奄美大島旅行記2020年-㉖
旅行期間:2020年10月1日~5日
(A grassland full of rhododendrons awaits at the tip of Miyakozaki [Amami Oshima Travelogue 26].)
ゴジラの背中?!
やって来たのは奄美大島で東シナ海側にある大和村でも、一番の観光スポットである「宮古崎」という岬。過去にこの景観をバックに撮影したNHK大河ドラマのオープニング映像のロケ地としても有名で、奄美大島でも全国的な知名度がある場所だという。
宮古崎の先端へ向かう!
手前には展望台とバイオトイレが設置されていたけど、そこはこの岬の先端ではなくて、残念ながら先端付近を眺めるだけの場所だった。という事でまだまだ先に進めるようになっているので、とりあえず先端を目指す事にする。
ここから先は足元の道がコンクリート舗装ではなくなってきて、土の道となってくる。しかしコンクリートの道を歩いていると自然の中を歩いている感じがしなかったので、このような土の道を歩いている方が俄然と楽しくなってくる。
この辺りには何故か足元にわざわざ木の板が設置されていた。雨が降った時に足元がドロドロにならないようにか? それとも雑草が生い茂っているので分かりにくくなっている道を標す為に置かれていたのか?
この宮古崎入口駐車場にあった1,470mという距離は、駐車場から展望台までの距離であって、この岬の先端までの距離は別みたい。それにしても思った以上に先端までの距離がある。
宮古崎の先端を歩く 動画
先に進めば進む程に、このような背の低いリュウキュウチクが生い茂っている光景が広がって来る。リュウキュウチクというとここに来るまでの道で育成場が設けられていたけど、そこで見たものはもっと背が高かった。しかしここでは膝までの高さ位までしか、伸びてないものばかり。
このようにこの辺りから小道は、リュウキュウチクを掻き分ける道となって、俄然楽しくなってくる。なおこの場所に生えているリュウキュウチクは、この岬先端の土地に栄養分が少なく痩せた場所になっている事と、目の前の東シナ海から吹き寄せる風の影響で、この高さ40cm位までしか成長しないという。
そしてリュウキュウチクを搔き分けながら進んで行くと、その先にベンチが見えてくる。ただそんなベンチもリュウキュウチクだらけとなっているが。。
そのベンチの奥に置かれていたのは、この宮古崎周辺の地形が載った記念碑だった。この宮古崎は北緯(緯度)28.23度、 東経(経度)129.24度となっている。そしてこの宮古崎があるのは名瀬市の隣にある大和村である。
ここは岬の先端近くなので、眼下に広がる東シナ海側からの風が思いっ切り当たる場所で、温かい時期にはこの風がとても気持ちよく感じれる。
この周辺にはこの時は誰もいなかったので、陸の孤島の先端にまでやって来た気持ちであった。誰かと一緒に行動しているとその人の行動を気にしないといけないけど、1人旅だと自分の思うがままに動ける。だから1人旅ほど楽しい国内旅行。
だからいつまで経っても結婚できんのや!
宮古崎先端からの景観 動画
ここで一応この場所まで来たという証拠写真を撮影する。個人的には自分の写真をそこまで撮りたいとは思わないけど、旅仲間に写真を送る際には本当にその場所に行ったという証拠写真も送らないと、本当に行ったのか疑われてしまうのだ。。
リュウキュウチクを掻き分けて進んで行く!
