神奈川県&東京旅(2022年12月中旬)-47
訪問:2022年12月中旬(2泊3日)
日本人の進化!
日本の歴史をたっぷり堪能できる「東京国立博物館」では、常時数千点の展示品が並んでおり、歴史好きには何度も訪れたくなる場所となっていた。
住所:東京都台東区上野公園13番9号
営業時間:9時30分~17時頃(※定休日:月曜日他)
電話番号:050-5541-8600
総合文化展観覧料:大人1000円/大学生500円/満18歳未満&満70歳以上は無料
館内の見学!
こちらは江戸時代に赤穂藩:筆頭家老だった「大石 良雄(おおいし よしお)」が書いた『書状』だった。
この「大石 良雄」の名前はあまり有名ではないが、官名が付けられた「大石 内蔵助(くらのすけ)」とも呼ばれていた名前の方は、日本人であれば誰もが知っている程の有名人である。
昔は官名や役職の名前で、一般的に呼ばれていたぜい!
こちらは17世紀の江戸時代に作られた『能面 長霊癋見(ちょうれいべしみ)』で、昔の偉いさんの楽しみであった”能”の演劇内で使われていた能面である。
※国の重要文化財
この能面『長霊癋見』は『烏帽子折(えぼしおり)』や『熊坂』という能の中で、牛若丸を襲撃する”伝説の盗賊”「熊坂 長範(くまさか ちょうはん)」が付けていた物。
今ではテレビやパソコン回線が発展した為に、自宅に居ながら世界中の娯楽映像が楽しめる時代だが、江戸時代まではこのような生身の人間が目の前で演じる能などの演劇でしか、余興を楽しむ事が出来なかったのである。
東京国立博物館の本館に入場してから約1時間半が経過しており、最初は「こんな素晴らしい展示品ばかりがある場所で、椅子に座って休憩しているなんて勿体ない!!」としか思わなかったけど、そろそろ見学疲れが出てくる時間帯になると、そんな椅子に座って休憩している人達の気持ちが少々理解できる時間帯となってきた。。
私も座っとくから、好きに見学してきてや・・・
そして次のブースは再び弥生~古墳時代辺りの展示品が並べられている。
こちらは6世紀の古墳時代に作られた『埴輪 正装女子』で、この時代の女性埴輪としては珍しく”全身像”として現存しているという。
※国の重要文化財
こちらは紀元前2000~1000年頃の後期:縄文時代に作られたと考えられる『埴輪 ハート形土偶』。
恐らく今から3000年以上も前の時代には”ハート”という概念がなかっただろうから、それ以外の何かを表現する形だったのだろう。
※国の重要文化財
こちらは紀元前2~1世紀の弥生時代に作られたと考えられている『外縁付鈕2式銅鐸』で、大正元年(1912年)に採掘作業中に偶然発見された4つの銅鐸の1つだという。
※国の重要文化財
地面掘ってて、いきなり銅鐸が出てきたらビックリだぜい!
このブースには古墳時代以前の細かい装飾品なども数多く展示されていたが、あまりにも点数が多過ぎるので、国の重要文化財などに指定されている物に絞って見学を進めていく。
こちらは6世紀の古墳時代に作られた『石人』で、埴輪と共に古墳に埋められていた物。
※国の重要文化財
このような石で作られた『石人』などは主に九州地方に存在しており、「阿蘇溶結凝灰岩」という阿蘇山で主に採れた石が加工されているという。
こちらは古墳時代の5~6世紀頃に作られたとされる『銀象嵌銘大刀』で、これは熊本県の江田船山古墳で発見された副葬品の1つ。
なお、この刀剣以外にも出土した甲冑・冠帽・沓(くつ)・耳飾など、多種多様な副葬品を一括りにして”国宝”に指定されているという。
※国宝
『銀象嵌銘大刀』には、このように魚や鳥の文様も刻まれており、また数十回に渡って金槌を打ち込まれて丁寧に仕上げられた一品となっている。
こちらは5世紀の古墳時代に作られた『火熨斗(ひのし)』で、奈良県橿原市の「新沢千塚古墳群」から出土した品。
※国の重要文化財
見た目はフライパンにも見える形状だが、火熨斗は着物など衣服のシワを伸ばす為の”アイロン”として、長く使われていた物である。
こちらは5世紀の古墳時代に作られた『船形埴輪』で、実際に海に浮かべる為に作られたものではなく、古墳内に王族の遺骸と共に納める副葬品であった。
※国の重要文化財
この船の土器は外洋を進める船の形となっており、勿論この当時は全てオールを持っての手漕ぎ船となっていた。
王族の死後にこの船で大洋へ繰り出して欲しいと、送り出した人間が考えていたのかもしれない。。
こちらは6世紀の古墳時代に作られた『埴輪 腰かける巫女』で、ネックレスやブレスレットなどの装飾品を身に付けている事から、身分の高い女性だったと推定されている。
※国の重要文化財
こちらは7世紀の古墳~飛鳥時代に作られたとされる『陶棺』。
ただ個人的にはジブリ映画『風の谷のナウシカ』に出てくる”王蟲(オーム)”にしか見えないが。。
怒ると目が赤くなる奴だよね~!
こちらは8世紀の奈良時代に作られた『骨蔵器』で、亡くなった人の骨を入れる為の容器。
※国の重要文化財
金銅製で作られており、この外観からも身分が相当高い人向けの骨壺だった事が伺える。
こちらは10~12世紀頃の平安時代に作られた『蔵王権現』で、この『蔵王権現』は仏教世界の中ではインドや中国の大陸側に存在しない”日本独自の仏”となっている。
※国の重要文化財
こちらも10~12世紀頃の平安時代に作られた『蔵王権現懸仏』で、この姿だけだと、あたかも左足での”飛び蹴り”をしている姿にも見える。
左足は地面を大きく踏みしめているだけじゃよ!
「蔵王権現」は山奥で修業していた僧が何種類かの菩薩をまとめて信仰する対象として生み出したという伝承があり、山奥で多くの仏像を管理するのが大変だったので、合体させて合理的な像にしたのかもしれない。。
こちらは7~8世紀の奈良時代に作られた『鴟尾』で、”雨を降らす空想の魚”をモチーフにした屋根の上に取り付けられていた飾りである。
なお、鴟尾は後の時代に”鯱”の形になって、”火除け”のおまじないとして使われ続けていくのである。
鴟尾や鯱が飾ってあっても、燃える時は燃えるぜい!
こんな旅はまた次回に続きます!
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2022年12月中旬に『どこかでマイル』を使って訪れた、2泊3日の神奈川県&東京旅です。