神奈川県&東京旅(2022年12月中旬)-48
訪問:2022年12月中旬(2泊3日)
創設者に感謝!
1時間半以上に渡って見学してきた、日本で最初に創設され、更に”日本で最大の博物館”でもある「東京国立博物館」の本館。
住所:東京都台東区上野公園13番9号
営業時間:9時30分~17時頃(※定休日:月曜日他)
電話番号:050-5541-8600
総合文化展観覧料:大人1000円/大学生500円/満18歳未満&満70歳以上は無料
館内の見学!
こちらは左から「慶長丁銀」・「慶長大判」・「慶長小判」となっており、徳川家康が天下を手中にした慶長6年(1601年)に、新たに鋳造させて発行した物である。
「慶長大判」は徳川家康が関ヶ原の戦いなどで味方してくれた人などへの恩賞として、”記念硬貨”的な品として作られたという。
また、右下の「慶長小判」は金色に綺麗に輝いているように見えるが、実際には金だけではなく銀も約15%ほど含まれている。
こちらは江戸時代を通じて流通した、日本人にはお馴染みの銭貨である『寛永通宝』。
江戸時代初期から明治時代途中まで使われ続けていたとされる「寛永通宝」は、なんと日本を飛び出て中国でも日本から輸入されて貨幣代わりに使われる程だったという。
銭形平次 第1話[公式]
ルパン三世に登場する「銭形警部」は、銭形平次の子孫という設定だぜい!
こちらは12世紀の平安時代に作られた『秋草文壺』という陶製の壺で”国宝”にも指定されているが、出土したのは1942年に神奈川県川崎市内で農道の工事中に偶然出てきたという。
※国宝
川崎市には、国宝が埋まっているんだよね~!
壺の内部からは火葬されたと思われる人骨の破片が僅かに付着しており、それから骨蔵器として使われていたと考えられている。
こちらは1174年の平安時代に作られた『瓦経』で、こちらも江戸時代に農民が畑を耕している際にたまたま見つけた物だという。
※国の重要文化財
日本全国には、地面の中にお宝が埋まっているぜい!
こちらは上の『瓦経』などと一緒に出土した『光背』で、本来は仏像の背後に設置される物で普段は目立たないが、単独で見つかった為に仏像も埋没している可能性が考えられている。
※国の重要文化財
こちらも平安時代の1141年頃に作られた『銅板経』で、銅板に般若心経を写経した物だとされている。
写経は心が洗われる感じがするよね!
こちらは1103年の平安時代に作られた『経筒』で、山梨県甲州市の柏尾山経塚から出土した783文字もの長文が刻まれた物。
※国の重要文化財
ある僧が出家してからの経験を刻んだ文字が並んでおり、その過程を研究する材料として貴重な資料となっているという。
という事で色んな展示品を眺めてきたが、ここでやっと本館内の展示を見終わる。
本来なら展示品全部の写真を撮る気構えだったが、あまりにも点数が多過ぎる為に途中からは重要文化財などに指定されている作品などに限定して撮影してきたけど、それでもかなりの写真を撮影して、少々お疲れ状態だった。。
敷地内の「町田久成像」にて
そんな東京国立博物館の本館と平成館の間に、こちらの「町田久成」の胸像が設置されているのを発見する。
「町田久成」というと、薩摩藩出身で江戸時代末期に幕府に隠れてヨーロッパに留学したメンバーの一員で、帰国後は明治政府の要職を歴任し、日本の文化財が失われていく現状を危惧して、日本初の博物館創設に尽力した人物である。
町田久成の像は東京国立博物館内にも竹内久一が制作した木像が展示されていたが、敷地内にも2016年に中村晋也氏の制作で作られた胸像が飾られている。
ちなみにこの町田久成像の台座は、その作成費用約160万円が”クラウドファンディング”で募集されたという。
それと題字の揮毫はあの安倍晋三:元首相となっているのが、興味深くも思える。
この銅像を制作した中村晋也氏というと、今では鹿児島市に拠点を置く彫刻家としても有名で、場所柄もあって薩摩藩に関わる人物の多くを制作している。
この町田久成も単独ではなく、ヨーロッパに密留学した”薩摩藩遣英使節団”に関わる人物の銅像を制作してきた経緯があるだけに、その中でも五代友厚と共に日本の歴史に大きく残る人物として、力を入れて制作した胸像かもしれない。
ただ残念だったのが、東京国立博物館を見学に来ていた人達の大半は、この「町田久成」という人物の存在を知らずにこの胸像を無視して通り過ぎていた事。
本来ならもっと評価されるべき人間なのだが、明治政府にそこまで関与せずに、滋賀県の寺に出家して程なく亡くなってしまっただけに歴史的にはそこまで有名になれなかったようだ。
そんな町田久成が初代館長として創設に尽力した東京国立博物館も、今では本館以外にもこの「平成館」や「表慶館」など、何棟もの展示室が造られている。
こういった博物館を見学しに来る人の大半は、このような博物館が造られる過程で尽力した人については殆ど興味がなく、あくまでも展示品だけを見に来る人が殆どである。
しかし、実際にはこのような博物館は明治時代まで国内には存在せず、更には廃仏毀釈など江戸時代以前までの歴史を軽視した明治新政府の影響から廃れて消えゆく文化財を、全力で保護してくれた人が居たからこそ、今我々は目の前で見れるという事に感謝しなければいけないのである。
人間は普通に見れる物には、あまり感謝する事はないんじゃ・・・
東京国立博物館の平成館では別の有料の展示を行っていたが、そこまで興味がなかったのでパスして、明治42年(1909)に開館した「表慶館」の前に到着する。
「表慶館」も国の重要文化財に指定されているぜい!
そんな表慶館の前には六角形の水飲み場が設置されており、とりあえずこちらで美味しい東京都のお水を頂く事にした。。
こんな旅はまた次回に続きます!
よければ下記ブログ村のボタンをポチッとお願いします!
↓↓↓↓神奈川&東京旅:一覧ページ↓↓
2022年12月中旬に『どこかでマイル』を使って訪れた、2泊3日の神奈川県&東京旅です。