鳥取旅行記 2022年6月下旬-19
旅行期間:2022年6月下旬(1泊2日旅)
人気のうどん!
鳥取城の見学を終えて、先に城近くで昼食を食べる事にした。
そして、鳥取城から徒歩5分ほどの距離にある、こちらの「久松うどん/はなしょう」という”うどん屋”さんが口コミ評価が高かった事もあって入ってみる事にした。
「久松うどん/はなしょう」で昼食!
こちらがそのうどん屋さん、「久松うどん/はなしょう」のお店の看板。
確かに鳥取城跡からは近くて、徒歩5分以内で到着する事が出来た。
鳥取城跡周辺では、同じように昼食を食べるお店を探して彷徨っている観光客っぽいオジサンの姿を見かけたけど、これだけ直射日光が強い日には、サッとGoogleマップを利用してお店を見つけた方が体にとっては良いだろう。
なお、その観光客っぽいオジサンはこのお店を出てから、また鳥取城へ戻った時にもまだ彷徨って歩いている姿が見られたが。。
入店したのは12時45分頃で、昼食を食べに来た人達がイチ回転して、空き始める時間帯。
しかし、そんな空き出す時間帯を狙って、入ってくるお客さんも意外と多く、そこそこに席が埋まっていた。
そして周りの様子を見ていると、常連さんというか、何度も来た事がありそうな地元民ばかりで、真ん中のテーブルに置かれていた「天かす」(無料)を取っている姿が見られたので、真似して「天かす」を入手した。
真夏に近くなってきていた6月下旬で、さっきまで汗だくで鳥取城本丸まで昇り降りして疲れてしまったオカン。
ただ、店内は冷房が効いていてとても涼しかった為に、安堵の表情を浮かべていた。
涼しくて、天国みたい♪
なお、アイスだけを食べて水分を全然摂っていなかったボクは、ここで何杯ものお水をおかわりして、うどんが来る前にお腹が一杯になってしまう程にがぶ飲みしてしまった。。
水は飲める時に飲んでおいた方がいいラク!
そして先にオカンが頼んだ「ぶっかけ天ぷらうどん」(※当時800円)が運ばれてくる。
暑い時にはこの冷たい”ぶっかけうどん”がサッパリしているので、美味しく感じるのである。
こちらは卓上に置かれていた、メニューとなっている。なお、この金額は訪問した2022年6月時点での値段であったが、世界的なインフレによる物価高騰で、現在ではこの価格から約10%ほど値段が上昇しているようだ。
インフレは簡単に収まらないラク!
裏面には「冷たいうどん」のメニューが載っている。個人的には暑い時でも”温かいうどん”を食べても問題ないタイプであるが、普段はあまり食べない”ぶっかけうどん”を選ぶ事にした。
※こちらの価格も現在2023年には、約10%値上がりしています。
そして遅れて、ボクが注文した『梅冷やしぶっかけ』が、満を持して運ばれてくる。
旨そうラク!
この『梅冷やしぶっかけ』は季節限定メニューとなっていて、紀州産梅肉と、最近大好きな野菜の天ぷらが添えられている。
「梅」というと全国的な生産量では和歌山県がダントツの1番となっているが、意外とそれに続く産地を知っている人は少ない事だろう。
ちなみに2020年のデータによると、それに次いで2位が群馬県、3位が福井県でそして4位は青森県となっていた。
1位:和歌山県、2位:群馬県コンビは、ここ10年以上同じ組み合わせラク!
そして歳を重ねる毎に美味しく感じてきた野菜。下手な洋食よりも、地球が何億年も掛けて作ってきた自然の大地で、その厳しい生存環境を生き抜いてきた生命力のある野菜達。
その強大な生命力を分けてもらっている気分がするのである。
そして、うどんを食べていくけど、なんか普通の”素うどん”を食べている印象を受けて、頭の中に疑問が浮かんできた。
それからしばしの時間が経過した後にやっと「そういえば、これは”ぶっかけうどん”だった!」と、思い当たった。
”ぶっかけうどん”は出汁を掛けないといけないラク!
”ぶっかけうどん”に出汁をかける! 動画
そして出汁をかけると、うどんらしさが出てきた。素うどんでも食べれない事はないのだが、日本人という民族は味付けにこだわる人が多いので、このようにうどん1つをとっても、色んなバリエーションの食べ方があるのである。
ちなみにこの「久松うどん/はなしょう」は2019年に発行された『ミシュランガイド京都・大阪+鳥取: 2019』の中で、【ミシュランプレート】として掲載されていたお店だった。
たまたま、良い店に出会えてラッキーでした♪
「仁風閣」に向かう!
美味しいうどんを食べて、更に大量の水分補給も済ませた事もあって、再び鳥取城跡へ戻る。
それにしても、外に出てみると、相変わらずの強烈な直射日光が照り付けていた。その為に下手に街頭にある熱を持つ物に触ると、火傷してしまう可能性があるので注意が必要になってくる時期でもあった。
路上駐車している車も、アチアチだラク!
