長期船旅の世界旅行から生まれた、様々な旅行カバンの歴史【神奈川&東京旅58】

神奈川県&東京旅(2022年12月中旬)-58

訪問:2022年12月中旬(2泊3日)

保険込?!

東京台東区 世界のカバン博物館 内観

今回は「世界のカバン博物館」に展示されている、昔に作られた旅行カバンなどが大量に陳列された展示ルームを見学していきます。

 

 

 

古いカバンの見学!

東京台東区 世界のカバン博物館 「キャビントランク」

こちらは1910年頃にドイツで製造されたという「キャビン・トランク」で、文字通り客船内に荷物を持ち運ぶ為に使われていた形式のカバンである。

黒玉親父
黒玉親父

ドラクエの宝箱みたいタマ!

この現物自体は明治期頃の政府高官が実際に横浜からヨーロッパに視察した際に、客船に持ち込んで使われていた物が寄贈されて保管されているという。

 

東京台東区 世界のカバン博物館 「牛革ポートマントウ」

こちらはまだスーツケースとではなく「ポート・マントウ」と呼ばれていた1880年代に作られた、ビクトリア調の豪勢なカバンである。

外観は当時の最高級牛革が使われており、内装は羊革で金箔も使われているという。

朋ちゃん
朋ちゃん

こんなカバン、勿体なくて使えないよね~!

 

東京台東区 世界のカバン博物館 「サラトガトランク」

こちらは19世紀に競馬場などがある保養地として有名だった、アメリカのニューヨーク州サラトガ・スプリング(Saratoga Springs)富裕層が好んで愛用していた為に「サラトガ・トランク」と呼ばれたカバン。

さっき見たキャビン・トランクと違って、ドラクエの宝箱みたいに蓋が丸い構造となっているのは、荷物を積み込まれる際に上に荷物を載せられるのを避ける為にそう設計されたという。

江戸春男
江戸春男

中々なアイデア商品だぜい!

 

東京台東区 世界のカバン博物館 「ワードロープトランク」

こちらは1930年代に作られた「ワードローブ・トランク」で、長い船旅の際に持ち込んだ洋服を折り曲げずに収納できるようになっているカバン。

エロ坊主オジサン
エロ坊主
オジサン

オレみたいな紳士は身だしなみが一番重要やけ!(笑)

 

東京台東区 世界のカバン博物館 「トラベルバッグ」

こちらは1960年代にイタリアのミラノ地方で作られた「トラベルバッグ」で、牛革の丸い形状となっているのが”スポーティー感”を出しているとの事。

江戸春男
江戸春男

丸い形状は四角より荷物が入りにくいけど、それがデザイン的には逆にいいんだぜい!

 

東京台東区 世界のカバン博物館 「トラベルバッグ」2

こちらも1960年代にイタリアで作られた「トラベルバッグ」で、こちらは海軍の兵士が使っていた「ボンサック」という背嚢スタイルとなっており、チャックも上の蓋部分が開くように取り付けられている。

 

 

東京台東区 世界のカバン博物館 「牛革スーツケース」

こちらも1960年代にイタリアで作られた「スーツケース」で、植物性タンニンに革を長期間漬け込む”ピットなめし”(Pit Tannage)で加工された革を使用した物。

 

植物性タンニンに革を長期間漬け込む事で、革に含まれるタンパク質や脂肪などの不純物を取り除く事によって、革自体が柔らかくなって劣化しにくくなる為に長期間に渡って使える革へと生まれ変わる。

黒玉親父
黒玉親父

ボクも植物性タンニンに漬け込まれたいタマ!

 

東京台東区 世界のカバン博物館 「トラベルバッグ」

こちらも1960年代にイタリアで作られた「トラベルバッグ」で、山羊皮を使った女性向けの小さい旅行カバン。

山羊皮と共に使われているベルベットは、キリスト教文化の中で生まれた物で、その中でも高価なシルク製のベルベットは富裕層に人気だったという。

 

東京台東区 世界のカバン博物館 「象革スーツケース」

こちらも1960年代にイタリアで作られた「スーツケース」で、あまり見慣れない革のカバンだと思っていたら、こちらは「象革」のカバンだった。

 

希少価値の高い素材『エキゾチックレザー』の中でも、特に輸出入の規制が厳しい象革。

 

東京台東区 世界のカバン博物館 「象革ブリーフケース」

アフリカ大陸では象の牙や革を採取する為に多くのアフリカゾウが乱獲され、個体数が大幅に減ってしまった為に現在では「ワシントン条約」で僅かな数量だけしか出回らない為に、とても貴重な象皮となっている。

大坂黒門
大坂黒門

供給が減れば価格は上昇し、余計に象皮を欲しがる人が増えるんや!

