足摺岬にある、国内最大級の花崗岩が浸食された海蝕洞の「白山洞門」【高知県旅行記11】

高知県旅行記2021年3月-11

旅行期間:2021年3月某日(2泊3日旅)

ゴロゴロ転がる丸い石!

土佐清水市 足摺岬遊歩道 歩く 海岸

ここは足摺岬の先端付近にあった遊歩道を進んで、見つけた海岸。この辺りの海岸線は隆起した岩場が多くて、このような海岸線が少ない。なので太平洋の海と親しむ為に、この海岸線を散策する事に。

 

 

足摺岬の海岸にて

土佐清水市 足摺岬遊歩道 降りる

この付近にある足摺温泉郷から海岸まではちょっと高さがあったので、この遊歩道の階段を降りていく。この辺りは観光客がそれなりに多いからか、この海岸へ向かう遊歩道はコンクリート舗装されたシッカリした道となっていた。

 

土佐清水市 足摺岬遊歩道 海岸

下の海岸に到着すると、砂浜が拡がっているというよりも、丸い大きな石が拡がっている光景が見られた。

 

土佐清水市 足摺岬遊歩道 海岸 景色

砂浜ではなく、このように大きめの丸い形をしている石が散らばっている海岸の景色は、以前奄美大島を旅行した際に「ホノホシ海岸」という場所でも同じような景観だったのを思い出す。

 

 

土佐清水市 足摺岬遊歩道 海岸 景色 丸い岩

この海岸は太平洋から吹き付ける風に押された強い波が打ち寄せる場所らしく、そのような場所では元々は大きな岩だった石が、幾度も波に呑まれては転がされてを何回も繰り返す。その繰り返しによって、自然にこのような丸い石へと生まれ変わるのである。

 

土佐清水市 足摺岬遊歩道 海岸 景色 丸い岩2

人の手でもここまで綺麗な円形に岩を削るのは難しいけど、長年波に転がされるだけで綺麗に摩耗されていくのだろう。そして、このような大きな岩まで丸い形になっているという事で、それだけ波には大きな力があるという事も判る。

 

 

海岸を眺める! 動画

 

 

土佐清水市 足摺岬遊歩道 海岸 景色 丸い岩3

そしてこのような荒波が常に打ち寄せる海岸は、優しい砂浜ではなく、裸足で歩くと足の裏が痛くなるような大きな岩がゴロゴロしている。しかし、こういった光景は荒い波が長い年月で作った、ある意味”芸術品”であり、大自然が織りなす物でもある。

 

土佐清水市 足摺岬遊歩道 海岸 景色2

そしてこのような荒波はこの丸い石だけではなく、この辺りでかつて隆起した岩場も削ってきて、今の岬を構成している形にしてきたのである。最近では人類が知恵を付けて、海岸線が浸食され過ぎるのを防止する為に防波堤を造っているけど、地球環境下では海岸線は波で浸食されるのが当然なのである。

 

土佐清水市 足摺岬遊歩道 海岸 景色 記念写真

そんな海岸で丸い石を担いでみせる男が1人。ただ、大きな石を持ち上げるのも大変で万が一怪我をしたらアホらしいので、小さめの石を選んだのである。歳を取ると急に重たい物を担ぐと、ギックリ腰になったりする場合もあるので、あまり普段はしない体の動きはなるべく控えるに越したことはないのである。。

 

土佐清水市 足摺岬遊歩道 海岸 景色 岩場

そしてその海岸線の脇にはこのような大きな岩場があって、その上には緑が根付いている光景が見えてくる。大きな岩場の上にこれだけの緑が生息しているという事は、かなりの年月が掛かって出来上がっているのである。

 

 

天然記念物の「白山洞門」にて

土佐清水市 足摺岬遊歩道 海岸 白山洞門

そしてその大きな岩場の中央下部分には、このような洞門がポッカリ大きな口が開いている光景が見えてきた。この洞門は「白山洞門(はくさんどうもん)と呼ばれていて、大きな花崗岩が浸食されて出来た穴となっていた。

