城ヶ島大橋を渡って三崎港周辺のマグロ料理屋街を物色する【神奈川旅行記㊲】

神奈川旅行記2020年秋-㊲

 旅行期間:2020年11月24日~27日(3泊4日)
(Cross the Jōgashima Bridge and explore the tuna restaurant district around Misaki Port. [Kanagawa Travelogue 37])

今は無料の城ヶ島大橋

目の前に架かっている「城ヶ島大橋」は、神奈川県の南端に位置する三崎港と、その間を海で挟んだ向かい側にある神奈川県でも一番大きい自然島の城ヶ島を結ぶ唯一の橋。1960年に開通した城ヶ島大橋は当初は歩行者まで料金が必要な橋となっていたが、2020年3月をもって最後まで有料となっていた車の通行料徴収も終了して、今では無料で通れる橋となっている。

 

 

 

城ヶ島大橋を渡る!

約575mの全長の城ヶ島大橋は左右に歩行者用の道も付けられていて、歩行者にとっては快適な道。ただ海沿いに1960年に造られた橋は海から吹き付ける風に含まれる塩の塩害の影響を受けて、劣化が早く進んでしまっているのでその修繕に多くの維持費が掛かるようだ。

 

こちらはこれから目指す三崎港周辺だが、このどの辺にマグロ料理を提供しているお店が集まっているかなどは事前に調べていない。まあそんなに大きい町という訳でもないので、適当にウロつけばそれなりに見つかろうと楽観的に考える。

 

 

城ヶ島の橋の上から見える景色① 動画

 

 

橋の上からはこのように下の海水も見えて、そんなに深くないからか、綺麗に海底の様子も見えている。このような海があるから、多くの釣り客が城ヶ島にやって来るのかもしれない。

 

こちらは城ヶ島の北西側の景色で、この辺りには内海になって波が穏やかなので、生け簀が設置されたりしている。この写真中央奥に最初に行った城ヶ島灯台があるが、そこで出会った猫のミルクティーに最後にもう一回会いに行こうかと思っていたけど、結局灯台には戻らずに橋に辿り着いてしまった。。

ミルクティーが可愛すぎたので、少し名残り惜しかったですが・・・

 

 

城ヶ島の橋の上から見える景色② 動画

 

 

こちらは橋の東側で右奥には遠洋漁業向けかと思われる、少し大きな船も見えている。マグロの水揚げでも有名な三崎港だけど、マグロ自体は遠洋漁業で獲れる魚なので、一回海に出ればしばらくの間は戻ってこない。その為に燃料や食料も色々と積み込む必要もあって、それなりに大きな漁船になるようだ。

 

さっきまで向かって左側の歩道を歩いていたけど、左右の写真を撮りたくて反対側の歩道に渡ってきた。前に家族で来ている観光客が歩いていたけど、女の子だけは嬉しそうに橋から写真や動画を撮影していたけど、お父さんとお母さんはただ無心に橋を渡っているだけだった。

 

そして橋の上空には鷹のような鳥が、何匹か集まって来ていた。「まさか、ボクを見送りしてくれているの?!」と思ってしまいそうだが、鷹に見送られる程に彼らにとっていい事をしてあげた訳ではなく、彼らもボクを見ている訳ではなさそうだった。

 

その鷹が見ていた下の方に目を落とすと、海面近くでカモメのような鳥が群がっているのが見えた。恐らくこの辺に小魚が集まっていて、それに群がってやって来たカモメの動向を上空から観察していた鷹だったようだ。

 

 

橋の周辺に群がる鳥達 動画

 

 

こちら三崎側では、綺麗に陸上に小舟が揚げられているのが見える。漁師も最近の異常気象というか、地球温暖化などの影響を受けて、昔の漁で獲れた魚の量とはだいぶ変動が大きくなっているのかな?!

 

こちらの中央に見えている大きな建物は「みうら漁業協同組合製氷工場」で、マグロの遠洋漁業船向けの氷などを造って販売する工場のようだ。ただ2021年4月に近くにある三崎魚市場の製氷工場がリニューアル化されて、その新しい工場では従来の水に溶けた酸素が含まれる氷ではなく、「窒素氷」という酸素が窒素に置き換えられた氷が使われており、それによって細菌の繁殖や酸化が防止されて、魚などの鮮度が向上するそうな。

 

 

城ヶ島を概ね渡り切る位に、また城ヶ島を振り返る。ここからでもミルクティーという可愛い猫ちゃんが居た城ヶ島灯台がとても小さく見えているけど、ボクには前に進むという選択肢しかない。今更灯台まで戻っても猫ちゃんが居なくなっている可能性もあるし、これから進む道中の中に新しい猫ちゃんと出会う可能性もあるし。。

 

 

三浦市三崎に入る

橋を渡り切り、三崎の町に入って来る。この三崎の町は漁港として発展してきた町で、大正11年(1922年)に三崎魚市場が初めて造られた時はまだマグロは生のままで流通していたそうだ。それが昭和30年代になると冷蔵庫を持つ冷凍漁船が出てきた為に、より遠洋にマグロを獲りに行く事ができるようになった。その影響で三崎港を拠点とするマグロの水揚げ量が、一気に多くなっていったそうだ。

 

城ヶ島大橋を渡って奥へと進む道をそのまま進んで行ってしまうと、三崎港から離れてしまうので、下に向かう階段を降りていって、後はだいたいの進む方向だけ決めて成り行きで目の前の道を進んで行く事にする。

 

