タイランド旅行記:2日目
【個人旅行-2020年1月27~31日:3泊5日旅】
バンコクで寺院巡り開始
バンコク市内の西側を流れるチャオプラヤー川でサトーン船着場から渡し船に乗って、まずはワット・アルンへと向かいます。
バンコク市内にて
今回の旅に同行している”バリ島オジサン”はこの時点で62歳だったけど、旅行し始めたきっかけは「老後になってから遊べばいいって言うけど、実際に遊ばずに老後を迎えてもどう遊んでいいのか分からないハズ。だから今から遊んで”遊び方”を覚えておかなくちゃいけないんだよ!」という考えからきているようです。

だからバンバン皆さんも遊びましょう!
確かに遊び方っていうのも答えも教科書もないものだけど、実際に体験して試行錯誤をしていかないと遊び方は見に付かないし上達もしない。よくがむしゃらに働いてきた企業戦士が定年を迎えて、プライベートで特に趣味も無かった為に目の前に仕事が無くなると抜け殻のようになってしまうとか聞いた事がある。
そういう意味ではどんな年齢でも自分が楽しめる生き方を常に模索し、探しておく必要がある。そして自分の知らない海外に出てみると、初見のものが目の前に溢れているので自然と好奇心を刺激される。

そんな刺激があると自分の知らない内に色んな興味が出てくる。
興味が出てくると色んな行動をしようと思う。
色んな行動をすると自然に遊べるようになってくるのである。
ワット・アルン(暁の寺)にて
そして船に乗る事約15分で、ワット・アルン寺院に到着する。正式名称は「ワット・アルン・ラーチャワラーラーム」(Wat Arun Ratchavararam)というアユタヤ時代からあった寺院であるが、19世紀初頭にラーマ2世の指示で増築されてこのような大きな塔が見られるようになった。
(Wat Arun Ratchavararam)
住所:158 Thanon Wang Doem, Wat Arun, Bangkok Yai, Bangkok 10600 タイ
このワット・アルンの代名詞にもなっているのは正面中央に大きな仏塔。これらは19世紀前半に増築されたもの。
この寺院内に入るには、こちらで50バーツ(約170円)のチケットを購入する必要がある。
という事でまずは50バーツを支払い、チケットを購入。このワット・アルンは暗くなると黄色い照明でライトアップされるみたいで、夜の方が綺麗に見えるんだとか。そんな夜の景色がチケットにも印刷されています。
ワット・アルン中央のこの大きい仏塔は2013~2017年に大規模な補修工事を行い、現在のように白く綺麗になったという。

何回かこのワット・アルンを訪れてるけど、いつの時代に建てられたものかというような知識は持ち合わせてません。イエ~~イ!
という感じの”バリ島オジサン”。。
タイは年中暑いので日陰にいた方が涼しくて快適だけど「せっかくタイに来たんだから、この暑い日差しを楽しもう!」っていう感じの男が記念写真を撮る番。
暑い国に来ると服が少なくて済むので、今回の荷物は普段使っているリュックサック1つのみ。
仏塔の中央ぐらいには塔を支える姿をした、沢山の像が並んでいる。しかも両足を踏ん張って支えているのではなく、何と片足を跳ね上げたポーズで支えているのである。。
ワット・アルンには中央に大きな仏塔があり、その四方を囲むように小さめの仏塔が4本立てられている。
仏教国には付き物の三国志時代に活躍した、関羽雲長の像のようなものがその仏塔の正面に置かれている。まるで露払い的な位置に設置されている像。
関羽は非業的な最後を迎えた為に、死後に神格化されて「関聖帝君」などと呼ばれて、現在でも中国や台湾では商売の神様として寺院などで祀られているのである。
右側の像も同じような形をしているけど、さっき見た左側の像に比べるとちょっとガタいがゴツくて、荒々しさがあるようにも見える。という事は同じ劉備玄徳の下で活躍して張飛なのかもしれない。ちなみに関羽ほど現在では有名な神様ではないけど、張飛も一応神格化されているという。
この大仏塔は高さ70m程あるようだけど、今では残念ながら一番上までは登る事ができずに中腹までしか登れない。
この塔は古代インドの世界観の中で中心に位置するとされている「須弥山(しゅみせん)」という山をイメージして造られたものだそうだ。この須弥山には色んな神様が住んでいて、更に悟りを開いて上の世界に向かう神様も居るそうだ。
そんな悟りの途中で天界に近づいた場所が「有頂天」と呼ばれていて、日本人の皆さんにもお馴染みの言葉の語源となっているのである。
古代インドから派生した考えであるけどヒンズー教や仏教にも広がり、「金輪際」や「四天王」などの言葉の語源もこの古代インドの世界観から来ている言葉である。
こちらに彫られている彫刻は半人半鳥像である、ギンナリー(男の場合)もしくはキンリー(女の場合)と呼ばれている。インドから伝わった『ラーマキエン』(Ramakien)という民族叙事詩で、このワット・アルンを増築したラーマ2世が上演用の曲として書いたという。
こちらの像は猿神「モック」と呼ばれていて、山のように大きい体で肌は黄金色に輝いていて正義の味方として鬼神「ヤック」と共に王を守った存在とされている。ちなみに西遊記の孫悟空のモデルとされているらしい。それとこのモックとヤックは似たような感じになっているが、モックは裸足でヤックは靴を履いているのでそれで見分ける事が出来るようだ。
そしてこちらの足を上げて勢いよく踊っているような像は「舞勢像」と呼ばれていて、スコタイ時代に生まれた釈迦の歩く姿した作品。
それにしても補修だけでこんな塔が4年もの歳月を掛けるとは・・・・と思う位に、繊細な表現で描かれた彫刻作品が壁中に飾られているのである。
下からはあまりよく見えなかったけど「モック」の上の段には対になっている鬼神「ヤック」と呼ばれる、日本では「夜叉」という存在で知られている”財宝の神クベーラ(日本では毘沙門天)の部下で、人を喰らう鬼神の一面もあったが体を張って王を守る存在で人気があるという。
そんな大仏塔の階段に腰掛けて女優気取りの女性達。勿論本人は女優気分になっているだろう。。
そんな白い階段から大仏塔を眺める。塔の上には残念ながら上がれないけど、上には3つの頭を持つ象神「エラワン」がいて、その上にヒンズー教の神「インドラ」が君臨している像があるという。このインドラ神は仏教の国では「帝釈天」として知られる存在である。
こうやってバンコクに来て現地の人達が信仰している仏教などを調べていくと、自分の住んでいる日本のルーツがこういったアジア地方からやって来たという事を理解できる。

