高知県旅行記2021年3月-1
旅行期間:2021年3月某日(2泊3日旅)
HISセールに乗っかって!
今回の高知県旅は前回の尾道旅に引き続き、2021年3月に訪れた時のもの。
そしてこの高知県旅のきっかけとなったのは、ある旅好きな人のtweetだった。その内容はHISが2021年3月に行っていたFDAの飛行機に乗って訪れる旅のセールで、高知県旅が1人1万円という格安だった事に注目した。
旅の日程は神戸空港発で高知空港までFDAの飛行機で往復し、ホテルの宿泊は高知市内中心部にある「オリエントホテル高知」(※食事なし)で2泊付。勿論ホテルまでの往復は自分での移動であるが、高知県行きの飛行機往復と2泊の宿泊が付いて1人たった1万円という内容に惹かれてしまったのである。
安い時は即決ですよ!(笑)
2020年春頃に世界的に拡がった新型コロナウイルス感染によるパンデミックで、旅行業界が大打撃を受けたのは皆様のご存知の事。特にHISやJTBなどの旅行社はキャンセルが相次ぎ、先が見えない暗闇に突入してしまう。
今回選んだHISは、2021年の第3四半期(2020年11月~2021年7月)の連結営業実績で、売上高は前年同期比77.4%減、赤字額も前年同期の167億円から332億円へと大きく落ち込んでいた。そんな旅行社にとっては、何とか売り上げをあげなくてはいけないので、期末の3月にこのような激安セールを打ち出していたのだろう。
しかし、回復しつつある旅行需要の前に立ちはだかる新型コロナウイルスの壁は意外と大きく、売り上げが回復しないHISは「ハウステンボス」の売却という選択を選んだ。
なお、そのハウステンボスを購入したのは中国政府と関りが大きい香港系の投資ファンド。最近中国は各国の基地近くに土地を購入する機会が多いらしく、その背後には中国政府が関与している可能性が指摘されている。
日本人はもう日本の土地に魅力を感じちょらんのや!
神戸空港から高知へ出発!
という事で思わず即決してしまったHISのセール旅行。ただ、飛行機の搭乗時間は選択できず、夕方18時出発の便だった。個人的には朝早い時間帯の方が旅先を長く移動できるので有難いのだが、利用客が少ない時間帯の飛行機便があてがわれていたと推測する。
今回利用するFDA(フジドリームエアラインズ)は、JALと提携している航空会社。値段は大手に比べるとリーズナブルな値段となっており、大手が航路を持たないマイナーな空港へと飛行機を飛ばせている航空会社でもある。
大阪市内に住んでいると、この神戸空港はあまり利用する頻度が少ない空港でもある。しかし行き先や値段などで、たまにお世話になる空港でもある。FDAの料金も普通に予約するとあまりメリットがない時があるけど、HISセールなどの時にセットで激安価格で販売される時もあるので、定期的にHISなどのHPはチェックしておく必要がある。
この神戸空港を利用するのは、2019年8月以来で約2年振り。前回は飛行機好きの甥っ子ちゃんと長崎に出発したのだが、その時にも見ていただろうの双眼鏡クン。しかし、前回神戸空港に訪れた時は、まだこの双眼鏡クンの魅力に気付いていなかった頃なので、昔の旅行記を見てもこの双眼鏡クンの写真は見当たらなかった・・・。
FDAの飛行機は”LCC(格安航空)”のイメージがあるけど、機内では無料のドリンクを配っていたりと、サービスはそこそこに手厚い印象。少ない機体をピストンで運航する事で、無駄を省いて低コストに注力しているのだろう。
夕方が迫りつつある神戸空港の展望台では、このようにチラホラと見物客の姿も見られる。神戸空港の展望台は飛行機に乗らない人でも入れるようになっているので、飛行機を見る為に来ている人もいるようだ。ただ、神戸市内からはちょっと離れていて、モノレールに乗って移動する必要があるが。
約2年前に神戸空港を訪れた時とは違って、2020年後半からは国内ばかりを転々としてきた。そして日本の歴史や景色に興味を持ってきたので、昔の自分と比べると今の自分が大きく変化してきている事に気付く。
その自分の違いは、この双眼鏡クンを前までは興味を全く持つ事なくスルーしていたけど、今では必ずこのように写真を収めるようになっている事でもある。今までは普通の景色として捉えていた双眼鏡クンだけど、今では色んな物や歴史が見えるようになったと思う。
頭が変になった可能性もあるで!(笑)
高知県までは大阪からバスも出ているけど、約5時間ほど掛かる。神戸空港から高知空港までは、飛行機で約50分。しかし、大阪市内からはその場所によるけど、神戸空港までの移動時間は約2時間ほど。そして飛行機の場合は待ち時間もある。そう考えると、バスであろうと飛行機であろうと、トータルでの移動時間はそこまで差が出ないのかもしれないが。
FDAは神戸空港に参入してきたのは2019年の事。そして現在では「青森・花巻(岩手県)・新潟・松本(長野県)・高知」と、5都市に運航便を増やしている。飛行機移動は遠い所ほど時間短縮に繋がるので、北陸地方や東北地方などの移動に使う人も多いのだろう。
そして飛行機の搭乗時間となり、通路を進んで行く。すると、まるで我らの行く手を遮るかのように夕陽が差し込んできていたが、そんな抵抗をものともせずに飛行機を目指して進んで行くのであった。
この2021年3月もまだ新型コロナウイルス感染が猛威を振るっていたので、搭乗率は半分にも満たない程であった。このような状態を見ると、飛行機も搭乗率が少なくても飛ばざるを得ない場合、通常値段よりも安くても搭乗者を集めてフライトする方がメリットがあるのだろう。
そして神戸空港を飛び立ち、南西の方角へと飛行機が飛んでいきます。その道中に窓から外の景色を眺めてみると、瀬戸内海の島々がほんのりと見えてきます。
こちらの大きな大陸の方に見える海側は、入り組んだリアス式海岸の形のようにも見える。ルート的には四国の香川県の上空を飛んでいくようだが、香川県も観光旅行は殆どした記憶がないだけに、今後の目的地候補に入っている場所でもある。
高知空港に着陸していく! 動画
そして搭乗時間約40分で到着という事で、飛んだと思ったら即着陸する位の間隔でランディング態勢となって、あっという間に高知空港に到着した気分だった。
アンタ、寝とったやろ!
