神奈川県&東京旅(2022年12月中旬)-32
訪問:2022年12月中旬(2泊3日)
待ち時間も勉強!
さて今回の旅2日目に大いに楽しんだ、神奈川県の箱根。
肝心の温泉には入らなかったものの、大涌谷で雄大な富士山の姿を見れて、更には事前予約制の自然研究路散策にも参加でき、名物の黒玉子も味わえた。
黒玉子さえ食べとけば、お土産話には困らんタマ!
ケーブルカー「早雲山駅」にて
帰り道もやって来た箱根登山鉄道ルートで帰っていく事にする。
一応、小田原方面に向かうバスも運行しているのだが、やっぱりバスよりは「登山電車」の方が旅をしている雰囲気が楽しめるような感じがして、電車ルートを選んだ。
早雲山駅からケーブルカーに乗って、下にある強羅駅まで向かうのであるが、時刻表を見ると「 [上り]強羅方面」と、標高が200mも低い強羅駅に降りていくのに「上り」という言葉が使われていた。
これは「上り」「下り」の表示が、実際の標高に合わせて設定されている訳ではなく、鉄道路線の申請を行う際に起点へ向かう方面が「上り」で、終点に向かう方面が「下り」となる鉄道独自のルールから来ているようだ。
へぇ~~~!
早雲山駅のケーブルカー乗り場では、約20分間隔のケーブルカーを待っている間に、箱根登山鉄道の歴史が学べるように、説明パネルが数枚設置されていた。
1888年に「小田原馬車鉄道」(※のちの箱根登山鉄道)が開業したが、同時期にスイスを代表する私鉄の『レーティッシュ鉄道』となる前身の『ラントクアルト-ダヴォス鉄道』も開業し、世界的に山岳鉄道のムーブメントが始まるのである。
スイスで開業した「ラントクアルト-ダヴォス鉄道」は、数年後に他の地域にも路線を拡大していく為に『レーティッシュ鉄道』と名前を変えて、第一次世界大戦時には石炭が高騰した為に殆どの路線を電化に切り替えた。
そして20世紀後半にはスイス政府から助成金が減った為に、世界的な観光列車へと転身をし、2008年には世界遺産『レーティッシュ鉄道アルブラ線・ベルニナ線と周辺の景観』として、世界の鉄道の中でも3番目に世界遺産に認定される事になる。
レーティッシュ鉄道は鉄道マニアの聖地だぜい!
「小田原馬車鉄道」も10年ちょいで馬車鉄道から電気鉄道に切り替えられ、路線も好評で乗客が大幅に増加する。
馬車鉄道も馬の飼育管理費用がメチャクチャ高く付いてたぜい!
だから鉄道が普及すると、一気に馬車鉄道が消えたタマ!
その評判を見て、箱根の山の中腹にあった温泉村から路線延伸要望を受け、箱根湯本までの延伸と、スイスの登山鉄道の成功を聞き付け、強羅から早雲山駅までの登山鉄道の申請も行って認可される。
そしてヨーロッパの鉄道も研究して、箱根登山鉄道の路線工事に着手したが、強羅駅までの登山鉄道の敷設を優先した為に、箱根ケーブルカーは鉄道線開業後に工事が開始され、車両や巻上げ装置などの全ての装置をスイスから取り寄せて完成させた。
イチから造るより、実績のある完成品を導入した方が安くて早いよね~!
その後に海の向こうスイスでは、『氷河急行(Glacier Express)』とも呼ばれる、スイスを代表する山岳リゾート「ツェルマット」と「サン・モリッツ」間を約290kmで結ぶ路線が1930年から開業され、今ではスイス観光に欠かせない乗り物として有名となった。
【クラブツーリズム】氷河特急
スイスの『氷河急行』って聞くと、日本人は決まって
列車事故、あった奴やろ?!
と答える事だろう。
スイスの『氷河急行』はスイス観光に行く日本人が必ず乗ると言っても過言ではない程に日本人に人気な乗り物で、一説には年間乗客の1/3を日本人が占めていた事もあったとか。
列車事故も、たまには起きるぜい!