当時の国王が建てた大きな建築物は、その時代を象徴する様式や装飾などが散りばめられているので、それらを見学するだけでとても勉強になる。
下を見るとやっぱり直射日光が暑いので、日陰に人が集まっている。タイを訪れる観光客は中国人の次に日本人が多いので、結構色んな場所で日本人を見かけた。
ワット・アルンの景色 動画
どこの国でも守り神という存在が居て、それが人々に受け入れられていたのである。
小仏塔も上の方まで細かく彫刻されていて、ここからだと見えない位の小さな彫刻が並んでいるのが見える。
このワット・アルンは大仏塔や小仏塔以外にも本堂など見るべき箇所があるのだが、もうこれらの塔を見ただけでお腹いっぱいになっていた。。
こちらには猿の像があった。地域によっては猿は神様の化身と考えられている場所もあり、そこでは餌が豊富に与えられるので、猿が増殖して仕舞いには人間の街を占拠しかねない事態も起こっているようだ。
こちらには寺院などの注意点が書かれている。半ズボンやタンクトップ、女性は肌を多く露出した服装などはNG。そして仏陀のタトゥーとかを入れている人も、仏陀への信仰がないと判断されてNGのようだ。
さてワット・アルンを見終わった後はまず無料のトイレに向かう。昼食時にビールを飲んだので、トイレは定期的に行っておく必要があるのだ。
そのトイレ周辺はお土産物が売っているコーナーとなっている。仏教の寺院と言えど、ここは観光地なのである。
2017年に終わった大改修工事の後は、白く輝くワット・アルンになったようだ。それ以前はこんなに綺麗では無かったみたい。
ここでもココナッツミルクが売られている。ただ海外ではあまり甘いジュースを飲みたいとは思わないのでパス。。
色んなお土産物が無造作に積まれているお土産店。ごちゃごちゃな感じのお土産店の方が味が出て、雰囲気がある。
こちらには現タイ国王「ラーマ10世(ワチラーロンコーンとも)」の大きな写真が飾られている。彼は4年前に即位し、今は68歳。ちなみにラーマ10世は今までに4回結婚して、その内3回は離婚している。この隣にいるスティダー王妃が去年結婚した、26歳下の4回目の結婚相手である。
ただこのラーマ10世は母親からも「女たらし」と呼ばれる程の人物。そして今回結婚した新しい王妃は元タイ航空のスチュワーデスをしていてその後軍隊に入り、2014年から王室警護の副司令官に任命される(更に2016年には将軍に任命される)。この時点でラーマ10世とスティダー王妃は付き合っていたとされているが、この同時期には結婚こそしていないが事実婚の公式側室だった女性とも関係を持っていたのである。
そしてタイ国王のラーマ10世は王室の資産を国王の意志で自由に使えるように法改正したりと、好き放題の生活をしているようだ。そんな彼の資産は3兆円を超えるとされていて、どんな豪遊を楽しむのか、それでどんなスキャンダルが出てくるのかが楽しみである。
ちなみにタイでは”不敬罪”という罰則があり、王族を誹謗中傷すると捕まるのでこういったスキャンダルはタイ国内では明るみに出ないのである。公式側室だった女性に与えていた”高貴な配偶者”の称号などを2019年10月21日に剥奪し、ある筋からの情報によると、その女性は王宮地下の拷問部屋に監禁されているという。。
前国王は国民から多大な尊敬を集めていたが、残念ながら息子にはそのような力は無さそうな感じ。どの国の指導者も息子にはその能力は引き継げず、お坊ちゃま化してしまう事が多いのである。。
こちらの像は半鳥半人の「ガルーダ」と呼ばれる、インド神話に出てくる光り輝き熱を放つ神鳥である。
渡し船に乗り、対岸へ向かう
そしてお次は対岸にあるワット・ポーへ向かいます。それにはワット・アルンの川沿いにある渡し船を利用します。
この渡し船は対岸までをピストン運航するだけなので、乗船料はたった4バーツ(約15円)。
さっきワット・アルンまで移動してきた船は、昔は対岸のワット・ポー側にしか止まらなくてワット・アルンに来るにはこの渡し船に乗る必要があったみたいだ。
今回のタイ旅行も全然現地に何があるかとか前調べしていなかったので、”バリ島オジサン”が「ワット・アルンにまず行って、その後対岸にあるワット・ポーに行くよ!」と言われても全然ピンと来ていなかった。。
さてワット・アルンを後にします。タイはベトナム以上に白人をよく見かける。タイはベトナム戦争での心労を癒すために、多くのアメリカ人兵士が送り込まれたのでその名残かもしれない。
ただ日中の日差しはとても強いバンコク。これだけ暑い場所では帽子やサングラスなどは必需品である。
こんな旅はまた次回に続きます!
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