神奈川旅行記2020年秋-㊼
旅行期間:2020年11月24日~27日(3泊4日)
(Tasting delicious curry at Bengal, an old curry shop in Yokosuka, and seeing the night view of Yokohama [Kanagawa Travelogue 47)
創業50年の老舗カレー屋!
神奈川県3日目は、横須賀市で夜を迎えつつあった。猿島という小さな日本軍の要塞だった無人島を見学し、それから記念艦:三笠の中には入れなかったけど外からの見学をして、更には横須賀の街でもディープな雰囲気が残る「ドブ板通り」という商店街を散策していたら、あっという間に暗くなってきていた。
横須賀の街にて
この横須賀では海軍の基地があるという事で、それに町興しも加えた「横須賀海軍カレー」という特別そうなカレーを自治体が後押しをしていた。しかし純粋に海軍カレーという程の雰囲気を持ったカレー屋さんは少なく、実際には普通に食べれるカレーともそこまで大きな違いがあるカレーという訳でもないようだ。なお、横須賀中央駅周辺では何かの祭の影響か、このような屋台が立ち並んでいる光景が見られた。しかし屋台で食べるのはもっと雰囲気がないので、ここはグッと我慢。。
そして横須賀中央駅周辺で見つけたカレー屋さんで、普通にココ壱番屋には入りたくなかったので、こちらの海軍カレーとは一切文字が見えなかった「カリーすなっく・ベンガル」というお店にやって来た。この時点で既に30分以上、周辺のカレー屋さんを探して歩き回っていたが、雰囲気の良さそうな海軍カレーのお店が見つけられなかったので、こちらのお店に入る事にしたのである。
「カリーすなっく・ベンガル」で晩飯!
こちらのお店はカウンター席のみで、空いている適当な席に陣取る。こちらはベンガルのメニュー表だけど、どうやら俗に「海軍カレー」と呼ばれているカレーの類はなさそうで、このお店オリジナルのカレーのようだ。
そしてメニューの中からこの店の鉄板メニューでもありそうな「ジャーマンエッグポーク・カリー」を注文する。こちらのお店は1971年に創業したカレー専門店で、その創業した当時はカレー専門店というお店のジャンルがあまり無かった時代のようだ。
そして待つ事数分で運ばれてきたのが、こちらのお店で名物ともなっている「ジャーマンエッグポーク・カリー」。普通にカレーに目玉焼きとソーセージがトッピングされているという、老舗カレー屋さんならではのオリジナルメニュー。最近増えつつある新しいカレー屋は、インドやネパール地方のシャブシャブでスパイスの効いたカレーが多いけど、こちらのお店は昔ながらの家庭っぽいようで、家庭では味わえないというカレー。
ジャーマンエッグポーク・カリー! 動画
こちらのカレーには保存料は一切含まれていないので、体にも優しい。横須賀市では「カレーの街よこすか」としてよこすか海軍カレーの認定を行って加盟店をアピールしているが、ちなみに何故その「カレーの街よこすか」にこの横須賀でも老舗のカレー屋であるベンガルが加入していなくて、逆にどこにでもある全国チェーンのココ壱番屋が加盟しているのか?
ちょっと調べてみると、この横須賀市が主導している「カレーの街よこすか」という事業に認定されて加盟すると、入会金25,000円と年会費24,000円が発生するのだ。だから海軍カレーとして有名になる前からカレー専門店として営業を続けてきた「ベンガル」にとっては、わざわざそこまでの費用を払ってまで加盟する必要がないという訳なんだろう。
宣伝料代わりに支払ってるダね!
