高知県旅行記2021年3月-42
旅行期間:2021年3月某日(2泊3日旅)
土佐名物のゴクゴク!
無料で館内に入れる割りに、思った以上に見応えのある「海洋堂スペースファクトリーなんこく」。ソフビ人形の制作過程の説明やサンプルなどを見て勉強した後は、2階で海洋堂が作ったガチャガチャ向けの人形などを見て楽しみます。
「海洋堂スペースファクトリーなんこく」見学!
こちらにはスウェーデン出身の「インガ・リサ・ラーソン(Inga Lisa Larson)」という、世界的な陶芸家&デザイナーのデザインとなっているガチャガチャだ。
リサ・ラーソンは芸術大学を卒業後にスウェーデンの陶芸メーカーに就職し、その高いデザイン性の才能を発揮し活躍する。そして後に独立し、このような可愛らしくもある、独創的なデザインの陶器などを生み出している女性だ。
このような小さめのソフビ人形は、4~6種類のシリーズとなっていて、ファンからすれば6種類ともコンプリートしたくなる。ただソフビ人形も家の中で飾っていると、毎日触る訳でもないので、気が付けば埃を被った状態に陥り易い。なので、百円均一ショップで売っている、このようなクリアケースに入れて展示すると埃を掃除するのが楽なのである。
こちらも同じくリサ・ラーソンの『ミニチュア・ファブリカ』という5種類のシリーズ。陶芸の芸術家というと今までは”一点もの作品”しか生み出せなかったが、今ではその一点もの作品から、このようにソフビ人形やそのデザインを使った関連商品までが造られる時代で、芸術家もヒット作を生み出せば一獲千金も夢ではない。
世界的な陶芸家の作る陶芸作品を手に入れるよりも、このような小さいソフビ人形をコレクションした方が場所も取らないし、安価で済む。そしてガチャガチャの値段も手頃なので、逆に不必要に買ってしまう事に陥りやすいが・・・。
こちらは先程見た「ダンボー」シリーズで、近年大人気となって色んな商品が作られている”猫Ver”となっている。ある説によると、犬好きは自分の好きなタイプの犬にしか興味がないけど、猫好きはどんな猫でも好きになるので、そういった猫好きの習性を利用して沢山の猫商品が展開されているのだろう。
こちらは『ワールドシップデフォルメ』という、日本帝国軍時代の戦艦を再現したソフビ模型となっている。昔からこのような軍艦が大好きなマニアは”かなりのオタク”という認識だった。しかし、2010年代に入ってから『艦隊これくしょん(艦これ)』という艦隊育成型ゲームがリリースされると、それが人気を博して女性ファンなどが急増したという。
その『艦隊これくしょん(艦これ)』のゲーム内では、日本帝国海軍の軍艦が女性に擬人化された「艦娘(かんむす)」となり、それをコレクションして育成し、対戦していくというゲームの内容らしい。ちなみにゲーム会社の収益はゲーム内で新しいカードを引いたり、ゲームを有利に進める為に使うアイテムを課金制にして、そこから売り上げを立てているようだ。
そして人気を博した為にアニメ化までされ、どんどんとファンが拡大されていく。それに伴って、アニメ化の収益やこのようなフィギュアなどの関連商品の版権まで利益となり、ビジネスは大きく拡大していくのである。
更に『艦隊これくしょん(艦これ)』のゲームが大ヒットした要因である”女性に擬人化”が注目され、他のメーカーも追随してその手法を取り入れていった。
そして2021年にスマホアプリゲームとしてリリースされた、実在の競走馬を”女性に擬人化”にした競走馬育成シミュレーションゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』は瞬く間に大ヒットした。
そんな『ウマ娘』はなんと国内だけのリリースに関わらず、リリースされた初年度2021年に世界で約10億ドルの売り上げを達成したのである。

