鎌倉で「アジサイの寺」としても有名な長谷寺境内で、牡蠣の貝殻に祈りを籠める【神奈川旅行記⑩】

神奈川旅行記2020年秋-⑩

 旅行期間:2020年11月24日~27日(3泊4日)
(Prayers in oyster shells in the precincts of Hase Temple, famous as the “Temple of Hydrangeas” in Kamakura. [Kanagawa Travelogue 10])

牡蠣の貝殻の長谷寺?

ここは神奈川県鎌倉市にある、”日本2大長谷寺”とも呼ぶべき鎌倉の長谷寺である。日本全国では200箇所を超える長谷寺が存在しているようだが、その中でも奈良にある長谷寺とこの鎌倉の長谷寺は、8世紀に徳道上人という僧が作った大きな木造の観音像が安置している寺でもある。

 

 

 

長谷寺の境内にて

神奈川県の鎌倉市は鎌倉時代に幕府が置かれて発展した場所であるが、現代ではその昔ながらの景観を維持する為に鎌倉市では”風致地区”としてその景観を守る対策が行われている。その為に大きな高層マンションや派手な外観をした建物などが見られず、このように高台からは湘南の海が見える景観が守られている。

 

そんな長谷寺の境内に佇んでいた双眼鏡クンを発見する。日本全国の観光地で見かける双眼鏡クンだけど、その設置されている土地柄を受けて、顔つきも若干異なっているようにも思えるのは気のせいだろうか?!

朋ちゃん
朋ちゃん

完全に気のせいだよ~!(笑)

 

そして仏教寺には付き物の、こちらの「仏足石」も置かれている。こちらの仏足石は比較的簡単な足の裏の彫刻となっていたけど、タイの寺院で見た仏像の足の裏の彫刻がとても細かく刻まれていたのを思い出す。

 

鎌大仏君
鎌大仏君

偏平足ってのも、楽じゃないんダけどね・・・

 

鎌倉幕府の将軍だった源頼朝とかの時代は、今みたいに科学が発展していた時代ではないので、怨霊などから身を護る手段として、このような仏像などに頼った為に鎌倉には多くの仏教寺院が造られたようだ。21世紀の現代は神様の存在を信じない人が増えているけど、この頃は神にすがる事は当然の事だったのだろう。

鎌大仏君
鎌大仏君

そうじゃなかったら、オレみたいな大きな像なんか作らんよ!

 

展望散策路を進む!

さっき境内案内図をチラっと見た時に、まだ上まで登れるように描かれていたけど、この「展望散策路」を登っていけば行けるようだ。ここでもそれなりに展望が良いけど、周辺の住宅の屋根が微妙に視界に入るので、そこまで景観が良い場所にも思えない。

 

そんな展望散策路は勿論階段を登るしか方法がない。ボクにとっては階段を登る事は全く抵抗が無いけど、年配の方々はこのような階段を目にすると嫌気が差す人も多いようだが。

オカン
オカン

登る価値がある階段やったら、頑張って登るけどね・・・

 

その展望散策路の道中には、このような蓮の花の上に鎮座する千手観音像なども見られる。沢山付いている手毎に色んな物を握っているのが見えるけど、斧は何をする為に握っていたのかな?!

 

この長谷寺は2000本以上のアジサイが植えられているのが有名だというが、アジサイの花が綺麗に咲くのは5~7月頃なので、ここを訪れた11月下旬にはその綺麗な花が咲いている光景は見られない。

 

とりあえず階段を上に登っていくと、そこそこに高い場所から周辺の景色が見えるようになってきたけど、このようにこの辺りから見える物と言っても、周辺に住む人の家ばかりで大した景色が期待できそうな雰囲気は感じない・・・。

 

こちらには五重の塔に彫刻された石もあったけど、だからといって何だという程に印象が残る物でもなかったような気がする。アジサイが咲き誇る時期だったら、その隙間にあるこの五重の塔と一緒に写真を撮るのにいいのだろうが。。

 

ここがその展望散策路を登っていった先の高台にあった「水子塚」という石碑や仏像などが見られた場所だけど、確かにさっきよりは高い場所だけど、そこまで感動する程の景色は待ち受けていなかった・・・。

ブッダ君
ブッダ君

心の眼で見る事も大事じゃ!

 

この鎌倉周辺ではこのような竹林などを見かけると、その風情を感じるように思える。竹は昔から人類にとっては住居などを作る際に必要な物だったが、近代化と共に建築材料としては使われなくなっていき、管理されずに放置されてしまう竹林が増加していっている。

小さい頃に美味しんぼで読んだ話を思い出します!