「ジャーマンエッグポーク・カリー」に入っているソーセージはなかなかに大きくて、それなりにボリュームがある。なお、辛さについては調整できるので、甘口が一番いいボクとしては普通の辛さでも充分に食べれた。
こちらが「カリーすなっく・ベンガル」の表に飾られている看板で、インドカレーを連想させるキャラクターデザインとなっている。ただしカレー自体はインドのカレーのようにシャバシャバしている訳でもなく、日本的な美味しいカレーだったのである。
海軍カレーではなかったけど、美味しい横須賀のカレーを味わえたので再び横浜市内に戻る事にする。横須賀から横浜市内までは、電車(京急)で約30分程の移動時間。
横浜のみなとみらい地区にて
そして横浜に戻ってきて、それから再び近代的な建物などが立ち並ぶ”みなとみらい地区”まで移動する。この時点で18時30分頃になっていたので、この周辺に勤務しているサラリーマン達の帰宅ラッシュに巻き込まれてしまう。。
こちらの橋は昨日も見たけど、横浜駅側と下に流れる帷子川を跨ぐ「はまみらいウォーク」という、ニッサン自動車本社ビルを貫通する橋で通路ともなっている。昼間に通った時にはこのようにライトアップされていなかったけど、暗くなってくるとそろそろ寒くなってきた事もあって、よりライトアップが綺麗に見えてくるような気がする。
この奥の真ん中に見えているのはニッサン自動車の本社ビルで、そこの2階フロアを貫通している通路を誰もが通れるというのもなかなかに斬新なデザインだと思う。近代的な副都心を構築する為に行われた再開発事業なので、今までの時代とは異なった斬新的なアイデアが用いられている。
横浜は大都会:東京のすぐ脇にある便利な立地という事もあって、東京都内を覗くと日本全国の市町村で最も人口が多い場所である(約370万人)。大阪人は「大阪が一番や!」といつも思いガチだけど、人口だけでみると大きく横浜市に引き離されていた・・・。
こちらは先程のはまみらいウォークを渡って、そのまま奥へと進める通路で、このようにニッサン自動車本社ビルを貫通しているのが何とも斬新である。しかしこの時間帯には多くのサラリーマン達がゾロゾロと横浜駅に向かって行進をしてくる時間なので、押し寄せる波に抗って進まないといけないサーファーのような気分に思えた。
そしてこの通路の面白いポイントの1つが、このように1階に設置されているニッサン自動車のショールームが見下ろせる事。普段はなかなか自動車会社のショールームに行く事がないだけに、新鮮に感じる。しかし自動車業界はコロナ禍によって自動車向けの半導体が入手困難になり、それにより自動車生産が減速している。また世界的にはEV(電気)自動車にシフトしつつある中で、テスラほどの業界の破壊者を相手に立ち向かえるのかと心配になってしまうが。。
10~20年後にはトヨタも日産も、テスラにボロ負け・・・という世界を推測してます!
そしてニッサン自動車本社ビルを貫通している通路を進んでビルを突き抜けると、このように近代的なビル群がライトアップというか、暗い中でも綺麗に光っているような景色が見えてくる。しかし冷静に考えれば、世界中で限りある資源を有効に使わないといけない時代になっているのに、これだけ無駄に電力を使う必要があるのか思ってしまう。
特に右側の資生堂の建物は、このように全フロアが煌々と光り輝いており、あからさまに電力の無駄遣いをしているだけにしか見えないが。。
こういう無駄を減らさすには、電気代を強烈に上げるのが一番効くよ!
そしてこちらも閉店しているのに、煌々と無駄な照明により電気を消費し続けているように見える「横浜アンパンマンこどもミュージアム」。このアンパンマンミュージアムという建物が全国に5箇所(仙台/横浜/名古屋/神戸/福岡)も造られているが、前まで何故これほどまでにアンパンマンミュージアムという物がこれだけ造られているのかが理解できなかった。
しかし最近弟のまだ小さい娘がこのアンパンマン・シリーズが一番のお気に入りらしく、アンパンマン関係であれば何でも嬉しそうな顔をするのだ。と言う事はこの小さい娘だけではなく、日本全国の小さい子供達の多くがこのアンパンマンに惹かれているのだろう。だからこれだけ”いいお値段”の商品が置かれているアンパンマンミュージアムがどんどん増えて、街中の至る所でこの憎めない顔を見る機会が増えていくという訳だったようだ。
さて今回の神奈川県旅行も明日が最終日で、今日の夜が最後の横浜の夜となるので、その夜景をしっかり目に(・・・と言うよりは写真に)焼き付けておく事に。旅行に行くと夜はお疲れで早めにホテルに入って休みたいという人も多いと思うけど、やっぱり最後の夜ぐらいには夜の景色を楽しみに散策する事も楽しいので、個人的にはオススメである。
そしてみなとみらい地区では今や看板的な存在にもなっている「コスモクロック21」が、散りばめられたLEDライトが色んなパターンで点灯と消灯を繰り返していて、とても華やかであった。ここは横浜ランドマークタワー近くの3つの大きな兄弟高層ビルディングが並ぶ「クイーンズ・スクエア」の広場で、12月が目前という事でこのようにライトアップが綺麗に施されていた。
さっきまで滞在していた横須賀の街では”戦後ジャズ発祥の地”としてジャズ推しの街となっていたけど、この横浜も同様にジャズ推しな都市となっているようだ。
「クイーンズ・スクエア」の2~3階からコスモクロック21が良く見えるスポットを探りながら、チョコチョコと移動を繰り返していく。しかしこのコスモクロック21、実は大阪の海遊館前に設置されている大きな観覧車と、基本同じ物とは全然知らなかったので、わざわざここでじっくり見なくても海遊館前で見れたのであるが。。
このように昼間とはその姿が全然違って見える、この再開発エリアのみなとみらい地区。今から150年程前の時代には、ここに見える人工的な建造物は殆ど無かったハズなのに、人類の技術の進歩が早過ぎて別世界にも思える景色となっている。
横浜は変わり過ぎダよ!
