神奈川旅行記2020年秋-②
旅行期間:2020年11月24日~27日(3泊4日)
(Cat staring into the distance on Enoshima Island, where Enoshima Shrine, also famous as Benzaiten, resides! [Kanagawa Travelogue 2])
何よりも猫が好き?!
久しぶりにやって来た神奈川県で、まず最初に訪れたのがこちらの「江の島」。今では知らない人もいない程の人気観光地となった場所だけど、過去に仕事で何回も神奈川県に来た事があるボクにとっては、今回が江の島初訪問である。
江の島にて
この江の島のように海岸にポツリと浮かぶように見えて、また引き潮の時間帯に砂道が出来る場所は、フランスの観光名所であるモンサンミッシェルになぞらえて”日本のモンサンミッシェル”と呼ばれる事もある。しかし現地を訪れてみると、このようにその荘厳な景色は全く感じられずに、観光客向けの建造物が立ち並ぶ場所となってしまっている。。
日本人は景観よりも商売を優先する傾向が強いんダ!
まあ昔からの景観地という観光名所は、どこでも大なり小なりこのような参道脇にお店が立ち並ぶのは当たり前。もっと素朴な島かと想像していた江の島だけど、来てみると観光客の姿と、それを待ち受ける商店ばかりの光景だった。。
ただそんな昔からの景観地などには神社や寺が建立されている事が多く、この江の島にも神社が造られているようだ。そして進んで行くと、このように神社の鳥居が見えてくるが、鳥居よりも雨が降っても濡れずに進めるアーケード商店街にした方が良さそうにも思える程。。
江の島に上陸した観光客はまずこの参道を歩いて島の中心部へと向かうのであるが、その前に色んな誘惑が待ち受けているのである。経済的に観光客が多くやって来る場所には、そんな人達相手の商売をするお店が増えていくのは必然的でもある。
そして2020年には前代未聞的にも思える、新型コロナウイルス感染が世界的に拡がって、考えられないような年になった。そして一気に世界中の人類に欠かせない必需品になったのがマスクであるが、そんなマスクも商売人の手に掛ると、このように”美人マスク”など本来のマスクの機能を超える品が生み出されていくのである。
弁財天の江島神社にて
そんな商店ばかりの参道を進んで行くと、こちら「江島神社(えのしまじんじゃ)」の入口が見えてくる。江島神社は“日本三大弁財天の1つ”としても有名な寺だったが、明治維新後の廃仏毀釈によって仏像などは破壊されてしまい、それ以降は神社になっている。
弁財天は古代ヒンズー教からの神様で、それが仏教の世界にも導入されて、日本では水の神様として祀られている事も多いようだ。ただ明治維新以降はそんな寺から、「宗像三女神(むなかたさんじょしん)」という日本神話の女神が祀られている神社に変わっているが。。
ボクは基本的に無信仰な人間なので、このような神社や寺に神様が宿っているという考えは全く信じない。逆に神様の立場からすれば、明治時代になって追放された弁財天が手のひらを返したように再び人類に祀られたからといって、簡単にここに戻ってくるとも考えにくいのであるが。。
いいんダ、神は人類の都合の良いように出来ているから!(笑)
そんな今では神社となっている江島神社の入口には、こちらの少し可愛い顔をしているようにも見える狛犬の像が置かれている。狛犬の像ってもう少し怖そうな顔をしているようなイメージだけど、最近のペットブームに影響されたような、可愛らしい顔のように見えたのである。。
そしてその入口階段の脇には、こちらの「江の島エスカー」という日本で初めて設置された野外エスカレーターの入口が見える。この野外エスカレーターは江ノ電が運営している”有料のエスカレーター”となっていて、4つのエスカレーターを乗り継いで上まで登る事が出来るようになっている。
大人1人360円(子供は180円)の料金となっており、1区間(大人100円)だけ乗るという選択肢もある。
階段は歩いて登るもんです!
若い人には分からんけど、歳取ると階段登るの大変なんやで!
この江島神社の入口には竜宮城のような門が見られて、海が近いだけにここも竜宮伝説がありそうな雰囲気を醸し出している。
日本人は竜宮城伝説が好きダね!