高知空港に到着!
そして高知空港に到着したのは18時40分頃だったので、飛行機を降りてみるとこのように暗闇が拡がりつつある景色となっていた。飛行機に乗り込む際には夕陽を浴びていたと思っていたけど、飛んでいる間にお日様も家に帰ってしまったようだ。
高知空港で飛行機を降りて通路を進んで行くと、このような「ゆず化粧水」の広告看板が見えてくる。高知県安芸郡にある「馬路村(うまじむら)」は、高知県内の市町村の中でもブービーな人口の小さな村である。
戦後になってから柚子の栽培が盛んになったが、見栄えが悪い柚子ばかりが採れた為に、そのまま出荷する事が出来なかった。しかしその苦遇を逆手にとって、柚子をそのまま販売するのではなく、加工品として製造した商品に変えて販売する事によって、そのまま柚子を出荷した場合に比べても多くの売り上げをあげる事に成功したのである。
「高知県」という文字を見ると、何を連想するだろうか? 個人的には高知と聞くと、「四万十川」を連想する。”最後の清流”とも称される四万十川を見に来た旅でもあったので、その大きな川を眺めれる事を楽しみにしていた。
この高知空港は国内線のみの就航都市が6都市だけなので、1日の運行本数は少ない。だから到着ロビーに辿り着いても、このようにガラ~ンとした光景であまり空港利用客が居ないイメージが漂っていた。
そして目に付いたのが、こちらの「アンパンマン」の像。小さい子供達に驚異的な人気を誇るアンパンマンの作者である「やなせたかし」は、この高知県が幼い頃に育った場所である。やなせたかし の生まれ自体は東京都だが、父親の転勤の都合で上海に移住したが、後に父親が早死してしまった為に、父親の実家がある高知県で育てられる事になる。
そんな「やなせたかし」が生み出したヒーローのアンパンマンは、今日では考えられない位の人気と影響力を持っている。特に幼稚園などに行くと、必ずこのアンパンマンが描かれており、また全国に造られているアンパンマンミュージアムでは、それなりの値段なのに子供連れ客が途切れない場所となっている。
このアンパンマンの版権は、許諾の窓口が「日本テレビ音楽株式会社」に一本化されて厳格に管理されている。この会社は名前からも分かるように、日本テレビ傘下の音楽出版社である。年間に1000億円近くのアンパンマン関連商品が販売される程の人気キャラクターとあって、アンパンマンの周りにはそのおこぼれに預かろうとする大人たちが群がっている光景が想像出来る。。
そして高知県を代表するのは、そのアンパンマンと共に相をなす「坂本龍馬」である。この高知空港では、日本国内としては初めて空港名に人の名前を付けた空港でもある(※2003年より、高知龍馬空港の愛称がスタート)。
ちなみに「坂本龍馬」の商標登録は高知県が出願したものの、他人の使用を制限するものとしてその出願は却下された歴史があるという。ただこの有名な写真に写っていたポーズを再現して作った像やイラストなどは、その写真の持ち主に肖像権があるので、写真の持ち主もしくはその遺族に許可を取る必要があるという。
有名人は死んだ後もややこしい・・・
となると商標登録がされていない「坂本龍馬」の方が商品展開や、色んなポスターやイベントに使用しやすいという事でもある。それに相まって高知県では坂本龍馬を”高知イチの偉人”として扱っている事で、高知旅の最中にもよく見かける存在となっていたようだ。
まずは到着ロビーに沢山置かれている、高知県の観光パンフレットを収集する事に。今回の旅では四国最南端の足摺岬と、桂浜周辺しか調べていなかったので、このようなパンフレットを見て新しい目的地を探すのである。
そしてこの高知空港では、近くにあるオリックスレンタカーでレンタカーを借りる予定になっていた。空港にあるレンタカー会社では、空港内の窓口に連絡すると車で迎えに来てくれる。しかし、オリックスレンタカーの店舗まで歩いても行ける距離で、かつ歩きが好きなボクは歩いて向かう道を選択したのであった。
同行する私は、車で迎えに来て欲しかったんやけど・・・
こちらは郵便ポスト・・・・ではなく「悪書ポスト」という、普段はあまり見られないポストだった。郵便局ではなく「南国市少年育成センター」が設置していた物で、少年育成に危害のある本を無くす取り組みの1つのようだ。
ちなみに「少年」という言葉を聞くと、小さい男の子を指すイメージがあるけど、正確には”年の若い5~14歳までの世代”を指す言葉のようだ。
エロ本入れみたいなポストやけ!(笑)
ちょうど黄昏時を迎えていた時間帯で、このような景色はレンタカー会社で送迎に来る車に乗っていれば、ほぼ見れなかった景色。何でもかんでも車に乗って楽に移動するばかりではなく、たまには自分の足で歩く事によって得られる特別な景色も旅の醍醐味だと思う。
そして徒歩数分で、近くのオリックスレンタカーに到着する。今回の旅では四国の最南端に位置する「足摺岬」を訪れる予定になっていたので、時間が制限されるバスではなく、自由に動き回れるレンタカーで巡る旅にしたのである。
こんな旅はまた次回に続きます!
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