ただコスモクロック21の大観覧車には昨日既に搭乗済なので、またわざわざ900円支払って汚れている窓のゴンドラに乗ってまで、みなとみらい地区の夜景を見たい訳でもない。しかし、せっかくの近代的な横浜の街なので、もう少し夜景を楽しむ為に気ままに散策するとでもしよう。
夜景が綺麗なみなとみらい地区! 動画
近年は地球温暖化防止の為に化石燃料に頼るのをやめる活動が推進されているけど、まだ化石燃料に頼らずに人類が今の生活水準を維持できる程に新しいクリーンエネルギーの技術を構築できていない。そこに追い打ちを掛けるように、コロナ禍で自粛ムードから一気にリア充(※リアル充実)ムードに切り替わった為に、需要がコロナ禍の為に減ったのに合して減産した石油などの料金が一気に高騰してしまった。
またアメリカを初めとする先進国が新型コロナウイルスの影響で経済の急激な落ち込みを懸念して、一気に金融緩和政策を行った。しかしあまりにも過剰な金融緩和を続けてしまった為に株価は狙い通りに高騰したが、アメリカはなんと7%を超えるという歴史的なインフレ率を記録してしまう。
その影響もあって世界中ではコモディティ全般の値段が急騰してしまい、アメリカだけの問題ではなく、その影響はず~~っとインフレなどに影響されなかった日本にも大きく影響を及ぼしている。
有名な商品の値上げでは、小さい子供達向け駄菓子の定番であった「10円のうまい棒」が、商品発売から40年以上で初めての値上げに踏み切った。実はこのうまい棒、値上げを今まで行っていなかったのはこっそりとその商品をスリム化して、値段は据え置きのままという実質値上げを行っていたのだが、それでも高騰する原材料などを吸収できない為に値上げせざるを得ない状況だという事である。
こちらは昨日も前を通った、横浜コスモワールドの横に造られている結婚式場。ただ世界的にインフレになれば日本国内も全ての物の物価が上がっていき、このような結婚式場などの費用ですら上がってしまうかもしれないし、遊園地などの入園料なども値上がりするだろう。
そしてこれらの問題は直ぐに解決する訳ではなく、数年間に渡って長期化すると見られており、コロナ禍によって過剰反応した人類が大きなインフレという新しい問題を作ってしまった事に気付いた2022年になる事だろう。。
インフレで給料が上がっても、それ以上に物価が上がれば相殺されちゃうよ・・・
という事で経済に疎い人からすると目前のコロナ感染者について心配をしているかもしれないけど、視界を広げてコロナ禍の世界を観てみると、そのように50年振りの高インフレ時代を迎えようとしている事実が見えてくる。人類はここ100~200年くらいの間に技術革新のおかげで色んな物を開発してきたけど、私利私欲な人間の欲望が尽きる事が無い為に、自ら窮地に追い込まれていく事になる。。
ただ高インフレになっていくと全てに悪影響という訳でもなく、現物資産を所有している人や会社にはその恩恵が受けられる。だからこの左側に大きなホテルが見えているけど、このアパホテルのようにコロナ禍にまた一段と全国にホテルを展開していって大きな資産を抱えた会社は、このインフレによってその資産価値を更に上げていくのだろうと予測する、横浜の夜だったのである。。
こんな旅はまた次回に続きます!
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