 

 

土佐清水市 足摺岬遊歩道 海岸 白山洞門 波

高知県の”天然記念物”に指定されている「白山洞門」は、花崗岩の海蝕洞としては日本最大規模になるそうだ。それよりも”ハート形”の洞門っぽくも見えたので、その形の方が珍しくてちょっと眺めに観察する事にしてみた。

 

 

白山洞門を眺める!① 動画

 

 

土佐清水市 足摺岬遊歩道 海岸 白山洞門 波 撮影

白山洞門の下を流れる波の動きをじ~~っと動画に撮っている男の後ろ姿。このような光景には興味が無かったオカンは早く次に行きたかったようだけど、撮影し出したらテコでも動かない息子に疲れ果てていたようだったが。。

 

 

白山洞門を眺める!② 動画

 

 

土佐清水市 足摺岬遊歩道 海岸 白山洞門 階段

7分間ほどジ~~っと白山洞門の動画を撮って満足したので、足摺岬の展望台の方へ向かう事にした。人工的な景色よりも、洞門のような自然が長い年月を掛けて創り出した景色の方が圧倒的に素晴らしい。

 

土佐清水市 足摺岬遊歩道 海岸 白山洞門周辺

そして階段を登って先程の海岸線を振り返ると、海岸線に人工的な道が造られているのが見える。足摺岬に来る観光客が歩きやすいようにわざわざ整備してくれた道なんだろうけど、個人的にはこのような人工的な道はなかった方が良かったように思うが。。

 

土佐清水市 足摺岬遊歩道 海岸 白山洞門 白山神社鳥居

この白山洞門には「白山神社」という神社が造られているらしく、そこに続く道も一応あるようだ。昔の人達はこのような大自然が創り出した特別に思える場所に、信仰心を見い出して”聖地”のように崇めていた歴史がある。

 

土佐清水市 足摺岬遊歩道 海岸 白山洞門 白山神社 看板

ただこの上に造られている「白山神社」の本宮までの道は、道であっても通り易い道ではないので、観光客は参道には入らずに参拝するのであれば、この鳥居のある場所からに留めて欲しいとの記載があった。

 

土佐清水市 足摺岬遊歩道 海岸 白山洞門 白山神社 道

これから先の道はこのように舗装もされておらず、ゴツゴツした岩場の上を進んで行く道となっている。そして特に柵なども設置していなくて、もし崖から転落したら自分が冥界に突入してしまうような場所なので、サバイバルな道が好きではない人は立ち入らない方がいいだろう。

 

土佐清水市 足摺岬遊歩道 海岸 案内板

そして再び目的地である「足摺岬展望台」に向けて進み出す。その途中の案内板には「白山洞門・アロウド浜」と書かれており、先程丸い石が転がっていた海岸の名前「アロウド浜」を知った瞬間でもあった。

坂本の猟犬
坂本の猟犬

白山洞門は知ってても、アロウド浜を知らない人が多いぜよ!

 

土佐清水市 足摺岬遊歩道 足摺岬 道

ここから「足摺岬展望台」に向けて延びている遊歩道は、このようにコンクリート舗装された道となっているので歩きやすかった。観光客がそれなりに来る場所は舗装されていないと、文句が出るのかもしれない。

 

土佐清水市 足摺岬遊歩道 足摺岬 道2

足摺岬展望台に向かう道はこの遊歩道だけではなく、先程の温泉郷から続く道路を進んでも辿り着ける。ただ車でゴールまで行ってしまうと何の感動も無く到着してしまうので、その道中を楽しむ為にも徒歩で向かう事をお勧めする。

 

 

土佐清水市 足摺岬遊歩道 足摺岬 道 猫

そしてこんなひと気がないコンクリート舗装された道を進んで行くと、白いタヌキのように見えた動物が居た。よ~~く見たらタヌキではなく猫ちゃんだったけど、あまり人には慣れていなくて、こちらの様子を見たらすぐに奥に逃げていってしまった。

 

