神奈川県&東京旅(2022年12月中旬)-29
訪問:2022年12月中旬(2泊3日)
黒玉子が産まれる場所!
2022年12月中旬に神奈川県の大涌谷で、たまたま予約無しにも関わらず空きがあって参加できた「大涌谷自然研究路」の引率入場。
「大涌谷自然研究路」の引率入場
見学開始より約20分程で、折り返し地点まで到着する。
「大涌谷自然研究路」といっても、自然に出来た地形がそのまま見られる訳ではなく、大涌谷を利用する人類が道やちょっとした施設なども造っている為に、やや人工的な景色も見られる場所となっている。
「大涌谷自然研究路」を進む! 動画
中間折り返し地点にやって来ると、モウモウと蒸気が沸き上がっているエリアとなっている。
ただ人が近付けるエリアとなっているので、どうやら火山ガスではなく、蒸気が出ているようだ。
そんな蒸気が湧き出ている場所は、このように管などが配置されており、やや人工的な景色にも見える。
一般的に入れる温かい温泉は、源泉自体が温かいものだと思い込んでしまうけど、源泉は必ずしも温かいとは限らずに、冷たい温度の源泉も意外と多い。
その冷たい源泉も温泉として使われる事が多い日本だが、人が入れる温かさにしようとすれば、ボイラーで焚いて温める必要がある。
ここ大涌谷では地熱や噴き出る熱い蒸気を利用して、そんな冷たい源泉を地熱発電のように温めて、近くの箱根にある旅館に温泉として配布している役目も果たしているという。
自然の恵みを大いに人類は活用しているタマ!
源泉が湧き出るエリアでは、”腐った卵”を連想させるクサ~~い匂いが充満している。
それには源泉だけではなく、生きている活火山のガスも一緒に噴き出ている為である。
火山も屁をしてガス抜きをするド~~ン!
そしてこんな一般には”立ち入り禁止”となっているエリアに、「黒玉子茶屋」という、大涌谷名物:黒玉子を製造している現場があるのだ。
実はここでぼくが量産されているタマ!
ここには「黒玉子の出来上がるまで」が説明されたプレートも丁寧に用意されている。
【黒玉子の出来上がるまで】
①温泉池に卵を1時間ほど浸ける
②浸けている間に、鉄分と硫化水素が反応して自然と黒くなる
③温泉池から出して、更に5分ほど蒸して完成!
意外と簡単だぜい!
あんまり真似、しないでねタマ!
「桜島玉子」として、真似するぞド~~ン!
ただ「品質に異常はありません」との記載があったけど、という事は単なる”ゆで卵”との違いは「殻が黒いだけ」の名物:黒玉子だとも取れるが。。
あまり深く考えるな~タマ!
大涌谷で噴出している火山ガスも3段階に分類されており、大涌谷自然研究路の見学は安全な状態でしか行われないが、途中で万が一火山ガス濃度が上がってきたら、警報灯が赤く点灯して、その危険を知らせてくれるようになっている。
黒玉子茶屋の脇には大きな籠のような物が置かれており、ここで恐らく温泉水から取り出した黒玉子を、約5分ほど蒸す為の設備だと考えられる。
ただ、残念ながら黒玉子を作っている様子を披露してくれる事はなく、その製造している姿は見せてくれなかった。。
この折り返し地点まで歩いていて、一旦ちょっとしたフリータイム的な写真撮影の時間が、僅かに与えられる。
管がなんでこんなに張り巡らされているのかと思ったけど、これは蒸気の熱を利用する為に、温泉水に向けて配管されていたという訳だった。
箱根ロープウェイの駅となっている大涌谷駅の標高は1044mとなっていたが、この黒玉子茶屋がある場所は更に高い標高1050mとなっていた。
ちなみに後ろにそびえる「冠ヶ岳」の山頂は、標高1409mとなっている。
グツグツと水面が湧きたっているようにも見える、この場所で温泉の商売を初めても面白いように見える。
しかし実際にはこの辺りは活火山の近くで、有毒な火山ガスが噴き出るエリアであり、安全性を確保できない為に温泉に浸かる事もできないのだ。
ここで温泉を始めたら、箱根町の温泉街が干上がってしまうタマ!
そして黒玉子茶屋の脇には、こちらの滑車が動いている様子も見られた。
滑車で運ばれる卵! 動画
黒玉子も元々は普通の白い卵であり、それを一般人立ち入り禁止のエリアで温泉水に浸けて、”黒いゆで卵”に加工している。
この卵が滑車で運ばれてくるシーンは、なかなか見れないぜい!
この時に見られた卵は「トキワ養鶏」という、青森県の養鶏場で採れた卵が使われていたようだ。
意外と神奈川県の卵じゃ、ないのよね~!
大涌谷名物と謳っていながらも、実際には他府県で作られた卵から出来ている「黒玉子」。
”大涌谷産”とは一言も謳ってないタマ!
さっきお土産屋で見た、「エヴァンゲリヲン:3Dボトルウォーター」も箱根限定発売品が置かれていたけど、中身の水は宮崎産と記載されていたし。。
お土産はちゃんと生産地を確認するぜい!
最近はインフレと共に石油や天然ガスの価格が上昇して、エネルギー関係の値上げラッシュな時代となっている。
そんな時代にクリーンエネルギーの地熱発電が注目されているが、日本では地熱発電が出来る場所の多くが温泉地として活用されている事もあり、なかなか地熱発電が進まないという。。
日本人は発電より、温泉に浸かりたいぜい!
たまたま予約無しでも奇跡的に参加できた、今回の「大涌谷自然研究路」見学。
ただ、これから大涌谷に行く予定のある人で「大涌谷自然研究路」を見学したいと思うのであれば、事前予約をしておくべきだろう。
こんな旅はまた次回に続きます!
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2022年12月中旬に『どこかでマイル』を使って訪れた、2泊3日の神奈川県&東京旅です。