神奈川&東京旅(2022年12月中旬)-4
訪問:2022年12月中旬(2泊3日)
維持するのも大変!
さて今回の旅で横浜市の中華街を訪れてから徒歩で移動してきた、山手町にある「外国人墓地」。
住所:神奈川県横浜市中区山手町96
営業時間:9時~17時頃(※資料館定休日:月曜&火曜)
「横浜外国人墓地」にて
この山手町に造られている「横浜外国人墓地」は、元々はペリー提督一行の船に乗っていた船員が葬られた場所でもある。
そのペリー提督一行がやって来た当時はまだ江戸時代で、キリスト教は禁止になっていたが、特別に治外法権が認められて、キリスト教の墓地が建設される事になった。
その後はこの辺りに外国人居留地が設置され、イギリス兵やフランス兵などが常駐する場所となり、来日した関係者が亡くなった際にこの外国人墓地に葬られていった。
この外国人墓地全体は一般公開されておらず、一時期限定で寄付金を支払うと、その代わりに墓地内の見学ができるようになっている。
こちらは外国人墓地入口付近に設置されていた募金箱の投入口で、日本の寺院のように、外国人墓地もその管理費用に難儀している為に、募金箱が設置されていた。
横浜市でも高級住宅街となっている山手町に設置されている外国人墓地では、その土地に固定資産税が掛かるのであれば、それなりに多額の費用が毎年掛かってくる。
ここはキリスト教の教会敷地ではなく、外国人墓地という宗教活動とはまた違った敷地なので、ひょっとしたら固定資産税を毎年支払っている可能性がある。
入口付近にあったレリーフには、この外国人墓地に葬られている著名人の名前が彫られていた。

ボーイスカウト創設者も葬られているアルよ!
西洋人の墓地というとキリスト教徒が多いので、必然とキリスト教の墓石が多い。
キリスト教徒の墓石はシンプルに十字の形をした墓石と、「レストインピース(Rest in peace)」という文字が彫られているものが多い。

「安らかに眠れ」って意味アルよ!
明治時代には多くの外国人が欧米から招聘され、日本の近代化に貢献しながらも、そのまま日本国内で亡くなった人も多かった。
そういう日本の発展に貢献した外国から来た人々の為に、感謝する場所でもある外国人墓地であった。
この山手町付近は幕末以降に外国人の居留地となっていた為に、昔からの西洋風建築物が今でも見られる場所となっている。
こちらは外国人墓地の道路を挟んだ向かい側にある、「山手十番館 レストラン&カフェ」という歴史ある建物。
しかしこの日は定休日で、玄関扉にはこのようにチェーンが巻き付けられている光景が見られた。
今時な建物でチェーンが巻き付けられた玄関はあまり見られないが、昔の建物らしい光景だったのかもしれない。
その隣にある、これまた歴史ある建物が今では「山手資料館」として、無料で一般公開されている建物があるのだが、訪問したこの日は残念ながら定休日だった。。
約2年前にこの山手町を訪れた際にも定休日だったので、今回もとても残念な気持ちになった「山手資料館」。
明治時代末頃に建造された歴史ある建物だけに、是非横浜を訪れる際には寄って欲しい場所でもある。
そんな山手町を貫く道は『山手本通り』となっていて、このような『日本の道100選』という石碑も建っている道となっていた。
片側1車線のあまり広くない道で、そんなにスピードが出せない道だけど、ゆったりした明治時代の西洋風建築物が立ち並ぶ閑静な住宅街に見合った道路となっている。
そんな外国人墓地を一応簡単に見学してから、オカンが楽しみにしていた「港の見える丘公園」へと向かう事にする。
港の見える丘公園の手前に交差点があって、そこにはこちらの「山手警察署:港の見える丘公園前交番」があった。
日本国内で最も有名な交番は、とある漫画の舞台になった『葛飾区亀有公園前派出所』がダントツの知名度を誇るが、この「港の見える丘公園前交番」もそれなりにインパクトのある名前の交番となっている。
「港の見える丘公園」にて
さすがに「港の見える丘公園前交番」の交番内に進入するのも気後れした為に、信号を渡って「港の見える丘公園」に足を踏み入れて行く。
「港の見える丘公園」は横浜市内でも山下公園と共に有名な公園で、横浜を巡るツアーでは必ず立ち寄る場所ともなっているので、団体ツアー客らしい人達をよく見かける場所でもある。
「港の見える丘公園」は戦後に流行した歌『港が見える丘』や、いしだあゆみが歌った『ブルー・ライト・ヨコハマ』のイメージが強い場所であるが、今ではこのようにかつて存在した港が南側に移転しているので、港が見えない公園となっている。

「横浜ベイブリッジが見える公園」がしっくりくるアルよ!
【港が見える丘 / 平野愛子】
【いしだ あゆみ ブルーライト・ヨコハマ】
この周辺一帯を写した航空写真の時代による推移を見てもらうと判り易いが、戦前までの小さな港から、高度経済成長期を迎えて一気に大きな港となり、更にそれからは国際化で大型港の建造の為に、港の機能が南側に移転してしまっている。
そのように昔と違って港の機能が移転してしまっている為に、『港が見える丘』という歌のイメージを大きく想像してきた人からすれば、

全然港が見えんけど・・・
という感想しか、出てこない公園となっている。。
逆に言えば、それだけ大きく発展している横浜を象徴する景色を観覧できる公園なのだが、名前だけ先行してしまっている観光地なので、多くの観光客が同じように首を傾げるポイントともなっている。

そろそろ、公園の名前を変える頃かもアルね!
しかもそこまで高い場所でもないので、微妙に横浜のみなとみらい地区もそこまで一望できるという展望所でもない。
しかし、この公園を訪れた人はとりあえずスマホのカメラで、みなとみらい地区を仕方なしにズームして、写真に撮って次に移動していく姿が多々見られたのである。。
こんな旅はまた次回に続きます!
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2022年12月中旬に『どこかでマイル』を使って訪れた、2泊3日の神奈川県&東京旅です。