現代はまさに”萌え・2D女性キャラ”が全盛の時代ぜよ!
こちらは先程も見た、【佐藤邦雄の動物たち「つれ〇o〇2」】という動物を擬人化したソフビ人形が箱入りで販売されていた。ガチャガチャの場合は硬貨をマシーンに入れて、ハンドルを「ガチャガチャ!」と回す時の楽しさが醍醐味であるが、純粋に中身のソフビ人形にしか興味を示さないマニアからすれば、余計なゴミとならない紙箱入りの方がいいのだろう。
こちらのシリーズでは、小便をしている時にはあまり正面側から見る機会がなく、大体見かける姿は後ろ姿や斜めからが多いので、それに合わせたデザインとなっているようだ。ここに展示されていたサンプルも斜め向こうを向いている姿となっており、一番大きなカバ君はこちらの方に流し目を送っているのが面白く見える。

立ちションは、男に生まれた生き甲斐やけ!

トイレで立ちションしろよ~!(怒)
こちらは『miniQ 戦国甲冑コレクション(全6種)』で、戦国時代の歴史好きには堪らないソフビ人形となっている。しかし、忠実に有名武将の鎧兜を再現しているのだが、可愛らしさや面白さが逆に表現されていないので、買いたくなる程ではなかったが。。

山内一豊公の鎧兜は無いのか?!
こちらのフィギュアは『北斗の拳』シリーズで、主役のケンシロウの兄という強引な設定の「ジャギ」である。この漫画内の設定では”北斗四兄弟”として、長兄のラオウ、次兄のトキ、三男のジャギ、末弟のケンシロウと最強の兄弟構成になっている。
そしてこの無敵の”北斗四兄弟”は、師匠:リュウケンの下で厳しい修行を行い、北斗神拳伝承者になる事を夢見ていた。しかし、この北斗神拳は”一子相伝”の秘技で兄弟4人とも優れていても1人しか選ばれないのであった。
そして最終的に末弟のケンシロウが北斗神拳伝承者に選ばれると、兄だったジャギは「兄より優れた弟など存在しない」という信念からブチ切れて、弟のケンシロウに嫌がらせをする復讐人生へと変貌していくのであった。

「兄より優れた弟など存在しない」のであれば、北斗神拳伝承者はラオウで決まりぜよ!
こちらのペンギンのフィギュアは、『新世紀エヴァンゲリオン』の中で登場する、風呂に浸かったり酒を呑んだりする”新種の温泉ペンギン”である「ペンペン」である。特に目立った活躍などはしないけど、主人公の碇シンジが下宿する葛城ミサトの家に住み込むペンギンで、碇シンジを度々驚かせるシーンが見られる。
そしてこちらのフィギュアは、ボクが好きな映画の1つでもある『ダークナイト ライジング(The Dark Knight Rises)』の中に登場するバットマンが乗るバットモービルと、敵役の「ベイン」人形となっている。
この『ダークナイト ライジング』という新しいタイプのバットマン映画は、2005~2012年の間に3部作『ダークナイト トリロジー』として、監督に「クリストファー・ノーラン」、主役のバットマン役に「クリスチャン・ベール」が抜擢されて、新しいバットマンの世界観を描いて世界的に大ヒットした映画作品となった。

今までのバットマンの中で、『ダークナイト トリロジー』が一番リアリティがあって好きです!
そしてこれで館内の見学は終了となる。最後にトイレに向かうが、このようなトイレのドアのデザインを見るだけで、その場所らしさを感じれる事が多い。なので今までの旅行記でも度々トイレのドアやパネルを撮影しているけど、このようなトイレのデザインにもそれぞれにコダワリが詰まっているのである。
この訪問当時はまだオープン仕立てだったので、綺麗な館内だった。中にはこのような近未来チックなデザインとなっているエレベーターも設置されていたけど、この時は使っている人を見かけなかったが。。
何だかんだで結構楽しめた、 「海洋堂スペースファクトリーなんこく」の見学。入場料は無料だったけど、2階のガチャガチャコーナーで、オカンと共に合計900円を支払ってガチャガチャをしてしまったので、それが入場料代わりだったのかもしれない。。

