タイランド旅行記:2日目
【個人旅行-2020年1月27~31日:3泊5日旅】
黄金色に輝くお釈迦様
ここはタイの首都バンコクのチャオプラヤー川。奥に見えるワット・アルンの見学を終えて、対岸に向けて渡し船で移動中です。
バンコク市内にて
対岸を出発して4分程で到着します。前の女性が履いている象のデザインが入っている薄い生地のパンツは、仏教徒の国でよく見かけるお洒落なパンツですが、生地が薄いだけにポケットが無いのが難点である。
タイ王国は立憲君主制で、平時には国王は日本と同じように象徴的な存在であるが、政治的な危機があると国王が介入してくるという。
この船着き場辺りにはカフェやレストランもあり、ここからは対岸のワット・アルンを眺めながら食事を楽しめるので人気のスポットでもあるという。
船を降りる人達もその殆どがこれからボクらが向かう場所に行くようだ。
船着き場には仏教関連のお土産物屋さんがあるけど、ご覧のように全然やる気が見えない店員さんなので、全く売れていない感じ。。
こちらのお姉さんも目の前を大勢のお客さんになる可能性がある人達が通っているにも関わらず、目の前のスマホの画面に夢中になっているご様子。。
タイは仏教徒が大多数を占める仏教国なので、当然お土産屋さんにも仏教関連の物ばかり。
ここでもココナッツミルクが売られている露店がある。暑い国なので、こういった物で水分補強をしないといけないのであろう。
こちらの露店にはバーベキューの串と共に、ワニの頭も置かれているように見える・・・本物かな??
こちらには甘そうなマンゴーのジュースなどが置かれている。ケースには氷が山盛りに詰められているので、キンキンに冷えていそうな感じである。
ワット・ポーに入場する
そして道を渡った先にある、こちらの建物がある敷地が有名なワット・ポーである。そしてタイで大人気のタイ古式マッサージを教える初めての大学が設置され、タイマッサージの総本山ともされている。
住所:2 Sanam Chai Rd, Phra Borom Maha Ratchawang, Phra Nakhon, Bangkok 10200
こちらの門から敷地内へと進んで行きます。この中にチケット売り場があります。
こちらでもそうだがタイの寺院では、このような注意点がある。ただそこまで監視しているような感じもなかったけどね。
まずはこちらでチケットを購入します。こちらは200バーツ(約700円)と先程のワット・アルンに比べると4倍の値段です。
120cm以下の子供は入場料は不要みたいだけど、ボクらは両方とも120cm以上あるので、真面目にチケットを買います。。
こちらがワットポーの入場チケットで、左側に付いている水のイラストが描いてある半券は寺院内でミネラルウォーターと引き換えれる券なので捨てないようにしましょう。
まずはこちらの部屋でちょっとした見学をします。こちらには大きな鐘があるけど、今となっては色んな菌が付いてしまう可能性があるので、今後はこういった光景を見れないかもしれませんね。
こちらには僧侶の像に金箔が貼られているが、こんな金箔だらけだと全然有難味を感じない。彼らも金箔を全身に貼られる為に頑張って修業をしてきた訳ではないのだろうが。。
このワット・ポーはバンコクで最も古い寺院とされていて、敷地面積は8万㎡を有する。1831年にラーマ3世の指示により改修され、各方面の知識を集めてタイで最初の大学を設立したという。
こちらの門にも髭を生やした関羽雲長のような像が置かれている。魔除けとか露払い的な役割を持っているハズ。
このワットポーはさっきのワットアルンより入場料が高いだけあって、観光客の姿が多く見られる。バンコク内でも一番の観光場所かもしれない。
寝そべるお釈迦様に面会
ここからは靴を脱いで建物の中に入る必要があります。手前にはビニール袋があって、ここに靴を入れて建物内に持って行きます。そして合わせて帽子も脱ぐ必要があります。
みんな靴を脱ぐ場所では、結構足の臭い匂いがしている・・・。
そんな本堂に入って左を見ると、何とも巨大なお釈迦様が見える。
頭から足の先までは約46mという、巨大なお釈迦様の像。この像が造られたのはこのワットポーが改修された1832年だとか。