三崎港のある標高に比べて城ヶ島大橋はだいぶ高い場所に造られているので、それなりに階段を降りていく必要がある。なお城ヶ島大橋がそれなりに高い場所に造られている訳は、その橋の下をそれなりの大型船でも通れるようにしたからである。普通の漁港であればそこまで大きな船は出入りしないけど、遠洋まで出かけるマグロ船はそれなりに大きいので、それに合わせたサイズで城ヶ島大橋が造られているという訳である。

 

そして適当なヤマ勘を頼りに、マグロの刺身が食べれそうなポイントへ向かうとする。すると海沿いに船が係留されているポイントに出て来て、この周辺は漁師町のような雰囲気が漂っていたので、この周辺を散策してみる事にする。

 

この三崎港は冷凍船が開発された1960年代にマグロ漁業のピークを迎えて、三崎の町には3軒も映画館が造られたり、芸子さんの居る花街が出来たりと賑わったという。しかし、ピークがあるという事はその落ち目も一対に存在し、そのうちに海外でも大型冷凍船が開発されてからは、海外から安いマグロが大量に入荷するようになって三崎港は廃れてしまったようだ。

 

勿論未だに日本国内ではマグロ漁業は盛んであるが、年々その水揚げ量は減少していっている。そんな中でも神奈川県全体ではマグロの水揚げ量はTOP10にその名を連ねているが、近年のNo1は静岡県となっている。

 

「マグロの水揚げ量が全国的に減っている」と聞くと地球環境の問題が影響していると思いガチだけど、上記サイトの情報を見ていると、回遊してくる産卵時のマグロを鳥取でまき網を使って一網打尽に捕らえてしまっている為に、全国に流れていくマグロが減少しているという。マグロも1匹でそれなりの金額になるので、金の亡者ほどに川上で一気に沢山獲ってしまおうと考えるのだろう。

ブッダ君
ブッダ君

全ては人間の欲によって、破壊されてしまうんじゃ!

 

 

「日の出通り」にて

こちらの交差点には「日の出」という文字が見えて、なかなかに珍しい地名に思えたのもあって、この「日の出通り」が商店街のように思えたので、この道を進んでみる事にする。

 

すると早速マグロを食べれそうなお店が見えてくる。この時は全然知らなかったけど、マグロを売りにした町興しをした三崎の町では、至る所にマグロを提供するお店が沢山存在している。昔は栄えたけど、今は閑古鳥が鳴き続けているような商店街のようにも見えるが、とりあえず店の中の雰囲気が見えないお店は一旦パス。。

 

三崎というと「マグロ」と直ぐに頭に浮かぶ人が多いようだ。それは「大間」と聞くと、「マグロ」と答えるような反射神経というか、日本に長年住んでいる人の思考だろう。そんな考えを持っている程にそれらのマグロが水揚げされる有名な港町に来ると、「ここに来たら、やっぱりマグロを食べないと!」という考えになっちゃうのだろう。

 

更には店頭にこのようにデ~~ンとマグロの頭部が置かれているなんて、まさに三崎という場所ならではの光景ではないか。ここまで見せられるとさすがにマグロを食べたくなるけど、このマグロはちょっと色んな物がくっ付いてて汚く思えたので、別のお店を探す事にする。。

 

昔はいい時代があった三崎の町だけど、今では地方でよく見られるようにその繁栄が嘘のようにシャッター街に変貌を遂げている。ボクの親父が小さい頃を過ごした町は、昔に絹織物で栄えた町だったみたいだけど、今ではとても寂れた田舎の町となっている。しかし、そんな寂れてしまった町はここだけではなくて、日本全国のそこら中に存在している。そのような現実を見ると、どれだけ日本が沈没しかけているかがよく分かるのであるが。。

 

しかしそんな寂れてしまった町でも町興しなどを行い、新しい住人などを迎えて、更には観光客も迎え入れる取り組みが行われている。先程訪れた城ヶ島は地元の自治体以上に神奈川県が大きく動いて資金を出して、観光地化に取り組んでいる。昔栄えた町が寂れてしまう事の問題の1つに、住居の空き家が増える事によって、犯罪者が勝手に住み着いたりする事が問題にもなっている。

なので自治体としてはなるべく空き家が増えないように財政的に優遇措置をしていたりするけど、そもそも日本全体が少子高齢化という大問題に直面しているので、思った以上にそういった取り組みが上手くいかないケースも多い事だろう。

 

コッチのお店もマグロを全面に出したメニューになっているけど、営業中と看板が出ている割にはシャッターが少し閉まり気味なので、こちらもパス。コロナ禍で観光客が激減した為に、今までなら営業していた飲食店も諦め半分で閉めてしまったお店も多い事だろう。

 

田舎のシャッター街が出来るのはある程度仕方ないと思うが、こちらのお店のように閉まっているシャッターもそのままにしていると寂れた感じしか醸し出さないけど、このように可愛らしいペイントが施されているだけで、全然その場所の雰囲気が変わってくる。

 

なので新しいお店が増えなくても、このようにシャッターに可愛いデザインを描き込むだけで、明るい雰囲気にする事が出来ると思う。どうせなら”インスタ映え”の写真を撮りたくなる程のシャッター街にした方が、若い観光客を呼び込めるように思うのだが。。

 

という事でこのような場所で昼食を食べる場合は、いつもながらアッチに行ったり、コッチに行ったりとまた迷いそうな雰囲気。誰かと一緒の時はその人からすると「早く店を決めてくれんか・・・」と思っているかもしれないけど、個人的には散々歩き回って「どのお店の雰囲気がいいかな?!」と思っている時が一番楽しいのかもしれない。。

オカン
オカン

だからこの子と一緒にドコか行くと、大変なんです・・・

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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