鶏飯で有名な「みなとや」を目指して笠利町を散策【奄美大島旅行記⑪】

奄美大島旅行記2020年-⑪

 旅行期間:2020年10月1日~5日

(Strolling around Kasari Town to visit “Minato-ya”, famous for its chicken rice [Amami Oshima travelogue 11].)

美しいハイビスカス

奄美大島旅行2日目は朝イチに笠利海岸でウミガメを眺めるシュノーケリング体験をしてから、昨日は食べれなかった鶏飯を目指して11時前とちょっと早いけど、その名店がある笠利町へとやって来ました。

 

奄美市笠利町にて

やって来たのは笠利町でも赤木名海岸などがある東シナ海側。そんな場所の足元には、このようなウミガメが描かれているデザインマンホールが設置されているのも見える。

 

今日の昼飯はこの町にある「みなとや」という戦後すぐの昭和21年(1946年)創業の老舗で、今では鶏スープを掛けて食べるスタイルはこのお店が発祥だという。ただ開店は11時(この訪問時)からだったので、近くに車を停めてこの町を少し散策してみる事にしてみた。

 

この笠利町だけでもかなりの数のキリスト教の教会が造られており、20以上もの教会が建てられているという。こちらは「赤木名カトリック教会」というカトリック系の教会。

 

日本に当初伝来したキリスト教は聖ザビエルなどに代表されるカトリック系で、この奄美大島には鹿児島本土から輸入されてきたようだ。その当時はまだ奴隷制があったり、厳しい耕作環境にあった農民たちが、カトリックの神様に救いを求めて殺到したのであろう。

 

その敷地内には「千日紅(センニチコウ)」という植物が植えられており、7~9月の時期に花を開かせるが、温暖な奄美大島では10月上旬でもこのように綺麗な朱色した花を咲かせているのが見える。

 

 

奄美大島に点在するカトリック教会も大きく新しい建物はあまり見かけなくて、このように地味な教会ばかり。まあ宗教なんてその集会する建物が立派かどうかよりも、信者たちにとっては信じる事が一番大事なのかもしれない。

 

そして道端を歩いていると、この綺麗な色をしたハイビスカスが見えてくる。ハイビスカスと聞くと沖縄の南国ムードをイメージしてしまうけど、ここ奄美大島は沖縄に近く、昔は琉球王国に属していた南国。

 

ハイビスカスというとこのような真っ赤な花が開くものだと思っていたけど、このハイビスカスというのは総称で、実は色んな種類があって咲く花の色も変わってくる。

 

ハイビスカスはハワイアン系の植物で、温暖な地域ではこのように至る所に生えられている。なのでこのように綺麗に花が咲いているのを見ると、とても気持ちいい気分になれる。

 

旅行中も単に飲食店目当てにやって来て、直接駐車場に車を停めてお店に入り、食べた後はそのまま車に乗って移動するのではなくて、このように少し時間を作ってその周辺を散策してみると色んなものに出会えるのが意外と楽しいのである。

 

奄美大島でも全国チェーンのコンビニエンスストアを見る事は出来るけど、中心部から離れるとこのような個人経営の商店しか見当たらない。本土に住んでいるとその辺に簡単にコンビニを探す事が出来て便利だけど、このような島国ではこれらの商店がそれぞれに店主の個性が染み出ているお店が多く、単にモノを買う以上の体験を楽しめる場合もある。

 

今日も快晴となった天気の下でブラブラと散歩しながら、そろそろ開店時間11時となってきたので、まずはちゃんと営業が開始したかを確認する意味も含めて鶏飯屋さんに向かうとする。

 

みなとや鶏飯を訪問

こちらの県道602号佐仁赤木名線の道沿いにある建物が、ガイドブックでは必ず載っているという鶏飯の名店「みなとや」である。

 

 

お店の入口前に到着すると、早速開店時間を見計らってやって来た1組のカップルが店内に進んで行く姿が見えた。という事で今日の一番乗りは、残念ながら出来なかった・・・。

 

