イギリス軍とフランス軍の駐屯地だった「港の見える丘公園」を散策【神奈川&東京旅5】

神奈川&東京旅(2022年12月中旬)-5

訪問:2022年12月中旬(2泊3日)

微かな名残り!

横浜市山手 「港の見える丘公園」 展望

横浜の街が微妙に一望できる、人気の観光地「港の見える丘公園」

横浜市内でも外国人居留地跡の高級住宅街:山手町に造られている公園となっている。

 

【港の見える丘公園】

住所:神奈川県横浜市中区山手町114
営業時間: フランス山は夜間閉鎖

 

 

 

「港の見える丘公園」の散策!

横浜市山手 「港の見える丘公園」 フランス山

そんな「港の見える丘公園」は元々横浜港が見えていた展望所だけではなく、それ以外にもバラ園など5.7haの広さがある公園ともなっている。

 

横浜市山手 「港の見える丘公園」 フランス山  「愛の母子像」

そんな公園内にはこちらの「愛の母子像」という、ブロンズ像が設置されていた。

 

この幼い子供を2人抱えた母親の像は、1977年9月27日に横浜市内で起きた『米軍機墜落』で亡くなった日本人親子を追悼する為に設置されていた。

ニイハオさん
ニイハオさん

飛行機は落ちる時もあるアルよ!

 

横浜市山手 「港の見える丘公園」 フランス山 

この横浜市山手町は、単なる外国人居留地だけではなく、幕末に条約を結んで上陸してきたイギリス軍とフランス軍の兵士が駐留していた場所でもある。

展望所やバラ園などがある高台にイギリス軍が駐留し、下側にはフランス軍が駐留していた為に今では「フランス山」とも呼ばれている。

 

横浜市山手 「港の見える丘公園」 フランス山 風車

その先にはこちらの風車が見えてくる。

元々このフランス山に駐留していたフランス軍の建物に、地下水を汲み上げる為に設置されていた物だが、今見られる風車はその当時の物ではなく、後から再建された物となっている。

 

横浜市山手 「港の見える丘公園」 フランス山 風車が汲む水

脇には当時の様子を再現して、汲み上げた地下水を流す水道管とレールも見られる。

ただ現在見られる物は実用的な物としてではなく、あくまでも当時のイメージを再現した物となっている。

 

横浜市山手 「港の見える丘公園」 フランス山 旧フランス領事館公邸遺構

その風車の脇には、蔦に囲われている「旧フランス領事館公邸遺構」の建物が見えてくる。

 

横浜市山手 「港の見える丘公園」 フランス山 旧フランス領事館公邸遺構2

この場所は第二次世界大戦後にアメリカ軍の進駐軍が駐留した場所でもあるが、進駐軍が撤退した後は横浜市の所有となり、1970年代前半に公園として整備されて一般開放されている。

 

 

横浜市山手 「港の見える丘公園」 フランス山 旧フランス領事館公邸遺構3

幕末にやって来たフランス軍は明治8年頃に撤退し、その後にフランス総領事館が建設された。

しかし、大正時代に起きた関東大震災で建物は倒壊し、その後に再建された建物も後に不審火で焼失してしまい、今はその残骸が痕跡として残されているだけとなっている。

 

横浜市山手 「港の見える丘公園」 フランス山 旧フランス領事館公邸遺構 説明3

幕末に日本が開国してから乗り込んできたフランス軍兵士は、最大で300人を超えていた時期もあったようだ。

しかし、日本は諸外国からの圧力を跳ねのけて見事に自力で発展していった為に、アジア地方では数少ない植民地を逃れた国となった。

ニイハオさん
ニイハオさん

あとは、タイ王国も植民地にならなかった国アルよ!

 

横浜市山手 「港の見える丘公園」 フランス山 散策

高級住宅街の山手町でこれだけ広大な土地を公園として活用しているのは、ある意味、とても贅沢な事である。

しかし、住民の憩いの場でもあり、また植物が多く自生している環境の存在は、お金に替える事のできない財産でもある。

 

横浜市山手 「港の見える丘公園」 フランス山 階段

山手町は名前の通り、丘の高台にある町なので、フランス山から下っていく階段を降りていくと、その高低差を身をもって味わう事ができる。

 

横浜市山手 「港の見える丘公園」 フランス山 入口

下の元町付近まで降りてくると、「フランス山」と呼ばれていた昔の情景が想像出来るような景色となっている。

 

横浜市山手 中村川

こちらの川は山下町と元町の間を流れる「中村川」で、江戸時代には新田開発の為に開墾された川でもある。

しかし、東京や横浜では首都高速道路建造の為に、沢山ある川の上に造った為に遠くから見れば川が流れているという事があまり認識できなくなっているのだが。。

 

横浜市山手 横浜マリンタワー

そして元町から山下町に繋がる歩道橋を歩いて行くと、目の前に「横浜マリンタワー」が見える。

約2年前に神奈川県を訪れた際には閉業していたが、2022年9月にリニューアルオープンしていたので、後で訪れる事にしている。

 

横浜市山手 横浜人形の家 オブジェ

こちらは山下公園に向かう歩道橋の上に置かれていた”人形のオブジェ”で、脇にある「横浜人形の家」という博物館に展示されている、アメリカ製の人形を模った物。

 

そのアメリカ製の人形は戦前にアメリカから友好の為に贈られた物だったが、太平洋戦争が勃発すると敵国の”忌まわしい人形”と見なされて、その多くが廃棄された。

しかし数体だけ奇跡的に現存した人形があり、その一部がここで展示されている。

 

横浜市山手 歩道橋で記念撮影

オカンも横浜というと

オカン
オカン

「山下公園」と「港の見える丘公園」!

をまず最初に挙げていたので、とりあえず横浜市内でその2箇所を案内しておく。

 

 

山下公園にて

横浜市山手 山下公園入口で記念撮影

そして歩道橋をそのまま進んで行くと、ここから「山下公園」となる。

オカン
オカン

山下公園や~~♪

 

横浜市山手 山下公園で記念撮影

この山下公園の東側には、スペインの名建築家「アントニ・ガウディ」が設計したグエル公園のような雰囲気で設計されている、水路が造られている。

 

 

横浜市山手 山下公園 怪魚オブジェ

そこにはアンコウのような顔の大きな魚風にデザインされたオブジェがあるが、その脇には藻のような草が沢山漂っていたが。。

 

横浜市山手 山下公園 怪魚オブジェ2

ただその水路も全部に水が供給されている訳ではなく、一部には水が流されていない箇所もあって、そんな水が無い場所では子供達が嬉しそうに入って遊んでいる姿が見られた。

 

横浜市山手 山下公園 怪魚オブジェ 滝

前回山下公園に来た時も、この流れ落ちる水を受けるアンコウもどき魚をイメージしたオブジェを見た記憶がある。

朋ちゃん
朋ちゃん

口の所で水浴び出来れば、楽しいのにね!

 

横浜市山手 山下公園  景色

山下公園は横浜の沿岸に造られている公園だが、その下には大正時代に起きた関東大震災で倒壊した建物の瓦礫が大量に埋まっている事は、意外と認識されていないようだ。

ニイハオさん
ニイハオさん

沿岸部は埋め立て地が多いアルよ!

 

横浜市山手 山下公園  景色 から眺めるマリンタワー

そんな風にチラっと山下公園を散策してから、目的地にしていた「横浜マリンタワー」に向かいます!

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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神奈川&東京旅(2022)

2022年12月中旬に『どこかでマイル』を使って訪れた、2泊3日の神奈川県&東京旅です。

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