高知県旅行記2021年3月-10
旅行期間:2021年3月某日(2泊3日旅)
青い海!
高知県内でも南西端に位置する土佐清水市で、ジョン万次郎資料館と万次郎生家を見学してから、更に南西の方に進んで足摺岬を目指します。海沿いの道を通りながら足摺岬の先端を目指していたら、展望台のような場所があったので、ちょっと寄り道する事にしてみた。
臼碆(うすばえ)展望台にて
ここは「臼碆(うすばえ)展望台」という名前が付けられている場所で、この先にある岬の岩場が「臼」のような形をしていて、そこを黒潮が流れて渦巻くように見える事から、”臼碆(うすばえ)”という名前が付けられたそうな。
これから足摺岬の先端まで行く訳だが、冷静に考えれば足摺岬まで行くと周囲が海だらけの景色を見るだけなので、わざわざここでも海を見る必要もないように思える。しかし適当に旅をしていると、「展望台」と名付けられている場所には何か特別な物が見られるという期待を持ってしまうので、ついつい寄り道してしまうのである。
この先には展望台と共に、周囲には「臼碆竜宮神社の祠」と「臼碆埼灯台」もある。先の方にある展望台までは、コンクリート舗装されてはいないけど、一応道らしき道が整備されているので、特に迷子になったり歩きにくいという訳でもない。
このようなあまり人が来ない、しかも四国の中でも端の展望台までの道など、あまり道を整備する予算はない。だけど、特に歩きにくい訳でもなく、このように階段も造られているので、足が不自由な人でなければそこまで問題もなさそうに思えた道。
先を進んで行くと、”展望台”らしき開けた岩場が見えてきた。この「臼碆展望台」は人工的な展望台の建物は見当たらず、このような自然っぽい岩場が展望台となっていたようだ。
そして岩場の1つには、このように何かの信仰心が表れているように石が積まれている光景を目にする。これを積んだ人が信仰心を持って石を積んだのか? それともただ石を積みたかっただけなのか?
小さい頃に積み木で遊んだ名残りぜよ!
そして目の前には「土佐湾」とも呼ばれる太平洋が広がっている。この辺りは黒潮の海流が通っている事もあって昔から魚が豊富に獲れた場所で、かつてジョン万次郎もこの周辺で漁船に乗り込んで漁をしていただろう。しかし昔の漁師というのも結構危険な仕事で、ちょっと天候が悪くなった時に判断が遅れると、遠洋まで流されて命を失う事も多かったようだ。
この辺りは既に「足摺半島」になっているので、この辺りに来ただけでも「足摺岬」に来た事にはなるハズ。しかし、人々は岬の先端に行きたくなる習性があるので、ここからの景色を見ただけで帰る人は恐らく殆どいないだろうが。
「鵜の岬展望台」にも立ち寄る!
そして臼碆展望台を後にして車を走らせていると、数分後にまた展望台らしき場所があったので、また寄り道をする事に。こちらは「鵜の岬(うのみさき)展望台」という、名前の通り”鵜”が多く生息していた名残の場所だろう。
住所:高知県土佐清水市松尾
この「鵜の岬展望台」入口付近からは、先程立ち寄った「臼碆展望台」のあった岬も見えている。さっき寄り道をしていなかったら単なる岬の景色にしか思えないけど、実際に先程立ち寄った場所だけに感慨深く思える。
そして駐車場から「鵜の岬展望台」まで向かう道も、なかなかにワイルドな道が用意されている。このような自然溢れるような地域では、コンクリート舗装されている道だとその自然っぽい雰囲気が消えるが、このような木々が生い茂る中を進む道の方が楽しくなってくる。
そろそろ足摺岬の先端が近づいて見えてくる。四国の中でも特に不便で端っこにある足摺岬だけど、温泉の源泉があったりで観光地として昔から人気がある場所のようだ。
そして駐車場から海の方に進んで行くと、先程の展望台とは違って、「鵜の岬展望台」の建造物が見えてくる。屋根が付いた円形の展望台の建物となっていて、シンプルな展望台だった。
太平洋から吹き付けてくる風が、心地よく吹き抜けていく構造になっている展望台。今日は天気が良かったので、このような大海原を眺めるには、うってつけの天気でもあった。天気が悪い時に眺める海原と、このように天気が良い時に眺める景色とでは雲泥の差がある。
鵜の岬展望台からの景観! 動画