土佐清水市 足摺岬遊歩道 足摺岬 道 進む

展望台までは簡単に到着できる訳ではなく、このような階段も進んで行かないといけない。

オカン
オカン

うわ~~、また階段や~~・・・

とボヤくオカンの後ろ姿を少し眺める。。

 

土佐清水市 足摺岬遊歩道 足摺岬 道 亀石

そしてそんな階段を進んで行くと、「亀石」という案内板が見えてきた。日本全国には色んな亀石と呼ばれる岩が存在しているだけに、ここの亀石にも全く期待していなかったが。

 

土佐清水市 足摺岬遊歩道 足摺岬 道 亀石1

人間という生き物は想像力という能力があって、何でもない物を自分で勝手に似ている物に結ぶ付ける事をする。日本にも亀石やゴジラ岩なども沢山あるけど、そういった能力で神様の力を見い出してきた歴史もある。

 

土佐清水市 足摺岬遊歩道 足摺岬 道 亀石2

その亀石に近寄って眺めてみると、想像以上に「亀石」の形になっていて、少しビックリする程だった。亀石というと一般的には亀の甲羅部分が印象的に思える岩が多いけど、こちらの亀石は亀の頭部分が似ている特徴的な岩だった。

オカン
オカン

誰かが亀に似せて彫ったんちゃうの?!

 

土佐清水市 足摺岬遊歩道 足摺岬 道 亀石 案内

どうもこの地方に伝わる伝説によると、弘法大師(空海)が亀の背中に乗って、海の中に浮かぶ不動岩に渡ったという。亀の背中に乗ったという昔話が多いけど、亀の背中に乗って海を移動する人を見かけた事はないが・・・。

 

土佐清水市 足摺岬遊歩道 足摺岬 道 注意版

そしてこんな展望台に向かう場所には、このような「命に代わる借金はありません!解決は必ず出来ます!」という内容の、全国クレジット・サラ金被害者連絡協議会が設置した看板も見られた。

 

去年2022年で一番衝撃的だったニュースは、安倍元総理が銃撃されて亡くなった事件。しかしその事件以後には、安倍元総理を含む政界が統一教会との密接な関係が暴露されて、その影響でより大きく報道されるようになった。そんな事件等で感じたのは、人間はとっては金が一番重要だと考えている人が多く、そんな大事なお金も簡単に騙し取られてしまう人が意外と多いという事だった。

坂本の猟犬
坂本の猟犬

堕落する国には、堕落した人が多いぜよ!

 

土佐清水市 足摺岬遊歩道 足摺岬 景色

そして道を進んで行くと、奥の方に灯台の建物が見えてきて、そろそろ足摺岬の先端近くになってきた事を伺わせる景色となっていた。ここからは岬付近に生える緑と、大海原の青色ばかりが見えて、綺麗な景観となっている。

 

土佐清水市 足摺岬遊歩道 足摺岬 景色 案内板

ここには”足摺七不思議”の1つとなっている、「汐の満干手水鉢」という場所があるようだ。そして恐らくこのような案内板が設置されていなければ、高確率で見逃してしまう場所だろう。

 

土佐清水市 足摺岬遊歩道 足摺岬 景色2

こちらの下の岩場付近が、その「汐の満干手水鉢」という、満潮時には海水が溜まって、干潮時には水が消えて岩場が露出する場所となっているようだ。同じような岩場に見えても、部分的に柔らかい地層があって、その部分は特に侵食され易くて、このようなより削られた岩場になっていたようだ。

 

こんな旅はまた次回に続きます!

よければ下記ブログ村のボタンをポチッとお願いします!

にほんブログ村 旅行ブログへ にほんブログ村 旅行ブログ 国内旅行へ

↓↓↓↓高知県旅行記:初回↓↓

HISのFDA激安セールに便乗して、高知県を訪れる【高知県旅行記1】
2021年3月下旬に訪れた高知県の旅行記。出発はHISで予約した神戸空港発のFDA飛行機に乗り、高知県へと向かいます!
タイトルとURLをコピーしました