巨大なお釈迦様の像を見上げる 動画
このお釈迦様は目を半開きにして、悟りを開いた後に”涅槃(ねはん)”という生死を超えた世界に向かおうとしている様子。ここでいう生死を超えた世界というのは、肉体の死を示している。つまり悟りを開いたお釈迦様が、永遠の眠りにつく寸前の状態である。
この像は表面に金箔が貼られている為に、このように黄金色に輝いている。どれだけの費用がこの像を造るのにかかったのだろうか?黄金色は人々に喜びを与えて、その黄金からの輝きは人々を迷いから救って願いを叶えるという意味があるそうだ。ただ実際には黄金は欲深い人間が振り回される魅力を持った魔性の色でもある。
寝そべっているお釈迦様の像は世界に沢山ありますが、その像が涅槃に入ったか入っていないか(死んだか死んでいないか)を見分けるポイントがあります。それはお釈迦様の足先を見れば判別可能で、このように足先が揃っているとまだ生きている状態で、もしこの足がズレていると涅槃に入った(つまり死んだ)という状態を表すのである。
基本的に頭は北を向き、右手つまり西側を眺めている寝釈迦像。これが由縁で仏教の国では死んだ人を安置する時に、頭を北に向ける”北枕”の起源とされている。
それと今まで全然気にしていなかったけど、「仏滅」はお釈迦様の死んだ日であった。日本のカレンダーにはそういった仏滅とかが書かれているので、知らぬ間に仏教の教えを吸収してしまっているようだ。
ここでは靴を脱ぐだけで、勿論靴下を履いていても特に問題はない。
それにしても大きなお釈迦様の像。先にこの像を造ってから、これが入る本堂を建てたようだがそれでもキツキツな感じに見える。この状態は最後の説法をしている時の姿とされていて、お釈迦様は悟りを開いた後に涅槃に入るまで45年間毎日この姿勢で1時間の説法を行っていたとか。
勿論足も巨大である・・・お釈迦様の足の指は全部同じ長さみたい。ただこれはお釈迦様の身体的な特徴とされる「長指相」で、手足の指が長いという特徴があったようだ。
ワットポーで寝釈迦を眺める 動画
そして寝釈迦像の体に負けず劣らずの力作がこの足の裏。幅5m高さ3mの土踏まずが全くない、完全な偏平足で真珠貝を用いた細工で108の絵が描かれているのです。
世界一巨大な偏平足? 動画
大きな足の裏には古代ヒンズー教であるバラモン教から生まれた真理108個の絵が描かれている。
それにしても体が46mもあるので、当然の如く足も大きい。そしてこの偏平足はこういった細工をする為に加工し易いから偏平足にした訳では無く、「足下安平立相」と呼ばれるお釈迦様の身体的特徴で足の裏全体が地に接する為に安定していると考えられていたのである。それと「足跟広平相」と呼ばれる、足の踵が広く平らであるのも特徴だったようだ。
何故この姿勢で説法をしていたのだろう? でも怠け者がよくしていそうなポーズなのでこれが一番楽な姿勢だったのかもしれない。
寺院には色んな所に門番代わりの像が置かれている。監視カメラでの監視時代である現代なので、どうせなら像の目に監視カメラを入れたら面白いと思うんだけどね。。
みんな嬉しそうに写真を撮っている。ここからだとお釈迦様の全景が撮れるので、観光客が必ず写真を撮る場所である。
そして寝釈迦像の反対側へ回ります。こちらの壁にはお釈迦様のストーリーが沢山描かれているゾーン。
菩提樹の下で悟りを開いたお釈迦様。そんな菩提樹は仏教の国ではとても大事にされている。
去年の海外旅行はキリスト圏が多くて、それなりにキリスト教の勉強をしたけど、今年は日本にも馴染み深い仏教の勉強をする年かもしれない。
そしてこちらにはコインが入った器が20バーツで売られているようだ。
そんなコインを交換した人達は寝釈迦像の裏側に設置されている、このような托鉢にそのコインを入れていきます。この托鉢は108個設置されていて、ここにコインを落とす事により人間の内側に存在する108個の煩悩を捨てていくという儀式のようです。日本でも大晦日に寺で鐘を突く回数は108回で、同じく108の煩悩を取り除くのを目的に行っているのである。
煩悩を落とす人々 動画
こんな旅はまた次回に続きます!
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