冬の横浜みなとみらい地区で行われたイルミネーション・イベント「ヨルノヨ」【神奈川旅行記㊽】

神奈川旅行記2020年秋-㊽

 旅行期間:2020年11月24日~27日(3泊4日)
(Illumination event held in the Minato Mirai district of Yokohama in winter. [Kanagawa Travelogue 48)

ライトに群がる人間?!

日本の首都である東京都に次ぐ、人口規模を誇る神奈川県の県庁所在地でもある横浜。そんな横浜の街の中でもここ数十年で著しくその姿を変化させて、まるで近未来都市に発展したかのような”みなとみらい地区”。そして夜になると、それぞれの建造物が照らすライトが眩し過ぎる程に見られる場所ともなっている。

 

 

横浜:みなとみらい地区で観る夜景!

そして手前に見えていた遊覧船のような船は、シャイニークルーズという会社が運営している【横浜ナイトビュークルージング】の船。この横浜港周辺では何種類かの遊覧船が運航されているが、こちらは汽車道の第3号橋梁の脇に乗り場があって、また新しく設置された都市型ロープウェイ「運河パーク駅」の目の前にあった。

 

 

そのクルーズはこの横浜港周辺を約30分掛けて巡って、それで大人1,300円という料金。横浜の夜景は地上から見ているだけでも充分に楽しめるけど、久々にクルーズ船に乗って違う夜景体験を楽しむのも良さそうだ。ただ1300円というそれなりの料金だったので、即決はせずにまだ最終便まで時間があったので、少し悩む事にする。

 

そして汽車道沿いに進んで行くと昨日の昼間には見えなかった、何やら派手なライトアップ・イベントが行われている様子が見えてくる。昼間に見ていた時にはこれがどういった物に使われているのかが全然分からなかったので、近くまで見に行く事にする。

 

すると道に設置されていたこちらの枠もしっかりと光っており、この枠を通過するとライトアップを盛り上げる様な音が鳴って、イベントを楽しむ人達のテンションを揚げる役割をしているかのようだった。

 

新港中央広場での『ヨルノヨ』イベント!

そして新港中央広場に辿り着くと昼間には単なる意味の無いオブジェみたいにしか見えなかったのに、暗くなるとこのように明るいライトアップ・イルミネーション・イベントが開催される場所となっていた。

 

こちらのイベントは『ヨルノヨ-YOKOHAMA CROSS NIGHT ILLUMINATION-』という、横浜市が推し進める”創造的イルミネーション事業”の1つとして、2019年のラグビー・ワールドカップと2020年に開催予定だった東京オリンピックという2大世界イベントの注目を利用して、観光客に横浜をアピールする為のイベントでもあったようだ。

 

スノードームというか、東京ドームのような形と雰囲気の囲いがあり、それが光を発して特別な空間を作っているかのように見える。ちなみにこのイルミネーション・イベントは入場料金とかは不要で、この囲いの中へは体温検査をクリアすれば無料で誰でも入れるようになっている。

 

 

『ヨルノヨ』会場の景観!① 動画

 

 

そしてこのドーム型の囲いだけでなく、その周辺に設置されていたベンチにもこのようにイルミネーションが仕込まれていて、なかなかに細かい気の利いた演出が施されているように感じた。逆にいえばそれだけの費用と手間を掛けて、横浜市がかなりの意気込みをこのイベントに投入しているという事が感じられるのでもあったが。。

 

「ヨルノヨ-YOKOHAMA CROSS NIGHT ILLUMINATION-」のライトアップ

このように時間によっては、青だったり赤だったりとその色が変わるイルミネーションとなっている。このイルミネーション・イベントというのも、夏とかだったらあまり印象に残らないかもしれないけど、不思議と冬の時期だとより綺麗に印象に残るような気がするが。

 

 

『ヨルノヨ』会場の景観!② 動画

 

 

このように暗いハズの夜も、横浜のみなとみらい地区に来ると夜とは思えない程に明るい光景となっている。しかしこの写真を見ると、このイルミネーション・イベントが行われている会場よりも、その後ろにある新築のアパリゾート・ホテルの照明の方が明るい事に気付く。このように横浜の街も知らぬ間にアパホテルに侵食されつつある状況というのが、分かる1枚の写真でもある。

 

このイベントの参加料は無料だったので、見ているだけでは勿体ないので、ちょっとこのドームの中に入ってみる事にする。中にはこのイベントをわざわざ見に来た人もいるようで、それぞれに楽しそうに写真を撮ったりして楽しんでいる様子が見られた。

 

ただドームの中に入ってみると、特にこの中でする事もなく、また1人で入っていると誰かと感想を喋り合う事も出来ずに、退屈して出たくなってしまうような。。

 

この中に入ると、まるで巨大な虫カゴに入れられた昆虫のように思えてしまう。小さい頃に獲った昆虫などを虫カゴに入れていたけど、その時の昆虫がこんな気分を感じていた事を初めて知ったかのような瞬間だった。まあカップルや家族連れなどには無料で楽しめるイベントのようだけど、わざわざこれを遠くから見に来る程ではないようにも感じたが。。

 