この場所でも宮古崎の先端まで来た事になるんだろうけど、まだまだ先端まで続くリュウキュウチクに覆われた小道が続いているのが見える。こんな光景を見たら、ここで引き返す理由もないので、先に進むとする。
先程の場所から少し進んで行くと下り坂になってくる。この辺りは海からの風が強く当たる場所だからか、さっきの上の場所に生えていたリュウキュウチクよりも少し背が低くなっている。
リュウキュウチクの小道を進む 動画
海からの風が結構強いポイントだったので、動画を撮影しながら歩いていたら帽子が風で飛ばされてしまった。2018年3月に訪れた南米旅行の際にペルーで購入したお気に入りの帽子だったが、運よくリュウキュウチクの上で止まった。これよりあと1m程奥に帽子が飛ばされていたら、崖の下に落ちて回収が困難な状態になる所であった。。
先に進んで行くと、このように段々岬の先端という感じの景色になってきた。ここにはこのような木のガードレールが設置されていたけど、その横にあった小道は整備された道というよりは、ここにやって来る人達が踏みしめて出来た”桑田ロード”のような感じだった。
ちなみにこの桑田ロードとは、プロ野球選手で元巨人軍の桑田真澄氏が肘を怪我して、肘の腱を移植する大手術『トミージョン手術』を行った後、肘の傷が癒えるまで走るしかトレーニングのやりようがなかった為にひたすらグランドを走り続けた道。すると元々は一面に芝生が広がっていた場所に、桑田氏が走り続けた場所の芝生が剥げて、小道となった日々の地道な努力の積み重ねを示す道である。
この先端付近は切り立った場所になっており、その脇はこのような崖となっていて、もし転落するとこの岩場に直行する少し危険な場所になっている。だからもし突風が吹いたら、帽子だけではなくて、体ごと転落する可能性がある場所でもあった。
宮古崎先端に到達!
少し身をかがめながら小道を先に進んで行くと、ここに三角点のような標が埋められているのが見える。ここが恐らく先端部分なのであるが、特に何か看板がある訳でもなかった。
ただこの先へと延びる小道がまだ続いていたので、さらに先端へと進んでみた。しかし先端に辿り着いたものの、特に何もなく、先端という行き止まりに到着しただけであったが。。
先端から見える景色 動画
さてとりあえず宮古崎の先端まで到達したので一旦引き返すけど、途中に下に降りる小道を発見していたので、ついでにその道へも行ってみる事にする。
この下に降りる道は結構な斜面になっていたので、下には木の恰好をしたガードレールがわざわざ設置されているのが見える。それだけ転落する可能性がある場所なんだろう。
それにしてもこの辺りには一面綺麗に、リュウキュウチクが生い茂っている光景が広がっている。このような大量のリュウキュウチクが奄美大島で見れるのは、この宮古崎だけである。
ここからは殆ど小道という道が無くなり、この塀の下に僅かな小道が出来ていた。それにしてもこんな斜面にこのような塀を設置する作業も大変だったのだろう・・・と思いながら、1人進んで行くのである。
そして下へと降りて行くと、その先にはリュウキュウチクが生い茂った光景は消えて、このような溶岩流のような岩群が待ち受けている景色が見えてくる。ここにも綺麗な道ではないが、うっすらと道らしきものが造られているのが見えている。
この下の部分は海水面に浸る場所だから、さっきの岬のように土や植物があまり付着せずに、昔ながらの溶岩流の形のままになっているのだろう。
ここにはわざわざコンクリートで埋めて造ったような橋が造られていた。そしてその先にあるのはまさに溶岩流が海に流れ出てきた当時のままに、どれだけの時間を過ごして来たか、想像にも出来ないような塊が眠っていた。
この岩場はまるでゴジラの背中部分のようにも見える。映画だったらここで遊んでいると、ゴジラがパッチリと目を覚まして起き上がるシーンとなるのであるが。。
この溶岩流も宮古崎と共に近くの火山から噴き出てきたものだろうけど、海水に浸る場所と浸らない場所で、長い時間を経過するとこれだけ表面に差が出てくるようだ。
宮古崎先端にある溶岩流 動画
そして期待していたようにゴジラが目覚める!・・・・という事は残念ながら起きなかった。
ここでゴジラの背中に乗っている写真を撮ろうと思ったけど逆光だったので、
アソコの先端から降りて来ました~~!
というポーズで宮古崎散策を締める男であった。。
こんな旅はまた次回に続きます!
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