四国最南端にある足摺岬灯台に到着し、「地獄の穴」に賽銭を投げ込む【高知県旅行記12】

高知県旅行記2021年3月-12

旅行期間:2021年3月某日(2泊3日旅)

四国の端っこ!

土佐清水市 足摺岬 景色

高知県でも西南端にある足摺岬を訪れて、岬に付き物の灯台へと向かって進んで行きます。徒歩で遊歩道を進んで行くと、やっと奥の方に展望台の建物の先端部分が顔を覗かしている光景が見えてきます。

 

 

足摺岬にて

土佐清水市 足摺岬 展望台へ向かう道

この足摺岬は先程見えていた灯台付近まで車でも行く事が出来るようになっているが、海岸沿いにはこのようなコンクリート舗装された遊歩道も整備されている。どちらの道を選んでも辿り着けるが、個人的にはこのようなまだ自然の溢れる道を徒歩で進んだ方が、この土地柄を体感しやすいと思う。

 

土佐清水市 足摺岬 展望台へ向かう道2

そして緑に囲まれた遊歩道を進んで行くと、ちょっと開けた場所が出てきて、休憩所のような小屋が見えてきた。どうやらそれなりに足摺岬の先端に近づいてきたようだ。

 

土佐清水市 足摺岬 展望台へ向かう道 記念碑

そしてこの広場には、こちらの「田宮虎彦(たみや とらひこ)先生文学碑」という、大きな記念碑が置かれていた。この「田宮虎彦」という人物は昭和時代の小説家で、東京生まれの神戸育ちだが両親が高知県出身という事もあって、『足摺岬』というタイトルの短編小説なども書き上げたようだ。

 

 

土佐清水市 足摺岬 展望台へ向かう道 休憩所

ここは「足摺岬休憩所」で、この遊歩道を歩いてきた人が疲れて休める場所として設置されていたようだ。ただ訪問時はこのように休憩所に立ち寄って休んでいる人の姿はなく、個人的にもここで休む程疲れている訳でもなかったが。。

 

 

足摺岬灯台に到着!

土佐清水市 足摺岬灯台

そして先程先端部分だけ見えていた「足摺岬灯台」に到着する。 大正3年(1914年)に稼働を開始した鉄筋コンクリート造りの灯台となっていて、高さは約18mの灯台となっている。

 

【足摺岬灯台】

住所:高知県土佐清水市足摺岬
電話番号:0880-82-1212(観光商工課観光係)

 

 

土佐清水市 足摺岬灯台 記念碑

1914年に初点灯が行われた足摺岬灯台は、約100年の歴史を持つ灯台となっている。江戸時代まではこのような西洋式灯台は殆ど国内には無かったが、開国文明となった明治時代に西洋式灯台が積極的に国内に導入された為に、今では全国的に見られるようになっている。

 

土佐清水市 足摺岬灯台 記念碑で記念撮影

この足摺岬灯台まで遊歩道を歩いて移動してきた為に、やっと到着して嬉しさよりも疲れをアピールしていたオカン。車に乗って移動してくるよりも、自分の足で移動した事によって、この足摺岬灯台がより記憶に残った事だろう。

オカン
オカン

歩いて疲れた事しか、記憶に残ってないわ・・・

 

土佐清水市 足摺岬灯台 建物

足摺岬灯台は残念ながら内部には入れない灯台となっていて、近くから眺めるだけとなっている。日本国内には灯台内に立ち入れる灯台もチラホラとあるので、新しく造られたりこれから改修される灯台は、内部に立ち入れる灯台だと嬉しいが。

 

土佐清水市 足摺岬灯台 建物2

ただ灯台は基本的に海上保安庁が管理する重要な建造物で、観光施設として一部を開放すると、観光客などを管理する人員を配置しないといけない。普通の灯台は基本的に無人となっている所が多いが、観光客向けに開放すると人員を配置しないといけないので、それだけ余計に経費が増える事に繋がるのである。

 

土佐清水市 足摺岬灯台 門

足摺岬の先端付近にある展望台には辿り着いたものの、この近くに「足摺岬展望台」が別にあるようなので、その展望台を探す事にした。ここまで来れば、展望台からの眺めも、ここの灯台足元付近からの眺めも、そう変わらないと思うが。。

 

土佐清水市 足摺岬灯台からの景色

目の前に広がる”土佐湾”とも呼ばれる事のある太平洋には、遠くの地平線の上に小さな船が行き来している光景も見られる。江戸時代にはまだ航海レベルが未熟な船ばかりだったので瀬戸内海の航路を通る船が多かったけど、近年は大きな船が造られて航海技術も飛躍的に向上したので、瀬戸内海コースではなく、この太平洋を進む航路も増えているようだ。

 

土佐清水市 足摺岬 ならずの華表 蘇鉄

こちらにも”足摺岬七不思議”の案内板があって、『大師一夜建立:ならずの華表(とりい/かひょう)という案内だった。

 

土佐清水市 足摺岬 ならずの華表 看板

こちらの案内板によると、弘法大師がここに来た際に一夜で「華表(とりい/かひょう)と造るよう指示した時に、天邪鬼が鳥の鳴き声で鳴いた為に弘法大師が夜明けが来たと勘違いして、その華表を造るのを止めさせたという話から来ているそうな。。

 

 

土佐清水市 足摺岬 亀呼場

そして近くには別の”足摺岬七不思議”もあって、こちらは『亀呼場(かめよびば)となっていた。弘法大師がこの辺りから亀に乗って近くの海に浮かぶ島に移動する際に、ここから亀を呼んだ場所だとされている。

 

土佐清水市 足摺岬 亀呼場2

数匹の亀に掴まって海を渡るという話だったらまだ現実味がありそうだけど、ここから呼ぶと亀が表れて、しかもその亀が島まで人間を乗せて行ってくれたなんて話は、とてもじゃないけど信じられない。だからそのような作り話を当然の事のように信じる宗教などには、全く興味がないのである。。

坂本の猟犬
坂本の猟犬

大きな亀じゃなくて、弘法大師がとても小さかったかもしれんぜよ!

