神奈川旅行記2020年秋-㊱
旅行期間:2020年11月24日~27日(3泊4日)
(The brand new Awa Saiki Lighthouse in Jōgashima Park and the cats that ignore it… [Kanagawa Travelogue 36])
尖がった灯台とニャン!
この灯台は神奈川県三浦半島の先端にある城ヶ島という小さな島の、東側にある公園内に造られている「安房埼灯台(2代目)」という2020年3月に稼働したばかりの新しい灯台。よく見る灯台の形とは違って、先端が尖がっていたりするデザインは一般公募で選ばれたアイデアが採用された為にそういった形になっていたのだった。
城ヶ島公園にて
新しく建てられた安房埼灯台は初代に比べると、高さが5mも増えた16mになっているそうだ。それに初代はこの岬の先端の低い場所に造られていたが、この新しい灯台は手前の高台の上に造られているので、余計に先代と比べると高い場所から光を照らしているように見える事だろう。
それとこの2代目:安房埼灯台は一般公募のデザインを基に造られているが、ここ三浦半島の名物でもある「三浦大根」にもなぞらえたデザインになっているようだ。
どうりで下が緑色に塗られている訳ダ!
初代の安房埼灯台は1962年に地元の人達の陳情によって建造された物だが、低い場所にあった為に台風などが接近した時には波を被って、近くから敷いている電気ケーブルが切れてしまう事が度々起きていたという。それもあってか、2020年3月にこの公園内に場所を移して新しく灯台が建てられる事になる。
こちらには安房埼灯台を新設する際に寄せられたデザイン案の説明が描かれていて、今のデザインには採用されなかったけど、入賞した別のデザイン画を見る事が出来る。ただこの図案で入賞などに採用されている人はみんな女性ばかりで、男好みの格好いいデザインよりも、女性向けの可愛らしい雰囲気の灯台を造りたかったのかもしれない。
これからの時代は、弱い男は淘汰されていくわ!
淘汰されないように頑張ります!!
その灯台の近くには「第1展望台」が造られているので、そこに登って景色を眺めてみる事にする。
第1展望台からの眺め!
このように第1展望台に登ると、さっきまでは目の前に大きくそびえていた安房埼灯台が小さく見えて、この城ヶ島からの一風景にしか感じなくなる。ここでは安房埼灯台に注視するというよりも、その安房埼灯台を視界に含めて奥に見える三浦半島などの景色を楽しむ場所のようだ。
奥には三浦半島側と城ヶ島を繋ぐ唯一の橋「城ヶ島大橋」も見えている。今回の神奈川県旅ではレンタカーは一切借りずに電車とバスでの移動だが、もしこの橋が少し前まで有料とか、この城ヶ島内の駐車場が有料だと知っていたら、ここに来ることはなかったかもしれない。
この城ヶ島東部の海岸線にも、海蝕された岩肌が見られる。この岩の形状を見ていると、断層が島の東西に向かって走っているようで、波が打ち寄せる南北側ではなくて、断層の走る東西側に岩の筋が入っているのが見える。
展望台からの景色! 動画
今まではこの看板に書かれているように、船と一口にいっても沢山の種類に分かれている事すら知らなかった。最近株取引に手を出し始めてから輸送船会社と言っても色んな種類の船があって、「バルク(bulk carrier)」はバラ積み専用貨物船の事で、コンテナ貨物船とはまた違った業界になるようだ。
バラ積みのバルク船は、小麦や鉄鉱石などコンテナに入れない物を運ぶんやけ!
城ヶ島公園の景色をじっくり堪能した後は、そろそろ昼の時間が近づいてきたという事もあって、城ヶ島大橋を渡って三崎港の方まで向かう事にする。
このように広々とした城ヶ島公園は、温暖な時期にはそれなりに多くの観光客が遊びに来る場所ともなっていて、不定期のイベントなどが行われる時にはこの景色が考えられない位に多くの人が押し掛けるそうだ。
何も考えずにこのような景色を見ていると分からないけど、城ヶ島では海から吹き付ける強い風の影響で大きな木は育たずに、ある程度の高さの木はあってもこのように太平洋からの風を受けて、風が流れる方向にお辞儀してしまっているのだ。
そして公園を出て、先程数匹の猫を見かけた駐車場に戻って来る。するとさっきは見かけなかった茶虎の猫ちゃんを発見する。ただこの辺りに居る猫ちゃん達は、みんな愛想が良くないのでこの子もあまり期待できそうにはないが・・・。
そして近づいてみると案の定、そそくさと逃げ出す茶虎の猫ちゃん。餌を持っている人間は嫌々相手するのかもしれないが、エサを持っていない人間は全く相手にする素振りすら見せないのである。。
駐車場に居た茶虎の猫ちゃん! 動画
こちらはさっき駐車場に入ってきた時にも見た2匹の猫ちゃんが、この車の下でも仲良しな感じで寝ていた。天敵がいないように思える城ヶ島だけど、トンビのような鷹みたいな鳥が空高くを飛んでいるので、生まれたばかりの子猫とかは狙われるのかもしれないな。
車の下にのんびりする猫ちゃん! 動画
公園から城ヶ島大橋へ向かう!