このようなイルミネーション・イベントも横浜市が主導し、協賛企業と協力して開催している。なので勿論横浜市の税金が使われているのだが、特に今始まったものではなく、昔から都市活性化のイベント費用として色んな試みが行われてきたようだ。

 

 

夜の赤レンガ倉庫にて

そしてそのイルミネーション・イベントの公園から道を挟んだ反対側にある、こちらの赤レンガ倉庫にもやってくる。個人的にはさっきのイルミネーションよりも、この元から赤いレンガの建物に照明を当てているだけの景色の方が、綺麗に思えてしまう。

 

 

旧市街などが未だに残るヨーロッパの街では、その歴史的な建造物を派手にプロジェクション・マッピングするよりも、その建物の良さを醸し出すような自然なライトアップをしている光景を良く見かけた。こういう光景を見ると、いかに新しいイルミネーションのイベントを手掛けた所で、あくまでも作り物であり、歴史的建造物の良さを引き出すライトアップには勝てないように思う。

 

そしてこの横浜赤レンガ倉庫は明治時代の終わり1911年~1913年に建造された建物で、その時期に国内で建てられていたレンガ造りの建物は”フランドル積み”ではなく、ホピュラーだった”イギリス積み”だった。

 

レンガ造りの建物に興味を持てない人からしたら、「積み方が違うって事なんて、大したことないよ!」と言いそうだけど、それは重要な歴史に目を向けずに自分の勝手な思い込みで物事を偏った目で見てしまう事に繋がり易い。

ブッダ君
ブッダ君

色んな歴史が積もって、今の世界があるんじゃ!

 

このレンガ倉庫の外側にガラスで仕切られたオープンテラスのような席で食事している人などの姿を見ると、ここが日本に思えないような景色でもあった。

 

ちなみに個人的に夜景が綺麗だった記憶が残っているのが、セルビアの首都ベオグラードの街だった。この時はバルカン半島を巡るツアーに参加していて、最終日だったので散々ベオグラードの街を夜歩きしまくった。というのも現地ガイドのオジサンが「ここベオグラードは、世界で一番安全な国デ~~ス!」と言っていたのを信じたのもあった。

 

一応万が一を想定して宿泊するホテルの部屋に現金などを隠してから1人で出掛けたのであるが、夜中3時近くまで外を歩き回ったが特に怖かったという印象はなく、逆に色んな建物がライトアップされて綺麗な景色を見れて、素晴らしい夜になったのである。

 

 

横浜港で輝くクルーズ船 動画

 

 

こちらの奥に光り輝いている場所は「大さん橋国際客船ターミナル」で、1894年に鉄桟橋として造られた桟橋。鉄桟橋は特に外国航路の貨客船で日本の主要拠点として使われて、荷物などは近くに新港埠頭を整備する事によってそちらに任された。

 

100年程前には赤レンガ倉庫ぐらいしか高い建物がなかった横浜の街も、このようにそれ以外の高層建築物が群雄割拠している時代。その中でもやっぱり気になるのが、真ん中でこの横浜の街をこれから支配していくような雰囲気を漂わせている「アパホテル&リゾート(横浜ベイタワー)」。まだまだ将来的に成長しそうなアパホテルだけど、株式は上場していなくて、今後も上場する予定はないそうだ。

 

こちらは初日にも見た横浜税関の建物。毎日このような建物の景色を見慣れている横浜市民にとっては、このような景色は退屈にしか思えなくて、さっきのようなイルミネーション・イベントをしてくれた方が楽しめるのだろうが、たまにしか横浜に来ない人間からするとこのような地味だけど、その建物の良さを引き出すライトアップだけで充分に思えるのである。

 

 

こちらは「象の鼻パーク」に設置されていたオブジェで、1日3回色に変化があるという。この辺りはみなとみらい地区と比べるとちょっと地味な印象の場所だったからか、あまり観光客のような人の姿は見られなかったが。。

 

こちらは「横浜市開港記念会館」”横浜三塔”の1つでもある『ジャックの塔』から、照明が灯されているのが見えている。関東大震災(1923年)では本体の建物部分は焼失してしまったが、この特徴的なジャックの塔は崩れずに焼け野原のようになっていた横浜の中でも生き残った。

 

このようにこの時期にみなとみらい地区に来るとさっきの『ヨルノヨ』イベントにだけ目が行ってしまいガチになるけど、横浜市内では色んな場所で建物などのライトアップが行われているので、出来れば他の場所も行っておきたい。

 

そして横浜市内の歴史的な建物でもある「神奈川県立歴史博物館」の場所にやって来たものの、ここは残念ながらライトアップからは仲間外れになっているようで、薄暗くなっていた・・・。ちなみにこの建物は1904年に横浜正金銀行:本店として造られて、横浜や鎌倉などの主要な建造物が軒並み崩壊した関東大震災(1923年)でも、天井のドーム部分だけは破損したが、建物自体は壊れなかった数少ない関東大震災の生き残り建物でもある。

 

その神奈川県立歴史博物館の横を通る道は、「馬車道」という名前が付けられている通りが見られる。この辺りの「関内」という場所は幕末に開国して日本に入ってきた外国人の居留地があった場所で、そこに住んでいた外国人が横浜港まで馬車に乗って通っていた道だった事から、こう名付けられたという。

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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