奄美大島旅行記2020年-㊳
旅行期間:2020年10月1日~5日
(Waves dragging stones on the raging Honohoshi beach and the hustle and bustle of the tide blowing rocks [Amami Oshima Travelogue㊳].)
荒々しく生きる海岸!
さて奄美大島4日目の夕方になって、南部でも人気の観光スポットとしてテレビなどのロケがよく行われる「ホノホシ海岸」にやって来ています。このホノホシ海岸は奄美大島の南端に近い場所にありますが、この海岸が面しているのは東向きの太平洋側。
ホノホシ海岸の喧騒を楽しむ!
このホノホシ海岸の特徴としてはまず足元に散らばっている、これらの大きな角がなくて丸くなっている石。この海岸は面白いようにこのような大き目の丸い石ばかりで、角ばった岩は殆ど見られない。というのもこれは誰かが人為的に撒いた石ではなくて、このホノホシ海岸の環境が長い時間を掛けて作り出したものである。
この訪れた時は夕方で満潮時刻に近かったのもあってか、結構波が激しかった。ただこのホノホシ海岸は波が元々強い場所らしく、その為に海水浴には向かない場所だという。
荒々しい波を眺める!① 動画
荒々しい波を眺める!② 動画
この大きな岩の下には空洞があって、干潮時にはその場所を歩いて行き来できるという。しかしこの満潮の時間帯にはその空洞に波が入って、ここからだとその入った波を噴き出す”汐吹き”する景色が見られる。
ただ波が強いという事はそれだけ海を浮遊するゴミも、必然と沢山連れ寄せる事になる。だからホノホシ海岸にはこのようにゴミだらけの景色も、残念ではあるが見られる。
これは全て人類が生み出したゴミだブ~~!(怒)
奄美大島南部でも有数の人気観光スポットであるホノホシ海岸だけに、定期的にゴミ掃除をしているのだろうけど、それにしても人間が生み出すゴミの方が多いから、このように海岸には色んなゴミが見られるのである。特にプラスティック製品は腐敗しないので、基本的には消滅する事がなく、このようにドンドンとゴミが増えていくのである。。
そしてホノホシ海岸は波が強くて、その波が海岸にある大きな石を引いたり押したりするので、ここにいるとそんな波に引きずられる石が「ゴロゴロ~~!」と物凄い音を立てていた。実はこの荒々しい波に打ち引き寄せられて転がされているうちに、ここの海岸の石は摩耗してドンドン球体の形になっていくのである。
ホノホシ海岸独特の音! 動画
ここでは石が引きずられる音も、楽しめる海岸となっています!
ただ潮が満ちて来る時間帯だったので、この海岸に向かってスマホを構えて動画を撮影し続けていると、段々と波の勢いが増してきて波の飛沫が掛かる程にまでなってくる。だけどそれぐらい波が荒々しい程、この海岸独特の音がよく聴こえるのだ。
潮を吹く岩① 動画
この右側のこんもりとした岩場の下に空洞があって、この時間帯になるとその空洞に荒々しい波が入り込んで、更にその後にその潮が押し出されるようにして吹き上げる現象が見られた。ガイドブックなどにはこのホノホシ海岸の特徴として、荒々しい波が生み出す石を引きずる音と、その丸くなった石群しか書かれてないけど、個人的にはこの潮吹く岩がまるでクジラの潮吹きのように興味深かった。
潮を吹く岩② 動画
そんな風に思った以上に興味深いホノホシ海岸で時間を忘れて動画などを撮影していると、このように後ろ側では奄美大島での最後の夕陽が沈みそうになっている景色が見えてくる。
さっき訪れた市集落の「高浜(ターバマ) 」海岸もこのような丸い石が沢山落ちていたけど、このホノホシ海岸の方が更にスケールをデカくしたようにあちらこちらまで、この丸い石ばかりだった。ただこの海岸は”奄美群島第2種国立公園”に指定されているので、動植物は勿論の事、このような丸い石も持ち出しは禁止となっている。
さてとても興味深いホノホシ海岸に、何やら大きなゴミが打ち上げられているのが見えている。。
このゴミを拾うと、苦労するで・・・