そして再び明治時代に造られて、今では国の重要文化財に指定されている「仁風閣」に到着する。
なお、この仁風閣は建物内に入る際にだけ入館料が発生するが、この周囲にある庭園は無料で見学する事ができる。
なので、建物内に興味がない人でも、せっかくこの場所までやって来るのであれば、無料で見学できる庭園だけでも見て帰った方がいいだろう。
明治時代の終わりに建てられて、それから100年以上が経過している「仁風閣」は、近くで見てみると外装の塗料が剥げている箇所が結構見受けられて、それなりに年代を重ねている建物という雰囲気が伝わってくる。
遠くから見ている分にはそこまでの古さは感じなかったけど、何といっても”明治時代”に建造された建物だけあって、このような剝がれかけている外装などは仕方ない事だろう。ただ、これを綺麗に直してしまうと、逆に古い明治時代の建物という雰囲気が無くなってしまうので、下手に外装修理も出来ないのかもしれない。。
裏には綺麗に手入れされた庭園が広がっているのだが、建物前にもこのように綺麗に日々手入れされている植木が見られる。
そして特に今日は天気が良かった事もあって、晴天に植木の緑が映えて、とても素晴らしい景色となっていた。
そしてここから裏の久松山を眺める。鳥取城の山下ノ丸辺りは見えているけど、山頂付近の本丸周辺はここからは全然見る事が出来ない。江戸時代にはこの山に生い茂っている木々がどれだけ生え揃っていたのかは分からないけど、この木が本丸を隠す役割を備えていた可能性はある。
という事で、その古い建物「仁風閣」に入る事にする。この6月末でも日差しがとても強いだけに、これから更に直射日光が強くなってくる昼過ぎにかけては、屋内の見学がベストだろう。
「仁風閣」の見学!
という事で「仁風閣」の中に進んで行く。入口に設置されていたサーモグラフィーでは、日差しが強い事もあって正常な体温が測れないと受付のオジサンから詫びがあった。しかし、このようなサーモグラフィーなども、コロナ禍が終われば、物置の片隅で埃を被るだけの存在となってしまうのだろうが。。
この仁風閣では鳥取城の「日本100名城スタンプ」や「御城印」なども用意されている。
個人的には断捨離好きなのでわざわざこのような「御城印」は集めようと思わないけど、全国の城を巡っている人はその訪問した”証拠品”として集めている人も多いという。
入館料を支払って、まずは入口で靴を脱いで用意されているスリッパに履き替えて、館内の見学へと向かう。
なお、この仁風閣は明治40年(1907年)5月に完成した、迎賓館などを設計した明治時代を代表する建築家「片山 東熊(かたやま とうくま)」が設計した建物となっている。
”東の熊”が設計したラク!
現代人からすれば、建物内に上下水道が繋がっていて、トイレや風呂を普通に使えるのが当然だと思っている。
しかし、この明治時代にはまだ上下水道が整備されておらず、お風呂も外で沸かしたお湯をわざわざ館内に持ち運んで、浴槽に入れていたという。またトイレも、”おまる”のような水の無いトイレが使われており、それを侍従が処理していたのである。
この鳥取藩は江戸時代に「池田家」が藩主として治めていた国だったが、実はその池田家も時代によって3つの家が入れ替わっている。ただ、他の藩のように違う家ではなく同じ池田家が入れ替わっている為に、同じ苗字なのでその違いが一見には分かりにくいのである。
とりあえず、”池田恒興の子孫”と覚えておけばいいラク!
この鳥取藩は関ヶ原の戦いの後に、池田恒興の三男だった「池田 長吉(いけだ ながよし)」が6万石の石高を治める外様大名として始まる。
なお、池田恒興の跡を継いだのは兄の「池田 輝政(いけだ てるまさ)」で、輝政は徳川家康の娘「督姫(とくひめ)」を正室に迎えていた事もあって、その子供達それぞれに大きな領地が与えられて、大出世する事になる。
仁風閣の館内は、基本写真撮影が可能となっているが、一部に写真撮影禁止の物もあった。その為に各展示品ブースには、写真撮影が可能かどうかのマークが設置されていて、丁寧な案内となっていた。
江戸時代に繫栄する”池田家の祖”という存在でもあった「池田 恒興(いけだ つねおき)」は、母親が織田信長の”乳母”だった事もあり、『清洲会議』にも出席する程の織田家重臣となっていた。そしてその後は代わりに天下を統一した羽柴秀吉に気に入られて、恒興の子供達は”羽柴姓”を与えられるなど、引き続き重宝された。
そして1584年の『小牧・長久手の戦い』で池田恒興は敵対した徳川軍に討ち取られて死亡してしまうが、その跡を継いだ次男の池田輝政は徳川家康に近寄り、関ヶ原合戦では東軍に加担し、家康から信頼されて江戸時代に高待遇で迎えられる池田家となっていくのである。
こんな旅はまた次回に続きます!
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