神奈川県&東京旅(2022年12月中旬)-62
訪問:2022年12月中旬(2泊3日)
日本の伝統!
まだまだ続く、”エースカバン”で有名なエース社の東京本社に内設されている「世界のカバン博物館」の見学。
カバンの見学!
こちらはベトナムで作られた、運送時に荷物を結束する”プラスチック紐”を使った「プラカゴバッグ」というアイデア商品。
PP結束バンドから、こんな可愛いカバンが作れるなんて革命的ね~♪
こちらは旅行カバンに、世界各地で宿泊したホテルのシールを貼り付けて、その思い出を残した一品。
今でも大きな旅行スーツケースに、現地で入手した面白いシールを貼っている人を見かけるけど、これほどレトロな品になるまで古くなると、それだけで”味”が出てくる品に変化するようだ。
想い出は色褪せないぜい!
こちらは明治時代に入ってから日本人の文化が大きく変化し、女性用の手提げカバンとして人気を博していった「千代田袋」。
そんな千代田袋の元になったのが明治時代に流行する事になった「信玄袋」という巾着袋で、その信玄袋の底に籠を付けた物まで作られ、それが『籠信玄』として大流行したという。
武田信玄も使っていたのかな?!
こちらは植物の”藤”の茎を乾燥させて加工した「籐バスケット」で、大正時代に信玄袋からシェアを奪って大流行したというカバン。
大正時代は”ハイカラ”なデザインが受けたぜい!
こちらはゴブラン織を使った「合財袋(がっさいぶくろ)」で、開け口付近にはワニ革も使われていた、大正時代に作られた高級品。
こちらは戦時下中の日本で作られた、何と”ウナギの革”を使った書類入れ。
戦時下中の日本は戦争優先の為に馬や牛の革が統制品で使えなかった為に、その代替え品としてウナギや鮭の革などを使わざるを得なかったようだ。
日本人はウナギの革まで愛すぜい!
こちらは日本伝統の物入れである「柳行李(やなぎごり)」で、コリヤナギ(行李柳)の皮を乾燥させて作った物。
江戸時代を思い出す一品だぜい!
明治時代になると、牛革の持ち手やカラフルな装飾を施した柳行李がパリ万博に出展されて人気を博し、海外向けに多く販売される程に売れて、職人も増えていった。
しかし、昭和時代に入ると合成皮革や新しい素材のカバンが増えていき、全盛期を誇った柳行李も現在では殆ど職人がいない時代になってしまっているという。。
インバウンドの現代に、再び陽の目が当たるといいタマね!
こちらは水牛革で作られた「合財鞄」で、東南アジアから輸入された水牛革を使って、昭和3年頃に製作された一品。
こちらの革小物は、さっきのウナギ革だけでも驚きだったのに、なんと”アナゴ(穴子)の革”で作られている。
すぐ破れそうに見えるけどね・・・
こちらは”鮭革”を使った革小物だが、上のアナゴ革に比べると、丈夫で優れた革としてアイヌ人も古くから活用していたという。
こちらは明治20年頃に日本で作られた「ワニ革の手提げ丸型鞄」で、日本人が西洋から入ってきたカバンを模倣して作りだした”日本式西洋カバン”初期頃の作品。
明治14年に上野で開催された内国勧業博覧会向けに作った手提げ丸型鞄と、同型の品だという。
こちらは明治時代の日本で作られた、牛革のトランクケース。
このトランクケースは長年所有者に使われてきて、商談で日本全国を巡る際に毎回持って行っていた品で、修理を重ねて長く愛されてきた一品。
昔は何でも修理して、長く使っていたぜい!
こちらは日本が戦時中に軍隊に配布した「図嚢」で、これらの軍事関連品用に牛革などが優先して回された為に、国民は仕方なく先程見てきたように「ウナギ革」や「鮭革」や「アナゴ革」を使わざるを得ない時代だったようだ。
こちらは明治時代になって、西洋文明に憧れた日本人が西洋礼服を真似て被り出したシルクハットを入れる専用ケース。
シルクハットなど被った事の無い人間からすると気にならないけど、シルクハットも被らない時は型崩れしないように、このような専用ケースを出張時には必ず携帯していたという。
紳士は身嗜みに最も気を遣うぜい!
こちらは大正14年頃に職人の手縫いで作られた、当時陸軍の高級将校が使っていたという儀礼服を入れる「服入れカバン」。
軍人が着る礼服はシワなど入っていると言語道断なので、持ち運ぶ際のカバンもしっかりしたカバンを使っていたようだ。
こちらは大正時代に使われた、木板と厚紙にワニ革を貼り付けて作ったトランクケース。
このカバンを使っていたのは、江戸時代から続く繊維関係商社「モリリン株式会社」の代表を務めていた人間で、シベリア鉄道経由でロシア視察に行った際に使われたという。
「森林商店」から「モリリン」と名前を変えたぜい!
「モリリン」って、ちょっと発音しにくくない?!(笑)
こちらもシルクハットケースで、このように内部はシルクハットの形にくり抜かれており、ちょっと無駄な空間が広いようにも思える形になっている。。
ちなみにシルクハットの素材には元々は「ビーバー」の毛が使われていたが、乱獲でビーバーの数が減って絶滅危惧種になってしまい、その代替えとしてシルクが使われていくようになったという。
ビーバーの数が減らなかったら、「ビーバーハット」って呼ばれていたハズ!(笑)
こんな旅はまた次回に続きます!
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2022年12月中旬に『どこかでマイル』を使って訪れた、2泊3日の神奈川県&東京旅です。