奄美大島での最後になる夕陽をしっかり見たい気持ちもあったけど、このホノホシ海岸で気の済むままに写真や動画を撮りたい気持ちが勝ってしまい、海岸にあったこちらの高台に登る事にした。
今日は夕方近くからこのように雲が出てきたので、あまり夕陽の姿が見えなくなってしまっていた。でもしっかり夕陽を見なくても、このような光景だけでも充分夕陽を楽しめる。
それにしても奄美大島の他の海沿いに比べると、一段と波が荒々しい。同じ太平洋側の海に面している海岸でも、ちょっと場所が違うだけでこれだけ大きく打ち寄せる波が違うとは。パラグライダーやシュノーケリング体験をした、太平洋側の笠利海岸などは沖合に珊瑚礁があったので、恐らく波が穏やかな場所はその珊瑚礁に波の勢いが吸収されていたのであろう。
小高い起伏のある高台にて
そして海岸の中央付近にあった、盛り上がった高台の上に登ってみる。その高台に登るには、このような人々が強引に登った跡のような足場を進んで行くしか方法がなかった。
このように特にロープや登り易いように整備されていないので、もし登っている途中に転落してケガしても、ここでは自己責任となるので事前にご覚悟を。ただそんな登りにくい場所ではないけど、そこまでして登ったからと言って、そこからの景色がそんな良い訳でもないのだが。。
ただ少し高台から見ると、このように海岸を俯瞰したような感じで眺める事は出来た。珊瑚礁があるか無いかだけで、これだけ波に対して影響があるとは思ってもいなかった。そういう観点からしても珊瑚礁が失われると、地球上の生態などにこれから大きく影響を及ぼしていくのだろう。
今波が打ち付けているのはこの海岸でも僅かな部分だけだが、長い年月を掛けてこの海岸の岩を全部コロコロと削ってきたホノホシ海岸。これだけ石が大きいと海岸を歩くだけでも、一苦労である。
基本的には奄美大島の周囲には珊瑚礁群があるので比較的穏やかな海ばかりだったけど、最後にこのホノホシ海岸では対照的な荒々しい波が打ち寄せる光景を見れたのは感慨深かった。
そして見つけた、世にも珍しい潮吹き岩。ただしょっちゅう豪快に潮を吹く訳ではなくて、大きめの波がやって来た時に上手い事吹き上げるので、そんなに見れる訳でもない。
世にも珍しい潮吹き岩 【まとめ動画】
この高台からだと、反対の西側に夕焼け状態の空が見えている。ここまで太陽が降りてきている段階なので、ここから古仁屋港まで行っている内に太陽はたぶん沈んでしまうだろう。今日の夕陽観賞はここで少しだけ眺めるとした。
夕方のホノホシ海岸① 動画
日本海は荒々しい波が常に打ち寄せているイメージが強いけど、やっぱり日本海側には珊瑚礁群が生育していないからだろうか。先日NHKのドキュメンタリーの中でも「珊瑚礁が波の衝撃を約95%以上、吸収しているという実験結果がある!」と語られていたので、その影響もありそうだ。
夕方のホノホシ海岸② 動画
今日はエジプトで買ったカルトゥーシュという象形文字が入った黄色のTシャツを着て、ペルーで買った帽子を被っているけど、こうやってコロナ禍の影響で海外旅行に行けずに国内を回った2020年だったけど、国内でも勉強する事が多かった。それだけ自分が40年間生きてきたけど、無知だったという事。
個人的には民族や文化から気候まで全然違う海外の方が大きく自分に衝撃を与える程のカルチャーショックを与えてくれるけど、「やっぱり自分が住んでいる国の日本も、しっかりと勉強しないといけない!」と思った2020年。
こうやって国内旅行をした後に出川哲朗出演の『充電させてくれませんか?』の再放送などを見ると、意外とあの番組も全国を適当に旅しているようで、実はそれなりに地元の観光スポットを訪れていたのにも気付く。このホノホシ海岸にも出川哲郎氏がやって来て、奄美大島旅のオープニングが撮影されていたのである。
そんな出川哲郎氏は出発地点であるこの場所に立って、このホノホシ海岸という石碑をポンポンと触っていた。という事でボクは記念にペルー帽子を被せてみたけど、この丸い石碑が大き過ぎてイメージした感じの写真にはならなかったが。。
こんな旅はまた次回に続きます!
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