この城ヶ島内を移動する公共交通機関は京浜バスのみであるが、城ヶ島内から三崎港までは橋を渡れば移動する事が出来るので、公園から歩きで向かう事にする。
こちらの高架は城ヶ島大橋の道路であるが、城ヶ島大橋の歩道に上がる階段はこの付近にはなく、島のもう少し北側に設置されているので、もうしばらく歩く必要がある。
その高架を潜り抜けると、こちらの「城ヶ島公園第2駐車場」が造られているのが見える。そしてこの駐車場も勿論有料となっているが、利用するなら駐車場の「1DAYパス」を使えば、その1日間は好きにどの駐車場にも停め放題になるようだ。
有料の駐車場だけあって、ここにはトイレも設置されている。この城ヶ島には思った以上に要所にトイレが設置されていたので、急にトイレに行きたくなってきた時には優しい島でもある。
この駐車場脇にもこちらの猫ちゃんを発見したが、残念ながらあっという間に逃げられてしまう。この辺りに住み着いているという事は公園近くの城ヶ島公園第1駐車場に居た猫ちゃん達とは気が合わず、群れて生きたがらない猫ちゃんだったのかもしれない。
こちらが1960年に開通した城ヶ島大橋であるが、それまでこの城ヶ島と対岸の三崎港のある三浦半島までの唯一の移動手段は、渡し船だけだったそうだ。それまでは島までの距離が短い事もあって、渡し船に頼っていたのである。
こちらには「白秋碑苑」と文字が彫られた石碑が見えるが、詩人の北原白秋が1910年に城ヶ島を初めて訪れて気に入り、近くに少し住んでいた事もあったそうだ。そして城ヶ島にゆかりのある北原白秋が作った歌『城ヶ島の雨』の影響で、全国的にも知られるようになったという。ちなみにこの少し先にいった海岸付近に北原白秋の記念館が造られているようだ。
『城ヶ島の雨』–歌:美空ひばり 【動画】
『城ヶ島の雨』–歌:森繁久彌 【動画】
北原白秋が作詞した『城ヶ島の雨』は、美空ひばりや森繁久彌以外にも多くの歌手に歌われる人気曲のようです。
「城ヶ島の~磯に~~♪」
三崎港で食べれるマグロ料理しかこの時は頭に無かったので、北原白秋の記念館には寄らずに城ヶ島大橋の階段に向かって進んで行く。この橋に向かう階段なども観光客には無用な物かと思っていたけど、城ヶ島までバスでやって来た同じような観光客も三崎港に行くのにこの橋を利用している姿が見られた。
だいたい、みんな同じ事を考えているのダよ!
城ヶ島のバス停から三崎口まで向かう京急バスは、だいたい1時間に2本のペースで運行している。ちなみに15時台は1時間に3本、16時台には1時間に4本と出ているが、島に滞在している観光客が帰りそうな時間帯の本数を増やしているように思える。
予備知識のない人が城ヶ島に来たら、「小さな島に2つ灯台があるだけの島」にしか思えないかもしれない。しかも車で来たら、島内の駐車場に車を停めるだけで450円も払わないといけない場所という事で、あまりいい印象を持たずに帰ってしまう人が多いかもしれない。
だから何回も駐車場が有料って言わなくても・・・利用すらしてないのに。
こちらの先に見えてきたのが、さっきから下で見ていた城ヶ島大橋。1960年に開通した全長575mの鉄鋼の橋で、渡し船以外では三浦半島側と繋がっている唯一の陸路となっている。なお橋の道路幅は交互1車線ずつの7mの車線があり、左右に1.8m幅ずつの歩道が設けられている。
その橋の手前には、こちらの少女と海鵜が台に仲良く腰掛けているような像が設置されていた。
しかしこの像も見方を変えると
少女「今日も魚を獲れなかったのね!(怒)」
海鵜「ゴメン・・・役立たずのボクで・・・」
少女「いいのよ、次も獲れなかったら自分が食べられる事になるから」
海鵜「・・・・次は死ぬ気で頑張ります!!」
というやり取りをしているように妄想しました!
こちらの像は小林清彦という人が製作した、『島の娘』というタイトルだった。
『海鵜を脅す少女』じゃないんだね!
そんな恐ろしい少女像なんて、作る人いないよ!
という事でこれから全長575mの城ヶ島大橋を渡って、三崎の町に向かってマグロの刺身を探しに行く事にします。
こんな旅はまた次回に続きます!
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