 

東京台東区 世界のカバン博物館 「トラベルバッグ」4

こちらはテニスラケットを入れるカバーまで付いた旅行カバンで、ヨーロッパの富裕層向けスポーツだったテニスらしい、カバンである。

 

東京台東区 世界のカバン博物館 「トラベルバッグ」5

こちらは「ジャカード」というジャカード織り機によって作られた、深みのあるデザインが用いられたベルベットを使ったカバン。

 

 

東京台東区 世界のカバン博物館 「トラベルバッグ」5

こちらも同じく「ジャカード・ベルベット」を使ったカバンで、上のカバンと同様にファスナーを使わずに開閉するスタイルのカバンとなっている。

朋ちゃん
朋ちゃん

ファスナーも壊れる事が多いからね~!

 

東京台東区 世界のカバン博物館 「牛革トラベルバッグ」テニスラケット入れ付

こちらもテニスラケット・ホルダーが付いた牛革の「トラベルバッグ」

ヨーロッパの階級社会では、上流階級は個人スポーツのテニスや乗馬を好み、中流階級はラグビーを好み、一般大衆や労働者層はサッカーを好んできた歴史があるようだ。

江戸春男
江戸春男

人類は階級社会が好きだぜい!

 

 

東京台東区 世界のカバン博物館 「牛革オーバーナイトバッグ」

こちらは1970年代に作られたイタリア製の牛革「オーバーナイトバッグ」で、ヨーロッパ王室御用達だった「フランツィ(Franzi)」の製品となっている。

 

東京台東区 世界のカバン博物館 ワインボトルバッグ」

こちらは1950年代のイタリアで作られた「ワインボトル・バッグ」で、ジャカード織と山羊革を使ったワインボトル専用のカバンとなっている。

 

東京台東区 世界のカバン博物館 ワインボトルバッグ」2

この「ワインボトル・バッグ」は大と小サイズがあり、小さい方には「マグナムボトル」という日本ではあまり見る事が出来ない1500mlのボトルが2本入り、大きい方には更に大きな「ダブルマグナムボトル」(3000ml)が2本も入る構造となっているという。

エロ坊主オジサン
エロ坊主
オジサン

「マグナムボトル」は”ワインの一升瓶”みたいやけ!(笑)

 

東京台東区 世界のカバン博物館 「狐革/牛革 トラベルバッグ」

こちらは1960年代にイタリアで作られた、牛革に狐の毛皮”フォックスファー”をくっ付けた「トラベルバッグ」。

動物の毛皮を使ったカバンなどは”贅沢の象徴”を放つ品であり、金持ち貴婦人が脇に抱えているイメージが脳裏に浮かぶのである。。

 

東京台東区 世界のカバン博物館 「牛革オーバーナイトバッグ」2

こちらも1960年代にイタリアで作られた牛革の「オーバーナイトバッグ」で、中に仕切りがあって書類と衣服などを別々に収納できる構造になっているという。

 

東京台東区 世界のカバン博物館 「トラベルバッグ」

こちらは1970年代にイタリアで作られたジャカード織に牛革の「トラベルバッグ」で、馬具の鞍を持ち運ぶ為のバッグをモチーフにして作られた品。

 

東京台東区 世界のカバン博物館 「トラベルバッグ」2

乗馬をした事が殆どない人間からすれば、わざわざ鞍を遠くまで持ち運ぶという事を理解できないが、富裕層は保養先での乗馬でも、自分が気に入っている鞍を持ち運んでいたのかもしれない。。

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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神奈川&東京旅(2022)

2022年12月中旬に『どこかでマイル』を使って訪れた、2泊3日の神奈川県&東京旅です。

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