そんな登山鉄道界で最先端を走ってきた「レーティッシュ鉄道」と、その登山鉄道を参考に頑張ってきた箱根登山鉄道が90周年を迎えた1979年に、姉妹鉄道提携を結ぶ事になる。
こちらはそんな”姉妹鉄道提携”が結ばれたレーティッシュ鉄道で走る電気機関車に、大きく「箱根登山電車」と塗装された姿。
説明が要りそうなペイントだな・・・
『苦労は手に出る』と言うけど、単なる鉄道ではなく、山岳地帯に機転を利かして路線を延ばしてきた”登山電車”同士だけに、お互いの苦労や努力を重ねている様子なども理解できるのであろう。
ちなみに生駒山のケーブルカーも褒めてあげてね!
ケーブルカーに乗り込む!
車両を待っている間に箱根登山鉄道と、スイスのレーティッシュ鉄道の歴史と、その繋がりも勉強している内に、ケーブルカーが早雲山駅に到着した。
早雲山駅ホームに滑り込んでくるケーブルカー! 動画
17時前頃になっていたので、ケーブルカーを利用する観光客の姿もまばらだった。
箱根ではロープウェイも17~18時台で終了となってしまうので、意外と夜は人の移動が少ない場所のようだ。
箱根の夜に遊べる所が少ないよね~!
ケーブルカーに乗り込んで、ガラガラの車内ながらも優先座席に座り込んで、「やれやれ・・・」という顔をしていたオカン。。
やれやれ・・・・疲れた。。
日本国内では2番目に古いケーブルカーとなっている箱根登山鉄道だが、そんな古い移動手段が今の箱根でも使われ続けている所に、このケーブルカーを苦労して開通させた人達の有難さを感じるのである。
何事も先人に感謝じゃぞ!
ただ、箱根を登ってくる時はその道中の景色を写真や動画に写すのに忙しかったけど、帰りの17時台は車窓から見える景色がもう真っ暗になっており、景色も撮りようがなかったので、あっという間に強羅駅に到着した感じがした。。
寝るしかないで・・・Zzzz
強羅駅から箱根湯本駅までの箱根登山鉄道の電車も、雰囲気的に大阪のチンチン電車(路面電車)を思わせる感じだったけど、つり革の多さからこの路線の乗客の多さが垣間見れたのである。。
つり革の数は、乗客の数に比例するぜい!
そして箱根登山鉄道もあっという間に箱根湯本駅に到着し、小田原駅への移動もオカンが
特急ロマンスカーが良い!
と言ったので、こちらの特急を利用して小田原駅に向かう事にした。
ちょっとランクの高い車両に乗ると、連結部近くの扉が自動ドアになっている事が多い。
ただ、自動ドアの近くの席に座ると、その自動ドアの開け閉めが気になって、なかなか寝付けないのであるが。。
夜の川崎市にて
今晩は川崎市に在住の”マダム”と会食する予定になっていたので、オカンとは小田原駅で別行動となる。
なお、オカンは小田原駅周辺で旅行支援クーポン約12,000円分でたっぷりとお土産を買うつもりだったが、物欲がなさ過ぎて1600円程使い切れずに帰ってしまったのだ。。
だって、お土産が持てなくなるし・・・
なお、川崎市出身の有名人というと、駅前に記念碑が立っていた「坂本九」が代表格である。
歌手:坂本九の代表作というと、世界的にも大ヒットした『上を向いて歩こう』だが、この曲はNHKのテレビ番組『夢で逢いましょう!』内で作詞作曲された歌だったのは、前回に東京に来た際に訪れた「NHK放送博物館」で勉強したのだった。
上を向いて歩こう 坂本 九(歌詞付き)
ウチのパパが、九さんの世話をしてたな~!
こんな旅はまた次回に続きます!
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2022年12月中旬に『どこかでマイル』を使って訪れた、2泊3日の神奈川県&東京旅です。