ソフビ人形のお土産付き入場料やな!
そしてオープン仕立てという事で、建物の内外にはこのように関係各所から贈られてきていた花が飾られていたが、こちらにあった花は「エフトイズ・コンフェクト」という食玩具などのフィギュアを製造販売する会社からだった。
ちなみにこの「エフトイズ・コンフェクト」は、かつてボクが勤めていた会社の得意先でもあった会社なので、この社名を見た瞬間に懐かしく思えた。ただこの「エフトイズ・コンフェクト」は会社の得意先で、営業担当はボクが担当した事が一度も無かったので、特に思い入れもないのだが。。
道の駅「南国:風良里」に寄り道!
海洋堂の施設を見学して高知県旅の工程は全て行き終わったのだが、今は17時頃で飛行機の出発が19時でちょっと時間があったので、空港まで向かう通り道とは逆の方向になるけど、「道の駅 南国:風良里」に立ち寄る事にした。

お土産購入タイムは、必ず作ってな!
ボク1人の旅だと、今までの旅で色んな買い物をし過ぎる程してきたので特にお土産を買いたいという気持ちはないのだが、同行するオカンはたまにしか旅行に行かないので、お土産は必ず買いたくなるようだ。

アンタが変で、ワタシは普通なんやで!
ボクの場合はお土産を購入するよりも、どういった商品が置かれているかの方に興味が行く。特に昔は包装資材メーカーに勤めていた事もあって、商品の中身よりもパッケージにどうしても目がいってしまう。
こちらは「西村謄写堂」という同人誌印刷やオリジナルグッズなども製作する印刷会社が手掛けた、”偉人イケメンカレー”となっている。「私の彼(カレー)は長宗我部元親」などと、印刷会社らしくパッケージのデザインとネーミングで面白い商品に仕上げているのが、元同業者として興味深く思えたのである。
こちらは「ぼうしパン:プレーン」で、上からの写真だと判りにくいけど、名前のように帽子みたく中央部分が盛り上がっている形となっているパンだった。
こちらは「松魚(かつお)つぶ」という、明治時代から営業を続ける老舗菓子製造メーカーの「株式会社 山西金陵堂」が未だに作り続けている、鰹節を模した飴となっている。この飴はシナモンが入った飴で、明治時代にはまだ砂糖が貴重品な時代だったので、当時としては高級なお菓子として出回っていたという。

「つぶ」とは、土佐弁で『飴』の事ぜよ!
そして高知県内の集落で採れる柚子を加工して、色んな商品展開をして大ヒットした「馬路村(うまじむら)」関連の商品も置かれていた。この馬路村で採れる柚子は外観が不格好な為に、果物や野菜でも中の味は関係なく、外見だけで判断する人が多いので引き取り手がなかなか見つからなくて困っていた。
しかしこの馬路村では、そんな境遇を逆手にとって、「採れた柚子そのままで売れないなら、柚子を加工して商品に仕上げて売ろう!」という方針に切り替えて、柚子関連の商品をどんどん開発していった。
そしてこちらは1988年に発売された大ヒット商品『ごっくん馬路村』で、当初は売れるとは全く思っていなかったので村内だけの販売しかしていなかったという。

こちらのサイトには大ヒット商品『ごっくん馬路村』制作過程の裏話や、そのデザインやプランに携わったデザイナーの事が記されている。彼らは”上手く行かないから諦める”のではなく、考え方や視点を変える事によって新たなアイデアを思いつき、それを実践していき、失敗を重ねながら進んで行った末にこの結果があるのである。
当初は隠し味に「塩」が僅かに入れられていたという『ごっくん馬路村』。今では塩は使われておらず、柚子の果汁とハチミツだけになっているという。人口が減り続けて国内で、鳥取県・島根県に次いで3番目に人口が少ない都道府県となっている高知県だが、少ない人口でもアイデアを捻るだけで素晴らしい物を生み出す事が出来るのである。

龍馬殿のような志をみな持ってるぜよ!
そして約20分程の買い物タイムはあっという間に終了し、これから高知空港へと向かいます。空港に向かう途中にはこのような水田があって、そこに傾き出していた夕陽が反射して、このような高知県との別れを惜しむような景色にも思えたのであった。。
こんな旅はまた次回に続きます!
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