 

寺や神社も収入が無いと経営が成り立たないので、今では至る場所でこのような祈りを書き込む祈願物やおみくじなどが工夫されて販売されている。神社などは「宗教法人法」によって収入が非課税になる場合が多いが、そもそも収入がある程度ないと神社も経営が出来ずに破綻してしまう。

知り合いの坊さんもコロナで仕事が激減して大変だそうな。。

 

この鎌倉の地は年配の方々にとっては定番の修学旅行観光地として記憶に残っているだろうが、ボクの時代には修学旅行地としてはそこまで人気の場所ではなかったと思う。ボクが学生の頃に行ったハズの修学旅行は九州の阿蘇山が少し記憶にあるけど、大人になる前に鎌倉に来ていてもその魅力を受け止める力が無かったので、殆ど記憶に残らないだっただろうが。。

 

 

長谷寺境内の景色! 動画

 

 

ここ長谷寺では1264年頃に作られたとされる梵鐘が国の重要文化財に指定されているけど、その約700年前に作られた鐘は野外には設置されていなくて、境内にある有料の観音ミュージアム内で保存されている。

 

 

かきがら稲荷にて

そして境内にここを訪れる若い女子達に人気がありそうな一画を発見する。その入口の鳥居には「かきがら稲荷」と書かれた文字が見え、稲荷神社のように鳥居が赤く塗られているのが特徴的である。

 

その赤い鳥居をくぐり抜けて壁際に近づくと、このように牡蠣の貝殻の内側に絵馬のように人々の願いが書き込まれて、吊るされているのが見えてくる。この長谷寺では関西から漂着したという十一面観音像に牡蠣が付着していたという伝承が伝わっているらしく、それにあやかった独特の絵馬として祀られているようだ。

 

勿論この牡蠣殻の絵馬は無料ではなく、こちらで300円で販売されている。牡蠣の貝殻に穴を空けて、そこにカラー色の紐を通して結んだ物が300円。貝殻を上手く再利用して、ついでに少々の浄財稼ぎといった感じなのだろうか?!

 

こちらはセルフ販売方式となっていて、良心が試される場所ともなっていた。ボクは神社や寺ではこういった願掛けの類は一切利用しないので良心を試される事もないのだが、何人に1人かはお金を入れずに盗る人も居そうな・・・。

鎌大仏君
鎌大仏君

そんな奴は天罰が下るんダ!

 

このような絵馬は自分の願いを書くと叶うと信じている人が書く物なので、当然飾られている絵馬には人々の欲望が溢れかえっている光景となっている。しかし、ボクからすると絵馬は書く物ではなくて見る物だと思っていて、人々の欲望が具現化されているのを楽しむ物となっている。

この「世界平和」と「宝くじ当たる」と一緒に書いているのが面白い!

 

大きな木造の仏像が海を流れて神奈川県付近に漂着したという話もまともに信じてはいないけど、そんな仏像に付着してのはフジツボ位だったら分かるけど、牡蠣が付着していたという話はちょっと現実味がないような・・・。

 

鳥居に稲荷神社と文字があったので、近くに稲荷大明神も祀られているのが見える。せっかくなら牡蠣の神様を祀っていて欲しかったけど、残念ながら牡蠣の神様は祀られていなかったのである。。

 

 

長谷寺の庭園にて

長谷寺境内にはこのように水が循環している庭園が造られているので、意外と爽やかな雰囲気となっている。マイナスイオンが発生している影響というのは人体には全く影響がないかもしれないけど、生き物に必要な水が目の前にあるという安堵感から、人類は知らず知らずにリラックスできるのかもしれない。

 

こちらはそんな池の一部を通れるコーナーも用意されている。この長谷寺では境内に多くの植物が植えられているけど、このように池の周辺もキチンと手入れされていて、参拝者を楽しませるように造られている様子も見られる。

 

 

長谷寺の池周辺の景観! 動画

 

 

そしてこの池の中に設置されていた足場の岩周辺には、このように「睡蓮」がその説明板と共に浮かんでいる光景も見られる。ここでわざわざ睡蓮と書かれていなくても、日本人であれば睡蓮の葉っぱぐらいその形を見れば理解できると思うが。。

 

池にはこのような小さな滝も造られていて、気持ちいい雰囲気が漂う場所となっている。無機質にホースから水が流れ出てくるよりも、このような小さな滝を伝って水が流れ落ちて来る方が何倍も風情を感じる。

 

こちらの立派な松の盆栽みたいな木が立ち並ぶ先にあったのは、写経道場の出来る「書院」。この中庭は綺麗に管理されている枯山水庭園があるのだが、そこまで興味が無かったので見ずに去ってしまった。ちなみにこの書院は2013年に建物がリニューアルされているので、椅子に座って写経が出来る場所となっているようだ。

 

そして長谷寺の境内で南東の端っこ付近に洞窟があるという事だったので、その方向へと向かう。するとこのような小さな鳥居が洞窟の前に作られていて、その洞窟に進んで行く人達の姿もあったので、その後を追って洞窟へと入っていく事にしたのである。

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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