江島神社は552年頃に建立されたという、聖徳太子時代よりもまだ古い時代からの長~~い歴史がある場所。だけど最初に祀られていた弁財天という神様は明治時代に棄てられてしまい、今では「宗像三女神」という日本神話に出てくる女神が祀られている場所となっている。
入口に待ち受けている竜宮城のような雰囲気を醸し出す門は「瑞心門」と名付けられていて、この門から入ってくる参拝客を清く洗って受け入れるような名前をしていた。
そんな瑞心門の内壁には、こちらの獅子のような絵も描かれているが、この門自体はそんなに古そうな感じを受けない。
その門を抜けると、その脇にこちらの弁財天が掘られた像も置かれている。こちらは江島神社の鎮座1450年を記念して2002年に設置された物となっている。明治時代になって棄てられた弁財天だけど、この江島神社が棄てた訳ではなく、当時の明治政府の命令によって棄てざるを得なかった事情がある。そういった後悔の念も籠められているかのように見える、弁財天の像だった。
そしてこの江島神社の階段を登っている人達の姿を見ていると、江の島エスカーという野外エスカレーターが有料でも利用する人が居るのが何となく分かるような気がした。日頃からあまり歩かなくなっている現代人の体は、ちょっとした階段を登るだけでしんどい体に衰えてしまっているのである。
この江島神社には昔からの社殿が3つあって、上から順番に「奥津宮(多紀理比賣命を祀る)」、「中津宮(市寸島比賣命を祀る)」とあって、一番下のここ「辺津宮」が田寸津比賣命を祀っている場所となっているようだ。
ちなみにこの辺津宮は、1206年に当時の将軍:源実朝が創建したとされていて、今見られる建物は1675年の再建を経て、1976年に行われた大規模な改修による物となっているそうだ。
こちらはその近くにあった、八角形のお堂が特徴的である「奉安殿」。江戸時代までは弁財天を祀った寺だったので、「八臂弁財天(はっぴべんざいてん)」と呼ばれる12世紀の鎌倉時代に源頼朝が寄進したと伝わる像などが置かれているが、この中の見学は有料となっている。
ここ奉安殿の拝観料は、大人200円となっている。このパネルに写真のある左側が「八臂弁財天(はっぴべんざいてん)」となっていて、鎌倉時代の作品とされていて神奈川県指定の文化財ともなっている。
あまり興味が無かったので、パスしましたが。。
有料だったから入らんかったんやろ?!
そして竜宮城のような門があったという事は、この地でも昔から龍神様が祀られてもいたようだ。ここの昔からの祭神だった弁財天は基本的に女性の神様なので、その夫としての神様という意味合いもあって、このように龍神様が昔から一緒に祀られてもいたようだ。
ただ冷静に考えると、龍って架空の生き物だけど、性別に雄雌が無いようにも思えるが。。
所詮、人間の空想した世界の生き物だから、何でもアリだよ!
そして神奈川旅で一発目に出会った、いつも旅行先で出くわす”双眼鏡クン”。こちらの双眼鏡クンはオレンジ色に塗装されていたけど、最近に塗られた感じではなく、やや塗装がハゲがちだったが。
日本全国で双眼鏡クンを見ていると、人の顔にしか見えません!(笑)
その付近には「むすびの樹」と立て札があり、その脇には赤い色をした絵馬のような物が沢山取り付けられているのが見える。全国にある神社では、神様からパワーを貰えるパワースポットとして、欲望が深い人間の為にこのように祈りを叶えてくれるという手段が有料で用意されている。
しかし冷静に考えれば、もし神様が存在したとして、何故その絵馬を買った人の願いを叶える必要性があるのだろうかと思ってしまう。だけど多くの人々はこのような神社で絵馬などに願掛けして、恋愛などの成就を願うようだ。
神様はお金を受け取れないんダよ!
江島神社は3段構成のような神社になっているので、まだまだここで終わりではなく、上に登る階段が待ち受けている。現代人は普段あまり歩く事も無いので、このような階段を登って”たまには体を動かす事を心がけるように”とメッセージがあるようにも思えた場所だった。
江島神社の猫ちゃん!
そんな信仰心の無いボクからすれば、神様を探すよりも、猫ちゃんを探す事の方が得意である。この付近にトイレがあって、その近くに佇む1匹の猫ちゃんを発見した。
今まで猫に興味なかった頃には気付かなかったけど、ある程度猫ちゃんと触れ合いだすと、近寄った時の反応でその猫が人懐っこいかどうかが少し分かるようになったような気がする。ただ冷静に考えれば、人に慣れていない野良猫は近寄る間もなく逃げてしまうので、人にあまり警戒感を抱かない猫しか残らないだけかもしれないが。。
江島神社の猫ちゃん① 動画
忍び足でジワジワと猫ちゃんに近寄るも、全然逃げる素振りも見せないし、こちらを気にする様子も見せない。それよりもひたすらに遠くの方を眺めていて、まるで主である龍神様のお帰りを待っているかのような猫ちゃんにも見えたのである。
江島神社の猫ちゃん② 動画
こんな旅はまた次回に続きます!
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