神奈川県&東京旅(2022年12月中旬)-17
訪問:2022年12月中旬(2泊3日)
おにやんま君?!
ここは小田原城天守閣の3階フロアで、この階には北条氏や小田原藩に関わる所蔵品が展示されている。
天守閣3階の見学!
この小田原城天守閣からは、徒歩5分の距離にあるJR小田原駅も見えている。
ただ最短距離で移動すると徒歩5分だが、小田原城を登城しようと思うと東側の 『正規登城ルート』 から入った方が、より小田原城の雰囲気を楽しむ事ができる。
こちらは”小田原市指定文化財”にもなっている、江戸時代後期の高名な絵師「岡本 秋暉(おかもと しゅうき)」による『花鳥風月』である。
これは二ノ丸に存在した御殿の玄関に嵌められていた杉戸に、描かれていた絵だったと考えられている。
こちらは『黒漆:大久保藤紋蒔絵手箱』という、江戸時代に造られた金の平蒔絵で、大久保氏の家紋「大久保藤」が中央に入れられているのも見える。
この手箱は小田原藩主に返り咲いた「大久保 忠朝(おおくぼ ただとも)」の所有品と考えられている。
こちらは『黒漆:大久保藤紋 赤漆三つ組盃』と、その盃を置く『杯台』。
盃を置いておく『杯台』という物が存在していた事を、人生で初めて知った瞬間でもあった。。
殿様の生活は凄かっただろうね~!
こちらは『黒漆三階菱紋膳具』は小田原藩大久保家第10代:大久保 忠愨(おおくぼ ただなお)の母親が所有していた物と考えられている。
この台に蒔絵されている『三階菱紋』は豊前国小倉藩主:小笠原家の家紋マークで、小笠原家から嫁いできた母親「浄心院」らしい所有物ともなっている。
こちらは『黒漆秋草蒔絵 化粧道具』で小田原藩大久保家初代:大久保忠隣の夫人「妙賢院」の所有していた品と考えられている。
立派な化粧道具は女性の憧れよね~!
それ以外にも城だけあって、こちらには兜や鎧など、戦国時代を連想させる展示品も見られる。
こちらは戦国時代に作られた『鉄錆地四十八間筋兜』で、”小田原鉢”と呼ばれる、後頭部が盛り上がった”阿古陀形”に”斎垣”が取り付けられているのが特徴でもあるようだ。
専門用語が多過ぎて、意味ワカラン・・・
「斎垣(いがき)」は耳上部分の装飾品だな!
こちらも戦国時代に使われていた『横矧桶側二枚胴具足』で、北条早雲の末子で北条氏の家老として仕えた「北条 幻庵」の長男:北条三郎が所用していたと考えられている鎧兜。
こちらも戦国時代の『本小札紫糸素懸縅腹巻』で、北条氏康の五男だった「北条 氏規(ほうじょう うじのり)」が所用していたと考えられている品。
天下人となる豊臣秀吉に小田原城を攻め落とされ滅亡した北条氏も、後になって存続を許され、北条氏規の子孫が大阪の河内国狭山藩を治め続けた為に、この鎧兜も保管され続けてきたという。
こちらは『黒漆塗本小札紺糸威胴丸具足』という、江戸時代中期頃に制作されたと見られる鎧兜。
特に誰が所用していたかという事までは判明していないようだ。
戦国時代と違って江戸時代中期頃に造られた鎧兜は、既に戦の無くなった時代には実用性ではなく、”華美”というデザイン性が求められる時代に変化した為に、その特徴が大いに表れている一品である。
贅沢な時代になってきたという事だぜい!
兜には色んな物が前立てとして取り付けられているのを見てきたけど、この兜には大きな「トンボ」のデザインが見られた。
これを見て連想したのが『おにやんま君』という虫除け商品。
春から夏場に掛けて多く発生して付きまとう小さな虫を、日本最大・最強の肉食トンボともされている「オニヤンマ」のデザインにした飾りを造って、それを見た虫が逃げていくと謳われている虫除けグッズ。
御守り的な商品だな!
こちらも江戸時代に作られた『黒漆塗大久保藤蒔絵螺鈿打刀拵』。
刀も鎧兜と同様に江戸時代が進む程に実用性からデザイン性が求められ、より優雅なデザインの芸術品へと昇華していく事になる。
人を斬らない刀だぜい!
という風に展示品を見ていると、あっという間に3階部分は終了となる。
という事で次の4階部分に登ってくる。
気が短い人だと、4階を飛ばして最上階の展望室へと向かうかもしれないが、わざわざこのフロアにも展示品を用意してくれているので、引き続きじっくり見学していきたいと思います。
こんな旅はまた次回に続きます!
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2022年12月中旬に『どこかでマイル』を使って訪れた、2泊3日の神奈川県&東京旅です。