号:桜島港黒神線」にとりあえず沿って走り、途中で垂水地区から鹿児島市街へと繋がる国道224号を走る。事前情報では白線の上に積もっている火山灰の上で、タイヤが滑り易いので注意とあったけど、この序盤の道路には火山灰はそんなに確認出来なかった。
場所によっては火山灰がドッサリと積もっている場所もあるので、油断せず行きましょう!
桜島の火山灰は風によって流れるので、その時の風向きなどによっても降灰量も変わるでごわす!
こちら側に見えている海は鹿児島湾で錦江湾(きんこうわん)とも呼ばれる、薩摩半島と大隅半島に囲まれた湾である。そしてそんな湾には沢山の漁船も見かける。
名前は前から島だけど、実際には大隅半島と陸続きになってしまった桜島。ただやっぱり海に囲まれているので漁船はそれなりに見る事が出来る。
こんな素晴らしい景色を横目に桜島の風を快適に切りながら、桜島サイクリング旅は進んで行くのであった。
こんな旅はまた次回に続きます!
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