 

土佐清水市 足摺岬 土佐湾景色

ここ足摺岬からの眺めは単なる太平洋の大海原だけではなく、ジョン万次郎が漂流したきっかけとなった場所でもあると思うと、一層感慨深い景色に見える。この時は第二の万次郎が漂流している可能性もあるかもしれないと思って、遠くの方まで目を凝らして見たけど、そのような漂流中らしき船の姿は見られなかった・・・。

 

 

足摺岬からの景色! 動画

 

 

土佐清水市 足摺岬 土佐湾景色 足元

足元には岩場に太平洋から生み出された波が打ち寄せる光景が、エンドレスに見られる。こういった波が打ち寄せる行為を数えきれない程繰り返して、大きく侵食された今の地形が出来ているので、この目の前に見えている岩場もある程度の時が経過すると消えてしまっているのかもしれない。

 

土佐清水市 足摺岬 灯台を見上げる景色

シンプルな灯台だけど、このように太陽をバックにして被写体とするだけで、ちょっとだけ幻想的な写真になる。空には「こんな場所を通過する飛行機が飛んでいるのか?」と思ってしまうような、飛行機雲らしき雲も見られた。

 

土佐清水市 足摺岬 弘法大師の爪置き石

こちらには巨大な岩があって、これも”足摺岬七不思議”の1つとなっていた。これも弘法大師に関連する物らしく、『弘法大師の爪書き石』という名前が付けられていた。

 

土佐清水市 足摺岬 弘法大師の爪置き石 看板

こちらの案内板には、この巨大な岩に対して弘法大師が爪で「南無阿弥陀佛」という文字を彫ったという伝説があるようだ。この弘法大師というと、真言宗の開祖として有名な僧であるが、ここ足摺岬では亀を海から呼びつけたり、岩に爪で文字を彫ったりと超人的な扱いになっているようだ。

 

土佐清水市 足摺岬 弘法大師の爪置き石 アップ写真

岩の表面にはちょっと分かりにくいけど、それらしき文字跡のようなデコボコした箇所が見られた。どうせ文字を岩に彫るのであれば、もう少し深く文字を彫って欲しかったように感じたが・・・。

 

土佐清水市 足摺岬 「地獄の穴」 階段

そして進んで行くと、また別の”足摺岬七不思議”が見えてくる。この階段を登った上にある小さな屋根の場所が『地獄の穴』という名前が付けられている所だが、この場所は弘法大師とは関係がないようだ。

 

 

土佐清水市 足摺岬 「地獄の穴」 祠

こちらがその『地獄の穴』の場所で、どうやらここからお賽銭を投げ入れると、それが約1分間に渡って落ち続けていく事から、まるで地獄に通じる穴のように思えた事から名付けられているようだ。しかし、現在は色んな物が堆積して、昔ほど深く賽銭が落ちていく事は無くなってしまったようだ。

 

土佐清水市 足摺岬 「地獄の穴」 案内板

こちらの案内板によると、昭和52年に賽銭を入れた人曰く「約1分間程、賽銭の音がした」との体験が書かれた書が見つかっているという。地球の半径は約6300kmとされており、また石油や天然ガスなどは地中何十キロの地点からも採掘している時代なので、それなりに深い自然の穴があっても不思議ではない。

 

土佐清水市 足摺岬 「地獄の穴」 案内板2

こちらの地獄穴の先は、近くにある「金剛福寺」の本堂下に通じているという伝承があるという。もし寺の本堂下に通じるのであれば、「地獄の穴」という賽銭が盗まれる事がない賽銭箱となっているのだろう。

 

 

「地獄の穴」に賽銭を投げ込む! 動画

 

 

土佐清水市 足摺岬 大海原 景色

この辺りには弘法大師の伝説が沢山残っているようだが、亀を下僕のように扱えたという設定は、昔の人が好きそうな話である。亀に掴まって無人島から脱出したというような話は聞いた事があるけど、亀の上に乗って海を渡ったという話は浦島太郎ぐらいしか聞いた事がない。。

 

土佐清水市 足摺岬 大海原 通路

昔の世界はこういった怪しい話を全て信じさせられて、宗教の支配下に全て置かれていたのだろう。そうする事によって庶民をコントロールしていた政権があり、その政権と共にその宗教団体が庇護下に置かれて、今日まで大きく共に発展してきたのだろう。

 

土佐清水市 足摺岬 太平洋 景色

そして展望台を目指して歩き続けていると、いつの間にか先程足元に居たハズの灯台が、すっかり遠ざかっていた。大海原から打ち寄せる波で浸食される足摺岬と同じように、弘法大師の無茶な伝説も時を経る毎に浸食されていくのかが気になった足摺岬だった。。

坂本の猟犬
坂本の猟犬

伝説話は消えないぜよ!

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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