この「みなとや」さんは鶏飯の人気店で、食事にやって来る人の殆どは車で来るので、駐車場の争奪戦は必須。なおお店の駐車場は建物脇の像横と、この奥にもあり、更にはここからちょっと離れた場所にも駐車場が用意されている。

 

こちらは「みなとや」さんのシンボル的な鶏の像で、初めて訪れる人の目印にもなっている。なお『鶏飯』は「とりめし」ではなくて、「けいはん」と読む。多分初めて奄美大島にやって来た観光客の大半が間違えて「とりめし」と言ってしまいそうな料理で、食べてみると「奄美大島風お茶漬け」という感想が定番である。

 

恐らく奄美大島にやって来た観光客の殆どが食する鶏飯であるが、元々は鶏ガラのスープは掛けないで食べていたのをこの「みなとや」さんが最初にスープを掛けて提供した為に”元祖鶏飯”と謳っているようだ。

 

像のサイドには、このような「鶏飯元祖の由来」が彫られている。これを見ると昔は役人を接待する時用の御馳走だったみたい。だから鶏飯には今で言う高級食材というよりは、体にいい食材がふんだんに使われており、当時は庶民には口に出来ない特別な料理だったようだ。

 

 

そしてこの「みなとや」さんでは毎日使う鶏ガラスープは毎朝作って、そのスープが無くなると営業終了というスタイルを、昔から頑なに続けている。そんな鶏飯に使われる鶏もこの奄美大島で丹精に手を掛けて育てたものを使用しており、天皇陛下(今の上皇)がここで食べた際に気に入って、その後宮内庁でここの味を再現したけど上手く作れなかったという。

 

そんな人気店なので開店前から行列が出来るかと思っていたけど、この時はそうでもなくてボクの前に店内に入っていったのは先程のカップル1組だけであった。

 

そして建物の入口へと向かう道には、ちょっと見えづらい位置に「営業中」という看板が出ています。もうちょっと見えやすい位置に提げてもいいかなと思いつつ進みます。

 

こちらには何かの遺跡跡の説明みたいなものが書かれていたけど、このように周囲に生えている植物の葉っぱで文章が見えなくなっていたが・・・。

 

この「みなとや」さんは必ずガイドブックに載るお店だけあって多くのお客さんがやって来るので、周辺には数か所の臨時駐車場も用意されている。

 

この訪問時の臨時駐車場の説明はこちら。お店脇にある駐車場とは反対側に、臨時駐車場があるようだ。なおこの前の道は片側1車線ずつの道になっているので、路上駐車すると完全な迷惑になるので、この「みなとや」さんを訪れる際は周辺の駐車場に車を停めよう。(※コインパーキングは周囲にはありません)

 

こちらは「みなとや」さんの入口玄関で、この時はコロナ禍の影響で1組ずつ間隔を空けて、順番に店内へと案内される。

 

まずは入口でアルコール消毒を行って、店内へと進んで行く。なお店内入口周辺にはこのような壺などが置かれていて、ゴチャゴチャしている雰囲気になっているが、店内のお客さんが見えにくいようにという配慮がされていたのかもしれない。

 

ここのお店は基本この鶏飯を目当てにやって来る人ばかりなのでほぼ全員が鶏飯を頼むけど、このように1品料理なども一応用意されている。なお鶏飯は1人前で1,100円(税込)で、ご飯・スープのお代わりは別途追加料金が発生するようだ。

 

さっきシュノーケリング体験をしたオーシャンズのインストラクターの”マー君”に鶏飯のオススメ店を聞いたけど、それぞれに味に違いがあって、好みによって分かれるそうだ。奄美大島であれば、まずは有名店を訪れてその味を食べてから、他の店でも食べたいと思えたら違う店を訪れた方がいいかもしれない。

 

入口付近だけゴチャゴチャと物が置かれているのかと思っていたけど、このように店内の壁にも色んな物が飾ってあった。ただ1人だとこういう物を見ながら鶏飯が出てくるまでの時間潰しともなるので、これはこれで楽しめるのであった。。

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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