日本という国は周囲360度を海で囲まれている国なので、このような海岸の景色はどこでも見られるものであるが、こうやって改めて目の前で眺めると素晴らしい景色だという事を再認識する瞬間でもある。
展望台には下の段もあったけど、特にこれという物は見当たらず。一段下からも太平洋を眺めたい人向けに、造られているような場所だった。
このような大海原に黒潮が海流していて、大きな海の中でも命の流れが造られている。土佐でも昔から人気の鰹も、この黒潮の流れに大きく導かれて、大きな海の中を周遊している。そういう意味では高知県の宝物は、黒潮が流れる土佐湾(太平洋)に面している事だろうと思う。
左側には海に突き出た岬が見えていて、この先端部分が足摺岬の先端となっている。普段は釣りをしている人も多いようだけど、この時はあまり見かけなかったが。
そしてこの展望台で嬉しそうに、足摺岬先端部分を指さすオカン。
こちらに見えますのが、足摺岬の先端でございます~♪
このように展望台まで通じる道も、それなりに整備されているので、特に足元に不安は感じない。ただ道から崖の方に転落すると怪我をする可能性があるので、調子に乗って整備されていない場所を歩くのは避けた方が良さそうだ。
「足摺温泉郷」にて
それから再び車に乗って足摺岬の先端の方に進んで行くと、このようにホテルや旅館が道沿いに立ち並ぶ「足摺温泉郷」が見えてくる。何もないような岬の先端だと思っていたけど、1200年前頃に空海がやって来た時に温泉に浸かって体を癒したのが起源とされているようだ。
そして足摺岬の先端まで車で一気に向かうのもちょっと味気なく思えたので、この辺りの駐車場に車を停めて歩いて先端まで向かう事にした。その際に車道脇ではなく、海沿いに造られていた「足摺遊歩道」なる道があったので、そこを進んで行く事にした。
高知県は東西に広いので今回はレンタカーで巡ったけど、やっぱりその旅行先の土地を満喫する為には、知らない土地を歩くという行為がとても大事である。だから移動には車を使っても、その土地の散策をする際はなるべく歩く時間を作る必要がある。
私は歩きより、楽な方がいいんですが・・・
ボクは10年程前に通称”エコノミークラス症候群”という、足の血管内に血栓が出来る症状になった事があるので、長距離を運転したりして体が長時間動かされずに固定されていた時には、その後に体をほぐすように体を動かす事を心掛けるようにしている。
”エコノミークラス症候群”から血管内(足)に血栓(血が固まった物)が出来ると、その足に血流が溜まって細胞内に行き場を無くした血液が染み出て行って足がムクむようになる。そしてそれだけでは命に別状はないけど、その血管内に出来た血の塊の破片が剥がれて、血液の流れに乗って肺や脳の毛細血管まで流れて行って、その先で毛細血管を詰まらすと深刻な状態に陥る。
ボクの場合は肺まで血の塊が到達していたけど、幸いながら小さな破片だけだったので肺の毛細血管を詰まらす前に入院して応急処置を受けた。しかし手遅れになってしまうと、命を落とす可能性がある症状だったので、3週間もベッドの上で軟禁されてしまった。
病気になった後ではなく、なる前から定期的に医者通いを勧めるぜよ!
この遊歩道は流石に先程訪れた展望台に比べれば観光客が多い場所でもあるからか、このようにコンクリート舗装された道となっていた。
ここから足摺岬の展望台までは、約1.4kmの道のり。歩いて散策するにはちょうど良い距離である。なお、こちらの道は『四国のみち』という全長約1500kmの長距離自然歩道に指定されている道のようだ。
徳島県の鳴門市を起点として、四国をグルっと一周して再び徳島県に戻ってくる長距離自然歩道のようだ。なお”四国のみち踏破記念制度”というのがあって、四国それぞれの県内ルートを走破すると「県内コースの踏破認定証」が貰えて、更に四国4つのルートを走破すると「四国全コースの踏破認定証」が貰えるようだ。
そんなん、欲しいとも思えんわ・・・というか歩けない・・・
そして階段を降りていくと、砂浜のような場所が見えてくる。車で足摺岬の先端まで向かうと、このような景色は楽しめないが、歩いて移動しているのでこういった光景を目にする事が出来るのである。
こんな旅はまた次回に続きます!
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